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残酷
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「え… … … ?」思わず、寺崎を見る。
「なんで、そんなこと…けしかけたの…?俺が誰を、好きか…わかってる…んだよね…」
「は… … あの…けしかけて、なんか… …」
俺は戸惑う… けしかけては、いない… 面白がってもない…
だが… なんて、言えばいいのか… 正直、わからない…
「俺がお前を好きなこと…っていうか、もう忘れちゃった…?告白したよね、俺…僚介に。
それ、わかってて、森林が俺に告白しようとしてるの止めない…っていうか、そのこと隠したまま、応援するってさ…おかしいよね…おかしいと思わない?僚介…いや、おかしいっていうのを、通り越してさ…」
寺崎がいったん、言葉を切る…
「… …な、何 … …」
「… 残酷、だよね…」
「… … … …」 そうか…俺の、したことは… 確かに… …
「僚介のしたことってさ…森林に対しても…俺に対してもさ…
残酷以外の…なんでも、ないよね…俺、それだけはおまえにさ…言って、おきたくて…」
「… ご… ごめ…ん… 」今度は俺の声が … 震える…
寺崎の言うとおりだ…
良かれと、思ってしたこと…
だが… 違う…
俺の好きな… 友人として…バイト先の同僚として…信頼している、二人が…
くっつけばいいなって… いう…
そんな、俺の…単なる自己満足に、過ぎないのかもしれない…
「ごめん… 俺、 本当に… … 」
「… … 済むと、 思ってる… …?」
「… ? え… … 」
「 え… …じゃ、ねえよ… ごめんで済むと思ってんのかって、聞いてんだよ… … ああ… ??」
え… なんだ、今の口調…
寺崎が…こんな、話し方…
ドサッ… 「う、わっ … !! え… 」
俺の上に、いきなり馬乗りになる男…
何… なんだ… 何が、 どうなって…
気付けば、寺崎に押し倒され… 俺は呆然と、上を見上げた…
「なんで、そんなこと…けしかけたの…?俺が誰を、好きか…わかってる…んだよね…」
「は… … あの…けしかけて、なんか… …」
俺は戸惑う… けしかけては、いない… 面白がってもない…
だが… なんて、言えばいいのか… 正直、わからない…
「俺がお前を好きなこと…っていうか、もう忘れちゃった…?告白したよね、俺…僚介に。
それ、わかってて、森林が俺に告白しようとしてるの止めない…っていうか、そのこと隠したまま、応援するってさ…おかしいよね…おかしいと思わない?僚介…いや、おかしいっていうのを、通り越してさ…」
寺崎がいったん、言葉を切る…
「… …な、何 … …」
「… 残酷、だよね…」
「… … … …」 そうか…俺の、したことは… 確かに… …
「僚介のしたことってさ…森林に対しても…俺に対してもさ…
残酷以外の…なんでも、ないよね…俺、それだけはおまえにさ…言って、おきたくて…」
「… ご… ごめ…ん… 」今度は俺の声が … 震える…
寺崎の言うとおりだ…
良かれと、思ってしたこと…
だが… 違う…
俺の好きな… 友人として…バイト先の同僚として…信頼している、二人が…
くっつけばいいなって… いう…
そんな、俺の…単なる自己満足に、過ぎないのかもしれない…
「ごめん… 俺、 本当に… … 」
「… … 済むと、 思ってる… …?」
「… ? え… … 」
「 え… …じゃ、ねえよ… ごめんで済むと思ってんのかって、聞いてんだよ… … ああ… ??」
え… なんだ、今の口調…
寺崎が…こんな、話し方…
ドサッ… 「う、わっ … !! え… 」
俺の上に、いきなり馬乗りになる男…
何… なんだ… 何が、 どうなって…
気付けば、寺崎に押し倒され… 俺は呆然と、上を見上げた…
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