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馬鹿
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「… … おまえは、いつから… … 」
やっと、声を絞り出す…。
「はあ…?やっと、声出したな…なんだよ…?」
「おまえはいつから、寺崎の中に…?」
「ああ…そこ!聞いちゃうんだ…?俺に… へ~~どうしよっかな~」
「…はあ…?」
「いや~~さすがに寺崎の承諾なしに、コイツのこれまでの人生と関わっちゃうこと、俺がお前に色々語っちゃうのはまずいかな~って、よ…くくく…」
シュウが、ニヤリと微笑む…
「… … …」癪に障るが、確かにそのとおりだ…
聞くべき相手を間違った…
これは、寺崎本人から聞きたい…
咄嗟に、取り下げる意図の言葉を続けようとした瞬間、
「…もう、この話はいい… おまえ、ちょい、退け…奥に、詰めな…」
「あっ… っ… な… 何っ…!?…」
ギッ … …
いきなりシュウが、どっかと…俺のソファ席の横に腰をおろし、顎をつかんで無理矢理、横を向かされる…
「い…痛っ や、… やめ…ろ…なんだ…いきなり… 」
「最初に言ったろ…?おまえさ…、馬鹿…なのか…って、さ…?」
耳の中に、ふうっと、わざとらしく熱い息を吹き込まれ、身がすくむ…。
何…
何、する気なんだ、この男は…
こんな、場所で…
遠くにいたさっきと同じ女性店員が…驚きを隠せない表情でこちらを見つめ、
お盆を定位置に手にしたまま、立ち尽くしている…
「おまえさ…隙、あり過ぎ、なんだよ…店内なら、俺がお前に何もしねえって思った…?」
「… … な… … 」
「甘いな…俺は周りなんて、なんも気にしねえって、言ったろ… 」
近づく、男の顔…
いやらしく、舌なめずりをする仕草が目に映る…
「や… やめ… 」
顔を背けるが、再び男の方向にねじられる…
こんな場所で…
嘘だろ… まさか…
俺は混乱しながら、
男を至近距離で睨みつけた…
やっと、声を絞り出す…。
「はあ…?やっと、声出したな…なんだよ…?」
「おまえはいつから、寺崎の中に…?」
「ああ…そこ!聞いちゃうんだ…?俺に… へ~~どうしよっかな~」
「…はあ…?」
「いや~~さすがに寺崎の承諾なしに、コイツのこれまでの人生と関わっちゃうこと、俺がお前に色々語っちゃうのはまずいかな~って、よ…くくく…」
シュウが、ニヤリと微笑む…
「… … …」癪に障るが、確かにそのとおりだ…
聞くべき相手を間違った…
これは、寺崎本人から聞きたい…
咄嗟に、取り下げる意図の言葉を続けようとした瞬間、
「…もう、この話はいい… おまえ、ちょい、退け…奥に、詰めな…」
「あっ… っ… な… 何っ…!?…」
ギッ … …
いきなりシュウが、どっかと…俺のソファ席の横に腰をおろし、顎をつかんで無理矢理、横を向かされる…
「い…痛っ や、… やめ…ろ…なんだ…いきなり… 」
「最初に言ったろ…?おまえさ…、馬鹿…なのか…って、さ…?」
耳の中に、ふうっと、わざとらしく熱い息を吹き込まれ、身がすくむ…。
何…
何、する気なんだ、この男は…
こんな、場所で…
遠くにいたさっきと同じ女性店員が…驚きを隠せない表情でこちらを見つめ、
お盆を定位置に手にしたまま、立ち尽くしている…
「おまえさ…隙、あり過ぎ、なんだよ…店内なら、俺がお前に何もしねえって思った…?」
「… … な… … 」
「甘いな…俺は周りなんて、なんも気にしねえって、言ったろ… 」
近づく、男の顔…
いやらしく、舌なめずりをする仕草が目に映る…
「や… やめ… 」
顔を背けるが、再び男の方向にねじられる…
こんな場所で…
嘘だろ… まさか…
俺は混乱しながら、
男を至近距離で睨みつけた…
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