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犬コロの涙
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正直に言うと…
何と言ったらいいのか、わからなかった…。
俺が男に、犯されたこと…シュウに…蹂躙されてしまったこと…
どんなに月日が経っても…
俺や圭一が忘れたフリをしても… 消したい過去であっても…
その事実は、一生消えない…。
俺の胸にも… そしてきっと、俺をこんなにも好きでいてくれる、圭一の胸にも…
圭一は…ずっと、長いこと…こんな風に考えて…抱え込んでいたんだ…
俺が奴に…無理矢理にされたこと… 色々…想像したり…悔しくてたまらない気持ちになったり…
だからあんな風に… 俺の中に…シュウのモノが出入り…とか…そんなこと…いまだに…
もしかしたら乱暴された俺より…圭一の方が、辛いのかもしれない…
そういうこと…なのかもしれない…きっとそうだ…
俺はそう、確信した。
だからこそ、なおさら…どう考えても、俺の行動は軽率だった。
シュウに押し倒され、胸をいじられ…その刺激におかしな声を上げる姿を…圭一に見せるなんて…
そりゃ…最高に…いや…最悪に、傷つけたに決まっている…
「…おまえにそんな…そんな風に、考えさせてごめん… でも…っ…」
俺は圭一を…今すぐにでも抱き締めたかった… でも…できない…
だから…圭一の腰に…愛情表現のつもりで…脚を必死に絡めて…圭一の腰を引き寄せた…。
「…つっ… !!」その動作に、目を見開いて、驚く圭一…
その目が…涙に濡れていた…
「ごめんね…先輩… こんな風に…して…縛るなんて…俺… でも…自分を…止められなかった…。」
「圭一… いいんだ… 俺が悪い…本当に…俺が軽率…だった、おまえは1%だって悪くない…俺の本心だ…」
「… 先輩 …」
ぽろぽろと綺麗な涙を頬に伝わせながら…大きな犬コロが声を殺すようにして、泣いている…。
何と言ったらいいのか、わからなかった…。
俺が男に、犯されたこと…シュウに…蹂躙されてしまったこと…
どんなに月日が経っても…
俺や圭一が忘れたフリをしても… 消したい過去であっても…
その事実は、一生消えない…。
俺の胸にも… そしてきっと、俺をこんなにも好きでいてくれる、圭一の胸にも…
圭一は…ずっと、長いこと…こんな風に考えて…抱え込んでいたんだ…
俺が奴に…無理矢理にされたこと… 色々…想像したり…悔しくてたまらない気持ちになったり…
だからあんな風に… 俺の中に…シュウのモノが出入り…とか…そんなこと…いまだに…
もしかしたら乱暴された俺より…圭一の方が、辛いのかもしれない…
そういうこと…なのかもしれない…きっとそうだ…
俺はそう、確信した。
だからこそ、なおさら…どう考えても、俺の行動は軽率だった。
シュウに押し倒され、胸をいじられ…その刺激におかしな声を上げる姿を…圭一に見せるなんて…
そりゃ…最高に…いや…最悪に、傷つけたに決まっている…
「…おまえにそんな…そんな風に、考えさせてごめん… でも…っ…」
俺は圭一を…今すぐにでも抱き締めたかった… でも…できない…
だから…圭一の腰に…愛情表現のつもりで…脚を必死に絡めて…圭一の腰を引き寄せた…。
「…つっ… !!」その動作に、目を見開いて、驚く圭一…
その目が…涙に濡れていた…
「ごめんね…先輩… こんな風に…して…縛るなんて…俺… でも…自分を…止められなかった…。」
「圭一… いいんだ… 俺が悪い…本当に…俺が軽率…だった、おまえは1%だって悪くない…俺の本心だ…」
「… 先輩 …」
ぽろぽろと綺麗な涙を頬に伝わせながら…大きな犬コロが声を殺すようにして、泣いている…。
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