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圭一と 4

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圭一は無言のまま、俺の制止の声も聞かずに、その場所に手を伸ばし、少し乱暴に下着をはぎ取った…かと思うと、
その部分を不意に強めにつかんだ。「つっ…!」俺は圭一の強引な行為に小さく叫んでしまう…その後、ゆるゆると大きな…手で…長い指で、そこを…上下に…

「ンっ!… は、あっ… んん…」
俺は両手首を浴衣の帯できつく拘束されているために、はだけた浴衣を治すこともできぬまま、全裸を圭一の前にさらけ出していた。照明を消すタイミングなくベッドに押し倒されたから、明るいまま…本当に恥ずかしい状況のまま…その状況で、圭一が激しく…俺の、を…指で…掌で責め立ててくる…。

先ほどの圭一の胸への執拗な愛撫で、俺自身戸惑いながらも、ものすごく感じてしまい…俺のその部分は、すでに立ち上がりかけていた…

そこに、さらなる刺激… 圭一の手によって、緩やかに、時に激しくしごかれて…俺は…あまりの刺激と…快感に…おかしくなりかけていた。喘ぎ声を…止めたくても…止められない… 

「いっ…や…だっ… 

んん…       は、あぁ… んあっ…
   圭一…もう、もう…やめっ…」

俺がどんなに、圭一を見ても、やめるように声を上げても…圭一が俺の顔を…本当に全然、見てくれない… 

悲しい…こんなのは…嫌だ… 

圭一…せめて、俺を…見て…くれ…
せめて、目を…合わせたい…

俺は心で叫びながら、刺激を避けるように何度も…かぶりを振る。

それでも…圭一は俺を見ずに…一心不乱にそこだけを見つめながら…何本もの長い指で絶え間なく、刺激を与え続ける…

圭一が…俺を見てくれない…こんな…のまるで…まるで本当に…一人で…している自慰…みたいだ

寂しいし…悲しい…
俺は…涙が出そうになるのをなんとかこらえながら、歯を食いしばる…。

もう…本当に…限界だった…完全に俺の中の…雄の部分が…全て吐き出したい欲を…必死に…ギリギリのところで…耐えている…。既に先端の方が濡れてしまっているのが自分でもわかる…恥ずかしいし、同時に…悲しい…。

圭一がそこを手で強く握りこんだまま、何度も上下させると…ぐちゅぐちゅと…水分を含んだような摩擦音がし…そこの体積が更に増したのが…わかった。 

…あああ…もう…やだ…
駄目だ…もう…っ、

俺は最後の…抵抗の声を、なかば悲鳴のような形で吐き出す。

「も…っ、ダメっ…駄目だ…圭一…それ以上…しないでっ…、オレ…俺…こんなの…いや、いやだあっ…」

圭一は、俺の言葉を完全に無視して…手を上下させ、最後にきつく、そこを…ぎゅっと握りこんだ…
    あああ…っ…も、ダメ…!

「やっ、あっ!… あああああ…っ!! 
 …ん、んン…あ…んは… ああ…ぁ…っ…」

俺は…小さな叫び声をあげながら男の…熱い精を…圭一の手の中に…俺の腹の上にも…吐き出して…しまった… 

ドロリとした空気が…一瞬で部屋に広がった気がした…

…圭一に、無理矢理に…いかされた… 
    俺は心身ともに…脱力する…

…こんな…こと…って… 
こんなの嫌だって…あんなに…嫌だって…圭一に必死に訴え…たのに…
 
あんな真剣な場面で笑ってしまったこと…本気で…悪かったって思って、謝ったのに…
 
ひどいよ圭一…

こんな無理矢理…俺を…俺のことを完全に無視して、行き場のない快楽に…追いやる…なんて…

…寂しいし悲しいし…何より…、虚しい…
いろいろな感情がごちゃ混ぜになり…

気付けば俺の頬には…涙が…伝っていた

   
                                     


 
















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