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見えない出口
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…ちゅ…くちゅ
「んっ…ふ…んっ…」
俺は狭い個室内で両手の自由を奪われ、身動きが取れずに、奴から顔を背けるくらいしか抵抗の術がなかった。
顎をつかまれたまま、息も出来ないほどに何度も何度も角度を変えて奴の舌が出し入れされる。
その度に唾液が口の端を伝う…嫌だ…もう…なんでこんな…
俺は気持ちを奮い立たせ、あの時同様、奴の唇に噛み付いた。
「つっ…、…おまえ…また、やりやがったな…」
シュウは俺からやっと唇を離し、怒るどころか、血を拭いながら片方の唇の端を吊りあげて、笑っている。
寺崎、いや…中身はシュウだが、この笑い方は初めて見た…。
寺崎は決して、こんな嫌な笑い方をしないやつだから…
シュウの目線が、いやらしく下に降りてくる。
「…着替え中だったな…手伝ってやるよ…」
奴はおもむろに俺の脱ぎかけの制服に手をかけた。
「なっ、いいっ…!…やっ、やめ…っ…」
あの時の悪夢が蘇りそうになり、俺は必死に奴を引き剥がそうとするが、力の差…奴はやっぱり、びくともしない。
上半身をあっという間に裸にされ、奴は俺の腕を片手でとらえたまま、首筋や胸に…舌をぬるぬると這わせ始めた。
指で弄りながら、舐めたり、突然噛んだり…
「っつっ…んっ…くぅ…はぁ…」
与えられる刺激に…嫌、なのに…声が漏れ出てしまう。
俺は身じろぎながら、屈辱に舌を噛んだ。
コイツは俺を無理矢理に…強姦した男。
楽観的思考は命取りだ… この狭い場所でも、ひょっとしたら無理矢理に…最後までやられかねない。
今…声を出して叫ぶか…
大声を出せば、フロアにはなんとか届くかもしれない
いや…駄目だ…
そんなことをしたら…寺崎の立場が…
俺もこんな状況…圭一にはもちろん、誰にも知られたくない…
寺崎が、舌で俺の突起を舐め上げ、口を開く。
「…助け…呼ばねえの?
…あ、呼べねえか…だってお前の大事な大事な友達の寺崎…が、かわいそうに、自覚なく、犯罪者になっちゃうよな…
あー、楽しいわ…俺は好きな時に出てきて、おまえを好きに、食っちゃえるわけだ… くく…」
俺は脱力する… 出口が…とても見えない…
圭一が、公園で待ってる…
早く行かなきゃ…
またアイツのことだ…
可愛らしく、拗ねるに決まってるから。
「んっ…ふ…んっ…」
俺は狭い個室内で両手の自由を奪われ、身動きが取れずに、奴から顔を背けるくらいしか抵抗の術がなかった。
顎をつかまれたまま、息も出来ないほどに何度も何度も角度を変えて奴の舌が出し入れされる。
その度に唾液が口の端を伝う…嫌だ…もう…なんでこんな…
俺は気持ちを奮い立たせ、あの時同様、奴の唇に噛み付いた。
「つっ…、…おまえ…また、やりやがったな…」
シュウは俺からやっと唇を離し、怒るどころか、血を拭いながら片方の唇の端を吊りあげて、笑っている。
寺崎、いや…中身はシュウだが、この笑い方は初めて見た…。
寺崎は決して、こんな嫌な笑い方をしないやつだから…
シュウの目線が、いやらしく下に降りてくる。
「…着替え中だったな…手伝ってやるよ…」
奴はおもむろに俺の脱ぎかけの制服に手をかけた。
「なっ、いいっ…!…やっ、やめ…っ…」
あの時の悪夢が蘇りそうになり、俺は必死に奴を引き剥がそうとするが、力の差…奴はやっぱり、びくともしない。
上半身をあっという間に裸にされ、奴は俺の腕を片手でとらえたまま、首筋や胸に…舌をぬるぬると這わせ始めた。
指で弄りながら、舐めたり、突然噛んだり…
「っつっ…んっ…くぅ…はぁ…」
与えられる刺激に…嫌、なのに…声が漏れ出てしまう。
俺は身じろぎながら、屈辱に舌を噛んだ。
コイツは俺を無理矢理に…強姦した男。
楽観的思考は命取りだ… この狭い場所でも、ひょっとしたら無理矢理に…最後までやられかねない。
今…声を出して叫ぶか…
大声を出せば、フロアにはなんとか届くかもしれない
いや…駄目だ…
そんなことをしたら…寺崎の立場が…
俺もこんな状況…圭一にはもちろん、誰にも知られたくない…
寺崎が、舌で俺の突起を舐め上げ、口を開く。
「…助け…呼ばねえの?
…あ、呼べねえか…だってお前の大事な大事な友達の寺崎…が、かわいそうに、自覚なく、犯罪者になっちゃうよな…
あー、楽しいわ…俺は好きな時に出てきて、おまえを好きに、食っちゃえるわけだ… くく…」
俺は脱力する… 出口が…とても見えない…
圭一が、公園で待ってる…
早く行かなきゃ…
またアイツのことだ…
可愛らしく、拗ねるに決まってるから。
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