78 / 363
圭一からの連絡
しおりを挟む
5度のラインと1度の着信履歴。
俺は思わず、かじりつくように画面を見つめる。
圭一がくれた最初のライン…
8月21日 金曜日
18時30分
「こんばんは!先輩、今日も暑かったですね。確か今日、大学の飲み会でしたっけ?楽しんできてくださいね、俺はバイト、もう少しであがります。では!」
21時30分
「先輩、飲み会、楽しんでますか?俺も早く、先輩とお酒飲めるようになりたい!色々な美味い店、先輩と一緒にハシゴとか、してみたいです」
22時25分
「今、二次会中…とかでしょうか?あんま、飲み過ぎないようにしてくださいね、なんとなく…ですけど、先輩って、お酒弱そう…」
22時40分
着信アリ
23時05分
「先輩?…もしかして、なんかありました?なかなかラインが既読にならないので、少し、心配してます…ちゃんと帰れてますか…??」
23時50分 最後のライン…
「気になりますが、今日はとりあえず寝ますね!なんか俺…しつこくラインして、ストーカーみたいですよね?笑、すみません…なんか気になっちゃって!ではでは」
… 圭一がくれたラインの文字が、最後の方は、涙でにじんで… 見えなくなった。
俺は、気付いた時には…静かに泣いていた。
いい歳の男が…我慢できずに
圭一…、圭一… 俺は…
これから…どう…したら…
今にも、破裂してしまいそうな自分の感情とは裏腹に、気付けば俺は圭一に、冷静を装った返事をしていた。
「ごめんな。昨日二次会まで行って久々に酔ったみたいで、なんとかフラフラで帰宅してから、ずっと部屋で、眠りこけてたわ。心配かけてごめん…!
ちょっとまだ、二日酔いでかなり具合悪いから、また、復活してから…ゆっくり連絡するわ。とりあえず、今も死ぬほど眠いから寝る!おやすみー」
スタンプも一緒に、送信完了。
その後俺はスマホを机に置き、布団に潜り込んだ。
圭一には、絶対に…知られたくない…
けどそれは、
寺崎がこの世にいる以上、
絶対に不可能なことのような気がして、
背筋がゾクリとした。
俺は思わず、かじりつくように画面を見つめる。
圭一がくれた最初のライン…
8月21日 金曜日
18時30分
「こんばんは!先輩、今日も暑かったですね。確か今日、大学の飲み会でしたっけ?楽しんできてくださいね、俺はバイト、もう少しであがります。では!」
21時30分
「先輩、飲み会、楽しんでますか?俺も早く、先輩とお酒飲めるようになりたい!色々な美味い店、先輩と一緒にハシゴとか、してみたいです」
22時25分
「今、二次会中…とかでしょうか?あんま、飲み過ぎないようにしてくださいね、なんとなく…ですけど、先輩って、お酒弱そう…」
22時40分
着信アリ
23時05分
「先輩?…もしかして、なんかありました?なかなかラインが既読にならないので、少し、心配してます…ちゃんと帰れてますか…??」
23時50分 最後のライン…
「気になりますが、今日はとりあえず寝ますね!なんか俺…しつこくラインして、ストーカーみたいですよね?笑、すみません…なんか気になっちゃって!ではでは」
… 圭一がくれたラインの文字が、最後の方は、涙でにじんで… 見えなくなった。
俺は、気付いた時には…静かに泣いていた。
いい歳の男が…我慢できずに
圭一…、圭一… 俺は…
これから…どう…したら…
今にも、破裂してしまいそうな自分の感情とは裏腹に、気付けば俺は圭一に、冷静を装った返事をしていた。
「ごめんな。昨日二次会まで行って久々に酔ったみたいで、なんとかフラフラで帰宅してから、ずっと部屋で、眠りこけてたわ。心配かけてごめん…!
ちょっとまだ、二日酔いでかなり具合悪いから、また、復活してから…ゆっくり連絡するわ。とりあえず、今も死ぬほど眠いから寝る!おやすみー」
スタンプも一緒に、送信完了。
その後俺はスマホを机に置き、布団に潜り込んだ。
圭一には、絶対に…知られたくない…
けどそれは、
寺崎がこの世にいる以上、
絶対に不可能なことのような気がして、
背筋がゾクリとした。
0
お気に入りに追加
425
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる