66 / 363
説得
しおりを挟む
寺崎の濃厚なキスが、俺をおそう。
ちゅっ…くちゅ…
角度を変えながら、
舌が遠慮なしに口内に差し込まれる。
「んっ…あ、やめっ、ん……んーっ…ん」
俺の声がかき消されるように、強引に唇を塞がれる。
あああ…嫌だ… 頭がどうにかなりそうだ。
圭一の…圭一の、言う通りだった…
圭一の助言から随分月日が経ち、寺崎にはすでにれっきとした彼女、田口美弥がいる。
…にも関わらず…まさか。
だからやっぱり、完全に、俺は油断してしまっていた…俺は、なんて馬鹿なんだ…
抵抗しようにも、寺崎は俺に半分のしかかるような形で、俺を拘束している。
もはや…逃げ場はない、力の差は、歴然だった。
ぬるぬると口の中を蠢く舌が、時々唇をも舐めあげ、さらに再び、塞ぐ。
「んっ…んー… 」
酔いのせいと、長いキスで、おそらく俺は軽い酸欠状態になり、どんどん抵抗する力が失われていく。
一瞬、唇が離れたスキに、俺は必死に声をあげる。
身体ではもう無理だ…きっと、抵抗できない。
言葉で奴を、なんとか押しとどめるしかなかった。
「て、寺崎…っ!お願いだ…もう、やめてくれ…お、おまえ…田口がいるじゃないか…何、血迷ってるんだよ…いきなりこんな…こんなことして…なんなんだよ…酷いよ…」
情けなくて、涙が出そうになりながらも
必死に寺崎の良心に、俺は訴えかける…
ちゅっ…くちゅ…
角度を変えながら、
舌が遠慮なしに口内に差し込まれる。
「んっ…あ、やめっ、ん……んーっ…ん」
俺の声がかき消されるように、強引に唇を塞がれる。
あああ…嫌だ… 頭がどうにかなりそうだ。
圭一の…圭一の、言う通りだった…
圭一の助言から随分月日が経ち、寺崎にはすでにれっきとした彼女、田口美弥がいる。
…にも関わらず…まさか。
だからやっぱり、完全に、俺は油断してしまっていた…俺は、なんて馬鹿なんだ…
抵抗しようにも、寺崎は俺に半分のしかかるような形で、俺を拘束している。
もはや…逃げ場はない、力の差は、歴然だった。
ぬるぬると口の中を蠢く舌が、時々唇をも舐めあげ、さらに再び、塞ぐ。
「んっ…んー… 」
酔いのせいと、長いキスで、おそらく俺は軽い酸欠状態になり、どんどん抵抗する力が失われていく。
一瞬、唇が離れたスキに、俺は必死に声をあげる。
身体ではもう無理だ…きっと、抵抗できない。
言葉で奴を、なんとか押しとどめるしかなかった。
「て、寺崎…っ!お願いだ…もう、やめてくれ…お、おまえ…田口がいるじゃないか…何、血迷ってるんだよ…いきなりこんな…こんなことして…なんなんだよ…酷いよ…」
情けなくて、涙が出そうになりながらも
必死に寺崎の良心に、俺は訴えかける…
0
お気に入りに追加
425
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる