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圭一の話
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バイトを終えて、俺は約束のカフェへ向かう。
俺の考えは、依然としてまとまっていないが、今日はとりあえず圭一の話だけでも、聞くことにする。
このままの状態では中途半端過ぎるし、これから奴とどう接していったら良いのかも、正直わからない。
カフェに入り店内を見渡すと、圭一が店の端の一番目立たない席に座っていた。
「待たせたな…」と声をかけ、正面の席に座る。
圭一が「時間作ってもらって、すみません…」とペコリと頭を下げる。
いつになく、殊勝だな…やっぱり、この前のことをかなり反省しているんだろうか。
なぜ突然、あんなことをしたのか、圭一の気持ちがよくわからない…
俺はとりあえず、アイスコーヒーを注文した。本当は疲れて少しお腹も減っていたが、ゆっくり食事を楽しめる雰囲気ではないので、やめておいた。
「ごめんな、連絡くれてたのに…ちょっと色々差し支えてて…」
まあ、この言い訳をどう取られようとどうでもよい。まずは圭一に話してもらうことを先決に、俺はとりあえず話を振ってみた。
「先輩…この前は本当に、すみませんでした。俺、あの時…あんなこと、するつもりじゃなかったんです…
もちろん約束どおり、キスまでだとわかっていたし、あんな、まさか下まで…脱がせてしまうなんてっ…」
圭一は、苦痛に歪んだ顔で、話し始めた。
まさか下まで…は、俺のセリフだよ…ばか。
圭一の顔を見ながら、こんな時に不謹慎だが、笑いたくなる。もちろん、笑いはしない。
「じゃあ、なんで突然、あんなことしたんだ?
本当に、触れたりくすぐったり、するだけ…のつもりだったのか?
正直…下をいきなり脱が…脱がされた時は、俺はかなり…衝撃、というかめちゃくちゃ驚いたし…なんていうか、、」
…びびった、本気で怖かった…という言葉は、出さずにおいた。そんなこと、年下のコイツに言うわけにはいかない。
そんなことを言ってしまったら今後、気持ちの面で、負けてしまう気がしたからだ。
俺の考えは、依然としてまとまっていないが、今日はとりあえず圭一の話だけでも、聞くことにする。
このままの状態では中途半端過ぎるし、これから奴とどう接していったら良いのかも、正直わからない。
カフェに入り店内を見渡すと、圭一が店の端の一番目立たない席に座っていた。
「待たせたな…」と声をかけ、正面の席に座る。
圭一が「時間作ってもらって、すみません…」とペコリと頭を下げる。
いつになく、殊勝だな…やっぱり、この前のことをかなり反省しているんだろうか。
なぜ突然、あんなことをしたのか、圭一の気持ちがよくわからない…
俺はとりあえず、アイスコーヒーを注文した。本当は疲れて少しお腹も減っていたが、ゆっくり食事を楽しめる雰囲気ではないので、やめておいた。
「ごめんな、連絡くれてたのに…ちょっと色々差し支えてて…」
まあ、この言い訳をどう取られようとどうでもよい。まずは圭一に話してもらうことを先決に、俺はとりあえず話を振ってみた。
「先輩…この前は本当に、すみませんでした。俺、あの時…あんなこと、するつもりじゃなかったんです…
もちろん約束どおり、キスまでだとわかっていたし、あんな、まさか下まで…脱がせてしまうなんてっ…」
圭一は、苦痛に歪んだ顔で、話し始めた。
まさか下まで…は、俺のセリフだよ…ばか。
圭一の顔を見ながら、こんな時に不謹慎だが、笑いたくなる。もちろん、笑いはしない。
「じゃあ、なんで突然、あんなことしたんだ?
本当に、触れたりくすぐったり、するだけ…のつもりだったのか?
正直…下をいきなり脱が…脱がされた時は、俺はかなり…衝撃、というかめちゃくちゃ驚いたし…なんていうか、、」
…びびった、本気で怖かった…という言葉は、出さずにおいた。そんなこと、年下のコイツに言うわけにはいかない。
そんなことを言ってしまったら今後、気持ちの面で、負けてしまう気がしたからだ。
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