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脱力
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俺は、ふうっと、息をつく。
今度こそ圭一に無理矢理ヤラれるのかと、思った…
それが俺の抱いた隠しようのない本音だった。
ベルトで縛られて拘束された時、力の面で本当に全く抵抗出来ず…マジでもう、ダメだと思った。
同時に、奴を部屋にあげてしまったことを、やっぱり心から、後悔した。
それにしても、なんでコイツは…こんなことをするんだ…
俺の反応を見て、からかっているのか…?
高校生の年下男子に、いつも俺ばかりがからかわれて、恐怖を感じたり、ドキドキさせられたり…
なんかバカみたいじゃ…ないか…。
ちょっと最近、ホントにひどいわ、圭一…
気付いた時には、俺の目からポロポロと涙がこぼれていた。
高校生のガキにからかわれ、好きなようにもてあそばれ、毎回、動揺させられる…
情けなさと圭一に解放されてホッとした気持ちが入り混じり、駄目だ…涙が…全然止まらない。
圭一が驚いて、咄嗟に俺に触れようとする。
俺はその手を振り払う。
「離せっ!馬鹿…っ、俺を困らせて…泣かせて、満足かよ…っ、おまえ、なんなんだよ…」
「さすがに…これは、なくないか…酷いよ…」
ポロポロと、零れ落ちる涙…
格好悪いのに、本当になかなか止まってくれない…
あーあ…最悪だよ、もう…
なんで、こんなガキンチョにふざけたことされて…挙句、涙まで見られてんだ…本当に情けない、俺…
圭一は俺の涙を見て、ただただ、オロオロしていた…
あー…でも、もういい…
俺、当分…コイツの顔、見たくないかも…
「すみません、先輩…俺…っ」
圭一が何か言いかけたが、俺には今、普通に聞く余裕が、残っていなかった。
「圭一、悪いけど今日は帰ってくれ。今日はもう無理だ、なんか…」…俺は正直に告げた。
奴は無言でうなずき、ドアの方へ歩いていく。
ペコリと頭を下げ、ドアの閉まる音。
ああ…疲れた… なんか無理…
俺はすぐに睡魔に襲われ、ソファーに身を預けた。
今度こそ圭一に無理矢理ヤラれるのかと、思った…
それが俺の抱いた隠しようのない本音だった。
ベルトで縛られて拘束された時、力の面で本当に全く抵抗出来ず…マジでもう、ダメだと思った。
同時に、奴を部屋にあげてしまったことを、やっぱり心から、後悔した。
それにしても、なんでコイツは…こんなことをするんだ…
俺の反応を見て、からかっているのか…?
高校生の年下男子に、いつも俺ばかりがからかわれて、恐怖を感じたり、ドキドキさせられたり…
なんかバカみたいじゃ…ないか…。
ちょっと最近、ホントにひどいわ、圭一…
気付いた時には、俺の目からポロポロと涙がこぼれていた。
高校生のガキにからかわれ、好きなようにもてあそばれ、毎回、動揺させられる…
情けなさと圭一に解放されてホッとした気持ちが入り混じり、駄目だ…涙が…全然止まらない。
圭一が驚いて、咄嗟に俺に触れようとする。
俺はその手を振り払う。
「離せっ!馬鹿…っ、俺を困らせて…泣かせて、満足かよ…っ、おまえ、なんなんだよ…」
「さすがに…これは、なくないか…酷いよ…」
ポロポロと、零れ落ちる涙…
格好悪いのに、本当になかなか止まってくれない…
あーあ…最悪だよ、もう…
なんで、こんなガキンチョにふざけたことされて…挙句、涙まで見られてんだ…本当に情けない、俺…
圭一は俺の涙を見て、ただただ、オロオロしていた…
あー…でも、もういい…
俺、当分…コイツの顔、見たくないかも…
「すみません、先輩…俺…っ」
圭一が何か言いかけたが、俺には今、普通に聞く余裕が、残っていなかった。
「圭一、悪いけど今日は帰ってくれ。今日はもう無理だ、なんか…」…俺は正直に告げた。
奴は無言でうなずき、ドアの方へ歩いていく。
ペコリと頭を下げ、ドアの閉まる音。
ああ…疲れた… なんか無理…
俺はすぐに睡魔に襲われ、ソファーに身を預けた。
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