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長いキス

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俺って…ダメな男かもしんない… 
なんで、OKしたんだ… 本当は拒否るべきなのに…

でも、こいつのしょげている顔を見るのはちょっと俺自身、辛かった。それも事実だった。

こいつが俺とのキスやらで、少しは笑顔になるのなら…もういいやって思った。それが…本音だった。
やっぱ俺、人が苦痛に歪むより、幸せになってくれる方が…その方が…嬉しいんだ…

「先輩、先輩… 俺、なんだか今、幸せです…許してくれてホントにありがとう…」

圭一は俺を、めいっぱい愛しげに抱き締めながら、何度もつぶやく。きっと女なら、こいつにこうされたらイチコロだな…また、心の声。

「うん、わかった…わかったから…そろそろいいだろう、離れてくれ…人に見られたらヤバいし…」

「はい…じゃあ、もっかいだけ…」
奴に頬を優しく包まれて、唇を塞がれる…
 
「ん!…んうっ…  ん、  っ…」
俺は奴の三度目のキスを受け入れながら思った。

…あ…やっぱ圭一のキスはヤバい…気持ちがいい…
ずっとしていて欲しい…
心の奥底の、俺の本心は、もう一度、奴とキスを…したかったのかもしれない。
 
でも、絶対にキスだけだ。俺は心に誓う。
もう、これ以上、コイツに流されることはない。

俺はもちろん、奴に悟られまいと、その思いにはしっかり蓋をして、
  
       圭一の長いキスを受け入れた。

                
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