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圭一の言い分
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奴が口を開く。
「違う…わかってない、先輩はなんにも、わかってない…」
え?…いきなりタメ口かよ…
ま、今は許す、
今は黙って、圭一の話を聞くことにする。
「俺は…なにも男が好き、とか、男なら誰でもいいとか、そんなんじゃないんです…現に、先輩以外の男には勃たないし、そんな気持ちを覚えたこともない…
だから今の俺の気持ちや衝動が…、一体なんなのかわかんなくって、長いこと…悩んでたんです。
精神的にどれだけコントロールしても、身体が言うことを聞いてくれないんです。女に100%、興味がないわけでもないけど、女より先輩…とにかく先輩が、気になるし、先輩を想像するし…とにかく先輩に触れたくなる…んです。
だから、他の男とかなんとか言うのは、やめてください。絶対そうじゃないから、わかるんです。
俺のこの欲望…みたいなものは、先輩に対してだけ…なんです。…今だって……」
ベンチに座り前を向いて話していた圭一が、いきなり俺を横目に、チラリと、見る…
俺は、ギクリとする……
「今、だって…先輩のその手に触れたくて、滅茶苦茶キスしたくて…抱き締めたくて、たまらない…んです。必死に、抑えてる…んです、これでも…
だからもう、俺…どうしたらいいか、ホントにわからない…先輩…俺を、助けてください…」
圭一が頭を抱えて、前方にうなだれる。
なんだか…
コイツが可哀想になってくる俺…
「違う…わかってない、先輩はなんにも、わかってない…」
え?…いきなりタメ口かよ…
ま、今は許す、
今は黙って、圭一の話を聞くことにする。
「俺は…なにも男が好き、とか、男なら誰でもいいとか、そんなんじゃないんです…現に、先輩以外の男には勃たないし、そんな気持ちを覚えたこともない…
だから今の俺の気持ちや衝動が…、一体なんなのかわかんなくって、長いこと…悩んでたんです。
精神的にどれだけコントロールしても、身体が言うことを聞いてくれないんです。女に100%、興味がないわけでもないけど、女より先輩…とにかく先輩が、気になるし、先輩を想像するし…とにかく先輩に触れたくなる…んです。
だから、他の男とかなんとか言うのは、やめてください。絶対そうじゃないから、わかるんです。
俺のこの欲望…みたいなものは、先輩に対してだけ…なんです。…今だって……」
ベンチに座り前を向いて話していた圭一が、いきなり俺を横目に、チラリと、見る…
俺は、ギクリとする……
「今、だって…先輩のその手に触れたくて、滅茶苦茶キスしたくて…抱き締めたくて、たまらない…んです。必死に、抑えてる…んです、これでも…
だからもう、俺…どうしたらいいか、ホントにわからない…先輩…俺を、助けてください…」
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なんだか…
コイツが可哀想になってくる俺…
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