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公園で
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店がオーダーストップとなり、俺の勤務時間が終了した。圭一はまだ高校生だから、バイトの終了時間に差があり、俺より一時間前に職場を切り上げている。
俺は内心、このことにホッとしていた。
帰りが圭一と一緒になってしまうと、気まずくていたたまれない空気が流れそうだったから。
皆に挨拶をし、職場を後にする。
5月の夜風が気持ちいい…
俺はふと、考える。
これから先、どんな顔してアイツと普通に、話したり遊んだり、できるんだろう。
あんなことされて、ましてやあんな事を言われて…
大体、なんで俺なんだ…世の中には可愛い女子が溢れているのに。
そもそも、試しにできるようなことじゃないと思う。俺は深い溜め息をつく。
…と、いつもの帰り道途中の公園に、大きな人影がユラリと、見えた。
え… ?
目を凝らすと、圭一が、夜の闇に溶け込みながら、こちらをジッと、見ていた。
わ… 俺の内心、かなりびびっている…
「あ…お、おまえ、どうした…?
もしかして今まで、待っていたのか?俺を…」
俺が尋ねると、
「先輩…あれから、もしかして俺を避けてます?
あの日はすみませんでした… でも、、俺の気持ちは変わりません。例の話…考えてくれましたか?… 良かったら答えを、聞かせてください」
圭一が真剣な目をして俺を見る。
直球でくるのか…
は~どうしたらいい…
俺は全く答えを準備できていなかった…というか、
怖くて考えることを放棄していた、という方が近いかもしれない。
ただ、今また回答を先延ばししても、結局、圭一を長いこと悩ませ、苦しめてしまうかもしれない。
それはどうしても…避けたかった。
だから俺は圭一に対し、誠実に話そうと決意する。
「ま、圭一、座れよそこに……
俺の今の気持ちを話すから、怒らずに聞いてくれ」
圭一をベンチに促し、俺は重たい口を開いた。
俺は内心、このことにホッとしていた。
帰りが圭一と一緒になってしまうと、気まずくていたたまれない空気が流れそうだったから。
皆に挨拶をし、職場を後にする。
5月の夜風が気持ちいい…
俺はふと、考える。
これから先、どんな顔してアイツと普通に、話したり遊んだり、できるんだろう。
あんなことされて、ましてやあんな事を言われて…
大体、なんで俺なんだ…世の中には可愛い女子が溢れているのに。
そもそも、試しにできるようなことじゃないと思う。俺は深い溜め息をつく。
…と、いつもの帰り道途中の公園に、大きな人影がユラリと、見えた。
え… ?
目を凝らすと、圭一が、夜の闇に溶け込みながら、こちらをジッと、見ていた。
わ… 俺の内心、かなりびびっている…
「あ…お、おまえ、どうした…?
もしかして今まで、待っていたのか?俺を…」
俺が尋ねると、
「先輩…あれから、もしかして俺を避けてます?
あの日はすみませんでした… でも、、俺の気持ちは変わりません。例の話…考えてくれましたか?… 良かったら答えを、聞かせてください」
圭一が真剣な目をして俺を見る。
直球でくるのか…
は~どうしたらいい…
俺は全く答えを準備できていなかった…というか、
怖くて考えることを放棄していた、という方が近いかもしれない。
ただ、今また回答を先延ばししても、結局、圭一を長いこと悩ませ、苦しめてしまうかもしれない。
それはどうしても…避けたかった。
だから俺は圭一に対し、誠実に話そうと決意する。
「ま、圭一、座れよそこに……
俺の今の気持ちを話すから、怒らずに聞いてくれ」
圭一をベンチに促し、俺は重たい口を開いた。
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