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終焉

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ゾクゾクして… 

鳥肌が… 立ち始める…

「い、嫌だ…!! や… やめ、ろ…俺はノーマル!なんだ…!」

「ノーマル…って何…?普通だって言いたいんですか…?人それぞれでしょう…ノーマルの定義は…。正常とか普通って、何を指すんですか?
一体、誰が基準決めたんだよって話です…俺にとってのノーマルは、これ…男が好きってこと、なんですよね」

コイツ、何…めんどくさい…

ノーマルの定義がどうとかこうとか…今はそんなんどうでもいい…!

俺がアワアワし出したのを見てか、宮城がニヤリと笑う…いや、宮崎が笑う… 
俺の脳…!!こんな時に、いちいちそんなどうでもいいことを訂正するな…!

「 …男が 好き っ… て、まさかおまえ… 最初から…? だって、あの日…あの忘年会の、夜…夏木を送ろうと…し…」

駄目だ…色々驚き過ぎて、もはや上手くしゃべれない… 

「ああ… あれ…?あれは…主任が夏木さんのこと、なんかちょっと、やらしい目で見てたから…絶対に二人きりになるの、阻止したくて…俺が女、送ろうかって申し出ただけで…」

「え… つまり、夏木目当てじゃなかった、って、…?」

「だからさ…さっきから言ってるでしょう?男が好き…あんたが好き…それが俺のノーマル。んでさ…あの夏木って女…あんた…やめて正解だったよ?」

いつの間にか、あんた、呼ばわりだ…
敬語もはずされて…失礼極まりない男だ…。

「あの女… あんたと別れて少しして、俺にモーションかけてきましたよ?失恋して傷付いた弱々しい女のフリしてさ…なんで、世の中の大半の男は、女のそういう中身見抜けないのかなって、俺は思うよ。まあ、当然一刀両断ですけど…てか、俺より先にあんたと身体重ねるとか…もはや、憎しみしか、ないっす…」

「… … … …」

     嘘… だよな…夏木… 
 
「もう、わかっていただけました?とにかく主任…俺に任せて…大丈夫ですよ。そんなガチガチじゃ駄目です…もう、少しだけ…力抜いて…なんか子犬みたいにぶるぶる震えて可愛いっすね…やっぱり男とは初めて…?まあ、人生経験ですよ…これからよろしくお願いします。」

にこりと、微笑む宮城…いや、宮崎…!!

男の…逞しい腕が、
俺の身体に、伸びてくる…
なのに… なんか、力が出ない… 何、なんで… 

「や、だ… いや、 やめろ…!!… 」

「久我主任…  好きです…」

そんな目で、俺を見るな…
甘い言葉を、吐くな…  

いや… 嫌だ…   普通じゃない… 

これは絶対、ノーマルじゃない…


     嘘だ、これは夢… …?

     俺…マジで…

        喰われる…!
     
        
         誰か… 

         助け…  

             
     だめ、そこ…  や、ぁ  
 
     
         んっ!
              
 
     あああぁっ… ! !!   

                    


             

            ~完~
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