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幸せの形
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翌日…
遠くで…こぽこぽと、心地よい水音がする。
部屋中に…珈琲のいい香りが漂う…
「ん…あ…あれ…、もう…起きた…んですか…」
俺がかさついた声で、瑞樹に声をかける…。
瑞樹はキッチンに立ち…朝食の準備をしていた。
「あ…須賀君…起こしちゃったかな…まだ、全然早いから…寝てていいよ…ね?」
そう、にこやかに俺に微笑みかけて…また、前を向いて作業を始める。
「… あ…はい、…じゃあ、すみません…もう少しだけ…」
俺は先生の言葉に甘えて、もう一度、布団にもぐりこむ。
温かくて…ふわふわした布団に包まれながら、幸せを感じる。
今までなんとなく、付き合ってきた女は…
俺にとって…一体、なんだったんだろう… 知らなかった…こんな感情…
瑞樹を…正真正銘、男の…瑞樹を好きになって…最初は滅茶苦茶、戸惑って…
でも、ずっと気になって仕方なくて…
最初は俺から、どんどん奴に近付いていって…
我慢ができずに、ろくに瑞樹の気持ちも確かめずに風呂場で襲って…半ば無理矢理に…瑞樹を俺のモノにして…
止まらなかった…瑞樹に対する感情が…どうしても止められなかった…
瑞樹にキスしたい…
瑞樹の身体を見たい、
瑞樹に触れたい…身体を舐めまわしたい、いじりたい…
…それからさらに、どんどん気持ちが抑えきれなくなって…
最後には…抱きたい…俺のを瑞樹の中にねじ込みたい…
ナカで激しく突き動かして、泣かせたい…情熱的に優しく…激しく抱いて、滅茶苦茶に…感じさせたい…
いっそ、俺しか見えないようにしたい…
瑞樹の全てを…俺のモノにしたい……そう、欲張りに願ってしまった俺…。
それが…かなった…
幸せだ…幸せ過ぎる…こんな気持ちになるなんて…思ってもみなかった。
俺は布団の中で丸まり…幸せをかみしめる…ああ…好きだ好きだ好きだ…、もう、絶対離さない…
俺はそう、心に誓って…ゆっくり起きだして…キッチンで動き回る瑞樹のそばにそっと近寄り、頬にキスをした。
「わ…須賀君…お…おはよ…」
昨夜、俺のを握りしめて…可愛い口にくわえ込んで離さなかった…あんなに積極的だった瑞樹が…
いつもの瑞樹に戻って…真っ赤な顔で下を向く…
ああ…こういうギャップもたまらん…っていうか…俺はついに男に狂った…完璧に壊れたかもしんない…
「先生…これからよろしくね…好きです…」素直にそういうと…
「僕も…君に恋してる…これから、よろしくね…」
そう言って、瑞樹は俺の首に腕を巻きつけるようにして、抱きついてきて、いきなり唇を塞ぐ。
「んむっ…ん、んン…」舌を遠慮がちに差し入れてくる…驚きで固まる俺… 積極的過ぎ…突然のキャラ変か…?
んむ…は、はあぁ…朝から…この小動物は、何してくれてんだ…
若い俺…また、したくなっちゃうじゃん…それとも、わざとなのか…?
「先生…煽ってんの…?昨日、あんなに何度もしたのに…また、朝から…俺に激しくされたいの…それとも…先生が…したいの…?」俺が問う。
「ふふ…どっちも…だけど、まずは朝ごはん、食べよ…?切り干し大根の煮物、作ったんだ…自信作…須賀君に食べて欲しい…」
…き・・・切り干し大根…??
どこの、婆さん…だよ…
俺は、噴き出すように笑いながら、もう一度、瑞樹を抱きしめた。
★おしまい★
遠くで…こぽこぽと、心地よい水音がする。
部屋中に…珈琲のいい香りが漂う…
「ん…あ…あれ…、もう…起きた…んですか…」
俺がかさついた声で、瑞樹に声をかける…。
瑞樹はキッチンに立ち…朝食の準備をしていた。
「あ…須賀君…起こしちゃったかな…まだ、全然早いから…寝てていいよ…ね?」
そう、にこやかに俺に微笑みかけて…また、前を向いて作業を始める。
「… あ…はい、…じゃあ、すみません…もう少しだけ…」
俺は先生の言葉に甘えて、もう一度、布団にもぐりこむ。
温かくて…ふわふわした布団に包まれながら、幸せを感じる。
今までなんとなく、付き合ってきた女は…
俺にとって…一体、なんだったんだろう… 知らなかった…こんな感情…
瑞樹を…正真正銘、男の…瑞樹を好きになって…最初は滅茶苦茶、戸惑って…
でも、ずっと気になって仕方なくて…
最初は俺から、どんどん奴に近付いていって…
我慢ができずに、ろくに瑞樹の気持ちも確かめずに風呂場で襲って…半ば無理矢理に…瑞樹を俺のモノにして…
止まらなかった…瑞樹に対する感情が…どうしても止められなかった…
瑞樹にキスしたい…
瑞樹の身体を見たい、
瑞樹に触れたい…身体を舐めまわしたい、いじりたい…
…それからさらに、どんどん気持ちが抑えきれなくなって…
最後には…抱きたい…俺のを瑞樹の中にねじ込みたい…
ナカで激しく突き動かして、泣かせたい…情熱的に優しく…激しく抱いて、滅茶苦茶に…感じさせたい…
いっそ、俺しか見えないようにしたい…
瑞樹の全てを…俺のモノにしたい……そう、欲張りに願ってしまった俺…。
それが…かなった…
幸せだ…幸せ過ぎる…こんな気持ちになるなんて…思ってもみなかった。
俺は布団の中で丸まり…幸せをかみしめる…ああ…好きだ好きだ好きだ…、もう、絶対離さない…
俺はそう、心に誓って…ゆっくり起きだして…キッチンで動き回る瑞樹のそばにそっと近寄り、頬にキスをした。
「わ…須賀君…お…おはよ…」
昨夜、俺のを握りしめて…可愛い口にくわえ込んで離さなかった…あんなに積極的だった瑞樹が…
いつもの瑞樹に戻って…真っ赤な顔で下を向く…
ああ…こういうギャップもたまらん…っていうか…俺はついに男に狂った…完璧に壊れたかもしんない…
「先生…これからよろしくね…好きです…」素直にそういうと…
「僕も…君に恋してる…これから、よろしくね…」
そう言って、瑞樹は俺の首に腕を巻きつけるようにして、抱きついてきて、いきなり唇を塞ぐ。
「んむっ…ん、んン…」舌を遠慮がちに差し入れてくる…驚きで固まる俺… 積極的過ぎ…突然のキャラ変か…?
んむ…は、はあぁ…朝から…この小動物は、何してくれてんだ…
若い俺…また、したくなっちゃうじゃん…それとも、わざとなのか…?
「先生…煽ってんの…?昨日、あんなに何度もしたのに…また、朝から…俺に激しくされたいの…それとも…先生が…したいの…?」俺が問う。
「ふふ…どっちも…だけど、まずは朝ごはん、食べよ…?切り干し大根の煮物、作ったんだ…自信作…須賀君に食べて欲しい…」
…き・・・切り干し大根…??
どこの、婆さん…だよ…
俺は、噴き出すように笑いながら、もう一度、瑞樹を抱きしめた。
★おしまい★
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