【完結・BL】泣いている君が好き(須賀編)

もえこ

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戸惑い 

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「んっ…すっ…須賀くん…も…大丈夫だから…くっ…くすぐったい…ん、んっ…」
瑞樹は耐えている…俺の攻めに…必死に…。

当然だけど、瑞樹の体を洗ってやるなんて、単なる口実に過ぎない…。
男が…お風呂で体を洗ってやるって言えばさ…単に、相手の身体に…いろんなところに…触りたいだけに決まっている。

「あっ…んっ…んン…」
瑞樹が小さいけど、少し高い声をあげ始める。
敏感なやつ…もう、感じてきたのか…でも…当然か…

今、俺の指は…瑞樹の胸の…可愛らしいピンクの突起の周りにいやらしく触れている…
でももちろん…まだ先端部には触れていない…最初に周辺に触れつつ…じわじわとその尖りに指を近づけていく…

…いわゆる、焦らし…ってやつ。

俺は自分の手を泡でいっぱいにして浴室の床にひざまづいた状態で背後から、最初に瑞樹の肩に触れ、首筋、鎖骨、肩甲骨、背中…といった順に、どんどん下に降りていくように…撫で回し…いや…洗い進んでいた…

コイツはどこが…一番感じるのか…
敏感な場所はどこなのか…
まるで人体実験のように、俺は泡だらけの指を、隈なく瑞樹の白くて細い身体と滑らかな肌へうごめかせる…。

こんなことは俺にとって本当に初めてのことだった。

俺の今まで抱いてきた女…

その女達が、どこが感じやすいかとか、一切気にしたことはなかった。

抱いてと言われたら、もちろん抱くし…
激しくしてと言われたら、激しく…やるし、あとはヤってる最中に女が甲高い声をたまたま上げたら、ああ、ここが、イイのか…じゃあ、もっと深く、やっとくか…とかくらいにしか考えていなかった。

あとは、俺が溜まっている時に、俺のしたいように…ただただ激しく腰を動かすだけ。
うん、もちろん体位も色々、好きにやってた。
相手がどう感じてるかとか関係なく…本当に自分本位に。

それでも、女は終わったあとに、俺とのセックスは最高だとか…またしようね…とか言いながら笑顔で喜んでたし…それがいつもの日常だった。
それが普通だと…セックスなんてそんなもんだと、ずっとそう、思っていた。

なのに今の俺はどうだ…

瑞樹の感じる場所や敏感な部分はどこなのか…とか完全に探りにかかってるし…
瑞樹をどうにかして感じさせたい…気持ちいいって言わせたいし、今みたいに俺のやることに抵抗しながらなんとか声を上げないようにして、気持ち良さに耐える…瑞樹の色っぽい表情をもっと…見たい…

俺は完全に、とち狂った…
こんな心境は本当に初めてで、
     自分でも戸惑ってしまう…。

















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