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猫
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ガチャリ…ドアの鍵を開け、瑞樹を中に誘う。
「先生…、どうぞ。スリッパ」
親が用意した、一度も使ったことのない客用スリッパを瑞樹へ差し出す。
「あ…どうも…お邪魔します…」瑞樹はまだ、ビクつきながら、俺の出したスリッパに足を入れる。
うわ‥ちっさ…なんだコイツの…足のサイズ…スリッパに…履かれてる…感じだ。瑞樹のちんまりした足に驚く。
俺は自慢じゃないが、29センチくらいある…まあ、タッパがある男には普通なサイズだけど。
進まない瑞樹をみかねて、本当は身体ごと抱えて連れて行きたくなる衝動をなんとか抑え、そっと背中を押す。
「ほら、先生、前に進んで…座って待っててください。すぐに珈琲入れます。あ、お腹すいてるなら、なんか頼みますけど、ピザとか、何か…」
「あ…いや、大丈夫です。ほんとに、話…、相談…かな?それ聞いてから、すぐ帰りますから」
コイツ…かたくなだな… すぐ帰るすぐ帰る…ってさ…
可愛い生徒が、悩み相談したいって言ってんのに、なんだよ、この態度…
誰がすぐになんて、帰すかよ…っていうか、今夜は帰さねえよ…。俺の心の声が、完全に意地悪な発言をする。
俺はカプセル式のコーヒーをセットして、ボタンを押す。
シューっと音を立て、抽出されていく珈琲の良い香りが、部屋中に漂う。
瑞樹はおとなしく俺が促したソファーにちんまりと腰を掛けて、子犬のように従順に俺を待っている。
二人分の珈琲を入れ、瑞樹の前にカップを差し出す。「どぞ、先生。この珈琲、かなりいけますよ。」
瑞樹は俺をちらりとだけ見て「いただきます…」とカップの珈琲を口にし、「あっ…つ!」と小さく叫ぶ。その後、多分、いや、間違いなく、無意識に…赤くて小さな舌先をペロッと出す、瑞樹…
まさかの…猫舌…かよ…?おいおい…それなら自分でわかってんだろ…女子か…
そんなら、先に少し時間置くか、ふーふーして、ゆっくり飲めよ…もしかして緊張して慌てたのかな…、子供かっ…って、色々突っ込みたくなるけど、
なによりその…瑞樹の声、一瞬しかめた顔…小さな唇から不意に出された赤くて小さい舌…
また、俺の下半身に小さな疼きが走る。
あ…もう、俺…ダメだ…
俺は確信した。
「先生…、どうぞ。スリッパ」
親が用意した、一度も使ったことのない客用スリッパを瑞樹へ差し出す。
「あ…どうも…お邪魔します…」瑞樹はまだ、ビクつきながら、俺の出したスリッパに足を入れる。
うわ‥ちっさ…なんだコイツの…足のサイズ…スリッパに…履かれてる…感じだ。瑞樹のちんまりした足に驚く。
俺は自慢じゃないが、29センチくらいある…まあ、タッパがある男には普通なサイズだけど。
進まない瑞樹をみかねて、本当は身体ごと抱えて連れて行きたくなる衝動をなんとか抑え、そっと背中を押す。
「ほら、先生、前に進んで…座って待っててください。すぐに珈琲入れます。あ、お腹すいてるなら、なんか頼みますけど、ピザとか、何か…」
「あ…いや、大丈夫です。ほんとに、話…、相談…かな?それ聞いてから、すぐ帰りますから」
コイツ…かたくなだな… すぐ帰るすぐ帰る…ってさ…
可愛い生徒が、悩み相談したいって言ってんのに、なんだよ、この態度…
誰がすぐになんて、帰すかよ…っていうか、今夜は帰さねえよ…。俺の心の声が、完全に意地悪な発言をする。
俺はカプセル式のコーヒーをセットして、ボタンを押す。
シューっと音を立て、抽出されていく珈琲の良い香りが、部屋中に漂う。
瑞樹はおとなしく俺が促したソファーにちんまりと腰を掛けて、子犬のように従順に俺を待っている。
二人分の珈琲を入れ、瑞樹の前にカップを差し出す。「どぞ、先生。この珈琲、かなりいけますよ。」
瑞樹は俺をちらりとだけ見て「いただきます…」とカップの珈琲を口にし、「あっ…つ!」と小さく叫ぶ。その後、多分、いや、間違いなく、無意識に…赤くて小さな舌先をペロッと出す、瑞樹…
まさかの…猫舌…かよ…?おいおい…それなら自分でわかってんだろ…女子か…
そんなら、先に少し時間置くか、ふーふーして、ゆっくり飲めよ…もしかして緊張して慌てたのかな…、子供かっ…って、色々突っ込みたくなるけど、
なによりその…瑞樹の声、一瞬しかめた顔…小さな唇から不意に出された赤くて小さい舌…
また、俺の下半身に小さな疼きが走る。
あ…もう、俺…ダメだ…
俺は確信した。
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