14 / 79
三日目
しおりを挟む
三日目の朝
俺はとぼとぼと、重い足取りで学校へ行く。
昨日の夜は放課後の瑞樹とのやり取りを何度も思い返して、あまり眠れなかった。
…俺、勢いで…実習中の先生に、何…言っちゃったんだろう…マジで…。
喘ぐ声とか、責任とって、とか…なんとか…
アイツ、日向瑞樹は…完全に、固まってた…
そりゃ、そうだろうな…
映画館での号泣を…見られたのが教育実習中のクラスの生徒だとわかって…
しかも、その男が…変なこと言い出しちゃったんだから…そりゃ、動揺したり固まるのも、無理はない。
問題は…俺の方だ。
もちろん、自覚はある。
実は俺…子供の頃から…少しおかしくて…。
好きになったら…普通、その子に優しくしたり、親切にしたりして、その子が笑ったり、喜んだりする顔を見て、自分が幸せな気持ちになったりするのが普通…
それが世間一般の、恋愛感情…なんだと思う。
だけど俺…ちょっと少し、そのへんの思考回路がおかしくて…
俺の場合は、誰かを好きになればなるほど…その子のことを…どんどん虐めたくなってしまう…
よく、子供の時に、好きな子に、優しくするんじゃなくて、逆にちょっかいかけたり、いじめたりする男とか…いたりするけど、それに近い…というか、俺は多分それ以上で…そんなもんじゃなくて…
相手の嫌がる顔…
虐めた時に、いやそうに俺を見る顔…その泣き顔、
泣き声…
それら全てに…どうしても、興奮してしまう…。
だから、アイツ、日向瑞樹の映画館での様子が…泣き顔や声が…俺の頭から、全然離れなくて…マジでヤバい。しかも奴は、男なのに…
とにかく、…昨日の俺の発言は…ダメすぎた…
オブラートにも包めず、直球かつ変態丸出しのダメ発言だ…
… そう、思っているそばから、アイツが朝の挨拶で校門前に…立っていた… わわわ …
俺はとぼとぼと、重い足取りで学校へ行く。
昨日の夜は放課後の瑞樹とのやり取りを何度も思い返して、あまり眠れなかった。
…俺、勢いで…実習中の先生に、何…言っちゃったんだろう…マジで…。
喘ぐ声とか、責任とって、とか…なんとか…
アイツ、日向瑞樹は…完全に、固まってた…
そりゃ、そうだろうな…
映画館での号泣を…見られたのが教育実習中のクラスの生徒だとわかって…
しかも、その男が…変なこと言い出しちゃったんだから…そりゃ、動揺したり固まるのも、無理はない。
問題は…俺の方だ。
もちろん、自覚はある。
実は俺…子供の頃から…少しおかしくて…。
好きになったら…普通、その子に優しくしたり、親切にしたりして、その子が笑ったり、喜んだりする顔を見て、自分が幸せな気持ちになったりするのが普通…
それが世間一般の、恋愛感情…なんだと思う。
だけど俺…ちょっと少し、そのへんの思考回路がおかしくて…
俺の場合は、誰かを好きになればなるほど…その子のことを…どんどん虐めたくなってしまう…
よく、子供の時に、好きな子に、優しくするんじゃなくて、逆にちょっかいかけたり、いじめたりする男とか…いたりするけど、それに近い…というか、俺は多分それ以上で…そんなもんじゃなくて…
相手の嫌がる顔…
虐めた時に、いやそうに俺を見る顔…その泣き顔、
泣き声…
それら全てに…どうしても、興奮してしまう…。
だから、アイツ、日向瑞樹の映画館での様子が…泣き顔や声が…俺の頭から、全然離れなくて…マジでヤバい。しかも奴は、男なのに…
とにかく、…昨日の俺の発言は…ダメすぎた…
オブラートにも包めず、直球かつ変態丸出しのダメ発言だ…
… そう、思っているそばから、アイツが朝の挨拶で校門前に…立っていた… わわわ …
0
お気に入りに追加
95
あなたにおすすめの小説

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。



塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる