24 / 34
第24話 スポーツ大会にて
しおりを挟む
10月下旬、スポーツ大会の当日に、ちょっとした事件があった。
事件と言うには、本当に、ごくごく、ささやかな出来事だ。
種目は、バスケやサッカー(女子はフットサル)などの球技から始まり、リレーやムカデ競走、二人三脚や大縄跳びなどの団体競技を、クラス対抗で行う。
俺はもとが運動がからきしの、純粋培養のインドア派だったが、筋トレやジョギング、ストレッチを毎日続けていることもあって、こうしたスポーツに対しても苦手意識が薄らいできている。
基礎体力があり、イメージ通りに体を動かせるようになってくると、スポーツも楽しい。みんなの足を引っ張らないようにしないと、というプレッシャーも、自然とチームに貢献したい、と思えるようになった。以前、例えばフットサルのプレー中も意図的にボールを避けていたのが、チーム競技でも全体の状況を見つつ、積極的に動くようになっている。
そのスポーツ大会も大詰めになって、二人三脚。
俺はテニス部の浦田というやつと組んで、列に待機していた。横の列が他クラス、縦の列が同じクラスで並び、各レースでどのクラスが勝者かを競っていく。
なかなか緊張する。
先に女子が走るのだが、俺のすぐ前がちょうど愛凛と木内さんのペアだった。
「みーちゃ、すぐ後ろにいるからって、私とあすあすのお尻じろじろ見るのは禁止だから」
「変ないちゃもんつけんなよ」
「あすあすも、みーちゃがいやらしい目で見てきたら即ビンタしていいから。みーちゃも、いじめっ娘JKにいじめられるの好きみたいだし」
「おいおい……」
「おっとっと、これは人に知られたくないことみたいだから、あすあすも内緒でお願いね」
「二人、ほんと仲いいよね」
ふふふ、と木内さんは相変わらずのかわいらしい笑顔で、俺と愛凛を交互に見た。
よりによって木内さんに俺の性癖を暴露するなんて、許せない。
そうこうするうち、彼女たちの出番だ。
仲良く肩を組み、姿勢を低くして、ピストルの音に備える。
ふむふむ、君たち、よき尻をしておるようだな。
まるで、触ってくれと言わんばかりじゃないか。
発砲音とともに、愛凛・木内ペアが前へ出た。しっかり練習を重ねてきたのだろう。
だが中盤に差しかかって、二人の呼吸にずれが生じた。
勢いがついていた分、立て直しがきかず、二人はぐらりと転倒した。
しかも二人を追っていた他クラスのペアも即座によけられず、複数のペアを巻き込む転倒事故になった。
「あっ」
と、俺だけでなく観客の多くが声を上げるほどの激しさだった。
教師たちも手を出すべきか迷い、見守るうち、ほかのペアは立ち上がって順次レースに復帰した。
だが、愛凛と木内さんが立てない。
正確には立とうとしているが、動けないようだ。
俺は迷わなかった。
足首のゴムバンドを外し、二人のもとへ駆け寄る。
肩を並べてしゃがみ込んだままの二人のそばに膝をつき、状態を確認する。
「右足が痛くて、動けないみたいなの。転んだ時、私をかばってくれたから……」
木内さんがそう説明するとともに、俺はすぐバンドをほどき、渋る愛凛を背負って、救護所へ向かった。
なぜか、俺の背中に拍手が投げかけられたが、それは俺の行動ではなく、すでに再開した競技に対してであったかもしれない。
愛凛は俺に運ばれるあいだ、無言だった。
どんな思いだったろう。恥ずかしかったのか、それともこの状況を茶化すこともできないくらい、痛かったのか。
救護所には簡易ベッドが設置されていて、俺は保健の沢井先生の指示で、愛凛をそこに寝かせた。
「みーちゃ、ありがとね。もう大丈夫だから、戻っていいよ」
「いや、ここにいるよ」
「あすあすも、ごめんね。夢中になって、ペース崩したの私だから。ケガ、ない?」
「うん、私は大丈夫。ラブリーも、私をかばうために無理な体勢で転んだでしょ」
「ま、大好きなあすあすにケガさせるわけにはいかないからね」
意外とピンピンしていて、おどけている。
沢井先生の見立てによれば、愛凛は軽度の捻挫らしく、アイシングで応急処置をしてから安静にしていれば、数日間で治るだろうということだった。
「二人とも、もう大丈夫だよ。ほら、戻って戻って」
「うん、じゃあ私、先に戻るね」
「はい、みーちゃももういいよ」
「俺、そばについてるよ」
「私と一緒にいたいの?」
「そう、一緒にいたいから」
愛凛はちょっときょとんとした。
俺も、自分がなぜそこまでするのか、よく分からなかった。ただ無性に、そうしたい、そうしなければならないと思った。俺が守らなければならないと。
愛凛は中学の頃にバスケ、高校に入ってからフットサルと、運動部に所属してケガにはある程度慣れているのか、ベッドに横たわってじっとしている。
ただケガは局所的なものだから、元気は元気だ。
「ね、大縄跳び、どんな感じ?」
「あぁ、今は1組から3組までがやってるから、もうすぐ始まると思うよ」
「最後の大縄跳び、楽しみにしてたんだけどな」
「せっかくだから、起きて見てみる?」
「うん」
俺は愛凛の肩を抱くようにして、起き上がるのを手伝ってやった。
愛凛は照れ臭いのかどうか、淡い微笑みを浮かべている。
「ありがとう。みーちゃ、ヲタクのくせに優しいじゃん」
「ヲタクのくせには余計だよ」
「そっか、そうだね。みーちゃはもともと優しいもんね」
「そういうこと」
「あすあすに、いいとこ見せられたじゃん」
「木内さんがどう思うかは関係ない。ただ、俺が助けに行かないとって思って、じっとしてられなかったんだよ」
「ふーん」
大縄跳びは回し役も含めて、クラスから選抜された20人ほどが参加する。
俺は待機予定だったが愛凛は選抜組で、人数合わせで彼女の代わりに遠藤さんがメンバーに加わっている。
「いーち、にーい、さーん!」
俺たちは一緒に声を張り上げて、仲間たちの跳躍を見守る。
結果。
ウチのクラスは6クラス中、2位だった。
総合でも学年2位で、1位とは僅差だったから、二人三脚の俺と愛凛の各ペアの棄権がなければ、ひっくり返せていたかもしれない。
もちろん、そんなことを言うクラスメイトは一人もいなかったが、愛凛は珍しく悔しがり、残念がった。
「私がケガしなければ、1位になれたのかなぁ」
「ラブリーは木内さんを守ってケガしたわけだし、後悔はしてないでしょ」
「そうだけど、もっとうまく走れたと思うから」
「みんな精一杯やった結果だし、これはこれで誇りに思っていいんじゃないかな」
「……うん、そうかもね」
「じゃあ、解散になったから、教室に戻ろう。ほら」
「みーちゃ、大げさだよ。もう普通に歩けるから」
「ギャルのくせに、俺におんぶされるのが恥ずかしいの?」
「ギャルとかイミフなんだけど!」
「とにかく乗んなよ」
ぐずるわりに、いざおんぶされるとすぐに楽しくなってしまうらしい。
「みーちゃ、ダッシュダッシュ!」
「はぁ?」
「はぁじゃねぇよ。ほら走って。とつげき、とつげきーっ!」
仕方なくおんぶしたまま走ると、愛凛はまるで子どものようにはしゃいだ声を上げた。
教室に着いてもなかなか下りようとしないし、ケガがすっかりよくなってからも、しばしばおんぶをせがんだ。
視点が高くなり、乗馬気分になれるのが楽しいらしい。
けっこう、子どもっぽいところがある。
事件と言うには、本当に、ごくごく、ささやかな出来事だ。
種目は、バスケやサッカー(女子はフットサル)などの球技から始まり、リレーやムカデ競走、二人三脚や大縄跳びなどの団体競技を、クラス対抗で行う。
俺はもとが運動がからきしの、純粋培養のインドア派だったが、筋トレやジョギング、ストレッチを毎日続けていることもあって、こうしたスポーツに対しても苦手意識が薄らいできている。
基礎体力があり、イメージ通りに体を動かせるようになってくると、スポーツも楽しい。みんなの足を引っ張らないようにしないと、というプレッシャーも、自然とチームに貢献したい、と思えるようになった。以前、例えばフットサルのプレー中も意図的にボールを避けていたのが、チーム競技でも全体の状況を見つつ、積極的に動くようになっている。
そのスポーツ大会も大詰めになって、二人三脚。
俺はテニス部の浦田というやつと組んで、列に待機していた。横の列が他クラス、縦の列が同じクラスで並び、各レースでどのクラスが勝者かを競っていく。
なかなか緊張する。
先に女子が走るのだが、俺のすぐ前がちょうど愛凛と木内さんのペアだった。
「みーちゃ、すぐ後ろにいるからって、私とあすあすのお尻じろじろ見るのは禁止だから」
「変ないちゃもんつけんなよ」
「あすあすも、みーちゃがいやらしい目で見てきたら即ビンタしていいから。みーちゃも、いじめっ娘JKにいじめられるの好きみたいだし」
「おいおい……」
「おっとっと、これは人に知られたくないことみたいだから、あすあすも内緒でお願いね」
「二人、ほんと仲いいよね」
ふふふ、と木内さんは相変わらずのかわいらしい笑顔で、俺と愛凛を交互に見た。
よりによって木内さんに俺の性癖を暴露するなんて、許せない。
そうこうするうち、彼女たちの出番だ。
仲良く肩を組み、姿勢を低くして、ピストルの音に備える。
ふむふむ、君たち、よき尻をしておるようだな。
まるで、触ってくれと言わんばかりじゃないか。
発砲音とともに、愛凛・木内ペアが前へ出た。しっかり練習を重ねてきたのだろう。
だが中盤に差しかかって、二人の呼吸にずれが生じた。
勢いがついていた分、立て直しがきかず、二人はぐらりと転倒した。
しかも二人を追っていた他クラスのペアも即座によけられず、複数のペアを巻き込む転倒事故になった。
「あっ」
と、俺だけでなく観客の多くが声を上げるほどの激しさだった。
教師たちも手を出すべきか迷い、見守るうち、ほかのペアは立ち上がって順次レースに復帰した。
だが、愛凛と木内さんが立てない。
正確には立とうとしているが、動けないようだ。
俺は迷わなかった。
足首のゴムバンドを外し、二人のもとへ駆け寄る。
肩を並べてしゃがみ込んだままの二人のそばに膝をつき、状態を確認する。
「右足が痛くて、動けないみたいなの。転んだ時、私をかばってくれたから……」
木内さんがそう説明するとともに、俺はすぐバンドをほどき、渋る愛凛を背負って、救護所へ向かった。
なぜか、俺の背中に拍手が投げかけられたが、それは俺の行動ではなく、すでに再開した競技に対してであったかもしれない。
愛凛は俺に運ばれるあいだ、無言だった。
どんな思いだったろう。恥ずかしかったのか、それともこの状況を茶化すこともできないくらい、痛かったのか。
救護所には簡易ベッドが設置されていて、俺は保健の沢井先生の指示で、愛凛をそこに寝かせた。
「みーちゃ、ありがとね。もう大丈夫だから、戻っていいよ」
「いや、ここにいるよ」
「あすあすも、ごめんね。夢中になって、ペース崩したの私だから。ケガ、ない?」
「うん、私は大丈夫。ラブリーも、私をかばうために無理な体勢で転んだでしょ」
「ま、大好きなあすあすにケガさせるわけにはいかないからね」
意外とピンピンしていて、おどけている。
沢井先生の見立てによれば、愛凛は軽度の捻挫らしく、アイシングで応急処置をしてから安静にしていれば、数日間で治るだろうということだった。
「二人とも、もう大丈夫だよ。ほら、戻って戻って」
「うん、じゃあ私、先に戻るね」
「はい、みーちゃももういいよ」
「俺、そばについてるよ」
「私と一緒にいたいの?」
「そう、一緒にいたいから」
愛凛はちょっときょとんとした。
俺も、自分がなぜそこまでするのか、よく分からなかった。ただ無性に、そうしたい、そうしなければならないと思った。俺が守らなければならないと。
愛凛は中学の頃にバスケ、高校に入ってからフットサルと、運動部に所属してケガにはある程度慣れているのか、ベッドに横たわってじっとしている。
ただケガは局所的なものだから、元気は元気だ。
「ね、大縄跳び、どんな感じ?」
「あぁ、今は1組から3組までがやってるから、もうすぐ始まると思うよ」
「最後の大縄跳び、楽しみにしてたんだけどな」
「せっかくだから、起きて見てみる?」
「うん」
俺は愛凛の肩を抱くようにして、起き上がるのを手伝ってやった。
愛凛は照れ臭いのかどうか、淡い微笑みを浮かべている。
「ありがとう。みーちゃ、ヲタクのくせに優しいじゃん」
「ヲタクのくせには余計だよ」
「そっか、そうだね。みーちゃはもともと優しいもんね」
「そういうこと」
「あすあすに、いいとこ見せられたじゃん」
「木内さんがどう思うかは関係ない。ただ、俺が助けに行かないとって思って、じっとしてられなかったんだよ」
「ふーん」
大縄跳びは回し役も含めて、クラスから選抜された20人ほどが参加する。
俺は待機予定だったが愛凛は選抜組で、人数合わせで彼女の代わりに遠藤さんがメンバーに加わっている。
「いーち、にーい、さーん!」
俺たちは一緒に声を張り上げて、仲間たちの跳躍を見守る。
結果。
ウチのクラスは6クラス中、2位だった。
総合でも学年2位で、1位とは僅差だったから、二人三脚の俺と愛凛の各ペアの棄権がなければ、ひっくり返せていたかもしれない。
もちろん、そんなことを言うクラスメイトは一人もいなかったが、愛凛は珍しく悔しがり、残念がった。
「私がケガしなければ、1位になれたのかなぁ」
「ラブリーは木内さんを守ってケガしたわけだし、後悔はしてないでしょ」
「そうだけど、もっとうまく走れたと思うから」
「みんな精一杯やった結果だし、これはこれで誇りに思っていいんじゃないかな」
「……うん、そうかもね」
「じゃあ、解散になったから、教室に戻ろう。ほら」
「みーちゃ、大げさだよ。もう普通に歩けるから」
「ギャルのくせに、俺におんぶされるのが恥ずかしいの?」
「ギャルとかイミフなんだけど!」
「とにかく乗んなよ」
ぐずるわりに、いざおんぶされるとすぐに楽しくなってしまうらしい。
「みーちゃ、ダッシュダッシュ!」
「はぁ?」
「はぁじゃねぇよ。ほら走って。とつげき、とつげきーっ!」
仕方なくおんぶしたまま走ると、愛凛はまるで子どものようにはしゃいだ声を上げた。
教室に着いてもなかなか下りようとしないし、ケガがすっかりよくなってからも、しばしばおんぶをせがんだ。
視点が高くなり、乗馬気分になれるのが楽しいらしい。
けっこう、子どもっぽいところがある。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。

僕(じゃない人)が幸せにします。
暇魷フミユキ
恋愛
【副題に☆が付いている話だけでだいたい分かります!】
・第1章
彼、〈君島奏向〉の悩み。それはもし将来、恋人が、妻ができたとしても、彼女を不幸にすることだった。
そんな彼を想う二人。
席が隣でもありよく立ち寄る喫茶店のバイトでもある〈草壁美頼〉。
所属する部の部長でたまに一緒に帰る仲の〈西沖幸恵〉。
そして彼は幸せにする方法を考えつく――――
「僕よりもっと相応しい人にその好意が向くようにしたいんだ」
本当にそんなこと上手くいくのか!?
それで本当に幸せなのか!?
そもそも幸せにするってなんだ!?
・第2章
草壁・西沖の二人にそれぞれの相応しいと考える人物を近付けるところまでは進んだ夏休み前。君島のもとにさらに二人の女子、〈深町冴羅〉と〈深町凛紗〉の双子姉妹が別々にやってくる。
その目的は――――
「付き合ってほしいの!!」
「付き合ってほしいんです!!」
なぜこうなったのか!?
二人の本当の想いは!?
それを叶えるにはどうすれば良いのか!?
・第3章
文化祭に向け、君島と西沖は映像部として広報動画を撮影・編集することになっていた。
君島は西沖の劇への参加だけでも心配だったのだが……
深町と付き合おうとする別府!
ぼーっとする深町冴羅!
心配事が重なる中無事に文化祭を成功することはできるのか!?
・第4章
二年生は修学旅行と進路調査票の提出を控えていた。
期待と不安の間で揺れ動く中で、君島奏向は決意する――
「僕のこれまでの行動を二人に明かそうと思う」
二人は何を思い何をするのか!?
修学旅行がそこにもたらすものとは!?
彼ら彼女らの行く先は!?
・第5章
冬休みが過ぎ、受験に向けた勉強が始まる二年生の三学期。
そんな中、深町凛紗が行動を起こす――
君島の草津・西沖に対するこれまでの行動の調査!
映像部への入部!
全ては幸せのために!
――これは誰かが誰かを幸せにする物語。
ここでは毎日1話ずつ投稿してまいります。
作者ページの「僕(じゃない人)が幸せにします。(「小説家になろう」投稿済み全話版)」から全話読むこともできます!
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~
八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」
ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。
蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。
これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。
一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる