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第2話 悪夢の自己紹介タイム
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登校日初日は、主に高校生活のイントロダクションのために使われる。
まずは担任及び副担任教師との顔合わせ、そのあとはクラスメイト全員による自己紹介。
この自己紹介でけつまずくと、非常によろしくない。
前も言ったように学校のクラスというのは封建的な身分社会だ。学校生活の早い段階で、そいつが一軍なのか二軍なのか、それとも三軍なのかというジャッジがなされる。特に初日の自己紹介はきわめて重要な場面で、全員が陪審員となってクラスメイトを品定めする。下品な言い方をするならスクールカーストを構成するための、相互品評会ということになるだろう。
出席番号順に一人ずつ、前に出て軽い自己紹介をしていく。
こうなると、誰もが緊張と恥じらいの色を隠せない。それでもやはり、ここに至るまでに経験したスクールカーストにおける階層、成功体験や自己プロデュース力、そして度胸と愛嬌の量によって、はっきりと満座の評価が分かれるというのが見ていて分かる。
ここで一発、逆転の一軍昇格を狙いに行った、いかにもこれまで三軍でしたという連中がスベったりドン引きされているのを目の当たりにすると、共感性羞恥というのか、俺ももとは同じ穴のむじなだけに、思わず目を伏せ、見て見ぬふりをしてしまう。
つらい。
順番が進むにつれて、俺はある一人の女子の自己紹介に、目と心を奪われた。
彼女は、名を木内明日香といった。
これぞスクールカーストの最上位、と言っていい完成された美貌、明るく愛嬌の豊かな瞳、満々とたたえられた微笑、黒く長い髪、穏やかだがよどみのない話し方。服装は爽やかな印象の水色のブラウスに、白をベースにした控えめな花柄のスカートで、誰かさんと違って上品で優しげな雰囲気だ。
「名前は、木内明日香といいます。近くに住んでるので、学校までは自転車で通うつもりです。趣味は音楽とカラオケで、オーボエが得意なので、部活はオーケストラ部に入りたいです。一緒にオーケストラ部に入ろうと思ってる人は、ぜひ声をかけてください。好きな食べ物というか、私はスープが大好きで、おいしいスープ巡りをするのが好きです。海老のビスクと、オニオングラタンスープが特に好きです。よろしくお願いします!」
うん、君に決めた。
そう思ったのが、俺のほかにも幾人かはいただろう。
競争は熾烈だ。
いわゆる学園のアイドル美少女。恋愛ゲームで例えるなら、自分のパラメータを限界まで育てて、好感度をMAXまで上げて、運がよければ告白してもらえるというくらいの、最高難易度の絶対的ヒロインといったところだ。
いいなぁ、あんなかわいい子と、毎日会えるのか。
ふくらむ妄想に、普段はシュッとした俺の顔もニヤけてしまう。
ところで、俺にとってはヒロインどころかジョーカー的存在になるだろう例の高岡愛凛は、最前からしばしば後ろを振り返っては、俺の顔を無遠慮に見てきている。
どうやら容姿に恵まれた女子が自己紹介をするたび、俺の顔色をうかがっては、誰を気に入っているのかをチェックしているらしい。
嫌な女だ。
とろんとぼんやりした表情で、木内さんに崇めるような視線を送る俺の顔に、あいつは目ざとくも気づいた。無言で、唇の片方だけを不気味につり上げる。
頼むから花開き始めたばかりの他人の恋路を邪魔することだけはやめてくれよ。
そうこうするうち、愛凛の番になった。
彼女は悠然と黒板の前へと進んでゆく。表情は相変わらずの仏頂面だが、顔のつくりは非の打ちどころのない美形だから、思い切り美化して言えばクール系女子だ。
「高岡愛凛です、よろしくお願いします。えっと、私はスポーツが好きで、なんでも得意です。部活は迷ってて、フットサルかバスケあたりで考えてます。普段はツンツンしてるので誤解されるけど、実は明るい性格です。趣味は無限にあって、なんでも楽しめるので、みなさん友達になってください。それと、愛凛って名前なので、私のことはラブリーって呼んでくれたら喜びます!」
最後、愛凛は甘いウィンクとともに、茶目っ気のある明るい笑顔を浮かべた。
(あいつ、あんな顔できんのかよ)
癪に障るが、かわいい。認めたくないが、やはり容姿が優れているというのはそれだけで大きな強みだ。しかも、ネイルやピアスをじゃらじゃらさせたり、肌の露出を恐れない奔放さもある。
個人的な見解だが、多くの男子というのは木内さんに対するような憧れとはまったく別の次元で、こういう女も好きなのだ。特に刺激に慣れない童貞男子にとって、この種の挑発的で煽り倒してくるような女というのは、たまらない存在だ。
いやいや、いつまでもあいつのことを気にかけてなどいられない。
次は、俺の出番だ。
内容は、色々と準備してある。こういう機会もあるだろうと、三日三晩をかけて練り上げた完璧なものだ。
だが、おかしい。それらはすべて、席から教壇へと至るあいだに、すべて真っ白に雲散霧消してしまった。台本、どこへ消えた?
ということで、クラスメイト全員を前にした俺は、完全にうろたえてしまった。
そうなると、根が陰キャだから、どうにもならない。
「あっ、えっと、高杉未来です。その、ゲームが好きです。えーっと……」
自己紹介で黙り込むやつの気持ち、分かるか?
俺には自分語りできるような要素がそもそもないんだよ。そういうやつは、セリフが飛んだら、もう何も言えなくなって、言葉が出てこなくなってくるんだ。
名前を名乗って、ゲームが好きです、とだけ言ってすぐに無言になるやつ。怖いだろ。そんなやつと好き好んで友達になりたいやつ、いないだろ。俺だってそんなド陰キャのコミュ障と友達になろうなんて思わない。
それでも、俺は最後まで頑張った。
「ゲームは、FPSが好きです。たぶん、3,000時間くらいやりました。よろしくお願いします」
3,000時間というパワーワードが、どう効いてくるだろう。ワンチャン、尊敬の眼差しで見られるだろうか。
だが俺にはみんなの反応をうかがう余裕などない。
不用意な沈黙を挟んだことなど歯牙にもかけぬように席に着く。
例によって、愛凛が俺を振り返った。
冷たい流し目で、笑っていやがる。
(くそ、俺はこれから3年間、またしてもこいつに笑われながら、コケにされながらこの学校に通うのか……)
そんなバカげた話があってたまるか。
俺は拳を握り、屈辱と羞恥に震えた。
学校案内の一環で敷地内のあちこちをクラスで見て回り、教室に戻ってからは学校生活の基本などについて説明、時間割や教材の確認などをして、一日が終わる。
放課後、クラスが解散してすぐ、愛凛が俺の机にぐい、と両ひじを預けて、顔を近づけた。
(近っ、近いわこいつ。でもなんだこれ、いいにおいする……)
「ね、FPSってなに?」
「あぁ……ファーストパーソンシューティングゲームだよ」
「どんなゲーム?」
「銃撃戦のゲームだよ。無人島に100人で降りて最後の1人になるまで戦ったり、敵国の都市に取り残された状況から脱出を目指したり。俺はPCでやってる」
「部屋の隅でPCに向かって、一人ぼっちで3,000時間も殺し合いのゲームしてたの?」
「言い方」
「そんな頭おかしい生活してて、よくこの高校受かったね」
そこはぼっちの強みだ。ゲームさえ我慢すれば、あとはすべて勉強時間に投資できる環境が揃っている。なまじ中学時代に友達だの恋人だのができなくてよかった。それもこれも、俺の華やかな高校デビューを飾るためだ。
愛凛は半ば呆れ、半ば嘲るように言い捨てたあと、友達づくりのため、クラスの女子に片っ端から声をかけに行った。
俺はというと、話しかけてくれる者もなく、かといって自己紹介で失敗した失意と落胆もあってこちらから行動を起こす勇気も気力もなく、まっすぐ家に帰って、ゲームに時間を費やしただけだった。
まずは担任及び副担任教師との顔合わせ、そのあとはクラスメイト全員による自己紹介。
この自己紹介でけつまずくと、非常によろしくない。
前も言ったように学校のクラスというのは封建的な身分社会だ。学校生活の早い段階で、そいつが一軍なのか二軍なのか、それとも三軍なのかというジャッジがなされる。特に初日の自己紹介はきわめて重要な場面で、全員が陪審員となってクラスメイトを品定めする。下品な言い方をするならスクールカーストを構成するための、相互品評会ということになるだろう。
出席番号順に一人ずつ、前に出て軽い自己紹介をしていく。
こうなると、誰もが緊張と恥じらいの色を隠せない。それでもやはり、ここに至るまでに経験したスクールカーストにおける階層、成功体験や自己プロデュース力、そして度胸と愛嬌の量によって、はっきりと満座の評価が分かれるというのが見ていて分かる。
ここで一発、逆転の一軍昇格を狙いに行った、いかにもこれまで三軍でしたという連中がスベったりドン引きされているのを目の当たりにすると、共感性羞恥というのか、俺ももとは同じ穴のむじなだけに、思わず目を伏せ、見て見ぬふりをしてしまう。
つらい。
順番が進むにつれて、俺はある一人の女子の自己紹介に、目と心を奪われた。
彼女は、名を木内明日香といった。
これぞスクールカーストの最上位、と言っていい完成された美貌、明るく愛嬌の豊かな瞳、満々とたたえられた微笑、黒く長い髪、穏やかだがよどみのない話し方。服装は爽やかな印象の水色のブラウスに、白をベースにした控えめな花柄のスカートで、誰かさんと違って上品で優しげな雰囲気だ。
「名前は、木内明日香といいます。近くに住んでるので、学校までは自転車で通うつもりです。趣味は音楽とカラオケで、オーボエが得意なので、部活はオーケストラ部に入りたいです。一緒にオーケストラ部に入ろうと思ってる人は、ぜひ声をかけてください。好きな食べ物というか、私はスープが大好きで、おいしいスープ巡りをするのが好きです。海老のビスクと、オニオングラタンスープが特に好きです。よろしくお願いします!」
うん、君に決めた。
そう思ったのが、俺のほかにも幾人かはいただろう。
競争は熾烈だ。
いわゆる学園のアイドル美少女。恋愛ゲームで例えるなら、自分のパラメータを限界まで育てて、好感度をMAXまで上げて、運がよければ告白してもらえるというくらいの、最高難易度の絶対的ヒロインといったところだ。
いいなぁ、あんなかわいい子と、毎日会えるのか。
ふくらむ妄想に、普段はシュッとした俺の顔もニヤけてしまう。
ところで、俺にとってはヒロインどころかジョーカー的存在になるだろう例の高岡愛凛は、最前からしばしば後ろを振り返っては、俺の顔を無遠慮に見てきている。
どうやら容姿に恵まれた女子が自己紹介をするたび、俺の顔色をうかがっては、誰を気に入っているのかをチェックしているらしい。
嫌な女だ。
とろんとぼんやりした表情で、木内さんに崇めるような視線を送る俺の顔に、あいつは目ざとくも気づいた。無言で、唇の片方だけを不気味につり上げる。
頼むから花開き始めたばかりの他人の恋路を邪魔することだけはやめてくれよ。
そうこうするうち、愛凛の番になった。
彼女は悠然と黒板の前へと進んでゆく。表情は相変わらずの仏頂面だが、顔のつくりは非の打ちどころのない美形だから、思い切り美化して言えばクール系女子だ。
「高岡愛凛です、よろしくお願いします。えっと、私はスポーツが好きで、なんでも得意です。部活は迷ってて、フットサルかバスケあたりで考えてます。普段はツンツンしてるので誤解されるけど、実は明るい性格です。趣味は無限にあって、なんでも楽しめるので、みなさん友達になってください。それと、愛凛って名前なので、私のことはラブリーって呼んでくれたら喜びます!」
最後、愛凛は甘いウィンクとともに、茶目っ気のある明るい笑顔を浮かべた。
(あいつ、あんな顔できんのかよ)
癪に障るが、かわいい。認めたくないが、やはり容姿が優れているというのはそれだけで大きな強みだ。しかも、ネイルやピアスをじゃらじゃらさせたり、肌の露出を恐れない奔放さもある。
個人的な見解だが、多くの男子というのは木内さんに対するような憧れとはまったく別の次元で、こういう女も好きなのだ。特に刺激に慣れない童貞男子にとって、この種の挑発的で煽り倒してくるような女というのは、たまらない存在だ。
いやいや、いつまでもあいつのことを気にかけてなどいられない。
次は、俺の出番だ。
内容は、色々と準備してある。こういう機会もあるだろうと、三日三晩をかけて練り上げた完璧なものだ。
だが、おかしい。それらはすべて、席から教壇へと至るあいだに、すべて真っ白に雲散霧消してしまった。台本、どこへ消えた?
ということで、クラスメイト全員を前にした俺は、完全にうろたえてしまった。
そうなると、根が陰キャだから、どうにもならない。
「あっ、えっと、高杉未来です。その、ゲームが好きです。えーっと……」
自己紹介で黙り込むやつの気持ち、分かるか?
俺には自分語りできるような要素がそもそもないんだよ。そういうやつは、セリフが飛んだら、もう何も言えなくなって、言葉が出てこなくなってくるんだ。
名前を名乗って、ゲームが好きです、とだけ言ってすぐに無言になるやつ。怖いだろ。そんなやつと好き好んで友達になりたいやつ、いないだろ。俺だってそんなド陰キャのコミュ障と友達になろうなんて思わない。
それでも、俺は最後まで頑張った。
「ゲームは、FPSが好きです。たぶん、3,000時間くらいやりました。よろしくお願いします」
3,000時間というパワーワードが、どう効いてくるだろう。ワンチャン、尊敬の眼差しで見られるだろうか。
だが俺にはみんなの反応をうかがう余裕などない。
不用意な沈黙を挟んだことなど歯牙にもかけぬように席に着く。
例によって、愛凛が俺を振り返った。
冷たい流し目で、笑っていやがる。
(くそ、俺はこれから3年間、またしてもこいつに笑われながら、コケにされながらこの学校に通うのか……)
そんなバカげた話があってたまるか。
俺は拳を握り、屈辱と羞恥に震えた。
学校案内の一環で敷地内のあちこちをクラスで見て回り、教室に戻ってからは学校生活の基本などについて説明、時間割や教材の確認などをして、一日が終わる。
放課後、クラスが解散してすぐ、愛凛が俺の机にぐい、と両ひじを預けて、顔を近づけた。
(近っ、近いわこいつ。でもなんだこれ、いいにおいする……)
「ね、FPSってなに?」
「あぁ……ファーストパーソンシューティングゲームだよ」
「どんなゲーム?」
「銃撃戦のゲームだよ。無人島に100人で降りて最後の1人になるまで戦ったり、敵国の都市に取り残された状況から脱出を目指したり。俺はPCでやってる」
「部屋の隅でPCに向かって、一人ぼっちで3,000時間も殺し合いのゲームしてたの?」
「言い方」
「そんな頭おかしい生活してて、よくこの高校受かったね」
そこはぼっちの強みだ。ゲームさえ我慢すれば、あとはすべて勉強時間に投資できる環境が揃っている。なまじ中学時代に友達だの恋人だのができなくてよかった。それもこれも、俺の華やかな高校デビューを飾るためだ。
愛凛は半ば呆れ、半ば嘲るように言い捨てたあと、友達づくりのため、クラスの女子に片っ端から声をかけに行った。
俺はというと、話しかけてくれる者もなく、かといって自己紹介で失敗した失意と落胆もあってこちらから行動を起こす勇気も気力もなく、まっすぐ家に帰って、ゲームに時間を費やしただけだった。
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