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第37話 幸美、キレる
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互いに衣服を整えたあとで、美咲はひとつ、幸太に提案をした。
「旅行のあと、11日の金曜日なんだけど、幸太は予定ある? もしよかったら、幸太の家、遊びに行ってもいいかな?」
「うん、いいよいいよ。両親にも紹介するね」
「お姉さんもいる?」
「あっ……いるかも。あいつ邪魔だから、美咲がいる時間帯は追い出しとく」
「私、お姉さんとまたお話ししたいよ」
「うーん、まぁ美咲がそう言うなら……」
本来なら未来永劫、美咲には会わせたくないくらいではあるが、美咲の望みならどんなことでもかなえてやりたい。
幸太は、美咲には甘いのだ。
時計を見ると、もう17時を過ぎている。
「ずいぶん、長居しちゃったね。ご両親、もうすぐ帰ってくる?」
「ママは、もうちょっとしたら。パパは遅いかな」
「お義父さん、いつも忙しいよね。お仕事は、医者だっけ」
「うん。当直とか連続勤務とかもあるから、家に帰ってくるのは週に2日くらいかな」
「大変だね」
美咲は駅まで見送ると言ったが、これは幸太が断った。
「美咲、今日はずっと緊張してたと思うし、気持ちもいっぱい動いて疲れてるはずだから、ゆっくり休んで。その方が俺も安心だよ」
「うん、分かった。いつも私のこと考えてくれてありがとう。気をつけてね」
「美咲、愛してる」
「私も愛してる」
何時間も、互いの肌がとけ合って、皮膚の感覚が曖昧になるくらいに抱き合い、愛し合ったあとでも、いや、だからこそますます離れがたい思いだった。
玄関先で別れを惜しむ抱擁とキスを交わし、何度か松永邸を振り返って手を振り、美咲の姿が見えなくなってから、ようやく幸太の両肩に見えざる重りがのしかかってきた。緊張していたのは美咲だけではなかった。
(疲れた……)
もちろん、幸福感に満たされた疲労だ。
家に帰ると、幸太は食事もとらず、倒れ込むようにして眠った。
翌朝、幸美が例によってノックもせず幸太の部屋に入ってきた。
「コーちゃん、起きてーっ!」
「……んだよ、ギャーギャーうるせぇな」
「大学受験も卒業式も終わったんだし、今日こそはデートしてもらうんだから!」
「姉ちゃんとデートしてなんの得があるんだよ。人を動かしたいならまず利益を提示しろ」
「愛し合ってたら、一緒にいるだけで幸せじゃない」
「現実を見ろ。お前は誰からも愛されてない」
「ひっどぉい! 温厚なお姉ちゃんもさすがにキレたわ」
「お前なんか、無視だよ」
幸太が布団をかぶり、再び睡魔との戯れに身を委ねようとしていると、幸美はなんと、腹いせに幸太のバッグをあさり始めた。
「げっ、コーちゃん、これ何?」
「まだいんのかよ、早く出てけよ」
「童貞、卒業したんだ」
おぞましい予感に、幸太はばち、とまぶたをこじ開け、布団を払いのけた。
幸美が、避妊具の個包装の切れ端を持っている。
幸太は発狂したように叫んだ。
「はぁ、お前なにしてんの!?」
「昨日はマシュマロちゃんとお楽しみで、だからあんなに疲れて帰ってきたんだねー」
「人のかばん勝手にあさってんじゃねぇよ!」
「お姉ちゃんを怒らせるからよ。さ、出かける準備して」
「誰がお前なんかと出かけるかよ」
「もうひとつの卒業式の件、親に話すよ」
「……分かったよ」
「キャハハ、やったぁ!」
新宿でブランチと映画に付き合ったあと、幸太は聞かれるまま、美咲と旅行に行くこと、そのあと美咲を自宅に呼びたいと考えていることなどを話した。
幸太は無論、話したくはなかったが、下手に黙っているとかえってこの姉を怒らせてしまいそうでもあったので、正直に言うことにした。弱みを握られているというのは、嫌な気分だ。
幸美は美咲を自宅に招待することについては喜んだが、意外にも旅行については懸念を示した。
「それ、ちゃんと向こうの両親は納得してるの?」
「そういえば……分からない」
「マシュマロちゃんが旅行のこと、ちゃんと親に話して円満に許可をもらってるなら問題ないけど、友達と行くって嘘ついてたり、反対されてるのを内緒にしてたりってことはない?」
「……確認してない。そのへんは気にしてなかった」
「気にしてあげたら? せっかく旅行行くなら、お互い心配事がない方が楽しいもんね」
(なるほど、その観点はなかったな……)
幸太は姉を、迷惑が服を着て歩いているくらいにしか思っていなかったが、このように鋭い着眼点を持ち、的確なアドバイスもできることに妙に感心した。
「ちょっと、電話してみる」
「はぁい、どうぞ」
人気の少ないところに移動して電話をかけると、美咲は呼び出し音もしないうちに出た。
『もしもし、コータ?』
『うん、ちょっと気になることあって。今、少し話せる?』
『うん、大丈夫よ。私も、ちょうど話したいことあったの』
『そうだったんだ。なに?』
『えへへ、コータが先』
『うん、俺は旅行のこと。余計なお世話かもしれないけど、美咲のご両親は俺たちふたりで旅行すること、許してくれてるのかなって』
『……コータ、すごい!』
『ん?』
『実はね……』
と、美咲はすべてを話してくれた。
彼女は早くから、お義母さんには旅行のことを話していたらしい。お義母さんは特に反対することもなく、むしろ娘のために喜んでくれたという。それは母として娘を心配していないというよりは、美咲がよくよく考えてそうしたいと思ったことであれば、基本的にすべて応援するというスタンスをとっているからのようだ。
が、お義父さんが反対している。
お義父さんは普段、仕事が忙しいこともあり、美咲に対して口を出すことは少ない。美咲としても、旅行の件はあまり重くとらえていなかったこともあって、今日になってようやく雑談まじりに報告したのだが、そこで反対をされた。
『私、ついムキになって、ケンカになっちゃった』
と美咲が言うように、最後には互いに感情的な応酬になってしまったらしい。
『けど、安心して。パパがどれだけ反対しても、私、絶対に旅行は行くから』
『俺も、美咲との旅行はすごく楽しみにしてるよ。でも、お義父さんとケンカして、解決しないまま旅行に行っても、楽しくないことはないけど、なんかひっかかりがあるんじゃない?』
『それはそうだけど……』
言葉を濁す美咲に、幸太は自分でも思わぬことを言った。
『俺、お義父さんを説得するよ』
『えっ!?』
『明日あたり、お義父さん家にいる?』
『うん、明日は夕方か、夜早めに帰ってくると思うけど……』
『よかったら、俺に任せてくれる? 納得してくれなくても、このまま何もしないより、みんなにとっていいと思うんだ』
『うん……ありがとう』
まさかお義父さんへの初めての挨拶がこのようなシチュエーションになるとは思ってもみなかったが、美咲のためにできることはすべてやっておきたい。
いみじくも幸美が言ったように、せっかくの旅行、美咲には憂いごとなく思いきり楽しんでほしいし、自分もそうした美咲の姿が見たい。
(さて、限られた情報からお義父さんをどう攻略するか……)
幸太の脳細胞が、目前の新たなタスクの出現に、にわかにせわしく活動を始める。
幸美のもとに戻り、事情を話すと、彼女は弟の男気に目を輝かせた。
「自分、素敵やん!」
そのあと、弟をデパ地下へと連れてゆき、上等な菓子折りを持たせてくれた。
「手ぶらってわけにもいかないし、これ、持っていきなよ」
「お、おぅ……」
「まぁ、姉から弟への卒業祝いってことで」
「……ちなみにどっちの卒業に対する?」
「童貞の卒業に対する」
「……ありがとう」
明日、ご挨拶と旅行の許可を得るために松永邸を訪問したとして、上首尾に終わる保証はない。
だが、お義父さんに反対されていることを幸太に話そうか、携帯電話を握りしめながら迷っていた美咲の気持ちを知り、彼女の支えになることができた。
いつもはちゃらんぽらんで人の役に立つことなど一切ない姉だが、今回ばかりは助けられた、と言ってやっていいかもしれない。
「旅行のあと、11日の金曜日なんだけど、幸太は予定ある? もしよかったら、幸太の家、遊びに行ってもいいかな?」
「うん、いいよいいよ。両親にも紹介するね」
「お姉さんもいる?」
「あっ……いるかも。あいつ邪魔だから、美咲がいる時間帯は追い出しとく」
「私、お姉さんとまたお話ししたいよ」
「うーん、まぁ美咲がそう言うなら……」
本来なら未来永劫、美咲には会わせたくないくらいではあるが、美咲の望みならどんなことでもかなえてやりたい。
幸太は、美咲には甘いのだ。
時計を見ると、もう17時を過ぎている。
「ずいぶん、長居しちゃったね。ご両親、もうすぐ帰ってくる?」
「ママは、もうちょっとしたら。パパは遅いかな」
「お義父さん、いつも忙しいよね。お仕事は、医者だっけ」
「うん。当直とか連続勤務とかもあるから、家に帰ってくるのは週に2日くらいかな」
「大変だね」
美咲は駅まで見送ると言ったが、これは幸太が断った。
「美咲、今日はずっと緊張してたと思うし、気持ちもいっぱい動いて疲れてるはずだから、ゆっくり休んで。その方が俺も安心だよ」
「うん、分かった。いつも私のこと考えてくれてありがとう。気をつけてね」
「美咲、愛してる」
「私も愛してる」
何時間も、互いの肌がとけ合って、皮膚の感覚が曖昧になるくらいに抱き合い、愛し合ったあとでも、いや、だからこそますます離れがたい思いだった。
玄関先で別れを惜しむ抱擁とキスを交わし、何度か松永邸を振り返って手を振り、美咲の姿が見えなくなってから、ようやく幸太の両肩に見えざる重りがのしかかってきた。緊張していたのは美咲だけではなかった。
(疲れた……)
もちろん、幸福感に満たされた疲労だ。
家に帰ると、幸太は食事もとらず、倒れ込むようにして眠った。
翌朝、幸美が例によってノックもせず幸太の部屋に入ってきた。
「コーちゃん、起きてーっ!」
「……んだよ、ギャーギャーうるせぇな」
「大学受験も卒業式も終わったんだし、今日こそはデートしてもらうんだから!」
「姉ちゃんとデートしてなんの得があるんだよ。人を動かしたいならまず利益を提示しろ」
「愛し合ってたら、一緒にいるだけで幸せじゃない」
「現実を見ろ。お前は誰からも愛されてない」
「ひっどぉい! 温厚なお姉ちゃんもさすがにキレたわ」
「お前なんか、無視だよ」
幸太が布団をかぶり、再び睡魔との戯れに身を委ねようとしていると、幸美はなんと、腹いせに幸太のバッグをあさり始めた。
「げっ、コーちゃん、これ何?」
「まだいんのかよ、早く出てけよ」
「童貞、卒業したんだ」
おぞましい予感に、幸太はばち、とまぶたをこじ開け、布団を払いのけた。
幸美が、避妊具の個包装の切れ端を持っている。
幸太は発狂したように叫んだ。
「はぁ、お前なにしてんの!?」
「昨日はマシュマロちゃんとお楽しみで、だからあんなに疲れて帰ってきたんだねー」
「人のかばん勝手にあさってんじゃねぇよ!」
「お姉ちゃんを怒らせるからよ。さ、出かける準備して」
「誰がお前なんかと出かけるかよ」
「もうひとつの卒業式の件、親に話すよ」
「……分かったよ」
「キャハハ、やったぁ!」
新宿でブランチと映画に付き合ったあと、幸太は聞かれるまま、美咲と旅行に行くこと、そのあと美咲を自宅に呼びたいと考えていることなどを話した。
幸太は無論、話したくはなかったが、下手に黙っているとかえってこの姉を怒らせてしまいそうでもあったので、正直に言うことにした。弱みを握られているというのは、嫌な気分だ。
幸美は美咲を自宅に招待することについては喜んだが、意外にも旅行については懸念を示した。
「それ、ちゃんと向こうの両親は納得してるの?」
「そういえば……分からない」
「マシュマロちゃんが旅行のこと、ちゃんと親に話して円満に許可をもらってるなら問題ないけど、友達と行くって嘘ついてたり、反対されてるのを内緒にしてたりってことはない?」
「……確認してない。そのへんは気にしてなかった」
「気にしてあげたら? せっかく旅行行くなら、お互い心配事がない方が楽しいもんね」
(なるほど、その観点はなかったな……)
幸太は姉を、迷惑が服を着て歩いているくらいにしか思っていなかったが、このように鋭い着眼点を持ち、的確なアドバイスもできることに妙に感心した。
「ちょっと、電話してみる」
「はぁい、どうぞ」
人気の少ないところに移動して電話をかけると、美咲は呼び出し音もしないうちに出た。
『もしもし、コータ?』
『うん、ちょっと気になることあって。今、少し話せる?』
『うん、大丈夫よ。私も、ちょうど話したいことあったの』
『そうだったんだ。なに?』
『えへへ、コータが先』
『うん、俺は旅行のこと。余計なお世話かもしれないけど、美咲のご両親は俺たちふたりで旅行すること、許してくれてるのかなって』
『……コータ、すごい!』
『ん?』
『実はね……』
と、美咲はすべてを話してくれた。
彼女は早くから、お義母さんには旅行のことを話していたらしい。お義母さんは特に反対することもなく、むしろ娘のために喜んでくれたという。それは母として娘を心配していないというよりは、美咲がよくよく考えてそうしたいと思ったことであれば、基本的にすべて応援するというスタンスをとっているからのようだ。
が、お義父さんが反対している。
お義父さんは普段、仕事が忙しいこともあり、美咲に対して口を出すことは少ない。美咲としても、旅行の件はあまり重くとらえていなかったこともあって、今日になってようやく雑談まじりに報告したのだが、そこで反対をされた。
『私、ついムキになって、ケンカになっちゃった』
と美咲が言うように、最後には互いに感情的な応酬になってしまったらしい。
『けど、安心して。パパがどれだけ反対しても、私、絶対に旅行は行くから』
『俺も、美咲との旅行はすごく楽しみにしてるよ。でも、お義父さんとケンカして、解決しないまま旅行に行っても、楽しくないことはないけど、なんかひっかかりがあるんじゃない?』
『それはそうだけど……』
言葉を濁す美咲に、幸太は自分でも思わぬことを言った。
『俺、お義父さんを説得するよ』
『えっ!?』
『明日あたり、お義父さん家にいる?』
『うん、明日は夕方か、夜早めに帰ってくると思うけど……』
『よかったら、俺に任せてくれる? 納得してくれなくても、このまま何もしないより、みんなにとっていいと思うんだ』
『うん……ありがとう』
まさかお義父さんへの初めての挨拶がこのようなシチュエーションになるとは思ってもみなかったが、美咲のためにできることはすべてやっておきたい。
いみじくも幸美が言ったように、せっかくの旅行、美咲には憂いごとなく思いきり楽しんでほしいし、自分もそうした美咲の姿が見たい。
(さて、限られた情報からお義父さんをどう攻略するか……)
幸太の脳細胞が、目前の新たなタスクの出現に、にわかにせわしく活動を始める。
幸美のもとに戻り、事情を話すと、彼女は弟の男気に目を輝かせた。
「自分、素敵やん!」
そのあと、弟をデパ地下へと連れてゆき、上等な菓子折りを持たせてくれた。
「手ぶらってわけにもいかないし、これ、持っていきなよ」
「お、おぅ……」
「まぁ、姉から弟への卒業祝いってことで」
「……ちなみにどっちの卒業に対する?」
「童貞の卒業に対する」
「……ありがとう」
明日、ご挨拶と旅行の許可を得るために松永邸を訪問したとして、上首尾に終わる保証はない。
だが、お義父さんに反対されていることを幸太に話そうか、携帯電話を握りしめながら迷っていた美咲の気持ちを知り、彼女の支えになることができた。
いつもはちゃらんぽらんで人の役に立つことなど一切ない姉だが、今回ばかりは助けられた、と言ってやっていいかもしれない。
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