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第29章 別離のとき
第29章-③ アンティータムの町
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連邦や王国の領内と比すると、合衆国領内はまだしも穏やかで治安が良好である。ローズデールは漁港であるために、漁師町の荒っぽい雰囲気があって、喧嘩の類も絶えなかったが、それも一種の活気につながっていた。連邦領では、人々は秘密警察の目を恐れつつ、秘密警察そのものが犯罪者集団として機能していた。王国領は言わずもがな、公序や治安などに期待を持つのが愚かしいほどである。
ローズデールをひたすらに南下していくと、やがて首都ブラックリバーと、国内第二の都市ベニントンとを結ぶウェアラム街道に行き当たる。この街道をさらに南下し、途中から脇道に入れば、アンティータムに着ける。
「アンティータムには、1,000人ほどの人が住んでいるそうです。小さな町なので、レティさんの足跡が残っていれば、時間をかけずに見つかるでしょう」
「そうね。今のところ私たちにとって手がかりになるのはレティさんの生まれ故郷であるアンティータムだけだから、すんなり氷晶が見つかるか、最低でも目的地の情報が手に入れられればいいけど」
ミコトは心持ち歩みを速めつつ、ちらちらと後ろを振り返りながら、アオバに意見を求めた。
「今さらだけど、アリサさんについて、どう思う?」
「サミュエルさんとのことですか?」
「えぇ、そう。何か、障害になることがないといいけど」
「ないとも言い切れませんが、我々の方からミハイルさんに助力を求め、行きがかり上、彼女の身柄を預かっているわけですから、たとえそうなっても、我々が保護すべきではないでしょうか」
「そう……そうね」
アオバの意見は至極真っ当だ。ミコトは少し、自分の器の小ささを恥じた。アリサはまだ16の少女だ。しかもこちらが一方的に協力を願っておきながら、彼女の身寄りである祖父のミハイル老人を半ばキツァの集落に置き捨てて逃げてきたわけであるから、最後まで面倒を見てやるのが道理というものであろう。その意味では、彼女たちにはアリサの保護者としての責任もある。
サミュエルとのことも、少女というよりは幼女にありがちな、思いつきの夢想でしかないに違いない。生まれてからずっと、極北の過疎集落で暮らしてきた世間知らずの娘だ、年齢以上に幼いというだけのことだろう。
そう思うと、気分がずいぶんと楽になった。
アンティータムまで歩き、まずは宿をとった。港町のローズデールと比べると、まるで文化の違う、のどかで牧歌的な印象のする町である。町の中心に市場があり、売り買いがほどほどに行われていて、その周囲にちんまりとしたレンガ造りの家屋が密集して立ち並び、さらに近郊部には農場や牧場がある。どことなく教国の田舎町に似た、平凡だが平和で穏やかな情景が見られる。
「それでは、手分けして情報を集めましょう。まずはレティさんの知人縁者から、彼女と最も関係の深かった家族や友人を探して、話を聞けるように」
ミコトはミョウコウと、アオバはサミュエルとアリサ、サギリを連れて、それぞれ町の市場、酒場、教会など人が集まるところへ出て、術者レティを知る者を探した。もちろん術者について知っているかどうかなどは聞けないが、ヴァイオレット、あるいはレティという人物、生きていれば老婆だが、心当たりはあるかを尋ねていった。
これが、難航した。まず若い者は、その名を聞いたこともないと、口を揃えて答えた。恐らく、レティは術者として自らの使命を知ってからは、この町に定住することなく、あちこちを旅していたのであろう。となると、もしかするとこの町に氷晶はないのではないか。
「明日は、町の年寄りに話を聞きに行きましょう」
ということで翌日。
「ヴァイオレットか、懐かしい名前を聞いたものだ」
町外れに住む老爺が、聞き覚えがあるらしかった。ミコトは、思わず矢継ぎ早に問いを重ねた。
「レティさんについて、何かご存じのことはありませんか? 例えば、彼女のご家族や親類の方、ご縁のある場所、かつて住まわれていた家など。彼女について何か覚えておられることがあれば」
「さぁてな。名前は知ってるが、さほど縁は深くなかったのでな。確か兄か弟がいたと思うんだが」
「ご兄弟は、今どちらに」
「それも知らんなぁ。トウェインのじいさんなら、何か知ってるかもしれない」
「トウェインのじいさん」
この老人もだいぶ老いているが、さらに老人というと、どれくらいの年だろう。いずれにしても、確かな情報が得られるならいくつでも構わない。
空が燃えるように赤く染まる頃になって、トウェイン老人に話を聞くことができた。老衰のため、視力がだいぶ弱っているらしい。
「ヴァイオレットには、弟がいた。だいぶ前に、妻子とベニントンに移り住んだよ」
「ベニントンに。弟さんのお名前は」
「マシュー、といったかな」
(ベニントンか……)
ミコトの表情は暗くなった。ベニントンは合衆国第二の都市で、人口はざっと30万人は下るまい。つまりこのアンティータムとは、比較にならないほどの巨大都市である。その街から、マシュー、あるいはヴァイオレットという名前だけを手がかりに人探しをするというのは、砂漠から一粒の宝石を求めるほどの困難が予想される。よしんば、首尾よくレティの弟であるマシューなる人物に会えたとして、氷晶の在処が判明するという確証があるわけでもない。
ただ、今はそれしか頼る情報がないというだけだ。
トウェイン老人は、ミコトの深刻そうな表情を白っぽく濁った瞳でのぞき込み、静かに尋ねた。
「ベニントンに行くのかね、お嬢さん」
「えぇ、そのつもりです。大変な人探しになりそうですが」
「そうさな。ところで、どうしてそこまでして人を訪ね求める」
「えぇ、実はレティさんは先日、亡くなりまして。ゆえあって、お身内の方に遺言をお伝えしたく、こうして探しているのです」
真っ赤な嘘である。だが、術者に関連した話はできない。ごく自然で、しかも当たり障りのない理由をつくるしかなかった。
老人は、それが嘘だとは分からなかったらしい。白濁した瞳を、今度は窓の外のはるか遠くに向けた。
「そうか、彼女は亡くなったのか……」
「レティさんとは、どのような?」
「恋仲だった、昔の話だ」
「もし差し支えなければ、お二人のことを聞いてもよろしいですか?」
「年寄りの昔話に興味があるとは、珍しい」
若い連中がぞろぞろと家に訪ねてくるなど、そうはないのであろう。トウェインは和やかに、昔語りを始めた。
恋仲、というのはずいぶんと若い頃のようで、今から半世紀以上も前、彼が16歳の頃のことらしい。当時、レティとともにこのアンティータムの町に生まれ育った。レティは当時15歳、町内では目立つほどの美少女で、まぶしそうな笑顔と明るい人柄が同世代の少年たちからは常に注目の的であった。トウェインも無論その一人で、彼は努力と競争の末、レティの好意を得ることに成功した。仲を深め、ついに結婚の約束までしたそうだが、ある日、彼女は突然、旅に出る、もう帰ってこないかもしれない、と言い出した。
「たぶん、彼女の心に大きな何かがあった。だが、彼女は何も教えてくれなかった。どこへ行くのか、何のために行くのか。何も言わず、ただ別れを告げられた。いつか帰ってくるかもしれない、私はそう思い続け、気づけばこの年になっていた。そうか、彼女は亡くなったのか……」
ミコトはあれこれと想像をめぐらせた。レティの心に大きな何かがあった、というのはつまり、その頃に彼女は親から導きを受け、氷の術者としての初めてのお告げを受けたのであろう。15歳は確かにもう大人と言えなくもないが、まだ少女であるとも言える。しかも結婚を誓った相手がいるのに、そのようなお告げを下されるとは、氷晶とはずいぶん残忍な性格の持ち主らしい。愛する男さえも捨てて単身、旅に出る。しかも、生涯をかけて。術者のさだめとは、それほどに重く、使命は術者の人生のすべてを犠牲にすべきほどに貴重なものだということなのだろうか。
術者の真実について語る。ミコトはその誘惑に駆られ、しかしかろうじてそれを押し殺した。そして、粗末で飾り気のない古い家を見渡して、疑問を口にした。
「いつか帰ってくるかもしれないと思い続けたというのは、まさか、それからずっと、独り身で?」
「あぁ、そうだよ」
「どうして、そこまで……」
「世の中には、そういう愚かな男もいるのだよ、お嬢さん。愛した人のためなら、たとえ半世紀でも待てる。誰もが、私のことを笑うがね」
笑う者はいなかった。サミュエルはじっと俯いて、レティやトウェインの人生に思いを馳せている。同時に、術者としての生きるということの意味も考えながら。
ミコトは声もなく涙を流し、そして余計なことを言った。
「トウェインさんのことかは分かりませんが、レティさんは言っていました。私が生涯で愛したのはただ一人、その人のことを忘れたことは一度もない、今でも愛している、と。これも遺言として、トウェインさんには伝えておきます」
「ありがとう、お嬢さん」
トウェインは、今度は嘘であると分かったらしい。まるで愛らしい孫に接するような表情をミコトに向け、静かに礼を言った。
ミコトは涙を拭き、そっと仲間を振り向いて、
「ベニントンに行きましょう」
と、彼女の意志を伝えた。全員が賛同した。
一行はレティの生まれたアンティータムを離れ、大都市ベニントンを目指した。
ローズデールをひたすらに南下していくと、やがて首都ブラックリバーと、国内第二の都市ベニントンとを結ぶウェアラム街道に行き当たる。この街道をさらに南下し、途中から脇道に入れば、アンティータムに着ける。
「アンティータムには、1,000人ほどの人が住んでいるそうです。小さな町なので、レティさんの足跡が残っていれば、時間をかけずに見つかるでしょう」
「そうね。今のところ私たちにとって手がかりになるのはレティさんの生まれ故郷であるアンティータムだけだから、すんなり氷晶が見つかるか、最低でも目的地の情報が手に入れられればいいけど」
ミコトは心持ち歩みを速めつつ、ちらちらと後ろを振り返りながら、アオバに意見を求めた。
「今さらだけど、アリサさんについて、どう思う?」
「サミュエルさんとのことですか?」
「えぇ、そう。何か、障害になることがないといいけど」
「ないとも言い切れませんが、我々の方からミハイルさんに助力を求め、行きがかり上、彼女の身柄を預かっているわけですから、たとえそうなっても、我々が保護すべきではないでしょうか」
「そう……そうね」
アオバの意見は至極真っ当だ。ミコトは少し、自分の器の小ささを恥じた。アリサはまだ16の少女だ。しかもこちらが一方的に協力を願っておきながら、彼女の身寄りである祖父のミハイル老人を半ばキツァの集落に置き捨てて逃げてきたわけであるから、最後まで面倒を見てやるのが道理というものであろう。その意味では、彼女たちにはアリサの保護者としての責任もある。
サミュエルとのことも、少女というよりは幼女にありがちな、思いつきの夢想でしかないに違いない。生まれてからずっと、極北の過疎集落で暮らしてきた世間知らずの娘だ、年齢以上に幼いというだけのことだろう。
そう思うと、気分がずいぶんと楽になった。
アンティータムまで歩き、まずは宿をとった。港町のローズデールと比べると、まるで文化の違う、のどかで牧歌的な印象のする町である。町の中心に市場があり、売り買いがほどほどに行われていて、その周囲にちんまりとしたレンガ造りの家屋が密集して立ち並び、さらに近郊部には農場や牧場がある。どことなく教国の田舎町に似た、平凡だが平和で穏やかな情景が見られる。
「それでは、手分けして情報を集めましょう。まずはレティさんの知人縁者から、彼女と最も関係の深かった家族や友人を探して、話を聞けるように」
ミコトはミョウコウと、アオバはサミュエルとアリサ、サギリを連れて、それぞれ町の市場、酒場、教会など人が集まるところへ出て、術者レティを知る者を探した。もちろん術者について知っているかどうかなどは聞けないが、ヴァイオレット、あるいはレティという人物、生きていれば老婆だが、心当たりはあるかを尋ねていった。
これが、難航した。まず若い者は、その名を聞いたこともないと、口を揃えて答えた。恐らく、レティは術者として自らの使命を知ってからは、この町に定住することなく、あちこちを旅していたのであろう。となると、もしかするとこの町に氷晶はないのではないか。
「明日は、町の年寄りに話を聞きに行きましょう」
ということで翌日。
「ヴァイオレットか、懐かしい名前を聞いたものだ」
町外れに住む老爺が、聞き覚えがあるらしかった。ミコトは、思わず矢継ぎ早に問いを重ねた。
「レティさんについて、何かご存じのことはありませんか? 例えば、彼女のご家族や親類の方、ご縁のある場所、かつて住まわれていた家など。彼女について何か覚えておられることがあれば」
「さぁてな。名前は知ってるが、さほど縁は深くなかったのでな。確か兄か弟がいたと思うんだが」
「ご兄弟は、今どちらに」
「それも知らんなぁ。トウェインのじいさんなら、何か知ってるかもしれない」
「トウェインのじいさん」
この老人もだいぶ老いているが、さらに老人というと、どれくらいの年だろう。いずれにしても、確かな情報が得られるならいくつでも構わない。
空が燃えるように赤く染まる頃になって、トウェイン老人に話を聞くことができた。老衰のため、視力がだいぶ弱っているらしい。
「ヴァイオレットには、弟がいた。だいぶ前に、妻子とベニントンに移り住んだよ」
「ベニントンに。弟さんのお名前は」
「マシュー、といったかな」
(ベニントンか……)
ミコトの表情は暗くなった。ベニントンは合衆国第二の都市で、人口はざっと30万人は下るまい。つまりこのアンティータムとは、比較にならないほどの巨大都市である。その街から、マシュー、あるいはヴァイオレットという名前だけを手がかりに人探しをするというのは、砂漠から一粒の宝石を求めるほどの困難が予想される。よしんば、首尾よくレティの弟であるマシューなる人物に会えたとして、氷晶の在処が判明するという確証があるわけでもない。
ただ、今はそれしか頼る情報がないというだけだ。
トウェイン老人は、ミコトの深刻そうな表情を白っぽく濁った瞳でのぞき込み、静かに尋ねた。
「ベニントンに行くのかね、お嬢さん」
「えぇ、そのつもりです。大変な人探しになりそうですが」
「そうさな。ところで、どうしてそこまでして人を訪ね求める」
「えぇ、実はレティさんは先日、亡くなりまして。ゆえあって、お身内の方に遺言をお伝えしたく、こうして探しているのです」
真っ赤な嘘である。だが、術者に関連した話はできない。ごく自然で、しかも当たり障りのない理由をつくるしかなかった。
老人は、それが嘘だとは分からなかったらしい。白濁した瞳を、今度は窓の外のはるか遠くに向けた。
「そうか、彼女は亡くなったのか……」
「レティさんとは、どのような?」
「恋仲だった、昔の話だ」
「もし差し支えなければ、お二人のことを聞いてもよろしいですか?」
「年寄りの昔話に興味があるとは、珍しい」
若い連中がぞろぞろと家に訪ねてくるなど、そうはないのであろう。トウェインは和やかに、昔語りを始めた。
恋仲、というのはずいぶんと若い頃のようで、今から半世紀以上も前、彼が16歳の頃のことらしい。当時、レティとともにこのアンティータムの町に生まれ育った。レティは当時15歳、町内では目立つほどの美少女で、まぶしそうな笑顔と明るい人柄が同世代の少年たちからは常に注目の的であった。トウェインも無論その一人で、彼は努力と競争の末、レティの好意を得ることに成功した。仲を深め、ついに結婚の約束までしたそうだが、ある日、彼女は突然、旅に出る、もう帰ってこないかもしれない、と言い出した。
「たぶん、彼女の心に大きな何かがあった。だが、彼女は何も教えてくれなかった。どこへ行くのか、何のために行くのか。何も言わず、ただ別れを告げられた。いつか帰ってくるかもしれない、私はそう思い続け、気づけばこの年になっていた。そうか、彼女は亡くなったのか……」
ミコトはあれこれと想像をめぐらせた。レティの心に大きな何かがあった、というのはつまり、その頃に彼女は親から導きを受け、氷の術者としての初めてのお告げを受けたのであろう。15歳は確かにもう大人と言えなくもないが、まだ少女であるとも言える。しかも結婚を誓った相手がいるのに、そのようなお告げを下されるとは、氷晶とはずいぶん残忍な性格の持ち主らしい。愛する男さえも捨てて単身、旅に出る。しかも、生涯をかけて。術者のさだめとは、それほどに重く、使命は術者の人生のすべてを犠牲にすべきほどに貴重なものだということなのだろうか。
術者の真実について語る。ミコトはその誘惑に駆られ、しかしかろうじてそれを押し殺した。そして、粗末で飾り気のない古い家を見渡して、疑問を口にした。
「いつか帰ってくるかもしれないと思い続けたというのは、まさか、それからずっと、独り身で?」
「あぁ、そうだよ」
「どうして、そこまで……」
「世の中には、そういう愚かな男もいるのだよ、お嬢さん。愛した人のためなら、たとえ半世紀でも待てる。誰もが、私のことを笑うがね」
笑う者はいなかった。サミュエルはじっと俯いて、レティやトウェインの人生に思いを馳せている。同時に、術者としての生きるということの意味も考えながら。
ミコトは声もなく涙を流し、そして余計なことを言った。
「トウェインさんのことかは分かりませんが、レティさんは言っていました。私が生涯で愛したのはただ一人、その人のことを忘れたことは一度もない、今でも愛している、と。これも遺言として、トウェインさんには伝えておきます」
「ありがとう、お嬢さん」
トウェインは、今度は嘘であると分かったらしい。まるで愛らしい孫に接するような表情をミコトに向け、静かに礼を言った。
ミコトは涙を拭き、そっと仲間を振り向いて、
「ベニントンに行きましょう」
と、彼女の意志を伝えた。全員が賛同した。
一行はレティの生まれたアンティータムを離れ、大都市ベニントンを目指した。
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