ミネルヴァ大陸戦記

一条 千種

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第28章 ノインキルヘン会談

第28章-④ 会談 第4日目

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「昨日はお見事でした。大統領も補佐官もひどく面食らって、昨晩はまるで葬式のような雰囲気でしたよ」
 会談4日目の朝である。
 ホテル「ノインキルヘン」でクイーンとエミリアを出迎えたラリー・シフ護衛官は、自国が出し抜かれたというのに、奇妙にはしゃいだ様子でそう言った。痛快だ、とでも言わんばかりの調子である。
 議場へ案内する途中、クイーンがモルゲンシュテルン臨時首相の姿を発見して立ち話に及んだ際、シフはエミリアのみを呼び止めて、思い切った提案をした。
「マルティーニ殿、明日の夜、何か所用はおありですか」
「私は常にクイーンのおそばにおります。その意味では所用がないことはありませんが」
「もしよろしければ、あなたをお食事にご招待したい」
「食事に……?」
 エミリアは不審の色をあえてそのセルリアンブルーの瞳に含ませ、シフの目をのぞき込んだ。
 シフは雪のように白い頬に、赤い血をさしのぼらせている。
「気が進みませんか?」
「なぜ私を食事に誘われるのか、理由をうかがってよろしいか」
「以前も申し上げたように、他意はありません。ただ、あなたは魅力的な方だ。二人でゆっくりと話す機会をいただけたらと思ったのです」
 エミリアは身長が179cmほどはあり、これは女性にしては抜きん出て高いが、シフはそれ以上に背丈に恵まれている。顔立ちも端正で、振舞いも礼儀にかなっており、女性に優しく、笑顔には色気と爽やかさがある。ごく世間並みの女ならば、このように誘われれば心が動くものなのかもしれない。
 だが、エミリアの心にはときめきどころか、疑いしか浮かんでこない。彼女が即座に拒絶しなかったのは、無下むげに断ると角が立つかもしれないのと、彼に何らかの底意そこいがあるのであればそれを探りたい、と思ったからだ。
「今は会談の準備もありますので、即答できかねます。それに時間をつくるなら、クイーンの許可をとりませんと」
「分かりました。では明日の朝、お返事を聞かせてください」
「えぇ、そうします」
「楽しみにしています」
 そのあと、控え室で二人きりになってすぐ、クイーンに相談した。
 クイーンはこの人らしくもなく、いやあるいはむしろこの人らしいと言うべきか、いかにも愉快げに、それこそ腹を抱えたまま行儀悪くソファーに寝転がって笑った。男性に食事に誘われた、という事実を、まるで背後に巨大な陰謀があるかのように深刻な表情で報告するエミリアの様子が、よほどおかしかったのであろう。
 涙を流して笑っている。
「笑い事ではありません、クイーン」
「ごめんなさい、ごめんなさい。素敵なお話なのに、エミリアの顔があまりに厳しいものだから」
「私は懸念しているのです。ブラッドリー大統領は油断のならない人物です。ましてシークレットサービスの現場責任者ともあろう者が、個人的な感情で、他国の高官に食事の誘いなどするものでしょうか」
「分からないわよ。エミリアはとっても素敵だから、男性だってきっとお近づきになりたいわよ」
「私は、近衛兵団の幹部候補となって以来、このような誘いを受けたことはありません。やはり、裏にたくらみがあると考えるべきでしょう」
「エミリアは高嶺たかねの花なの。高いところに美しく咲き誇る花ほど、誰だって手が届かないと考えるものよ」
 クイーンは合間にしきりと笑い声を奏でている。はぁ、とエミリアは大きくため息をついた。
「私の話は結構です。問題は先方が何を考えているかで、検討すべきはこちらがどう出るか、ということです」
「あ、エミリア怒ったのね。分かったわ、じゃあ考えてみましょう。私はこのお誘い、受けるべきだと思うわ」
「しかし」
「行ってみないと、相手の考えも分からずしまいよ。真心から、一緒に食事をして楽しく過ごしたいだけかもしれないし、そうではなくエミリアに何かを吹き込むつもりか、逆にエミリアから何かを引き出すつもりかもしれない。相手の狙いを見極めるためにも、行ってみたらどうかしら」
 なるほど、それもそうかもしれない、とエミリアは思う一方、クイーンの顔色から察するに、どうやらまったく別の種の、妙な期待を抱いているようでもある。
 (まったく……)
 エミリアはもう一度、大きなため息をついた。それから一つ、クイーンに追加で許可を求め、その実施のためホテルの外に出た。
 会談の開始までには戻っている。
「それでは本日の議題ですが」
 この日は大きく、午前中に共和国の軍備について、午後は直近における軍事行動の方針が話し合われた。
 まずは共和国軍の軍事力を制限すべきか否か、制限すべきとしてどの程度に制限すべきか、これが論点である。
 この議題について、初めて教国と合衆国の意見が正面からぶつかり、議論が平行線となった。
 教国側は、共和国の軍備は、これに枠をはめるようなことはすべきではない、との立場だった。そもそも現存している共和国軍は、度重なる戦闘の結果、著しく衰微している。最も規模の大きな部隊は、ベルヴェデーレ要塞陥落の際に吸収したリヒテンシュタイン中将の第四軍で、その数は約6,000である。つまり国防軍の制式実戦部隊として15,000の兵力を持っていた8個軍は、そのすべてが半減、もしくは半減以下の戦力しか残っていないか、消滅したということになる。
 実際には減った分の兵がすべて戦死したわけではなく、ほとんどが逃走したか、降伏して捕虜となっているため、これらを原隊に復帰させれば相当程度の規模に戻すことができるであろう。
 合衆国としては、共和国が再軍備に力を入れた場合に想定される懸念を重要視している。今後、合衆国軍の戦力が西から東、つまり共和国側国境から同盟側及び王国側に重点が移された場合に、万が一にでも再び共和国が野心をあらわにして手薄な西側国境を侵すようなことがあれば、不利は避けようがない。軍備を一定規模に制限することで、そういった潜在的な脅威を排除したいという思惑である。
 加えて、戦勝国の権利として軍備の制限を課すことができれば、共和国との外交に常に有利に働く。外交における交渉力とは、背景に強大な軍事力があるか否かで、大きく変わるものである。共和国軍がやがて肥大化すれば、合衆国との外交においても対等な交渉を求めてくるかもしれない。それは困る。
 教国側の考えは違う。賠償や領土の件もそうだが、勝利国が敗戦国に対しいたずらに制裁を科すようなことをすれば、それが新たな戦乱の火種になりかねない。共和国は独立国家として、その必要性や妥当性に応じた軍を持つべきである。ただしきたるべき次の戦いには、応分の出兵を要請することにはなるであろう、と。
 両者は短いが激しく議論を戦わせ、一時、紛糾ふんきゅうした。
 5分の休憩のあとで、またしてもエミリアが折衷せっちゅう案を提示した。
「共和国軍の軍備は、向こう30年、以前の帝国軍の規模を超えて強化してはならない。この取り決めは、期間内に条約の更新が同意されない限り、破棄されるものとする。また共和国領における合衆国との国境地帯であるミュンスター地方を永久的に非武装地帯とし、国境警備隊を含めた共和国軍の駐留を禁じるものとする」
 合衆国側の要求に歩み寄りを見せた内容となったことで、軍備については大枠の合意に至った。このあと、従来の帝国軍の規模について、国防軍最高司令部総長代理のヒンケルを参考人として確認を行っている。
 昼食の休憩を挟み、さらに三ヶ国の外交方針を話し合う。目下、大陸西部は帝国の降伏によって教国・合衆国陣営が完全におさえた。次は同盟領の安定化が目標というところまでは議論の余地がない。
 同盟領内の情勢は、ことのほか混沌こんとんとしている。そもそも同盟と呼称してはいるが、これはかつて四つの王朝が互いに強固な連盟を結んであたかも一つの連合体のように機能していたことからそう呼ばれていたわけであり、今や当時の王朝でまっとうに存続しているのは王国と手を結んでいるイシャーン王のクリシュナ朝だけである。状況を客観的に評価するなら、同盟どころか、各勢力が無秩序に乱立する無法地帯でしかない。
 イシャーンのほかは、旧ラドワーン政権を二分したアーディルとラフィークが、それぞれ南北に割拠して領土を防衛している。
 まずラドワーン王の末弟アーディルは、旧同盟領の南、ドワングワ湖南岸とベンチュリー海に面したランダナイ地方を擁している。この地域は勾配こうばい豊かな丘陵きゅうりょう砂漠の地形で、守るに易く攻めるにかたき土地である。アーディルは兄の死後、イシャーン・王国の連合軍にくだったものの、その後は仲違なかたがいして、以来、ランダナイ地方に蟠踞ばんきょして孤高を保っている。と言えば聞こえはいいが、アーディルは難攻不落の地に王を自称して有頂天うちょうてんになっているのか、毎日を遊んで暮らしているらしい。他国はこの勢力を、バハル派と称している。
 一方旧同盟領北部のンゼレコレ地方にっているのが、ラドワーンのすぐ下の弟であったラフィーク率いるジャバル派である。こちらもジャングルの奥地という地理的条件を活かして、イシャーンやチャン・レアンの攻勢を阻み続け、独立を維持している。ラフィークはアーディルと違って現状からの飛躍を強く望んでいるらしく、軍事同盟と援軍派遣の要請を引きも切らさず送ってきている。
 ともにラドワーン王の正統な後継者であることを主張して譲らない。
 イシャーンとチャン・レアンの戦力を合すれば、いかに要害の地とは言え、それぞれの本拠を攻め滅ぼすことは難しくなかったに違いないが、長らく手を出せていなかったのには理由がある。
 その最たるものが、王国の旧ブリストル公国領におけるゲリラ活動である。王国のチャン・レアン大都督によって滅亡したブリストル公国、その領土はすべて王国に編入され、植民地としての占領行政を受けているが、過酷きわまる重税と弾圧に民衆の不満が高まり、ひっきりなしに暴動や破壊活動が発生している。それらはかつて王国における政争でチャン・レアンに敗れ、ブリストル公国に亡命してその客将となっていたウリヤンハタイと、合衆国軍中将でゲリラ戦に定評のあるフォレスタルによって指揮され、この方面の治安を大いに乱している。特にこの半年ほどはその活発さに拍車がかかり、チャン・レアンもそのほとんどの活動を旧ブリストル公国領のゲリラ鎮圧のために割いていた。
 イシャーンとしては早々にランダナイとンゼレコレを掌握し、同盟領全域の支配権を手に入れたいところであったが、チャン・レアンの協力なしに単独で攻めるには、兵力が不足している。彼は為政者としても軍人としても、また謀略家としても充分な資質に恵まれていたが、いかんせん身代しんだいが小さい。王国の助力を得てもなお、彼が治めるのは同盟領東部の一角でしかなく、この程度の領土や生産力では、せいぜい2万から3万の兵士を養うのがようやくといったところである。
 このため、イシャーンの才覚と王国の後ろ盾があってなお、同盟内部の勢力図は膠着こうちゃくしたまま、大きな変化をつくり出せないでいる。
 教国や合衆国としては、彼らが帝国と戦い、降伏させるまでの間、同盟の情勢が不変であったことは喜ばしい。いずれ大軍を出兵させ、アーディルかラフィークのどちらかを支援し、割り込むかたちでイシャーンとチャン・レアンを駆逐し、まずはイシャーンを、次いで王国を降伏か降伏に近い講和に追い込むことができれば、この戦乱は終結を迎えるであろう。
 遠征軍をすぐに起こすことは難しいとしても、外交方針を共有し、出兵の準備を進めるのは今からでもやっておいた方がいい。
「我が国の諜報ちょうほう機関によれば、アーディルというのはラドワーン王の在世時こそ評判がよかったが、今では酒色に惑溺し、兵や領民からも評判はよくないようです。一方、ラフィークはなかなかしたたかで、もともとンゼレコレ地方を有していたンジャイ王を殺してその遺産をかすめとった割に、税を公正にし、信賞必罰を徹底し、風紀を整え、信頼を得ているとか」
 トンプソンの論調に、クイーンも同意する。
「それは私も聞いています。ラフィーク殿のやり方には必ずしも感心できませんが、かといってアーディル殿に大義があるわけでもありません。少なくとも領民が彼の治世に満足しているというなら、ラフィーク殿の乞いをれて、ともにイシャーン王や王国と戦うのがよろしいかと思います。大統領のお考えは?」
「えぇ、同感です。アーディルに肩入れしても、能無しの味方が増えるだけです。むしろラフィークを味方に引き込んでおけば、ずいぶんと役に立つことでしょう」
 クイーンのそれに比すると、ブラッドリーの言葉にはあまりにも彼の価値観、あるいは本音、性格といった人間としての生な部分がむき出しになってしまったきらいがある。彼はクイーンと違い、権謀術数を常に思考の土台においてあらゆる問題を処理する傾向があり、それは他人をいわば物のように扱うということでもある。役に立ちそうだからあいつは仲間に入れてやる、と言っているように聞こえて、短い時間ではあるが、場がしらけた。慎重で用心深いブラッドリーには珍しい失態である。よほど疲れていたのかもしれない。
 場の雰囲気を察し、流れを変えるべく、トンプソンがすぐに実務の話に持ち込んだ。
「では、ラフィーク殿を王として承認し、彼の主権を擁護ようごする声明を最終調印内容に盛り込みましょう。いずれ軍備を整えて出兵という手はずになるかと思いますが、いつ頃がよろしいでしょう」
「私は一度、国へ帰り、諸々の事情を確認せねばなりません。ひとまずは、来年、としておきたく存じます」
「承知いたしました。我が国も同様の対応になるかと思われます」
 軍備や軍事行動全般に関する細かい取り決めが話し合われ、4日目が終了した。
 あとは共和国領の復興を含めた経済協力、経済交流の推進などについて協議し、調印ということになる。
 会談は5日目を最後に、ともかくも無事に終わる見込みが立った。
 得られたもの、欲して得られなかったものの多少こそあれども、ではある。
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