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第25章 迷える力、迷わぬ力
第25章-⑤ 後宮の住人
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オユトルゴイ王国の宮殿は、その名を「長平宮」という。ただ、この時代においては華宮、平宮、あるいは単に王宮と言ったり、さまざまな呼び名があって、統一されてはいなかった。
王宮には政務や軍務の中心としての役割のほか、皇帝や皇妃、皇族の住居としても機能し、後者については特に後宮と呼ばれる専用の施設が存在した。
後宮に該当する建物、もしくはエリアはロンバルディア教国の王宮であるレユニオンパレスにも存在し、こちらの場合は皇族並びに皇族の世話や警護をする旗本近衛兵がすべて女性であることもあって、華やかで優美、悪く言えば白粉臭い印象を持つ者が多いが、実際にはレジーナ、ミリアム、エミリア、そして現在のヴァネッサと直近の近衛兵団長が武断的な性格を持つ者が続いたこともあって、実際には武張った緊張感のある様相であったらしい。その意味では、一部の例外を除けば男子禁制である王国の後宮の方が、女どもの巣窟という雰囲気がある。
さて、男子禁制の例外についてだが、これはまず、皇族自身がそうである。皇帝は男性だが、後宮はそもそも皇帝の私的な生活の場であるから、例外であるのは当然と言える。太子をはじめとする皇帝の親族も右に同じである。
そのほかの唯一の例外が、宦官である。宦官については以前にも説明を加えたが、もともとは皇帝に仕える去勢された使用人で、後宮の家政を司る者たちである。元来、宦官は奴隷にもひとしく、身分いやしき存在であったが、皇帝やその寵姫などと私的空間において直接、接触することができるために、信頼や寵愛を得て権勢を握ることも多かった。スミンやチャン・レアンに多くの献策を行い、王国の独裁化や大戦の契機をつくったトゴン老人も、宦官であった。さらにその前は十常侍と呼ばれる宦官の合議制集団が実質的に政権を掌握していた時期も長かった。
現在、朝廷の御史の職にあり、丞相(朝廷の最高位で首相格)すら凌ぐ権勢と影響力を持つのが、ウー・ムォという男である。年齢はまだ30に届かぬほどに若く、目立つほどに眉目秀麗で、身長が高く、この者が盛装をして殿中を歩くと、人の目を集めるだけの風情がある。ただ、彼がスミンの信任を得ているのは、押し出しがいいからというわけではない。
彼は人の心を読み、それに応じて立ち回るのが巧みで、人の愛情を引き出す素質があったようである。そうでもなければ、彼の若さで副首相補とでも言うべき御史の地位を得ることはできなかったに違いない。
彼はまた、特にスミンの性格というものをよく分かっていた。スミンに仕えるための要領というのは彼が見るところ存外に単純で、まず彼女の利害を第一に考え、面倒な問題は迅速に解決し、決して退屈させず、絶対の忠誠を信じさせ、そしてかわいげのある振舞いを見せる。役立つかわいい男、と思わせれば取り入るのはそう難しくない。
実際、彼はスミンが懐妊する前からいくつかの接点を利用して彼女の懐に入ることに成功し、この頃、すなわちミネルヴァ暦1398年5月時点では、毎夜、彼女の絢爛豪華な寝室に参上し、密談の相手を務めるという類例のない栄誉に浴している。
密談の内容も、多様性に富んでいる。公務の件であることも無論少なくはないが、宦官や女官の誰それが不正を行っているなどという暴露話や、ある大臣の特殊な性癖、近頃流行りの衆道(男色、すなわち男性同士の色事のこと)に関する逸話などいわばゴシップの類、また彼女ら自身が、痴戯を弄ぶこともある。
5月28日の夜も、君臣の間柄を超えた親密な、というより親密すぎる時間を持っていた。
「陛下、お慕い申し上げております」
ウー・ムォは、スミンに対し陛下と呼称する。単に陛下と言い表す場合、それは通常、皇帝に対してであるべきで、スミンは皇妃陛下と呼ばれるべきだが、近頃の宮廷ではこれが逆転している。スミンが陛下という尊称を独占し、その夫は皇帝と呼ばれることが多い。本来は許されざる不敬であるが、皇帝がすでに権力や権威の源泉ではなくなっているという証左でもあろう。すべての官僚が、スミンの顔色のみをうかがいながら、彼女の機嫌をいかに取り結ぶかを考えている。これに成功すれば、例えばウー・ムォのように、もとは下級の宦官に過ぎぬ分際でも、スミンの私室に出入りし、権力をつかむことができる。
かれこれ小一時間、全裸のウー・ムォは飽くことなく、主人の足裏を舐っている。まるで犬のようだ、とスミンもウー・ムォ自身も思っている。
特に指のあたりは最初、汗や埃のためにほのかに酸味や苦味があるが、舐め続けているうち、表面の成分はすべて彼の舌に吸い取られ、唾液にまぶされる。彼が触れ、愛でることを許されているのは足裏だけであるため、彼としてはこのようなかたちで奉仕するしかない。
スミンは、彼で遊んでいるのだ。
宦官はすべて完全去勢された男性だが、男性器をすべて取り除いても脳内に性欲は一定程度残ることが多い。スミンはそれを知りつつ、足の裏のみ愛撫することを許し、彼の情欲を刺激して、その情欲が達せられない様を見て嗜虐心を満たし、楽しんでいるのである。
ウー・ムォは、ほかの男どもと同様、スミンを熱烈に愛し、劣情を抱いてもいる。だがスミンはからかい上手だ。
「私を慕っているのか」
「はい」
「私が欲しいのか」
「はい、欲しゅうございます」
「それは惜しいこと。お前のここが無事であったら、私もさぞ喜べたであろうに」
そう言って、スミンは彼の股間の傷跡へと足を伸ばす。そこには男性としてあるべき膨らみがない。性欲はあるが性器がない、というのは、考えてみればこれほど惨めで滑稽で残酷な話はないであろう。
「陛下、ご無体でございます」
ウー・ムォは顔を歪め、今にも泣きそうな表情になって、彼女のあしらいを恨んだ。半ば本音であり、半ばは計算であった。こういう表情や態度を示せば、スミンはいよいよ彼をかわいく思うであろう。
事実、スミンは例えるなら美しい音楽のような響きを持つ笑い声を上げ、彼の反応に満足している。
スミンはさらに、魔女を思わせる蠱惑的な笑みを浮かべ、艶めかしい足先を動かした。乳頭に予想外の妖しい刺激を受け、彼は思わず感激と悩乱の声を上げた。
懐妊以来、スミンの性欲は別人のように消失している。母親としての意識が彼女の脳内を占め、女としての欲求が抑えられているのかもしれない。だが、彼女の美貌と色香に男が他愛なくひれ伏す様子を眺めるのは、彼女にとって変わらず愉悦であった。
彼女らの遊びはしかし、無礼な闖入者の出現によって中断を余儀なくされる。
部屋の扉が荒々しく開け放たれ、女官が数人、何事か叫びながら駆け込んでくる。ウー・ムォは慌てて衣服を着込み、スミンはたちまち不機嫌になる。
「その方ども、何事か」
女官らは周章狼狽のあまり呂律も回らないようであったが、ようやくそのうちの一人の言葉を聞き取ることができた。
「叛乱軍が雲龍門に押し寄せている」
スミンの反応は鈍かった。これまでも身の程知らずの挑戦者がこの後宮に住まうスミンを殺そうと幾度も襲撃を実行した。そのたびに、王宮を守る御林軍が撃退し、首謀者は車裂きの刑に処せられた。かくのごとく、叛乱を起こすという行為は彼女にとってはある種の自殺としか思えない。
「叛乱など、さっさと片付けておしまいなさい」
「しかし、御林軍のトクト将軍が、ずいぶんと切羽詰まったご様子で」
「トクトがそれほど急いでいるのか」
「はい、急を要する事態かと思い、ご報告に上がりました」
「ユミンとスヒョンは?」
ユミン、スヒョンとは、それぞれ皇女と太子のことである。
「お二方は、すでに隠し部屋へご避難されております。恐らく、皇帝もご一緒でしょう」
「私も行く。ウー・ムォ、お前は御林軍を督戦して、後宮に敵を近づけぬようにせよ」
ウー・ムォは返事をしたが、喉がからからに乾いていたために、声にならなかった。性戯にふけっていたためと、事態の思わぬ急変に動揺したのもあるだろう。
雲龍門は、この長平宮の南門にあたる。すでに詰所からトクト将軍はじめ御林軍の兵がこぞって駆けつけていたが、敵の数が多く、撃退に手間取っている。
しかも雲龍門への攻撃は、陽動に過ぎなかった。叛乱軍のうち精鋭は雲龍門とは反対の北門、すなわち水龍門を突破し、スミンとその取り巻きどもを殲滅すべく、王宮に雪崩れ込んだ。
スミンは太子のスヒョンを自ら搔き抱き、皇女のユミン、乳母、信頼に足る数人の女官と皇帝クゥンを伴って、後宮の隠し部屋に避難した。
水龍門は炎上し、スミンを殺そうと怨嗟と吶喊の声が王宮内に充満した。
王宮には政務や軍務の中心としての役割のほか、皇帝や皇妃、皇族の住居としても機能し、後者については特に後宮と呼ばれる専用の施設が存在した。
後宮に該当する建物、もしくはエリアはロンバルディア教国の王宮であるレユニオンパレスにも存在し、こちらの場合は皇族並びに皇族の世話や警護をする旗本近衛兵がすべて女性であることもあって、華やかで優美、悪く言えば白粉臭い印象を持つ者が多いが、実際にはレジーナ、ミリアム、エミリア、そして現在のヴァネッサと直近の近衛兵団長が武断的な性格を持つ者が続いたこともあって、実際には武張った緊張感のある様相であったらしい。その意味では、一部の例外を除けば男子禁制である王国の後宮の方が、女どもの巣窟という雰囲気がある。
さて、男子禁制の例外についてだが、これはまず、皇族自身がそうである。皇帝は男性だが、後宮はそもそも皇帝の私的な生活の場であるから、例外であるのは当然と言える。太子をはじめとする皇帝の親族も右に同じである。
そのほかの唯一の例外が、宦官である。宦官については以前にも説明を加えたが、もともとは皇帝に仕える去勢された使用人で、後宮の家政を司る者たちである。元来、宦官は奴隷にもひとしく、身分いやしき存在であったが、皇帝やその寵姫などと私的空間において直接、接触することができるために、信頼や寵愛を得て権勢を握ることも多かった。スミンやチャン・レアンに多くの献策を行い、王国の独裁化や大戦の契機をつくったトゴン老人も、宦官であった。さらにその前は十常侍と呼ばれる宦官の合議制集団が実質的に政権を掌握していた時期も長かった。
現在、朝廷の御史の職にあり、丞相(朝廷の最高位で首相格)すら凌ぐ権勢と影響力を持つのが、ウー・ムォという男である。年齢はまだ30に届かぬほどに若く、目立つほどに眉目秀麗で、身長が高く、この者が盛装をして殿中を歩くと、人の目を集めるだけの風情がある。ただ、彼がスミンの信任を得ているのは、押し出しがいいからというわけではない。
彼は人の心を読み、それに応じて立ち回るのが巧みで、人の愛情を引き出す素質があったようである。そうでもなければ、彼の若さで副首相補とでも言うべき御史の地位を得ることはできなかったに違いない。
彼はまた、特にスミンの性格というものをよく分かっていた。スミンに仕えるための要領というのは彼が見るところ存外に単純で、まず彼女の利害を第一に考え、面倒な問題は迅速に解決し、決して退屈させず、絶対の忠誠を信じさせ、そしてかわいげのある振舞いを見せる。役立つかわいい男、と思わせれば取り入るのはそう難しくない。
実際、彼はスミンが懐妊する前からいくつかの接点を利用して彼女の懐に入ることに成功し、この頃、すなわちミネルヴァ暦1398年5月時点では、毎夜、彼女の絢爛豪華な寝室に参上し、密談の相手を務めるという類例のない栄誉に浴している。
密談の内容も、多様性に富んでいる。公務の件であることも無論少なくはないが、宦官や女官の誰それが不正を行っているなどという暴露話や、ある大臣の特殊な性癖、近頃流行りの衆道(男色、すなわち男性同士の色事のこと)に関する逸話などいわばゴシップの類、また彼女ら自身が、痴戯を弄ぶこともある。
5月28日の夜も、君臣の間柄を超えた親密な、というより親密すぎる時間を持っていた。
「陛下、お慕い申し上げております」
ウー・ムォは、スミンに対し陛下と呼称する。単に陛下と言い表す場合、それは通常、皇帝に対してであるべきで、スミンは皇妃陛下と呼ばれるべきだが、近頃の宮廷ではこれが逆転している。スミンが陛下という尊称を独占し、その夫は皇帝と呼ばれることが多い。本来は許されざる不敬であるが、皇帝がすでに権力や権威の源泉ではなくなっているという証左でもあろう。すべての官僚が、スミンの顔色のみをうかがいながら、彼女の機嫌をいかに取り結ぶかを考えている。これに成功すれば、例えばウー・ムォのように、もとは下級の宦官に過ぎぬ分際でも、スミンの私室に出入りし、権力をつかむことができる。
かれこれ小一時間、全裸のウー・ムォは飽くことなく、主人の足裏を舐っている。まるで犬のようだ、とスミンもウー・ムォ自身も思っている。
特に指のあたりは最初、汗や埃のためにほのかに酸味や苦味があるが、舐め続けているうち、表面の成分はすべて彼の舌に吸い取られ、唾液にまぶされる。彼が触れ、愛でることを許されているのは足裏だけであるため、彼としてはこのようなかたちで奉仕するしかない。
スミンは、彼で遊んでいるのだ。
宦官はすべて完全去勢された男性だが、男性器をすべて取り除いても脳内に性欲は一定程度残ることが多い。スミンはそれを知りつつ、足の裏のみ愛撫することを許し、彼の情欲を刺激して、その情欲が達せられない様を見て嗜虐心を満たし、楽しんでいるのである。
ウー・ムォは、ほかの男どもと同様、スミンを熱烈に愛し、劣情を抱いてもいる。だがスミンはからかい上手だ。
「私を慕っているのか」
「はい」
「私が欲しいのか」
「はい、欲しゅうございます」
「それは惜しいこと。お前のここが無事であったら、私もさぞ喜べたであろうに」
そう言って、スミンは彼の股間の傷跡へと足を伸ばす。そこには男性としてあるべき膨らみがない。性欲はあるが性器がない、というのは、考えてみればこれほど惨めで滑稽で残酷な話はないであろう。
「陛下、ご無体でございます」
ウー・ムォは顔を歪め、今にも泣きそうな表情になって、彼女のあしらいを恨んだ。半ば本音であり、半ばは計算であった。こういう表情や態度を示せば、スミンはいよいよ彼をかわいく思うであろう。
事実、スミンは例えるなら美しい音楽のような響きを持つ笑い声を上げ、彼の反応に満足している。
スミンはさらに、魔女を思わせる蠱惑的な笑みを浮かべ、艶めかしい足先を動かした。乳頭に予想外の妖しい刺激を受け、彼は思わず感激と悩乱の声を上げた。
懐妊以来、スミンの性欲は別人のように消失している。母親としての意識が彼女の脳内を占め、女としての欲求が抑えられているのかもしれない。だが、彼女の美貌と色香に男が他愛なくひれ伏す様子を眺めるのは、彼女にとって変わらず愉悦であった。
彼女らの遊びはしかし、無礼な闖入者の出現によって中断を余儀なくされる。
部屋の扉が荒々しく開け放たれ、女官が数人、何事か叫びながら駆け込んでくる。ウー・ムォは慌てて衣服を着込み、スミンはたちまち不機嫌になる。
「その方ども、何事か」
女官らは周章狼狽のあまり呂律も回らないようであったが、ようやくそのうちの一人の言葉を聞き取ることができた。
「叛乱軍が雲龍門に押し寄せている」
スミンの反応は鈍かった。これまでも身の程知らずの挑戦者がこの後宮に住まうスミンを殺そうと幾度も襲撃を実行した。そのたびに、王宮を守る御林軍が撃退し、首謀者は車裂きの刑に処せられた。かくのごとく、叛乱を起こすという行為は彼女にとってはある種の自殺としか思えない。
「叛乱など、さっさと片付けておしまいなさい」
「しかし、御林軍のトクト将軍が、ずいぶんと切羽詰まったご様子で」
「トクトがそれほど急いでいるのか」
「はい、急を要する事態かと思い、ご報告に上がりました」
「ユミンとスヒョンは?」
ユミン、スヒョンとは、それぞれ皇女と太子のことである。
「お二方は、すでに隠し部屋へご避難されております。恐らく、皇帝もご一緒でしょう」
「私も行く。ウー・ムォ、お前は御林軍を督戦して、後宮に敵を近づけぬようにせよ」
ウー・ムォは返事をしたが、喉がからからに乾いていたために、声にならなかった。性戯にふけっていたためと、事態の思わぬ急変に動揺したのもあるだろう。
雲龍門は、この長平宮の南門にあたる。すでに詰所からトクト将軍はじめ御林軍の兵がこぞって駆けつけていたが、敵の数が多く、撃退に手間取っている。
しかも雲龍門への攻撃は、陽動に過ぎなかった。叛乱軍のうち精鋭は雲龍門とは反対の北門、すなわち水龍門を突破し、スミンとその取り巻きどもを殲滅すべく、王宮に雪崩れ込んだ。
スミンは太子のスヒョンを自ら搔き抱き、皇女のユミン、乳母、信頼に足る数人の女官と皇帝クゥンを伴って、後宮の隠し部屋に避難した。
水龍門は炎上し、スミンを殺そうと怨嗟と吶喊の声が王宮内に充満した。
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