ミネルヴァ大陸戦記

一条 千種

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序章 術士奇譚

術士奇譚-①

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 老人がいる。 
 枯れ木のように細く、小さな老人であった。 
 身には袈裟けさと呼ばれる白い僧服をまとっているが、ぼろきれのようなひどい様である。 
 顔つきなのか表情なのか、目尻が垂れたいわゆる恵比須顔で、いかにも福々しい。 
 それが、杖一本のみを手に歩いている。 
 猛烈な陽が容赦なく照りつける、ひどく暑い日であったが、老人はまるで天人のような笑みを絶やさず、しかも、汗の一滴も見せない。 
 体じゅうの水分をしぼりとられたような皺だらけの乾ききった皮膚で、その不釣り合いな面相さえなければ、幽鬼のたぐいが現れたのかと人は思うであろう。 
 ある貧しい農村に差し掛かった。 
 痩せた田とわずかな家畜のみで暮らす人々に、老人は小さな上半身の重みを杖一本でようやく支えているといった哀れな格好で、飄々ひょうひょうと現れ、 
「一晩の宿を借りたい」 
 と頼んで回った。 
 誰もがこのうろんな老人をいぶかしんで渋ったが、ある親切な若夫婦が引き受けた。夫は数枚の田を耕し、妻は衣服をつくろって暮らしている。恐ろしく貧しい家だったが、夫婦は精一杯にもてなし、老人は満足したのか、いよいよ甘く溶けるような笑みを濃くした。 
 老人は博識で、諸方の情勢や様々な学問にも通じ、はるか遠方の特産品について詳しく語ったり、向こう幾月かの天文を占って若夫婦を驚かせたりした。また村で使う肥料や飼料についても助言し、やり方を工夫すれば収穫は倍に、家畜の数も少なくとも3倍に増えるであろうと言った。 
 さすがにほら吹きだろう、と思い若夫婦はその話はあまり真剣に取り合わなかった。 
 就寝の前に、亭主が翌日の行き先を尋ねた。この村を出ると、隣村まで老人の足で2日はかかるのではないか。 
「この村が気に入った。少し巡って、明日は寝床を探そう」 
 厄介はかけぬよ、と謝礼とともに老人は言った。 
 気兼ねせずもう一晩、との言葉が喉まで出かかったが、客人を幾日も留めるほどの蓄えがあるわけではない。 
 そのまま、その夜は静かに更け、若夫婦が目を覚ますと老人の姿はなかった。 
 翌朝から、村人どもは不審な光景を度々目の当たりにすることとなった。 
 まずは村の外れに、真新しい藁葺わらぶきの家屋が立ち上がっている。民家にしては大きすぎる、屋敷と言ってもよいくらいな立派な結構である。 
 音もなく、一晩にして姿を見せたこの異様な建築物の前に村人がざわつきつつ集まるなか、門扉を開けて出てきたのは、なんとくだんの老人であった。呆気あっけにとられる衆人にいわく、 
「さぁ、お前達の村をもっとよく見せてくれ」 
 と孫の顔でも見に来たような気さくさである。 
 奇々怪々に呆然とするばかりで、応えた者は誰ひとりとしていなかったが、老人は待つわけでもなくよちよちと杖を頼りに歩き始めた。 
 村人どもは鬼かはたまた虎のあとを追うような注意深さで、恐る恐る老人に従い、その動向をうかがった。面妖な老人だが、その面妖さから逃れるよりも、面妖さのありかを確かめたい好奇心の方が強いのであろう。ぞろぞろと連なる野次馬のなかには、夕べの若夫婦も混じっていた。彼らは老人とともに一夜を過ごしただけに、顔色の蒼白なることは甚だしかった。道々、仲間達から問い詰められたが答えようもない。 
 彼らは老人に宿の世話をしている。あの幻のように舞い下りた家を、あの老人が建てたとすれば、それは当然、彼らの納屋のように貧しく小さな家を去ったあとということになるが、日が出るまでのわずかな時間でできるはずもない。第一、弱った老人ひとりの体力で、頑丈な家など建てられまい。 
 では人知れず従者など引き連れていて、それが夜通しで作業したのであろうか。それにしては誰も気づかぬままひっそりと一晩で完成させるとはどうにも考えづらい。 
 やがて一枚の田に行き着くと、老人はしきりにうなずきながら、地勢をつぶさに観察し、 
「ここは日照りがよいが地味が肥えておらぬ。土をいじれば美田となるだろう」 
 言いつつ、杖の先で田の端をこするようにした。 
 老人は村の田畑という田畑を丹念に巡察し、時に感嘆し時に悲嘆し、 
「この畑には芋よりも茶の方が合う。香りの高い、よい茶が育つ」 
「こちらは柑橘かんきつを植えれば、さぞ甘い果実が実ろう」 
 などと誰ともなく呟きながら、その度に杖の先で田畑を愛おしんだ。 
 杖の触れた田畑は、かといってどういう変化もない。痩せた田は痩せたまま、貧しい畑は貧しいままである。 
 この当時、茶といえば高級品で、よほどの富裕が買い求めるか、病人に飲ませるくらいのものであった。柑橘も、辺鄙へんぴなこの村では幻の珍味とされている。 
 やがて全ての田畑を検分して、老人は豚や鶏の納屋を見つけ挨拶もなく入った。家畜小屋にはよそ者を入れてはならないおきてだったが、村人は困惑し呆然とするばかりで止める者もない。 
 この村には交易のため、月に数度、隊商が立ち寄る。村では豚や鶏を育て食肉として売っていたが、それらがあまりに痩せさらばえているために、二束三文で買い叩かれるのが常であった。 
 そうした豚や鶏にも、どういう魂胆があるのか、ホウホウとひょうげた調子で、杖で触れて回った。 
 その日はそのようにして、何事もなく終わった。 
 夜になってから村の年寄りや大人が長老のもとに集まり、あの薄気味悪い老人の処置について話し合いの場を持った。 
 老人は、我が家に帰っている。 
 村人は息をひそめて評議の結果と老人の動向とを見守った。 
 やがて、民家という民家に、肉の煮るにおいが流れ始めた。それは明らかにあの老人の家から漂っている。 
「さては家畜を盗んだか」 
 村人が監視するなか、巧妙に家畜を盗み出したのだ。それを食おうというのであろう。 
 たちまち、血の気の多い少壮の男どもが手に手に松明たいまつや斧を持って、老人のもとに押しかけた。家畜泥棒は生きたまま火あぶりにし、その血を飲み肉を食らってよいことになっている。 
 しかし男どもが門扉もんぴを叩き壊し、土間に押し入って拍子抜けしたことに、老人はまるで彼らを待っていたように賑やかな声で招き入れ、用意した席に着くよう勧めた。なんと、人数分の席と鍋がしつらえてある。 
 毒気を抜かれ、ふらふらと腰を下ろすと、その鍋は羊や鹿の肉を煮たものであるという。なるほどこの貧村の痩せた豚や鶏では、これほど野生味と力強さのある肉はとれまい。 
 それに鍋のそばには芳醇な酒、海の魚や大豆、山菜など、山海の美食が所狭しと並んで、彼らをもてなしている。毒でも盛られているかと警戒しつつ箸を伸ばすと、実に美味である。ある者は、あまりに贅美ぜいびで豊かな料理の数々に、涙を流して感激した。老人が盗みを働いたのであれば即座に打ち殺すつもりで押しかけてきたが、村じゅうの食材を集めても、このような酒池肉林を揃えることはできないであろう。この村で盗めるのは、せいぜい米や麦、いくらかの豚や鶏、あとは川魚の干物くらいなのである。 
 老人の親しげな談話が、興を添えた。諸国を歩いて集めた逸話などを面白おかしく物語り、そのはなしの節ごとに、愉快な笑い声が満ちた。 
 存分に過ごしたあと、彼らは長老らのもとに戻り、酔いの回った顔を並べて口々に言うことには、 
「おとぎ話でされる竜宮城もかくやの馳走で、まさに絶品の数々。正真正銘、村から盗んだものではない」 
 得体の知れぬ老人に懐柔されたか、となかには色をなす年寄りもいたが、慎重派が多数をしめ、まずはもう一日様子を見ることとなりその晩は解散した。 
 夜が明け、ぼつぼつと村人が活動を始めてから、彼らは仰天した。彼らが眠っているあいだに、世界は一変していたのだった。 
 まず実りのない、貧しい田畑などはそこにはない。 
 茶が合う、と老人が言い杖で触れた畑が、まぶしいほどに緑の鮮やかな一面の茶畑となり、高貴な香りが満ちている。 
 柑橘を植えるとよい、と評されていた畑には、土中から天へと巨木がいくつも突き上がり、様々な柑橘が豊かに実をつけている。 
 ほかにも畑は芋から大豆、香辛料といった珍品の畑へと生まれ変わり、稲田は真夏というのに金色の稲穂が広がっている。 
 家畜の世話をする者達も、夢のような気分を味わっていた。 
 彼らの飼育する豚や鶏は、栄養が足りていないため、昨晩までは病気のように元気がなかったが、今では活き活きと動いており、どれもよく太っている。どうも数も増えているらしい。 
 そしてある井戸からは酒が湧き、別の井戸には砂金が湧いた。 
「あの老公の奇跡ではないか」 
 村じゅうが色めきたち、こぞって老人のもとに詰めかけた。入りきれない者どもは、外からがやがやと様子をうかがった。 
 老人は奇跡どころか、掌を返すほどの手軽な調子で、自分の功を認めた。 
 その日から、三日三晩、村では老人を囲んで尽きぬ宴が催された。何しろ彼らの財は今や巨大で、今後の富貴と安楽は約束されたも同然であった。収穫した穀物や果実は、次の日にはまた収穫前のように実りをつけて復活しており、豚や鶏は町へ出荷したあとも何故か数が減らなかった。井戸の酒や砂金も、汲み出さねば溢れてしまいそうな勢いで湧いている。 
 昨日までは老人を怪しげな放浪者とみなし、盗人などと疑っていた村の連中が、次の日にはこの奇跡を起こした老人をひたすらに崇めている。 
 今ではその奇跡を疑う者もない。 
 説明のつかぬ、不可思議で恐ろしい現象ではあったが、甘美な夢をあえて疑ったり、否定したがる者は皆無だった。 
 村を挙げての宴会がようやく打ち切られ、皆が引き上げていった日の夜、またも椿事ちんじが起こった。 
 この夜、村人どもはそれぞれの寝床で惰眠だみんむさぼっていたが、村に老人が初めて訪れた日に一晩の宿を貸した若夫婦の家からは、妻が消えていた。夫は不安になりあちこちを訪ね歩いたが、見当たらない。 
 こうじ果てた末、あるいはあの神のごとき能力を持った老人であれば占えるかもしれぬと思い、この村で最も宏壮こうそうなつくりのその屋敷に近づいてみると、門がわずかに開いていた。気配を感じて覗き見ると、まぎれもなく、我が妻と老人とが絡み合い、痴戯ちぎにふけっている。老人に犯されているかというと、どうもそうでもないらしい。 
 妻を盗まれた男は憤激し、徒党を誘って老人を殺そうと決意した。 
 だが、事情を聞いた若党らは困惑した。今、老人を殺せばせっかくのこの富も財も、ついに幻に終わるかもしれない。まさに、全ては絵に描いた餅となるのであろうか。明日には噂を聞きつけた商人らが、この貧村が始まって以来の隊商の群れを組んで来訪することになっている。彼らは度肝を抜かれるであろう。そして数々の珍品と引き換えに、大量の財物を置いていくであろう。金銭だけでなく、馬、宝石、下僕ども。それにこの富貴を狙って山賊が押し寄せるかもしれないから、自警団を組織するために武器も置いていってもらいたいところだ。ただ、こちらが提供した全ての資源は、次の日にはまた田畑や農場や井戸から湧くのである。そうなったら、どこまで豊かになれるのであろう。 
 そのような未来を捨てて、老人を殺すのか。 
 若党らは、妻を寝盗られ殺気立つ男の背後に従いながら、誰からとなく目配せし、そして手にしていた斧や槍で、男を殺してしまった。 
 この決断は若党らの総意であったが、同時に村としての総意でもあった。事実、あとで事態を知った村人達の誰もが、若党らを責めなかった。 
 残された妻が少々哀れにも思えたが、あの女も、人が好い以外に取り柄のない夫に尽くすよりも、老人の世話をしながら夢のような栄華を享受する方がよほど幸福であろう。 
 妻はそのまま老人に飼われることになり、村人どもは尽きせぬ享楽を喜んだ。 
 しかし、地上の楽園に住む日々は、ひと月と続かなかった。 
 辺境の取るに足らない村に、近頃嘘のような奇跡が立て続けに起こっていることを聞きつけ興味を持った領主が、調査の軍を派遣し、老人を半ば拉致する格好で連れ去っていったのだった。 
 屈強な兵に引き立てられる時になってさえ、老人は福々しい笑みを絶やさなかった。 
 さて、老人の消えた村では、田畑や家畜や井戸が元に戻ってしまうのではないかという恐怖があったが、一日、二日と何事もなく過ぎ、相変わらず豊かな生活が続いたので、村人らは安堵した。どうやら老人がいなくなったところで、その秘術の効果は残るものらしい。 
 が、三日後になってから、異変は突如として起こった。もともとこの夏は近年にない暑さが続いていたが、この日はそれこそで上がるような酷暑で、日差しも言語に絶するほどの猛烈な強さになった。人々はかわきに耐えかね、水を求めて井戸に駆け寄ったが、ない。昨日までは水や酒の滾々こんこんと満ちていた井戸が残らず干上ひあがっている。砂金の湧く井戸には何事の変わりもなかったが、砂金などがいくらあっても喉の癒しにはならない。田に流れ込む水さえも蒸発していた。 
 水が、ない。 
 村人どもはようやく色めき立ち、発狂しながら水を探し求めた。川の本流まで少し距離があるが、行って帰ってこれないこともない。若党らが大きなたるを背負って騎乗し、川へと向かったが、暑さと渇き、過酷な運動に馬もつぶれ、彼らも途次で力尽きた。 
 村では年寄りや女子供が帰りを待ったが、体力のない者から次々と倒れた。その苦しみようがまるで地獄の門を開いてのぞき見ているようなので、死に遅れた連中は戦慄せんりつし、自殺を図る者も現れた。 
 日が暮れるまでのあいだで、村人の全員が絶命した。太っていた豚や鶏もたちまちしぼんで死骸となり、実り豊かな田畑や柑橘の木々も枯れ果てた。 
 異常な天候はさらに続いて、やがて村を砂が覆った。 
 村人や家畜の遺骸は白骨と化していたが、それも砂漠に埋もれ、人々の営みや豊かな田園、そしてこの村に起こった奇跡も、全てが跡形もなくなった。消えた、と表現してもよい。 
 そして、老人だけが生きている。 
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