ミネルヴァ大陸戦記
遠き異世界、ミネルヴァ大陸の歴史に忽然と現れた偉大なる術者の一族。
その力は自然の摂理をも凌駕するほどに強力で、世界の安定と均衡を保つため、決して邪心を持つ人間に授けてはならないものとされていた。
しかし、術者の心の素直さにつけこんだ一人の野心家の手で、その能力は拡散してしまう。
世界は術者の力を恐れ、次第に彼らは自らの異能を隠し、術者の存在はおとぎ話として語られるのみとなった。
時代は移り、大陸西南に位置するロンバルディア教国。
美しき王女・エスメラルダが戴冠を迎えようとする日に、術者の末裔は再び世界に現れる。
ほぼ同時期、別の国では邪悪な術者が大国の支配権を手に入れようとしていた。
術者の再臨とともに大きく波乱へと動き出す世界の歴史を、主要な人物にスポットを当て群像劇として描いていく。
※作中に一部差別用語を用いていますが、あくまで文学的意図での使用であり、当事者を差別する意図は一切ありません
※作中の舞台は、科学的には史実世界と同等の進行速度ですが、文化的あるいは政治思想的には架空の設定を用いています。そのため近代民主主義国家と封建制国家が同じ科学レベルで共存している等の設定があります
※表現は控えめを意識していますが、一部残酷描写や性的描写があります
その力は自然の摂理をも凌駕するほどに強力で、世界の安定と均衡を保つため、決して邪心を持つ人間に授けてはならないものとされていた。
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世界は術者の力を恐れ、次第に彼らは自らの異能を隠し、術者の存在はおとぎ話として語られるのみとなった。
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※表現は控えめを意識していますが、一部残酷描写や性的描写があります
序章 術士奇譚
ミネルヴァ大陸図
第1章 プリンセス暗殺事件
第2章 教国内戦始末記
第3章 再統合(レユニオン)
第4章 新しき時代
第5章 天啓
第6章 傾国の美女
第7章 聖慮
第8章 鉄十字の紋章
第9章 帝国の人々
第10章 不毛の地
第11章 暗躍
第12章 キティホークの死闘
第13章 光と闇
第14章 「ヒンデンブルク作戦」と「ディーキルヒの衝撃」
第15章 疾風迅雷
第16章 王権は崩れ
第17章 術者、死闘す
第18章 平和を求めて
第19章 アマギの里 前編
第20章 アマギの里 後編
第21章 帝国領攻略作戦
第22章 虚々実々
第23章 白き旗を掲げて
第24章 氷雪に閉ざされし大地
第25章 迷える力、迷わぬ力
第26章 巨星は墜ち
第27章 旅は終わらず
第28章 ノインキルヘン会談
第29章 別離のとき
第30章 龍虎雌伏せし
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