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第二章 赤い魔性
放火の理由
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忌々し気に奏とラズリを一睨みし、舌打ちをして去って行く。
ミルドは少しばかり感心しながら、アランのその後ろ姿を見送っていた。
あんな態度で、よくもまぁ謝罪を受け入れられると思ったものだ。
アランの性格からして、恐らく形ばかりの謝罪をした後、再び魔性に斬りかかるつもりだったのだろう。そんなことは無意味だと、つい先程嫌というほど実感させられただろうに、それでも彼は、不意をつけば何とかなるなどと考えていたに違いない。
凶暴なアランを制止する意味も含めて彼を副隊長に任命したが、今更ながらその選択は間違いだったと思わざるを得なかった。
とは言え、理由もなく副隊長を交代させることもできないし、どうしたものかとミルドは頭を悩ませる。
理由だけなら、実際のところ幾つもあった。
隊長であるミルドの命令を無視し、村人達に暴力を振るったこと。村に火を放つ際、アランが燃料を撒き過ぎたせいで、村どころか森の大部分までもが焼けてしまったこと。
そして、最も大きな理由は──魔性に喧嘩を売ったこと。
しかし、そのどれもに証拠がないのが問題であった。
村人達を殴った証拠。森が焼けたのは一目瞭然だが、燃料をアランが撒いたという証拠はない。魔性に喧嘩を売った証拠は──言わずもがな。
「その内のどれか一つでも証拠があれば、アイツを別の隊に異動させることも可能かもしれないが……」
正直、手に負えない、と思っていた。
戦闘に関して能力が高いことは認めるが、アランは本当にそれだけだった。
長い時間を隊長と部下として共に過ごしてきたが、分かったのは戦闘に関してだけ恐ろしいぐらいに勘が働くということと、それ以外に関しては、てんで無能ということだった。
勘が働くといっても、それは『野生の勘』のようなもので、人間のものでは決してない。言うなれば、人間と獣の混血であるような、人間には理解できないような真似を平気でして、他の者達は何故やらないのかと首を傾げる。そんなことが何度もあった。
「……失敗したな」
痛む背中に顔を顰め、ミルドは後悔を滲ませた声で呟く。
見知らぬ村へと侵入し、一人の少女を連れ出した後、村に火を点けたまでは良かったが、その後が最悪だった。
まさか魔性が横槍を挟んでくるとは。
チラリと魔性へ目を向ければ、彼はミルドの背中を踏みつけたことを何ら悪びれることなく、満面の笑みを浮かべ──。
「ラズリを狙った時点で失敗だったな。そもそも、こんな辺鄙な森の中に村があるからといって、何年も見つけられなかった時点でおかしいと思わなかったのか?」
肩を竦めながら、そう言われた。
言われて初めて、そのことに気付いたミルドは、ハッとして息を呑む。
確かに、その通りだった。いくら辺鄙な森の中にあるとはいえ、この森自体、今まで何度も通った覚えがあったのだ。
それなのに、今日までずっと村の存在に気付けなかったのは、恐らく何らかの理由により阻まれていたから。だというのに、その可能性を考えもせず、今更ながら森の中に村を見つけたことを不審に思うことすらなく、行動に移した。
幾ら疲れで思考能力が低下していたとはいえ、愚の骨頂ともいえる行為に、頭を抱えたくなる。
それでも本来のミルドであれば、或いは気付けたかもしれない。
だが、任務に疲弊し、精神的にも肉体的にも限界を迎えていた今のミルドには、到底気付くことなどできなかったのだ。
「とにかく任務を……終わらせる必要があった」
声を絞り出すようにして、そう告げる。
何故、魔性相手にこんな言い訳めいたことを言っているのか、自分でも分からなくなっていた。
限界を迎えた心の内を、誰でもいいから聞いて貰いたいと思ったからかもしれない。分からないまま、ミルドは言葉を続ける。
「どんな娘を連れて行っても、何人、何十人と娘を連れて行っても、主君は頷いて下さらなかった。終いには、目当ての娘を連れ帰れないのであれば、城に戻ってくるなとまで言われ……もう何年も、城へ戻ってはいない」
「そんな……」
思わず、といったように、ラズリの口から言葉が漏れる。
さすがに悲惨すぎると思ったのだろう。彼女は魔性の背から、少しだけ顔を覗かせていた。
それを好機と捉え、ミルドはここぞとばかりに、ラズリへ向けて言い募る。
「ですから、我等はどうあってもあなたを王宮へと連れ帰らなければならないんです。あなたが一緒でなければ、我等は城へ立ち入ることさえ許されない。家族が、恋人が、我等の帰りを待っているというのに!」
だからどうか、どうか……!
と、土下座をする勢いでラズリに向け懇願する。
今押さなければ、恐らくもう機会はない。
魔性が娘の味方についてしまった以上、彼女が自ら望んで王宮へ向かわない限り、任務遂行は絶対に不可能であるのだから。
「どうかお願いです。あなたが一緒に来てくれなければ、我等は誰一人家に帰ることもできない。ですからどうか、どうかお願い致します。我等と共に城へとお越しいただけないでしょうか?」
「そんなこと言われても……」
逡巡するラズリの様子に期待し、ミルドは情に訴えかけるように懇願する。
しかしそこで、またも横から邪魔が入った。
「だから何だよ。家族や恋人がお前等を待ってるから何だ? お前達は今、この場でラズリの家族を、大切な人間達を焼き殺したんだろ? なのによくもそんなことが言えるよな」
ぐっ、とミルドは言葉に詰まる。魔性の言葉が正論であったから。
本当に邪魔な魔性だ。娘だけであれば、このまま騙して王宮へと連れ帰れたものを……。
ギリギリと音がするほど強く歯を食いしばり、ミルドは射殺さんばかりの目で、魔性を睨み付ける。
だが、魔性である彼が、たとえ王宮騎士とはいえ人間であるミルドに睨み付けられたところで、怯むはずもなかった。
「……で? お前達がこの村を焼いた理由は何だ? やったからには、この村の人間を全滅させなきゃいけない理由があったんだろ? それを是非とも聞かせて貰いたいんだが?」
畳み掛けるかのようにされた質問に、ラズリの足が思わず、といった風に一歩前へ出る。
ここでの答えは重要だ。
恐らくここでなんと答えるかによって、彼女のミルドに対する気持ちも違ってくるだろう。
それは分かる。分かるのだが、如何せん、これまでの印象をひっくり返せるほどの答えなど、咄嗟に思いつくはずもなく。
結果、答えを待つように自分を見つめてくるラズリに対し、ミルドは観念して首を横に振るしかなかった。
「何も……ない。我等はただ、主君命令に従った。それだけだ……」
他に何も言えることはない。弁解は勿論、謝罪の言葉さえも。
まさかラズリも、村に火を放ち、多くの罪もない人間を殺しておいて、理由がないなどと言われるとは思ってもみなかったのだろう。
チラリと彼女に視線を向けると、言葉をなくして肩を震わせていた。
それを見て、ミルドは思う。
これでもう、この娘が自主的に王宮へ来ることはなくなった、と。
そして、魔性が一緒にいる以上、このままでは彼女を無理矢理連れて行くことも叶わない。
次の手段を早急に考える必要があった。
今、すぐに──。
ミルドは少しばかり感心しながら、アランのその後ろ姿を見送っていた。
あんな態度で、よくもまぁ謝罪を受け入れられると思ったものだ。
アランの性格からして、恐らく形ばかりの謝罪をした後、再び魔性に斬りかかるつもりだったのだろう。そんなことは無意味だと、つい先程嫌というほど実感させられただろうに、それでも彼は、不意をつけば何とかなるなどと考えていたに違いない。
凶暴なアランを制止する意味も含めて彼を副隊長に任命したが、今更ながらその選択は間違いだったと思わざるを得なかった。
とは言え、理由もなく副隊長を交代させることもできないし、どうしたものかとミルドは頭を悩ませる。
理由だけなら、実際のところ幾つもあった。
隊長であるミルドの命令を無視し、村人達に暴力を振るったこと。村に火を放つ際、アランが燃料を撒き過ぎたせいで、村どころか森の大部分までもが焼けてしまったこと。
そして、最も大きな理由は──魔性に喧嘩を売ったこと。
しかし、そのどれもに証拠がないのが問題であった。
村人達を殴った証拠。森が焼けたのは一目瞭然だが、燃料をアランが撒いたという証拠はない。魔性に喧嘩を売った証拠は──言わずもがな。
「その内のどれか一つでも証拠があれば、アイツを別の隊に異動させることも可能かもしれないが……」
正直、手に負えない、と思っていた。
戦闘に関して能力が高いことは認めるが、アランは本当にそれだけだった。
長い時間を隊長と部下として共に過ごしてきたが、分かったのは戦闘に関してだけ恐ろしいぐらいに勘が働くということと、それ以外に関しては、てんで無能ということだった。
勘が働くといっても、それは『野生の勘』のようなもので、人間のものでは決してない。言うなれば、人間と獣の混血であるような、人間には理解できないような真似を平気でして、他の者達は何故やらないのかと首を傾げる。そんなことが何度もあった。
「……失敗したな」
痛む背中に顔を顰め、ミルドは後悔を滲ませた声で呟く。
見知らぬ村へと侵入し、一人の少女を連れ出した後、村に火を点けたまでは良かったが、その後が最悪だった。
まさか魔性が横槍を挟んでくるとは。
チラリと魔性へ目を向ければ、彼はミルドの背中を踏みつけたことを何ら悪びれることなく、満面の笑みを浮かべ──。
「ラズリを狙った時点で失敗だったな。そもそも、こんな辺鄙な森の中に村があるからといって、何年も見つけられなかった時点でおかしいと思わなかったのか?」
肩を竦めながら、そう言われた。
言われて初めて、そのことに気付いたミルドは、ハッとして息を呑む。
確かに、その通りだった。いくら辺鄙な森の中にあるとはいえ、この森自体、今まで何度も通った覚えがあったのだ。
それなのに、今日までずっと村の存在に気付けなかったのは、恐らく何らかの理由により阻まれていたから。だというのに、その可能性を考えもせず、今更ながら森の中に村を見つけたことを不審に思うことすらなく、行動に移した。
幾ら疲れで思考能力が低下していたとはいえ、愚の骨頂ともいえる行為に、頭を抱えたくなる。
それでも本来のミルドであれば、或いは気付けたかもしれない。
だが、任務に疲弊し、精神的にも肉体的にも限界を迎えていた今のミルドには、到底気付くことなどできなかったのだ。
「とにかく任務を……終わらせる必要があった」
声を絞り出すようにして、そう告げる。
何故、魔性相手にこんな言い訳めいたことを言っているのか、自分でも分からなくなっていた。
限界を迎えた心の内を、誰でもいいから聞いて貰いたいと思ったからかもしれない。分からないまま、ミルドは言葉を続ける。
「どんな娘を連れて行っても、何人、何十人と娘を連れて行っても、主君は頷いて下さらなかった。終いには、目当ての娘を連れ帰れないのであれば、城に戻ってくるなとまで言われ……もう何年も、城へ戻ってはいない」
「そんな……」
思わず、といったように、ラズリの口から言葉が漏れる。
さすがに悲惨すぎると思ったのだろう。彼女は魔性の背から、少しだけ顔を覗かせていた。
それを好機と捉え、ミルドはここぞとばかりに、ラズリへ向けて言い募る。
「ですから、我等はどうあってもあなたを王宮へと連れ帰らなければならないんです。あなたが一緒でなければ、我等は城へ立ち入ることさえ許されない。家族が、恋人が、我等の帰りを待っているというのに!」
だからどうか、どうか……!
と、土下座をする勢いでラズリに向け懇願する。
今押さなければ、恐らくもう機会はない。
魔性が娘の味方についてしまった以上、彼女が自ら望んで王宮へ向かわない限り、任務遂行は絶対に不可能であるのだから。
「どうかお願いです。あなたが一緒に来てくれなければ、我等は誰一人家に帰ることもできない。ですからどうか、どうかお願い致します。我等と共に城へとお越しいただけないでしょうか?」
「そんなこと言われても……」
逡巡するラズリの様子に期待し、ミルドは情に訴えかけるように懇願する。
しかしそこで、またも横から邪魔が入った。
「だから何だよ。家族や恋人がお前等を待ってるから何だ? お前達は今、この場でラズリの家族を、大切な人間達を焼き殺したんだろ? なのによくもそんなことが言えるよな」
ぐっ、とミルドは言葉に詰まる。魔性の言葉が正論であったから。
本当に邪魔な魔性だ。娘だけであれば、このまま騙して王宮へと連れ帰れたものを……。
ギリギリと音がするほど強く歯を食いしばり、ミルドは射殺さんばかりの目で、魔性を睨み付ける。
だが、魔性である彼が、たとえ王宮騎士とはいえ人間であるミルドに睨み付けられたところで、怯むはずもなかった。
「……で? お前達がこの村を焼いた理由は何だ? やったからには、この村の人間を全滅させなきゃいけない理由があったんだろ? それを是非とも聞かせて貰いたいんだが?」
畳み掛けるかのようにされた質問に、ラズリの足が思わず、といった風に一歩前へ出る。
ここでの答えは重要だ。
恐らくここでなんと答えるかによって、彼女のミルドに対する気持ちも違ってくるだろう。
それは分かる。分かるのだが、如何せん、これまでの印象をひっくり返せるほどの答えなど、咄嗟に思いつくはずもなく。
結果、答えを待つように自分を見つめてくるラズリに対し、ミルドは観念して首を横に振るしかなかった。
「何も……ない。我等はただ、主君命令に従った。それだけだ……」
他に何も言えることはない。弁解は勿論、謝罪の言葉さえも。
まさかラズリも、村に火を放ち、多くの罪もない人間を殺しておいて、理由がないなどと言われるとは思ってもみなかったのだろう。
チラリと彼女に視線を向けると、言葉をなくして肩を震わせていた。
それを見て、ミルドは思う。
これでもう、この娘が自主的に王宮へ来ることはなくなった、と。
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