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第五章 闇に堕ちた騎士
語られた真実
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「こ、これは一体どういうことだ!?」
目の前の事実に、ミルドは愕然として目を見張った。
王宮から元いた場所へと戻る道すがら、運良く小隊の部下達と合流することができた。最悪、彼らをある程度探し回らねばならないであろう事も想定していたから、その点については幸運だったといえるだろう。
だが、この状況はなんなんだ?
何故、アランの片腕がなくなっている? そして何故、腕の先が何処にもないんだ?
たとえ斬り落とされたにしても、腕の先は必ず何処かに落ちている筈。なのに、付近の何処にも見当たらないばかりか、仲間の騎士達が持っている様子さえもない。
「アランは……どうしてこんな事になっている?」
馬から下り、アランに近付きながら周囲の騎士達に尋ねるが、彼らは一様に「分からない」と首を振った。
一緒にいた者達全員が分からないなど、そんな事はありえない。だが、アランは他の騎士達を置き去りにし、一人で突っ走る事が儘ある為、その際に負った怪我だとしたら、他の騎士達には分からなくても当然だろう。
部下達の姿を見る限り、どうやら怪我をしているのはアランだけで、他の騎士達は傷一つ負ってはいないようだ。だとしたら、やはりアラン一人が突っ走って何事かをしようとした結果、怪我を負ったと考えるのが妥当かもしれない。
しかし、こいつは一体何をやって、こんな事になったんだ?
意識を失ってはいるものの、死んではいないようで、呼吸に合わせて胸が微かに上下しているのが見て取れる。
腕は……余程綺麗に切断されたのか、まったく出血が見られない。
普通であれば止血が必要で、早急に診療所へと連れて行かねばならないのに、斬られた断面を覆い隠している布には、一滴の血液さえも付着していないようだ。
何をどうしたら、こんなにも綺麗に腕を切断できるんだ?
アランが片腕をなくした理由より、どちらかというとミルドはその方法について興味を引かれた。
「誰か……何でもいい。どんな些細な事でも構わないから、アランの怪我について分かる者はいないか?」
幾分声の調子を和らげ、ミルドはもう一度騎士達に問う。
先程は分からないと言われたが、これだけの人数がいて、全員が全員アランに撒かれたとは考えられない。最低でも一人ぐらいは知っている者がいる筈──そう考え、口を噤んでいる者が喋りやすいよう、口調を和らげてみたのだが。
そこで、アランのすぐ側にしゃがみ込んでいた騎士が、震える声を発した。
「黒い靄が……女から、黒い靄みたいなものが出て、それが副隊長を……」
「女? 女とは、どの女のことだ?」
まさか、あの小娘ではないだろうな?
知らず眼光が鋭くなってしまったようで、目の前の騎士が「ヒッ」と声をあげてから、小さく頷く。
ということは、アランの傷は一緒にいた魔性の仕業ということか?
あれほど口を酸っぱくして、あの娘には手を出すなと言っておいたのに。
心配していた通り、やはりアランはミルドの言いつけを守らなかったのだ。であれば、今の状態は自業自得と言えなくもない。
だが──そこで騎士の言葉に引っ掛かりを覚え、ミルドは眉間に皺を寄せた。
「黒い靄は、女から出た……?」
己の記憶との擦り合わせと、目の前の騎士への確認とを兼ね、声に出して呟く。
あの娘は人間だろう? なのに、人間である彼女の身体から黒い靄が?
「は、はい! あの場に赤い髪の男はいなかったので、間違いなくあの女から出たものだったと思われます」
「そうか……」
部下の言葉に頷き、思案するようにミルドは目を閉じた。
あの娘のことを、それほど観察したわけではない。だから、彼女が魔性であるかもしれないという可能性もないとは言い切れないだろう。それは確かだ。
だが、人型の魔性は全て人外の美しさを誇っていると言われている。
非常に申し訳ないと思うが、ラズリというあの娘はお世辞にも美しいとは言えない容姿だった。
あの見た目、世間知らずな物言い、魔性について殆ど知らない知識の乏しさ──尤も、知識がなく世間を知らないのは、辺鄙な村に住んでいた事が多大に影響しているのかもしれないが──。どれをとっても、あの娘が魔性だとはとても思えない。
しかし、そうだとすると部下の言った黒い靄が彼女の身体から発せられたという理由の説明がつかないことになる。
「その黒い靄……どんな状況で娘の身体から出たか分かるか?」
「え、あ、はい、えぇと……」
何とはない質問であった筈だが、何故か部下の男は言いにくそうに言葉を濁した。
これは絶対に知っている反応だ。だが、何らかの理由があって誤魔化そうとしているのだろう。
隊長である自分に、そんな事をして許されると思っているのか?
それとも、自分をアランより下に見ているということだろうか。
ならばより、考えを正さねばならない。隊長の威厳なくして、任務継続は不可能なのだから。
「話せ」
「えっ。あ、あぁ……はい」
強く言っても、チラリとアランに視線を向ける部下に、ミルドは憤る。
恐らく部下は、自分の口からアランの失態を語る事を躊躇っているのだ。アランの意識がない状態で、本人の失態を部下である自分が告げ口のように報告してしまっていいものかと。
「……ヘイドン」
ミルドは、低い声で目の前にいる部下の名を呼んだ。
「は、はい?」
ヘイドンと呼ばれた男が、怯えた瞳をミルドに向ける。
小隊の中でも、気弱な部類に入る男。だからこそ彼は、自信家のアランに惹かれたのかもしれない。
だが、隊長は自分だ。自分の命令に従えないのであれば、連れて行く事はできない。
だからミルドは彼に告げた。抑揚のない、よく通る声で、ハッキリと。
「お前の所属している小隊の隊長は私であると思っていたが、副隊長であるアランを気にするあまり正しい報告が出来ないというのであれば、お前はクビだ」
「は……?」
「だが喜べ。私の言いつけを再三破ったアランも一緒にクビにしてやる。二人で共に王宮へと戻り、ルーチェ様にことの次第を報告するといい」
尤も、ルーチェ様が探している大切な女性を傷つけようとしたアランを、あの御方が許すとは到底思えないがな。
とは口にしなかったが、彼には正しく伝わったようだ。
「…………!!」
真っ青になったヘイドンは、ガタガタと震え出す。
だが、切り捨てた部下がどうなろうと、ミルドの知った事ではない。
他ならぬ自分だって、ルーチェに見切りをつけられないよう必死なのだ。足を引っ張るような部下など、いない方が良かった。
もう随分と少なくなった部下の数がまた減ってしまうが、こればかりはどうしようもない。それに、魔性相手では人間の部下が何人いたところで役に立たないのは分かりきっているから。
ミルドは、ヘイドンに背を向けると歩き出す──途端に背後から片足を掴まれ、バランスを崩し膝をついた。
「おおお待ち下さい! 話します。すべて正直に話しますから、俺を見捨てないで下さい!」
「私からの質問に、素直に答えなかったのはお前だろう? 見捨てるとは人聞きの悪い」
縋り付くヘイドンを振り払うべく足を振るが、全力で縋り付かれている為、離れる気配すらない。
この様子では、斬り払う以外に彼から逃れる術はないだろう。
「お願いします! 俺の話を聞いて下さい。もう二度と誤魔化したりしませんから……!」
お願いします、お願いしますと、馬鹿の一つ覚えのように繰り返し、ミルドの足に頭を擦り付けてくる。
ここで斬り捨てるのは簡単だが、他の部下達の目もある。己の寛容さを示す良い機会だと、ミルドは考えを切り替えた。
「良いだろう。では、話してみろ」
ミルドの言葉に安堵したらしいヘイドンが、縋り付いていた足から手を離し、平伏する。
そこで、彼は漸く真実を語り始めた──。
目の前の事実に、ミルドは愕然として目を見張った。
王宮から元いた場所へと戻る道すがら、運良く小隊の部下達と合流することができた。最悪、彼らをある程度探し回らねばならないであろう事も想定していたから、その点については幸運だったといえるだろう。
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部下達の姿を見る限り、どうやら怪我をしているのはアランだけで、他の騎士達は傷一つ負ってはいないようだ。だとしたら、やはりアラン一人が突っ走って何事かをしようとした結果、怪我を負ったと考えるのが妥当かもしれない。
しかし、こいつは一体何をやって、こんな事になったんだ?
意識を失ってはいるものの、死んではいないようで、呼吸に合わせて胸が微かに上下しているのが見て取れる。
腕は……余程綺麗に切断されたのか、まったく出血が見られない。
普通であれば止血が必要で、早急に診療所へと連れて行かねばならないのに、斬られた断面を覆い隠している布には、一滴の血液さえも付着していないようだ。
何をどうしたら、こんなにも綺麗に腕を切断できるんだ?
アランが片腕をなくした理由より、どちらかというとミルドはその方法について興味を引かれた。
「誰か……何でもいい。どんな些細な事でも構わないから、アランの怪我について分かる者はいないか?」
幾分声の調子を和らげ、ミルドはもう一度騎士達に問う。
先程は分からないと言われたが、これだけの人数がいて、全員が全員アランに撒かれたとは考えられない。最低でも一人ぐらいは知っている者がいる筈──そう考え、口を噤んでいる者が喋りやすいよう、口調を和らげてみたのだが。
そこで、アランのすぐ側にしゃがみ込んでいた騎士が、震える声を発した。
「黒い靄が……女から、黒い靄みたいなものが出て、それが副隊長を……」
「女? 女とは、どの女のことだ?」
まさか、あの小娘ではないだろうな?
知らず眼光が鋭くなってしまったようで、目の前の騎士が「ヒッ」と声をあげてから、小さく頷く。
ということは、アランの傷は一緒にいた魔性の仕業ということか?
あれほど口を酸っぱくして、あの娘には手を出すなと言っておいたのに。
心配していた通り、やはりアランはミルドの言いつけを守らなかったのだ。であれば、今の状態は自業自得と言えなくもない。
だが──そこで騎士の言葉に引っ掛かりを覚え、ミルドは眉間に皺を寄せた。
「黒い靄は、女から出た……?」
己の記憶との擦り合わせと、目の前の騎士への確認とを兼ね、声に出して呟く。
あの娘は人間だろう? なのに、人間である彼女の身体から黒い靄が?
「は、はい! あの場に赤い髪の男はいなかったので、間違いなくあの女から出たものだったと思われます」
「そうか……」
部下の言葉に頷き、思案するようにミルドは目を閉じた。
あの娘のことを、それほど観察したわけではない。だから、彼女が魔性であるかもしれないという可能性もないとは言い切れないだろう。それは確かだ。
だが、人型の魔性は全て人外の美しさを誇っていると言われている。
非常に申し訳ないと思うが、ラズリというあの娘はお世辞にも美しいとは言えない容姿だった。
あの見た目、世間知らずな物言い、魔性について殆ど知らない知識の乏しさ──尤も、知識がなく世間を知らないのは、辺鄙な村に住んでいた事が多大に影響しているのかもしれないが──。どれをとっても、あの娘が魔性だとはとても思えない。
しかし、そうだとすると部下の言った黒い靄が彼女の身体から発せられたという理由の説明がつかないことになる。
「その黒い靄……どんな状況で娘の身体から出たか分かるか?」
「え、あ、はい、えぇと……」
何とはない質問であった筈だが、何故か部下の男は言いにくそうに言葉を濁した。
これは絶対に知っている反応だ。だが、何らかの理由があって誤魔化そうとしているのだろう。
隊長である自分に、そんな事をして許されると思っているのか?
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ならばより、考えを正さねばならない。隊長の威厳なくして、任務継続は不可能なのだから。
「話せ」
「えっ。あ、あぁ……はい」
強く言っても、チラリとアランに視線を向ける部下に、ミルドは憤る。
恐らく部下は、自分の口からアランの失態を語る事を躊躇っているのだ。アランの意識がない状態で、本人の失態を部下である自分が告げ口のように報告してしまっていいものかと。
「……ヘイドン」
ミルドは、低い声で目の前にいる部下の名を呼んだ。
「は、はい?」
ヘイドンと呼ばれた男が、怯えた瞳をミルドに向ける。
小隊の中でも、気弱な部類に入る男。だからこそ彼は、自信家のアランに惹かれたのかもしれない。
だが、隊長は自分だ。自分の命令に従えないのであれば、連れて行く事はできない。
だからミルドは彼に告げた。抑揚のない、よく通る声で、ハッキリと。
「お前の所属している小隊の隊長は私であると思っていたが、副隊長であるアランを気にするあまり正しい報告が出来ないというのであれば、お前はクビだ」
「は……?」
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だが、切り捨てた部下がどうなろうと、ミルドの知った事ではない。
他ならぬ自分だって、ルーチェに見切りをつけられないよう必死なのだ。足を引っ張るような部下など、いない方が良かった。
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ここで斬り捨てるのは簡単だが、他の部下達の目もある。己の寛容さを示す良い機会だと、ミルドは考えを切り替えた。
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