1 / 52
戦争は終わったのに
しおりを挟む
「あ‥あなた ‥なぜ っ」
「イレーネ…」
俺は兵士のフランツ。王国と他国の5年戦争に従軍していた。
戦争は終わった。俺は故郷に帰ってきた。
4年前、平凡な勤め人だった俺は、徴兵されて戦線に送られた。
愛する妻と泣く泣く別れ、故郷から戦地へと旅立った。
「あなた、必ず生きて帰ってきて。私はずっと待ってますから…」
前の年に結婚したばかりの妻イレーネは、俺に、何度も何度もそう言った。
◆
そして4年たった今、俺の目の前にいるのは、見知らぬ男に肩を抱かれてぶるぶる震えている妻だった。
背中に赤ん坊までいるではないか。
間男…じゃねえや、おそらく「その子どもの父親」は、見た目最高にイカしてる若い男だった。
震えて喋れないイレーネを見てすべての事情を察したであろう、そのハンサムな黒髪男はイレーネと俺を交互に見やる。
今にも倒れそうな妻の体を支えながら。
うーん… 君が支えているのは俺の妻なんだがな。
「ごめんなさい あなた…わたし、わたし、ずっと待ってたのよ。でも1人で心細くて淋しくって…」
「フランツさん、イレーネは悪くありません。
僕がイレーネを支えてあげたくて、色々助けていたらいつの間にか彼女を好きになってしまったんです…ご主人がいることは分かっていました!
申し訳ありません…でも、でも、イレーネを愛してしまったんです」
あー、そういうこと。
夢の中の出来事のように、現実感が無かった。
戦争が終わって、やっとこさ家に帰ってきたと思ったら
妻は他の男とよろしくやっていた。子供までこさえてた。そういうことだ。
誤って戦死の知らせが行った後には、妻が自分の兄弟と結婚していたという話は耳にしたことがあるが……
…いいや、そういうことではないのだよな。
戦争に行った夫、淋しい女、優しくしてくれる見目のいい男。口説かれたのか、ほだされたのか。
どっちでもいいな、もう。
「ガベーレが悪いんじゃない、わたしがっ わたしが弱いから…」
イレーネが、かたわらの男をかばう。
そっかー、この男、ガベーレっていうのか。なんか知らんけどコイツは徴兵は免れたんだ。
身体虚弱か、はたまたお貴族さまか大物商人あたりの息子か縁者かもしれない。
本当なら、引っ越しでもしたかったんだろうけど
今は戦後処理で土地もなかなか買えない。赤ん坊もいるし仕方なくここにいたということかな。
戦争の時の空襲で、都市部の多くの大きな建物が爆撃を受けた。この男の実家も、そのうちのひとつなのかもしれない。
俺たち夫婦が暮らしていたここは、王都郊外で、敵国の爆撃対象区域ではなかった。
戦地からの復員兵は、遠かった俺たちが一番最後だ。
おそらくイレーネとガベーレは、俺を、もう死んだと思っていたのかもしれない。通信手段も今はガタガタだ。
あーあ。
俺はうつむいて、ボロボロの軍服とドロドロの軍靴を目にした。
やっとあのクソみたいな地獄から帰還したってのに。
イレーネに口づけて、イレーネの胸に顔を埋めるはずだったのに。
現実はこれだ。
今は、涙も出てこなかった。
ただただ虚しい。
妻が待っていてくれると思えばこそ、自分に気合いを入れ直して戦うことも出来た。
愛する妻の住む王国を守っているのだ、と自分に言い聞かせて、泥水みたいなスープと堅パンの食事にも耐えてきた。
安い芝居の文句みたいなことを言い合う2人に背を向け、立ち去ろうとした時イレーネの声だけが追いかけてきた。
「フランツ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…私あなたになんて言えばいいか………!」
「離婚の手続きはこっちでしとくから。じゃあ…」
急にドッと疲れがきた。全身が、ズン、と重さを増したような気がする。
俺にはもう妻はいない。
俺はもうここが「家」じゃないんだと理解した。
一刻も早くここから離れなければならない。
でも、どこへ?
考えるのも億劫だ。
かつての我が家が見えないくらい遠くまで来た。郊外なので家はまばらだ。
緑の低い生垣に覆われた田舎家のところまで来た。
ああ…ここはシュテッフィー婆さんちか。よくウチにタマゴをくれたっけ。
生垣を曲がったところに、よく見知った人物が立っていた。
「トルーデ…なぜここに?」
戦地で共に戦った戦友トルーデ・ケストナー。俺のかつての上官であり友でもある。男装しているが女性。
無能も少なくない貴族の軍人たちの中において
幼少期から剣も武術も兵法も極めたケストナー家の令嬢トルーデは、クズでも無能でもなく、仁義に篤い、優秀で有能な軍人でもあった。
男女が共に学ぶ、軍の専門教育機関を卒業。
護身術は勿論、各種武術を習得済みの彼女らは滅法強い。
そして幼少期から毒物にも慣らされている。
ああ、肝心なことを言い忘れてた。トルーデは、ものすごく顔が整っている。
艶やかな金髪ロングに、青い目。軽く日焼けしている。肌も、すっごくキレイなんだよなー。
美形、美人、カッコいい…
ベ◯ばらのオ◯カル様が三次元に出現したみたいなモンよ。(真剣)
◆
上官ってことで、俺には雲の上のお人だったんだが
この麗しい上官殿に、なぜだか妙に懐かれてしまった。
階級差も身分差もあるから無理!!ゼッタイ無理無理無理無理!…と何度も言ったのだが
「死地で一緒に戦ったんだから、自分を友と呼んでくれ」
とか言われて。ここ2年ばかし付き纏われ……いやいや表現が良くないな、コホン、ものすごく話しかけられて
仲良しになって分かったが、トルーデは、ものすごくいい奴で、話してて楽しい。
運動、筋トレの話なんかもする。
おい、それが共通の話題かよ!と言われそうだが、士官学校出のトルーデは運動、筋トレも凄いのよ……。
俺は、筋トレも鍛錬も、入隊してからだから経験浅いけど。
で、お互い他者の目がないところではざっくばらんな話し方でいいことにして
俺たちは友情を構築するに至った。
しかしいまだに、なんで俺が友達??わかんない。うん、なんでなんだろうな??
地味顔の俺、最下位の二等兵の俺、なにか取り柄があるわけでもない…。
俺は妻帯者で、愛妻家で通ってた。二等兵仲間からは「カミさんの話は耳タコだ」とも言われた。
◆
なにかと俺を構いに来るトルーデの姿を見て
それをやっかんだ奴らに、「少尉殿のお気に入りの男か?」と冷やかされもしたが
俺なんかに、そんな興味が湧くわけがなかろうよ。普通オブ普通の俺に。
トルーデからそういう、色事のような気配を感じたことはない。
◆◆◆
あ、でも俺もう妻帯者じゃなくなったわ。ついさっき。手続きはまだだけど。精神的にもう、捨てられ男じゃ……。
帰りの船から降りる時、トルーデが妙にソワソワしてたが
その理由が、俺を尾行するからだったとは……。
トルーデの長い金髪は脇でゆるく結び前に流してあり、俺のボロボロの格好とは真逆の、こざっぱりとした白っぽいシャツ、ベスト、黒いトラウザーズにショートブーツ。
なぜだろう、立ってるだけで、風さえも光って見える美形だな!!!
「なんでここにいるんだよ?」
「 ───あれ、なんでだろう…?えっと、散歩?」
トルーデが頭をかきつつ「ヘヘッ」と笑う。
いやいやいやいやナチュラルに俺を尾行してきたんだろ!
そしてただ笑ってるだけなのに眩しい……!!!
「フランツ…なんと言っていいか分からないが その…残念だったな」
見てたのかよ さっきの一部始終。
「イレーネ…」
俺は兵士のフランツ。王国と他国の5年戦争に従軍していた。
戦争は終わった。俺は故郷に帰ってきた。
4年前、平凡な勤め人だった俺は、徴兵されて戦線に送られた。
愛する妻と泣く泣く別れ、故郷から戦地へと旅立った。
「あなた、必ず生きて帰ってきて。私はずっと待ってますから…」
前の年に結婚したばかりの妻イレーネは、俺に、何度も何度もそう言った。
◆
そして4年たった今、俺の目の前にいるのは、見知らぬ男に肩を抱かれてぶるぶる震えている妻だった。
背中に赤ん坊までいるではないか。
間男…じゃねえや、おそらく「その子どもの父親」は、見た目最高にイカしてる若い男だった。
震えて喋れないイレーネを見てすべての事情を察したであろう、そのハンサムな黒髪男はイレーネと俺を交互に見やる。
今にも倒れそうな妻の体を支えながら。
うーん… 君が支えているのは俺の妻なんだがな。
「ごめんなさい あなた…わたし、わたし、ずっと待ってたのよ。でも1人で心細くて淋しくって…」
「フランツさん、イレーネは悪くありません。
僕がイレーネを支えてあげたくて、色々助けていたらいつの間にか彼女を好きになってしまったんです…ご主人がいることは分かっていました!
申し訳ありません…でも、でも、イレーネを愛してしまったんです」
あー、そういうこと。
夢の中の出来事のように、現実感が無かった。
戦争が終わって、やっとこさ家に帰ってきたと思ったら
妻は他の男とよろしくやっていた。子供までこさえてた。そういうことだ。
誤って戦死の知らせが行った後には、妻が自分の兄弟と結婚していたという話は耳にしたことがあるが……
…いいや、そういうことではないのだよな。
戦争に行った夫、淋しい女、優しくしてくれる見目のいい男。口説かれたのか、ほだされたのか。
どっちでもいいな、もう。
「ガベーレが悪いんじゃない、わたしがっ わたしが弱いから…」
イレーネが、かたわらの男をかばう。
そっかー、この男、ガベーレっていうのか。なんか知らんけどコイツは徴兵は免れたんだ。
身体虚弱か、はたまたお貴族さまか大物商人あたりの息子か縁者かもしれない。
本当なら、引っ越しでもしたかったんだろうけど
今は戦後処理で土地もなかなか買えない。赤ん坊もいるし仕方なくここにいたということかな。
戦争の時の空襲で、都市部の多くの大きな建物が爆撃を受けた。この男の実家も、そのうちのひとつなのかもしれない。
俺たち夫婦が暮らしていたここは、王都郊外で、敵国の爆撃対象区域ではなかった。
戦地からの復員兵は、遠かった俺たちが一番最後だ。
おそらくイレーネとガベーレは、俺を、もう死んだと思っていたのかもしれない。通信手段も今はガタガタだ。
あーあ。
俺はうつむいて、ボロボロの軍服とドロドロの軍靴を目にした。
やっとあのクソみたいな地獄から帰還したってのに。
イレーネに口づけて、イレーネの胸に顔を埋めるはずだったのに。
現実はこれだ。
今は、涙も出てこなかった。
ただただ虚しい。
妻が待っていてくれると思えばこそ、自分に気合いを入れ直して戦うことも出来た。
愛する妻の住む王国を守っているのだ、と自分に言い聞かせて、泥水みたいなスープと堅パンの食事にも耐えてきた。
安い芝居の文句みたいなことを言い合う2人に背を向け、立ち去ろうとした時イレーネの声だけが追いかけてきた。
「フランツ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…私あなたになんて言えばいいか………!」
「離婚の手続きはこっちでしとくから。じゃあ…」
急にドッと疲れがきた。全身が、ズン、と重さを増したような気がする。
俺にはもう妻はいない。
俺はもうここが「家」じゃないんだと理解した。
一刻も早くここから離れなければならない。
でも、どこへ?
考えるのも億劫だ。
かつての我が家が見えないくらい遠くまで来た。郊外なので家はまばらだ。
緑の低い生垣に覆われた田舎家のところまで来た。
ああ…ここはシュテッフィー婆さんちか。よくウチにタマゴをくれたっけ。
生垣を曲がったところに、よく見知った人物が立っていた。
「トルーデ…なぜここに?」
戦地で共に戦った戦友トルーデ・ケストナー。俺のかつての上官であり友でもある。男装しているが女性。
無能も少なくない貴族の軍人たちの中において
幼少期から剣も武術も兵法も極めたケストナー家の令嬢トルーデは、クズでも無能でもなく、仁義に篤い、優秀で有能な軍人でもあった。
男女が共に学ぶ、軍の専門教育機関を卒業。
護身術は勿論、各種武術を習得済みの彼女らは滅法強い。
そして幼少期から毒物にも慣らされている。
ああ、肝心なことを言い忘れてた。トルーデは、ものすごく顔が整っている。
艶やかな金髪ロングに、青い目。軽く日焼けしている。肌も、すっごくキレイなんだよなー。
美形、美人、カッコいい…
ベ◯ばらのオ◯カル様が三次元に出現したみたいなモンよ。(真剣)
◆
上官ってことで、俺には雲の上のお人だったんだが
この麗しい上官殿に、なぜだか妙に懐かれてしまった。
階級差も身分差もあるから無理!!ゼッタイ無理無理無理無理!…と何度も言ったのだが
「死地で一緒に戦ったんだから、自分を友と呼んでくれ」
とか言われて。ここ2年ばかし付き纏われ……いやいや表現が良くないな、コホン、ものすごく話しかけられて
仲良しになって分かったが、トルーデは、ものすごくいい奴で、話してて楽しい。
運動、筋トレの話なんかもする。
おい、それが共通の話題かよ!と言われそうだが、士官学校出のトルーデは運動、筋トレも凄いのよ……。
俺は、筋トレも鍛錬も、入隊してからだから経験浅いけど。
で、お互い他者の目がないところではざっくばらんな話し方でいいことにして
俺たちは友情を構築するに至った。
しかしいまだに、なんで俺が友達??わかんない。うん、なんでなんだろうな??
地味顔の俺、最下位の二等兵の俺、なにか取り柄があるわけでもない…。
俺は妻帯者で、愛妻家で通ってた。二等兵仲間からは「カミさんの話は耳タコだ」とも言われた。
◆
なにかと俺を構いに来るトルーデの姿を見て
それをやっかんだ奴らに、「少尉殿のお気に入りの男か?」と冷やかされもしたが
俺なんかに、そんな興味が湧くわけがなかろうよ。普通オブ普通の俺に。
トルーデからそういう、色事のような気配を感じたことはない。
◆◆◆
あ、でも俺もう妻帯者じゃなくなったわ。ついさっき。手続きはまだだけど。精神的にもう、捨てられ男じゃ……。
帰りの船から降りる時、トルーデが妙にソワソワしてたが
その理由が、俺を尾行するからだったとは……。
トルーデの長い金髪は脇でゆるく結び前に流してあり、俺のボロボロの格好とは真逆の、こざっぱりとした白っぽいシャツ、ベスト、黒いトラウザーズにショートブーツ。
なぜだろう、立ってるだけで、風さえも光って見える美形だな!!!
「なんでここにいるんだよ?」
「 ───あれ、なんでだろう…?えっと、散歩?」
トルーデが頭をかきつつ「ヘヘッ」と笑う。
いやいやいやいやナチュラルに俺を尾行してきたんだろ!
そしてただ笑ってるだけなのに眩しい……!!!
「フランツ…なんと言っていいか分からないが その…残念だったな」
見てたのかよ さっきの一部始終。
0
2月3日にアルファポリス様連載分を完結致しました。お読みいただいた皆様、お気に入り登録して下さった皆様、本当にありがとうございます!誠に勝手ながら作者都合で感想欄は閉じております。誤字脱字等が一部にあり大変申し訳ございません。随時直していきます。小説家になろう様にも投稿しております。 https://ncode.syosetu.com/n1893ha/アルファポリス様投稿分とは細部で違いがあります。大筋は変わりません。
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめる事にしました 〜once again〜
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【アゼリア亡き後、残された人々のその後の物語】
白血病で僅か20歳でこの世を去った前作のヒロイン、アゼリア。彼女を大切に思っていた人々のその後の物語
※他サイトでも投稿中
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中

【完結】人生で一番幸せになる日 ~『災い』だと虐げられた少女は、嫁ぎ先で冷血公爵様から溺愛されて強くなる~
八重
恋愛
【全32話+番外編】
「過去を、後ろを見るのはやめます。今を、そして私を大切に思ってくださっている皆さんのことを思いたい!」
伯爵家の長女シャルロッテ・ヴェーデルは、「生まれると災いをもたらす」と一族で信じられている『金色の目』を持つ少女。生まれたその日から、屋敷には入れてもらえず、父、母、妹にも虐げられて、一人ボロボロの「離れ」で暮らす。
ある日、シャルロッテに『冷血公爵』として知られるエルヴィン・アイヒベルク公爵から、なぜか婚約の申し込みがくる。家族は「災い」であるシャルロッテを追い出すのにちょうどいい口実ができたと、彼女を18歳の誕生日に嫁がせた。
しかし、『冷血公爵』とは裏腹なエルヴィンの優しく愛情深い素顔と婚約の理由を知り、シャルロッテは彼に恩返しするため努力していく。
そして、一族の中で信じられている『金色の目』の話には、実は続きがあって……。
マナーも愛も知らないシャルロッテが「夫のために役に立ちたい!」と努力を重ねて、幸せを掴むお話。
※引き下げにより、書籍版1、2巻の内容を一部改稿して投稿しております

完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ
音爽(ネソウ)
恋愛
アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。
だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。
相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。
どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる