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強がりなロザリアをけしかけて、その気にさせるのは簡単だった。
「えっと、あの……。セスト…?」
向こうは売り言葉に買い言葉で引くに引けなくなっただけだろうが、こちらはそこまで見越してのことだ。
それにいざ先に進めばロザリアが怖気づくだろうこともわかっていた。案の定、着ていたワンピースを脱がすと、性急に先へ進めようとするセストの手を、ロザリアは焦った様子で掴んできた。
それでも、途中でやめる気などなかった。
すでに目じりに涙を浮かべているロザリアを見ても、気は変わらない。
こちらだって相応の覚悟を持ってこうしているのだし、どうせもう一生手放すつもりもない。
シュミーズの裾をたくし上げ、下から手を差し入れ突起をつまむと、ロザリアは眉を寄せて痛がった。なんとか侵略者の手から逃れたくて、ロザリアは何度も突起を弄ぶ手を引っ掻き、指をはがそうとしてくるが、そんなものはどうということはない。
胸に気を取られている間にショーツの紐をほどき、直接触れるとロザリアの体が跳ねた。
「いや、セスト……。わたし、……その……」
ロザリアは懇願するようにこちらを見上げ、恥ずかしさに顔を真っ赤にしている。その顔も愛おしく、セストはロザリアの唇を深く奪うと容赦なく指を進めた。
ロザリアは体をびくつかせ、歯の根をカタカタと震わせた。
「ああ、ロザリア……。かわいいよ。ほら、さっきも教えたろう? 足はもっと開いて」
こちらの言葉が聞こえているのかいないのか。
内壁を擦るとロザリアはくぐもった声をあげ、セストの肩にしがみつく。
その両膝を開かせ、セストは更に奥へと指を進めた。
とたんにロザリアの体が強張り、目を潤ませて懇願してくる。
「……セスト、……っ、わたしもう……。やっぱりもうやめ……」
ロザリアのこの反応は予想していた。
セストは「大丈夫だから。体の力を抜いて」と指は挿れたまま、その耳元で囁いた。
「……やめてくれないの?」
「やめないとは言ってない。ただほら、俺に抱かれたいと言い出したのはロザリアの方だろう?」
「……それは、その…」
「前言撤回するのかい?」
わざとにやにやして見下ろすと、ロザリアはふんっと顔を背けた。
「し、しないわ。わたしはセストみたいに口先ばかりのことは言わないもの」
「なら問題ないだろう? ……俺だってもう我慢の限界だし。ほら」
ロザリアの手を取って自身のものに押し付けると、ロザリアは顔を更に真っ赤にした。
「やっ……な、なんでそんな……」
「こんなになってるのかって? そりゃロザリアに触れているからに決まっているだろう? 焚きつけたのはロザリアだぞ。責任はとってくれるんだろう?」
「……えっと、その……」
ロザリアは目を泳がせたが、ここで逃がすつもりはない。
セストはトラウザーズの前を寛げると、ロザリアの膝裏を持ち上げた。
「……ひっ…」
ロザリアは喉の奥で悲鳴を上げ、逃れようとじたばた足を蹴り上げた。
その足を抑え、セストはロザリアの全身を見下ろした。
「好きだろ? こういうの。部屋にたくさんその手の本があったのは知ってるんだ」
そう言ってやると、ロザリアは顔を夕日みたいに真っ赤に染め、口をパクパクさせた。
「えっと、あの……。セスト…?」
向こうは売り言葉に買い言葉で引くに引けなくなっただけだろうが、こちらはそこまで見越してのことだ。
それにいざ先に進めばロザリアが怖気づくだろうこともわかっていた。案の定、着ていたワンピースを脱がすと、性急に先へ進めようとするセストの手を、ロザリアは焦った様子で掴んできた。
それでも、途中でやめる気などなかった。
すでに目じりに涙を浮かべているロザリアを見ても、気は変わらない。
こちらだって相応の覚悟を持ってこうしているのだし、どうせもう一生手放すつもりもない。
シュミーズの裾をたくし上げ、下から手を差し入れ突起をつまむと、ロザリアは眉を寄せて痛がった。なんとか侵略者の手から逃れたくて、ロザリアは何度も突起を弄ぶ手を引っ掻き、指をはがそうとしてくるが、そんなものはどうということはない。
胸に気を取られている間にショーツの紐をほどき、直接触れるとロザリアの体が跳ねた。
「いや、セスト……。わたし、……その……」
ロザリアは懇願するようにこちらを見上げ、恥ずかしさに顔を真っ赤にしている。その顔も愛おしく、セストはロザリアの唇を深く奪うと容赦なく指を進めた。
ロザリアは体をびくつかせ、歯の根をカタカタと震わせた。
「ああ、ロザリア……。かわいいよ。ほら、さっきも教えたろう? 足はもっと開いて」
こちらの言葉が聞こえているのかいないのか。
内壁を擦るとロザリアはくぐもった声をあげ、セストの肩にしがみつく。
その両膝を開かせ、セストは更に奥へと指を進めた。
とたんにロザリアの体が強張り、目を潤ませて懇願してくる。
「……セスト、……っ、わたしもう……。やっぱりもうやめ……」
ロザリアのこの反応は予想していた。
セストは「大丈夫だから。体の力を抜いて」と指は挿れたまま、その耳元で囁いた。
「……やめてくれないの?」
「やめないとは言ってない。ただほら、俺に抱かれたいと言い出したのはロザリアの方だろう?」
「……それは、その…」
「前言撤回するのかい?」
わざとにやにやして見下ろすと、ロザリアはふんっと顔を背けた。
「し、しないわ。わたしはセストみたいに口先ばかりのことは言わないもの」
「なら問題ないだろう? ……俺だってもう我慢の限界だし。ほら」
ロザリアの手を取って自身のものに押し付けると、ロザリアは顔を更に真っ赤にした。
「やっ……な、なんでそんな……」
「こんなになってるのかって? そりゃロザリアに触れているからに決まっているだろう? 焚きつけたのはロザリアだぞ。責任はとってくれるんだろう?」
「……えっと、その……」
ロザリアは目を泳がせたが、ここで逃がすつもりはない。
セストはトラウザーズの前を寛げると、ロザリアの膝裏を持ち上げた。
「……ひっ…」
ロザリアは喉の奥で悲鳴を上げ、逃れようとじたばた足を蹴り上げた。
その足を抑え、セストはロザリアの全身を見下ろした。
「好きだろ? こういうの。部屋にたくさんその手の本があったのは知ってるんだ」
そう言ってやると、ロザリアは顔を夕日みたいに真っ赤に染め、口をパクパクさせた。
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