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第一章
真夜中の淫行
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長いテーブルの上座に座ったセヴェリは、ディナーに相応しく着飾った神子達を前に終始ご機嫌だった。
食事も終盤にさしかかり、カールが、土産にもらったガラス玉をテーブルの上で転がし始めても何も言わない。それどころかヘリが注意しようとすると、「構わないよ」と制止する。
セヴェリは殊更アマンダのドレス姿を褒めた。
セヴェリの送ったドレスは腰をキュッと絞り、スカートが大きく広がった真紅のドレスで、胸元には白いレースがあしらわれている。
高く結い上げたエメラルドの髪と瞳によく似合う。首元の金の輪がろうそくの明かりを受けて光り、神秘的な雰囲気だ。
ダニエラの話が本当なら、きっと神子はアマンダに違いないとヨハンナは思った。同性のヨハンナから見ても、アマンダは神子という神秘的な存在に相応しい、可憐な容姿をしている。
アマンダも孤児で、両親の顔を知らないと聞いたことがある。だから一人で生きていくために必死で働いてきたと。
――お願い、ここにいると約束してよ。
アマンダの悲痛な声が蘇り、ヨハンナは隣りに座るアマンダにそっと視線を注いだ。
アマンダはセヴェリに褒められ、嬉しそうに笑いながらも、よく見ると頬が強張っている。
夕食のあと、セヴェリに成果を問われることを恐れているのだろう。
けれどアマンダが本当の神子なら、たとえ成果がなくとも追い出されることはないのではないか。
ヨハンナはそうアマンダに教えてやりたい衝動に駆られたが、セヴェリやみんなのいる前で、こんな話はできない。
「セヴェリ様、ごちそうさましていい?」
デザートを食べ終えたステラが、席についていることに飽き、足をぶらぶらさせ始めた。
小首を傾げ、上座のセヴェリに問うている。
セヴェリは「ああ、もちろん」と頷く。
それを合図に、ステラだけではなくカールたち他の三人の子供たちも一斉に席を立ち、食堂を駆け出していった。
一階には広い遊戯室があり、子供達はたいていそこで遊んでいるので、おそらく遊戯室へ駆けて行ったのだろう。
レイモンもナプキンを置き、立ち上がった。
「レイモン、ちょっと」
それを見てセヴェリも立ち上がると、二人は食堂を出て行った。
ダニエラも「食べた食べた」とお腹をさすりながら立ち上がり、食堂を出て行き、奇しくもアマンダと二人きりになった。
「あのね、アマンダ……」
話しかけると、アマンダはまなじりを上げ、ヨハンナを睨んだ。
「いい気味だって思ってるんでしょ。ドレスなんかに浮かれて、追い出されたら何の意味もないものね」
「私はそんなこと……」
「どうせ私には分不相応だったってことよね。このドレスも、ここでの生活も。神子だなんて言われて、大事にされて、調子に乗ってた馬鹿な娘だって。私、ヨハンナとはずっとずっと一緒にいられると思ってた。本当の友達になれたってそう思ってた。なのにヨハンナは私のお願い一つでさえ聞いてくれない。こんなの本当の友達じゃないよね」
「あのね、アマンダ。そのことなんだけど……」
「あんたなんてどこにでも行っちゃえばいいのよ。もっともっと苦しい思いをして、ここでの生活を捨てたことを死ぬほど後悔すればいい」
「アマンダ、聞いてよ!」
ヨハンナは悪態の止まらないアマンダの口を大声で遮った。
いつセヴェリが戻ってくるかわからない状況で、まだ肝心なことの一つもアマンダに伝えられていない。
アマンダが口をつぐんだところで、ヨハンナは急いで口を開いた。
が、言葉を紡ぐ前に食堂にセヴェリが戻ってきた。
「大きな声を出してどうしたんだい? ヨハンナ。珍しいね、君がそんな声を出すなんて」
アマンダを止めようと出した声は、セヴェリの耳にも届いていたようだ。
ヨハンナは気まずく思い、「いえ」と俯いた。
「さぁ、食事は終わったようだね。アマンダ、応接室へ行こうか」
セヴェリは貴婦人の手を取るようにアマンダの前に右手を差し出した。
アマンダは逡巡しながらも、セヴェリに逆らうことなくその手を取る。
「ヨハンナ、君は早く休みなさい。森で体を冷やしていたからね。肩と背中を怪我したところでもあるし、暖かくしてゆっくりしているんだよ、おやすみ」
セヴェリはアマンダの手を引きながら、食堂を再び出て行った。
屋敷の二階には神子達の部屋が並んでいる。ヨハンナの部屋は突き当りから二番目だ。
夕食後、自室に入ったヨハンナが、アマンダのことが気になりながらそわそわしていると、セヴェリ様の指示だとヘリが羽毛の布団を持って現れた。
部屋についている浴室で体を清めると、早々に夜着へと着替えさせられ、暖かい羽毛に押し込められた。
アマンダのことが気になっていたヨハンナだが、状況が整えばその気がなくともまぶたが落ちた。
夜中、暗闇の中、ヨハンナはがばっと跳び起きた。
「アマンダは……」
外は深更の夜闇だ。さすがに起きてはいないだろう。
それに、ヨハンナの約束は取れなかったとはいえ、ヨハンナはまだここにいる。いくらなんでも今すぐに追い出されるということもないはずだ。
それでもヨハンナは気になり、そっと布団から抜け出した。昼間は暖かいが、夜になると足元にはひんやりとした冷気が忍び込んでいる。
夜着の前をかきあわせ、冷たい床を裸足で歩き、ヨハンナはアマンダの部屋の扉の前で立ち止まった。
廊下は静まり返っている。しばらく扉の前でノックをしようかと迷ったが、眠っていたらと思うと、結局ノックはせずに廊下を戻った。
自室の扉に手をかけたところで、苦しげな泣き声が聞こえてきて、ヨハンナははっと耳を澄ませた。
声は、突き当り一番奥の部屋、レイモンの部屋から聞こえてくるようだ。
「……うっ、……っく…」
悲鳴を抑えるような苦しげな泣き声が断続的に耳に届く。
どこか具合が悪いのだろうか。
「レイモン、大丈夫?」
ヨハンナはそっと扉をノックしたが、自身のうめき声で聞こえないのだろう。
はぁはぁという荒い息遣いと共に、「んっ……」という声、寝台が軋む音が聞こえてくる。
そんなに苦しいんだろうか。
ヨハンナは、レイモンの返事はなかったが放っておけず、扉を薄く開いた。
月明かりに照らされ、寝台の上のレイモンの姿が浮かび上がる。
レイモンはしかし一人ではなかった。
丸く太り、腹の突き出た肢体の影がもう一つ寝台にある。商人ザカリーだ。
二人とも何も身につけていない。そして信じられないことに、裸のレイモンの足の間にザカリーの頭が埋まっている。
二人はヨハンナが扉を開いたことには気づいていない。レイモンは眉根を寄せ、汗を滴らせながら、股間に埋まるザカリーの油っぽい髪をつかんでいる。
ザカリーは頭を上下させ、何かに一心にむしゃぶりついていた。
「なに、これ……」
夕食前、ダニエラから聞いた男女のことや男同士のことは、頭から抜けていた。そもそもダニエラから聞いた話と、実際の今の光景とを結び付けられるほど、ヨハンナには何の実体験もない。
後ずさると背中に何かがぶつかった。
「――っ!」
喉の奥から出た悲鳴は、後ろから伸びてきた手の平に口元を覆われ、声にはならなかった。
「君には刺激の強すぎる光景だったかな」
セヴェリの声だった。
セヴェリは「静かにね」と小声で囁き、薄く開いた扉をきっちりと閉じ、ヨハンナの口を覆ったまま、もう片方の右手でヨハンナの腰の辺りを抱えると、そのまま後ずさった。
レイモンの部屋の扉から離れると、セヴェリは軽々とヨハンナを横抱きにし、そのまま三階にあるセヴェリの部屋にヨハンナを連れて行った。
食事も終盤にさしかかり、カールが、土産にもらったガラス玉をテーブルの上で転がし始めても何も言わない。それどころかヘリが注意しようとすると、「構わないよ」と制止する。
セヴェリは殊更アマンダのドレス姿を褒めた。
セヴェリの送ったドレスは腰をキュッと絞り、スカートが大きく広がった真紅のドレスで、胸元には白いレースがあしらわれている。
高く結い上げたエメラルドの髪と瞳によく似合う。首元の金の輪がろうそくの明かりを受けて光り、神秘的な雰囲気だ。
ダニエラの話が本当なら、きっと神子はアマンダに違いないとヨハンナは思った。同性のヨハンナから見ても、アマンダは神子という神秘的な存在に相応しい、可憐な容姿をしている。
アマンダも孤児で、両親の顔を知らないと聞いたことがある。だから一人で生きていくために必死で働いてきたと。
――お願い、ここにいると約束してよ。
アマンダの悲痛な声が蘇り、ヨハンナは隣りに座るアマンダにそっと視線を注いだ。
アマンダはセヴェリに褒められ、嬉しそうに笑いながらも、よく見ると頬が強張っている。
夕食のあと、セヴェリに成果を問われることを恐れているのだろう。
けれどアマンダが本当の神子なら、たとえ成果がなくとも追い出されることはないのではないか。
ヨハンナはそうアマンダに教えてやりたい衝動に駆られたが、セヴェリやみんなのいる前で、こんな話はできない。
「セヴェリ様、ごちそうさましていい?」
デザートを食べ終えたステラが、席についていることに飽き、足をぶらぶらさせ始めた。
小首を傾げ、上座のセヴェリに問うている。
セヴェリは「ああ、もちろん」と頷く。
それを合図に、ステラだけではなくカールたち他の三人の子供たちも一斉に席を立ち、食堂を駆け出していった。
一階には広い遊戯室があり、子供達はたいていそこで遊んでいるので、おそらく遊戯室へ駆けて行ったのだろう。
レイモンもナプキンを置き、立ち上がった。
「レイモン、ちょっと」
それを見てセヴェリも立ち上がると、二人は食堂を出て行った。
ダニエラも「食べた食べた」とお腹をさすりながら立ち上がり、食堂を出て行き、奇しくもアマンダと二人きりになった。
「あのね、アマンダ……」
話しかけると、アマンダはまなじりを上げ、ヨハンナを睨んだ。
「いい気味だって思ってるんでしょ。ドレスなんかに浮かれて、追い出されたら何の意味もないものね」
「私はそんなこと……」
「どうせ私には分不相応だったってことよね。このドレスも、ここでの生活も。神子だなんて言われて、大事にされて、調子に乗ってた馬鹿な娘だって。私、ヨハンナとはずっとずっと一緒にいられると思ってた。本当の友達になれたってそう思ってた。なのにヨハンナは私のお願い一つでさえ聞いてくれない。こんなの本当の友達じゃないよね」
「あのね、アマンダ。そのことなんだけど……」
「あんたなんてどこにでも行っちゃえばいいのよ。もっともっと苦しい思いをして、ここでの生活を捨てたことを死ぬほど後悔すればいい」
「アマンダ、聞いてよ!」
ヨハンナは悪態の止まらないアマンダの口を大声で遮った。
いつセヴェリが戻ってくるかわからない状況で、まだ肝心なことの一つもアマンダに伝えられていない。
アマンダが口をつぐんだところで、ヨハンナは急いで口を開いた。
が、言葉を紡ぐ前に食堂にセヴェリが戻ってきた。
「大きな声を出してどうしたんだい? ヨハンナ。珍しいね、君がそんな声を出すなんて」
アマンダを止めようと出した声は、セヴェリの耳にも届いていたようだ。
ヨハンナは気まずく思い、「いえ」と俯いた。
「さぁ、食事は終わったようだね。アマンダ、応接室へ行こうか」
セヴェリは貴婦人の手を取るようにアマンダの前に右手を差し出した。
アマンダは逡巡しながらも、セヴェリに逆らうことなくその手を取る。
「ヨハンナ、君は早く休みなさい。森で体を冷やしていたからね。肩と背中を怪我したところでもあるし、暖かくしてゆっくりしているんだよ、おやすみ」
セヴェリはアマンダの手を引きながら、食堂を再び出て行った。
屋敷の二階には神子達の部屋が並んでいる。ヨハンナの部屋は突き当りから二番目だ。
夕食後、自室に入ったヨハンナが、アマンダのことが気になりながらそわそわしていると、セヴェリ様の指示だとヘリが羽毛の布団を持って現れた。
部屋についている浴室で体を清めると、早々に夜着へと着替えさせられ、暖かい羽毛に押し込められた。
アマンダのことが気になっていたヨハンナだが、状況が整えばその気がなくともまぶたが落ちた。
夜中、暗闇の中、ヨハンナはがばっと跳び起きた。
「アマンダは……」
外は深更の夜闇だ。さすがに起きてはいないだろう。
それに、ヨハンナの約束は取れなかったとはいえ、ヨハンナはまだここにいる。いくらなんでも今すぐに追い出されるということもないはずだ。
それでもヨハンナは気になり、そっと布団から抜け出した。昼間は暖かいが、夜になると足元にはひんやりとした冷気が忍び込んでいる。
夜着の前をかきあわせ、冷たい床を裸足で歩き、ヨハンナはアマンダの部屋の扉の前で立ち止まった。
廊下は静まり返っている。しばらく扉の前でノックをしようかと迷ったが、眠っていたらと思うと、結局ノックはせずに廊下を戻った。
自室の扉に手をかけたところで、苦しげな泣き声が聞こえてきて、ヨハンナははっと耳を澄ませた。
声は、突き当り一番奥の部屋、レイモンの部屋から聞こえてくるようだ。
「……うっ、……っく…」
悲鳴を抑えるような苦しげな泣き声が断続的に耳に届く。
どこか具合が悪いのだろうか。
「レイモン、大丈夫?」
ヨハンナはそっと扉をノックしたが、自身のうめき声で聞こえないのだろう。
はぁはぁという荒い息遣いと共に、「んっ……」という声、寝台が軋む音が聞こえてくる。
そんなに苦しいんだろうか。
ヨハンナは、レイモンの返事はなかったが放っておけず、扉を薄く開いた。
月明かりに照らされ、寝台の上のレイモンの姿が浮かび上がる。
レイモンはしかし一人ではなかった。
丸く太り、腹の突き出た肢体の影がもう一つ寝台にある。商人ザカリーだ。
二人とも何も身につけていない。そして信じられないことに、裸のレイモンの足の間にザカリーの頭が埋まっている。
二人はヨハンナが扉を開いたことには気づいていない。レイモンは眉根を寄せ、汗を滴らせながら、股間に埋まるザカリーの油っぽい髪をつかんでいる。
ザカリーは頭を上下させ、何かに一心にむしゃぶりついていた。
「なに、これ……」
夕食前、ダニエラから聞いた男女のことや男同士のことは、頭から抜けていた。そもそもダニエラから聞いた話と、実際の今の光景とを結び付けられるほど、ヨハンナには何の実体験もない。
後ずさると背中に何かがぶつかった。
「――っ!」
喉の奥から出た悲鳴は、後ろから伸びてきた手の平に口元を覆われ、声にはならなかった。
「君には刺激の強すぎる光景だったかな」
セヴェリの声だった。
セヴェリは「静かにね」と小声で囁き、薄く開いた扉をきっちりと閉じ、ヨハンナの口を覆ったまま、もう片方の右手でヨハンナの腰の辺りを抱えると、そのまま後ずさった。
レイモンの部屋の扉から離れると、セヴェリは軽々とヨハンナを横抱きにし、そのまま三階にあるセヴェリの部屋にヨハンナを連れて行った。
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