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第七章
今回の王都行きの一行は*
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いつもの王都行きでは、モント騎士団の警備を多数つけ、屋敷の者もみな引き連れて行くのだが、今回は急ぐ旅だ。騎士団員はクライドはじめ少数精鋭にし、高齢のノルデンは置いていくことにした。
ノルデンを置いていくことにしたのには、フォリスのこともあった。フォリスはあれから体調が優れない。ドリカに脅され ルカをドリカに渡そうとしたことを、フォリスは涙ながらに謝った。ルカはフォリスを許した。お腹の子を心配すらした。
もしかしたらドリカによって、また王宮に連れ戻されていたかもしれないのに、ルカは全てを許したのだ。ユリウスとしては許容しがたいものがあったが、当人がいいと言うのだからどうしようもない。
フォリスはすぐにここを出ていくと言ったが、それを止めたのもルカだ。お腹の子のためには、ここにいるのが一番いいとフォリスを諭した。今はディックがずっとつきっきりだ。
ルカも心配しているし、何かあった時のためにと、今回の強行軍からノルデンを外した。
ノルデンは出発に際し、ルカにきちんと食べさせるようにとユリウスに念を押した。そこでユリウスは、食欲がなくとも比較的よく食べるエルセの実を、ミヒルに頼んで摘んできてもらい、大量に持参することにした。
当然ミヒルとラウも共に向かうつもりだったユリウスだが、二人は馬車になど乗れるかと言い、向こうで落ち合おうと先に出発していった。ユリウスには見当もつかないが、精霊には精霊の行き方があるのだろう。
ユリウスはくれぐれも王都で勝手な行動はするなとラウに告げておいた。
ドリカのことは、コーバスの協力もあって片が付いたが、簡単に人を殺されたのではたまらない。なぜドリカを殺したとラウに問えば、あいつはルカの体を傷つけたと言う。ルカの存在そのものを閉じ込めようとした当人の言とは思えない。精霊相手に何を言っても無駄な気もしたが、ユリウスはとにかく目立つなよとラウに告げ、ミヒルにしっかり見張っておいてくれと頼んだ。
ユリウス一行は、いつもなら立ち寄る領内の男爵家の屋敷もすっ飛ばし、王都へ向かって街道をひた走った。
いつもは街道の通る領土の領主にも必ず挨拶をしていくのだが、今回は先触れを出し、急ぐ旅ゆえと断って通過した。
日が沈むぎりぎりまで、進めるところまで進み、一行はようやく一日目の宿泊先となる宿屋に落ち着いた。
ルカは宿屋につくなりソファに座り込んだ。よほど疲れたのだろう。ユリウスはルカを抱き上げるとベッドに運び、後ろから抱きかかえて膝の上に乗せると、革袋からエルセの実を取り出した。
「疲れているだろうが、少しでも食べろ」
口元に持っていくと、ルカは食べたくないと首を振った。今日一日の移動の合間も、ルカは小さなパン一片しか食べていない。本人も食べなければと思うようだが、疲れもあって受け付けないらしい。
ユリウスはエルセの実を自らの口に含むとルカに口づけた。舌で押し込むようにエルセの実を含ませると、ルカはむっとしたようにユリウスを見上げた。
「ずるい」
「俺の特権だと言ってくれ」
もそもそとエルセの実を咀嚼しながら、ルカはユリウスから革袋を奪い取った。
「食べる。食べるから、そのかわり食べたらユリウスとするからね」
ルカはエルセの実を次々に口に放り込んだ。
ついでにとアントンお手製のクッキーも差し出せば、それももぐもぐとルカは食べた。
本当は昨夜、ルカがしたいと言い出したのだが、ユリウスはルカの体調を考え、抱かなかった。それに体勢を考えれば、どうしても背中と大腿の傷に響く。明日からの強行軍を思えば、ユリウスがためらうのも当然だった。
その時は大人しく引き下がったルカだが、気にしていたらしい。
熱心にエルセの実とクッキーを食べるルカを見下ろしながら、ユリウスはどうしたものかと思案した。
明日もまた強行軍だ。一日目から無理をしてはあとがもたない。ユリウスにとってはもちろん望むところだが、かといって思う様貪るわけにもいかない。
「食べたよ」
どうだとばかりにルカは中身の減った革袋をユリウスに返し、振り返って背伸びするとユリウスに口づけてきた。無理な体勢で背中が痛んだのか。一瞬ルカは眉根を寄せる。
ユリウスはルカを横向けに座らせ、腰を支えると上から覆いかぶさるようにキスを深くした。同時にワンピースのボタンを外し、中に手を差し入れると胸の頂きを指で摘んだ。ルカは瞬間体を跳ねさせたが、せがむようにユリウスの胸に縋り付いてくる。ユリウスは口づけながらしばらく
ルカの胸を弄り、スカートの下から手を入れるとショーツの中に指を忍ばせた。
ルカのそこはすでに濡れていた。指で軽くかき混ぜるとくちゅくちゅと音がする。わざと音をたてるように弄ると、ルカが真っ赤な顔でユリウスを見上げた。
「それ、恥ずかしい」
ルカが身を引こうとするのでさせじと腰を支え、指を挿れると内壁を擦った。ルカの中はユリウスの指に絡みつくように締め付けてくる。すっかりユリウスの与える刺激に馴染んだ体が、無意識に期待している。
ユリウスはルカのよく感じる箇所を攻めた。ルカはびくびくと体を揺らし、必死にユリウスのシャツをつかんできた。
「ユリウス、もう……挿れて」
「まだだ。まだもう少し」
ユリウスはルカの口を口づけで塞ぐと、ぐるりとルカの中を弄り、焦らすようにゆっくりと指を抜き挿しした。
「ん…….、ユリウスの意地悪…」
ルカがたまらないというように身を捩る。しばらく指での愛撫を続け、ぎりぎりまで体が高まったことをみてとると、ユリウスは自らの下穿きを寛げ、ルカのショーツを剥ぎ取り、双丘をつかむと一息に自らを押し込んだ。急に与えられた激しい行為に、ルカの体は一気に限界を超え、すぐに達した。ルカは声をあげながら荒く息をし、体をびくびくと震わせた。ユリウスは下から突き上げるように何度か腰を動かし、精を放った。
ルカの体はすでにぐったりとしている。
「ルカ」
呼びかけてもルカの瞳は閉じたままだ。先程の荒々しい息がうそのように、穏やかに呼吸を繰り返している。ユリウスは自らのものを引き出すと、ルカの体をそっとベッドに横たわらせた。軽く汗を流してやりたいところだが、おそらく傷が痛むだろう。
ユリウスは服を整えるとリサに頼んで湯で絞ったタオルを用意してもらった。
「私がお拭きしましょうか?」
明らかに事後とわかるベッド上のぐったりとしたルカの姿にリサはそう言ったが、ユリウスは首を振った。
「いや、いい。リサも早く休んでくれ。明日も早いからな」
「わかりました。お薬も忘れずお願いしますね」
リサはすぐに引き下がり、タオルと共に傷の塗り薬もユリウスに手渡した。
それを持ってベッドに戻ると、ユリウスは中途半端に脱げたワンピースを全て脱がすとルカの体を清め、傷口に薬を塗った。
ルカを林で拾った時ほど傷は深くない。おそらく早いうちに傷は癒えることだろう。けれど。
ユリウスは、真っ白な背中と大腿についた赤い傷跡を見ながら、そっと黒髪を撫でた。
自分に従わせようとしてふるわれる暴力に、怖気がくるほど憤りを感じる。希少種がこの国で奴隷として扱われる限り、このような目に遭う者はなくならない。人を虐げることが当然のように行われる。
ルカがフォリスを許したのも、フォリスに植え付けられた恐怖心をわかっていたからだ。この細い背中は多くの屈辱や憤りを感じてきたのだろう。
ユリウスはリサの用意した夜着もルカに着せると、自身は浴室に入った。
わずか二月ほど前、王都へ向かう道中、ルカとのキスに欲情し、隠れて処理をしていたことを思い出し、ユリウスは一人苦笑した。
あの細い背中を守るためならば、どんなことでもしてみせよう。ユリウスは改めてそう自身に誓った。
ノルデンを置いていくことにしたのには、フォリスのこともあった。フォリスはあれから体調が優れない。ドリカに脅され ルカをドリカに渡そうとしたことを、フォリスは涙ながらに謝った。ルカはフォリスを許した。お腹の子を心配すらした。
もしかしたらドリカによって、また王宮に連れ戻されていたかもしれないのに、ルカは全てを許したのだ。ユリウスとしては許容しがたいものがあったが、当人がいいと言うのだからどうしようもない。
フォリスはすぐにここを出ていくと言ったが、それを止めたのもルカだ。お腹の子のためには、ここにいるのが一番いいとフォリスを諭した。今はディックがずっとつきっきりだ。
ルカも心配しているし、何かあった時のためにと、今回の強行軍からノルデンを外した。
ノルデンは出発に際し、ルカにきちんと食べさせるようにとユリウスに念を押した。そこでユリウスは、食欲がなくとも比較的よく食べるエルセの実を、ミヒルに頼んで摘んできてもらい、大量に持参することにした。
当然ミヒルとラウも共に向かうつもりだったユリウスだが、二人は馬車になど乗れるかと言い、向こうで落ち合おうと先に出発していった。ユリウスには見当もつかないが、精霊には精霊の行き方があるのだろう。
ユリウスはくれぐれも王都で勝手な行動はするなとラウに告げておいた。
ドリカのことは、コーバスの協力もあって片が付いたが、簡単に人を殺されたのではたまらない。なぜドリカを殺したとラウに問えば、あいつはルカの体を傷つけたと言う。ルカの存在そのものを閉じ込めようとした当人の言とは思えない。精霊相手に何を言っても無駄な気もしたが、ユリウスはとにかく目立つなよとラウに告げ、ミヒルにしっかり見張っておいてくれと頼んだ。
ユリウス一行は、いつもなら立ち寄る領内の男爵家の屋敷もすっ飛ばし、王都へ向かって街道をひた走った。
いつもは街道の通る領土の領主にも必ず挨拶をしていくのだが、今回は先触れを出し、急ぐ旅ゆえと断って通過した。
日が沈むぎりぎりまで、進めるところまで進み、一行はようやく一日目の宿泊先となる宿屋に落ち着いた。
ルカは宿屋につくなりソファに座り込んだ。よほど疲れたのだろう。ユリウスはルカを抱き上げるとベッドに運び、後ろから抱きかかえて膝の上に乗せると、革袋からエルセの実を取り出した。
「疲れているだろうが、少しでも食べろ」
口元に持っていくと、ルカは食べたくないと首を振った。今日一日の移動の合間も、ルカは小さなパン一片しか食べていない。本人も食べなければと思うようだが、疲れもあって受け付けないらしい。
ユリウスはエルセの実を自らの口に含むとルカに口づけた。舌で押し込むようにエルセの実を含ませると、ルカはむっとしたようにユリウスを見上げた。
「ずるい」
「俺の特権だと言ってくれ」
もそもそとエルセの実を咀嚼しながら、ルカはユリウスから革袋を奪い取った。
「食べる。食べるから、そのかわり食べたらユリウスとするからね」
ルカはエルセの実を次々に口に放り込んだ。
ついでにとアントンお手製のクッキーも差し出せば、それももぐもぐとルカは食べた。
本当は昨夜、ルカがしたいと言い出したのだが、ユリウスはルカの体調を考え、抱かなかった。それに体勢を考えれば、どうしても背中と大腿の傷に響く。明日からの強行軍を思えば、ユリウスがためらうのも当然だった。
その時は大人しく引き下がったルカだが、気にしていたらしい。
熱心にエルセの実とクッキーを食べるルカを見下ろしながら、ユリウスはどうしたものかと思案した。
明日もまた強行軍だ。一日目から無理をしてはあとがもたない。ユリウスにとってはもちろん望むところだが、かといって思う様貪るわけにもいかない。
「食べたよ」
どうだとばかりにルカは中身の減った革袋をユリウスに返し、振り返って背伸びするとユリウスに口づけてきた。無理な体勢で背中が痛んだのか。一瞬ルカは眉根を寄せる。
ユリウスはルカを横向けに座らせ、腰を支えると上から覆いかぶさるようにキスを深くした。同時にワンピースのボタンを外し、中に手を差し入れると胸の頂きを指で摘んだ。ルカは瞬間体を跳ねさせたが、せがむようにユリウスの胸に縋り付いてくる。ユリウスは口づけながらしばらく
ルカの胸を弄り、スカートの下から手を入れるとショーツの中に指を忍ばせた。
ルカのそこはすでに濡れていた。指で軽くかき混ぜるとくちゅくちゅと音がする。わざと音をたてるように弄ると、ルカが真っ赤な顔でユリウスを見上げた。
「それ、恥ずかしい」
ルカが身を引こうとするのでさせじと腰を支え、指を挿れると内壁を擦った。ルカの中はユリウスの指に絡みつくように締め付けてくる。すっかりユリウスの与える刺激に馴染んだ体が、無意識に期待している。
ユリウスはルカのよく感じる箇所を攻めた。ルカはびくびくと体を揺らし、必死にユリウスのシャツをつかんできた。
「ユリウス、もう……挿れて」
「まだだ。まだもう少し」
ユリウスはルカの口を口づけで塞ぐと、ぐるりとルカの中を弄り、焦らすようにゆっくりと指を抜き挿しした。
「ん…….、ユリウスの意地悪…」
ルカがたまらないというように身を捩る。しばらく指での愛撫を続け、ぎりぎりまで体が高まったことをみてとると、ユリウスは自らの下穿きを寛げ、ルカのショーツを剥ぎ取り、双丘をつかむと一息に自らを押し込んだ。急に与えられた激しい行為に、ルカの体は一気に限界を超え、すぐに達した。ルカは声をあげながら荒く息をし、体をびくびくと震わせた。ユリウスは下から突き上げるように何度か腰を動かし、精を放った。
ルカの体はすでにぐったりとしている。
「ルカ」
呼びかけてもルカの瞳は閉じたままだ。先程の荒々しい息がうそのように、穏やかに呼吸を繰り返している。ユリウスは自らのものを引き出すと、ルカの体をそっとベッドに横たわらせた。軽く汗を流してやりたいところだが、おそらく傷が痛むだろう。
ユリウスは服を整えるとリサに頼んで湯で絞ったタオルを用意してもらった。
「私がお拭きしましょうか?」
明らかに事後とわかるベッド上のぐったりとしたルカの姿にリサはそう言ったが、ユリウスは首を振った。
「いや、いい。リサも早く休んでくれ。明日も早いからな」
「わかりました。お薬も忘れずお願いしますね」
リサはすぐに引き下がり、タオルと共に傷の塗り薬もユリウスに手渡した。
それを持ってベッドに戻ると、ユリウスは中途半端に脱げたワンピースを全て脱がすとルカの体を清め、傷口に薬を塗った。
ルカを林で拾った時ほど傷は深くない。おそらく早いうちに傷は癒えることだろう。けれど。
ユリウスは、真っ白な背中と大腿についた赤い傷跡を見ながら、そっと黒髪を撫でた。
自分に従わせようとしてふるわれる暴力に、怖気がくるほど憤りを感じる。希少種がこの国で奴隷として扱われる限り、このような目に遭う者はなくならない。人を虐げることが当然のように行われる。
ルカがフォリスを許したのも、フォリスに植え付けられた恐怖心をわかっていたからだ。この細い背中は多くの屈辱や憤りを感じてきたのだろう。
ユリウスはリサの用意した夜着もルカに着せると、自身は浴室に入った。
わずか二月ほど前、王都へ向かう道中、ルカとのキスに欲情し、隠れて処理をしていたことを思い出し、ユリウスは一人苦笑した。
あの細い背中を守るためならば、どんなことでもしてみせよう。ユリウスは改めてそう自身に誓った。
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