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第3章
ダンジョンクリアへの近道?
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「はぁ…はぁ……はぁっ!やっと、クリアですわ…ふぅ…はぁ…くうぅ……」
迷路部屋の出口へたどり着いたテンネブリスは、出口の扉を潜り抜け薄暗い廊下へ足を踏み入れた。
乳首もクリトリスも伸び切り、まるで人体改造でもされたように魔法少女衣装の上からはっきりと分かるほど肥大化していた。
「くふぅ……『ヒール』、『ヒール』、『ヒール』」
周りに危険がないことを確かめると、すぐさま乳首とクリトリスに回復魔法を連打する。
ある程度繰り返して痛みは治まるが、やはり肥大化した突起はほとんど元に戻らない。
「仕方ありませんの…ここから出たら魔法で治してもらいますわ」
回復を諦め、今はできるだけ感じないようにビキニの位置を調整する。
どうにも肌に張り付く極薄生地の魔法少女衣装では乳首とクリトリスが擦れて仕方がない。
歩く度に敏感な突起が衣装と擦れ、得も言えぬ淡い快感が少女を襲う。
「とにかく、出口を探しませんと。こんなはしたない姿ではお姉さまにお会いできませんわ…」
テンネブリスの計画では、当初は偵察だけに留めるはずだった。だというのに、今やこんな無様な姿に改造までされてしまった。
愛しのお姉さまの前には恥ずかしくて出られない、なのでこのままお姉さまを助けて逃げるという選択肢は、テンネブリスの中では無くなった。
そもそも明らかに侵入もバレて遊ばれている状況だ。
これからどうしたら良いのかと思案しながら、快感を押し殺し廊下を恐る恐る進んでいく。
一歩一歩進むごとに快感が、少女に蓄積されていく。
再び股間がじわりと濡れ始める頃に、次の部屋の入り口が見えてきた。
慎重に、廊下から探索魔法で室内を調べてみる。
中に生き物の気配は感じない。
いきなり魔獣に襲われるということはなさそうだ。
それでも、テンネブリスは警戒を緩めずに室内へ侵入する。
辺りを見回してもやはり何もおらず、罠が仕掛けられているような様子もない。
次の部屋への出口を探すと、入り口の対角線上に通路が見えた。
その先は登り階段になっており、次の階へ進めるようだ。
特にこの部屋では敵が出てくることも、少女を嬲るギミックもない。
そのまま次の階への階段を登れば良いのだろう。
しかし、その出口とは反対側、壁の前にぽつんと佇む台座に少女の視線が釘付けになっていた。
「……あからさまに怪しいですわ」
テンネブリスの身長の半分よりは少し長い位の、長方形の木の台座。
跨いで座ると、丁度足が床につくかつかないかくらいのサイズ感。
真ん中に座れと言わんばかりの窪みがあり、その前に大きく文字が。
『↑近道 Sit Down↓』
「絶対に怪しいですわ」
押すなよ、絶対に押すなよ、と言われているのと同じ匂いを感じる。
近道の横に書かれてある矢印が、壁を向いている。
(なんで近道は英語じゃないんですの…)
矢印に刺された壁をトントンと叩いたりして、仕掛けがないか探して見るが特に何も見つからない。
「この壁を破ると近道がある、なんてことは…」
試しに風の塊を放つ攻撃魔法をぶつけてみるが、びくともしない。
ビルのコンクリートくらいならばぶち破る威力はあるのだが、やはりこのダンジョンの壁には傷一つつかなかった。
「座れ…ですの。座ったら近道が見える…いえ、ありえませんわね、壁ですもの。あっ、もしかして、上ですの?」
ここに座って上を見ろということか、と思い視線を上へ。
なんとなく嫌な予感がして、座って見上げるのは避けたテンネブリスだった。
しかし、結局見上げた先にはなにもない。
天井は土の壁。5,6mくらいはあるだろうか、オークと戦った部屋よりは少し低い。それでも一般的な家の天井に比べるとかなり高い。
よく見ると染みか、線のようなものが見える気もする。
気のせいな気もするが、少し気になる、と高さを求めて無意識に台座の上へ乗ったのが失敗だった。
「えっ…!?ふぎゃっ!!?」
台座に片足をつけた瞬間、力が抜ける。
身体の自由が効かなくなり、どてーんと腰を打ち付けるように降ろした場所が丁度Sit Downの窪み。
「痛っい…きゃぁっ!!なんですの!?」
腰をさすろうと手を動かそうとするが自由が効かない。
手だけでなく両足も自由が効かず、勝手に動かされ、男を誘う用に股が開き台座を跨いで広げられた。
「これは!!」
手と足に力が加わる地点をよく見ると、迷路部屋で乳首とクリトリスに巻き付いた魔力糸と同じようなものが結びつき、テンネブリスの四肢の自由を奪っていた。
「まずいですわ!くっ、剥がれ…ない、ですの!!ひっ!!?」
力を込めても全く動かせない。台座の側面にぴったりはりついた両足に、更に魔力糸が何重にも結びつき、がに股開きで台座に固定してしまう。
両手も下に引っ張られるような力を込められ、台座に向かって背中から倒れ込む。
頭の上で台座を掴むようなポーズで、こちらも魔力糸で固定されてしまった。
「完全に固定されましたわっ!!くっ…逃げられない……」
――ガシャン、ゴゴゴゴゴゴ
台座が少し浮かび上がり、それと並行して正面の壁が音を立てて左右に開いていく。
唯一動かせる首を持ち上げ、開いた壁の先を見てみると、一本のレールが見える。
レールはジェットコースターのように急カーブを描きながら下に向かって伸びており、先は真っ暗で見えない。
台座に固定されたテンネブリスからは見えてはいないが、台座がそのレーンに乗っていることは見るまでもなく予想が付いた。
もう嫌な予感しかしない。
――ピーンポーンパーンポーン
部屋中にいつものアナウンス音が鳴り響く。
「そうですわよねぇぇ!!」
『これより、地獄特急陵辱号の運行を開始いたします。目的地は本ダンジョン最上層の大広間になります。なお、途中振り落とされないようにご注意ください。万が一振り落とされた場合は、命の保証はできかねます。それでは、行ってらっしゃいませ』
「なっ…ちょっ、きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー」
名前が怖すぎるとか、なんだかすごく不穏な言葉が、などと考えるまもなく台座が動き出し奈落の底へと落ちていった。
迷路部屋の出口へたどり着いたテンネブリスは、出口の扉を潜り抜け薄暗い廊下へ足を踏み入れた。
乳首もクリトリスも伸び切り、まるで人体改造でもされたように魔法少女衣装の上からはっきりと分かるほど肥大化していた。
「くふぅ……『ヒール』、『ヒール』、『ヒール』」
周りに危険がないことを確かめると、すぐさま乳首とクリトリスに回復魔法を連打する。
ある程度繰り返して痛みは治まるが、やはり肥大化した突起はほとんど元に戻らない。
「仕方ありませんの…ここから出たら魔法で治してもらいますわ」
回復を諦め、今はできるだけ感じないようにビキニの位置を調整する。
どうにも肌に張り付く極薄生地の魔法少女衣装では乳首とクリトリスが擦れて仕方がない。
歩く度に敏感な突起が衣装と擦れ、得も言えぬ淡い快感が少女を襲う。
「とにかく、出口を探しませんと。こんなはしたない姿ではお姉さまにお会いできませんわ…」
テンネブリスの計画では、当初は偵察だけに留めるはずだった。だというのに、今やこんな無様な姿に改造までされてしまった。
愛しのお姉さまの前には恥ずかしくて出られない、なのでこのままお姉さまを助けて逃げるという選択肢は、テンネブリスの中では無くなった。
そもそも明らかに侵入もバレて遊ばれている状況だ。
これからどうしたら良いのかと思案しながら、快感を押し殺し廊下を恐る恐る進んでいく。
一歩一歩進むごとに快感が、少女に蓄積されていく。
再び股間がじわりと濡れ始める頃に、次の部屋の入り口が見えてきた。
慎重に、廊下から探索魔法で室内を調べてみる。
中に生き物の気配は感じない。
いきなり魔獣に襲われるということはなさそうだ。
それでも、テンネブリスは警戒を緩めずに室内へ侵入する。
辺りを見回してもやはり何もおらず、罠が仕掛けられているような様子もない。
次の部屋への出口を探すと、入り口の対角線上に通路が見えた。
その先は登り階段になっており、次の階へ進めるようだ。
特にこの部屋では敵が出てくることも、少女を嬲るギミックもない。
そのまま次の階への階段を登れば良いのだろう。
しかし、その出口とは反対側、壁の前にぽつんと佇む台座に少女の視線が釘付けになっていた。
「……あからさまに怪しいですわ」
テンネブリスの身長の半分よりは少し長い位の、長方形の木の台座。
跨いで座ると、丁度足が床につくかつかないかくらいのサイズ感。
真ん中に座れと言わんばかりの窪みがあり、その前に大きく文字が。
『↑近道 Sit Down↓』
「絶対に怪しいですわ」
押すなよ、絶対に押すなよ、と言われているのと同じ匂いを感じる。
近道の横に書かれてある矢印が、壁を向いている。
(なんで近道は英語じゃないんですの…)
矢印に刺された壁をトントンと叩いたりして、仕掛けがないか探して見るが特に何も見つからない。
「この壁を破ると近道がある、なんてことは…」
試しに風の塊を放つ攻撃魔法をぶつけてみるが、びくともしない。
ビルのコンクリートくらいならばぶち破る威力はあるのだが、やはりこのダンジョンの壁には傷一つつかなかった。
「座れ…ですの。座ったら近道が見える…いえ、ありえませんわね、壁ですもの。あっ、もしかして、上ですの?」
ここに座って上を見ろということか、と思い視線を上へ。
なんとなく嫌な予感がして、座って見上げるのは避けたテンネブリスだった。
しかし、結局見上げた先にはなにもない。
天井は土の壁。5,6mくらいはあるだろうか、オークと戦った部屋よりは少し低い。それでも一般的な家の天井に比べるとかなり高い。
よく見ると染みか、線のようなものが見える気もする。
気のせいな気もするが、少し気になる、と高さを求めて無意識に台座の上へ乗ったのが失敗だった。
「えっ…!?ふぎゃっ!!?」
台座に片足をつけた瞬間、力が抜ける。
身体の自由が効かなくなり、どてーんと腰を打ち付けるように降ろした場所が丁度Sit Downの窪み。
「痛っい…きゃぁっ!!なんですの!?」
腰をさすろうと手を動かそうとするが自由が効かない。
手だけでなく両足も自由が効かず、勝手に動かされ、男を誘う用に股が開き台座を跨いで広げられた。
「これは!!」
手と足に力が加わる地点をよく見ると、迷路部屋で乳首とクリトリスに巻き付いた魔力糸と同じようなものが結びつき、テンネブリスの四肢の自由を奪っていた。
「まずいですわ!くっ、剥がれ…ない、ですの!!ひっ!!?」
力を込めても全く動かせない。台座の側面にぴったりはりついた両足に、更に魔力糸が何重にも結びつき、がに股開きで台座に固定してしまう。
両手も下に引っ張られるような力を込められ、台座に向かって背中から倒れ込む。
頭の上で台座を掴むようなポーズで、こちらも魔力糸で固定されてしまった。
「完全に固定されましたわっ!!くっ…逃げられない……」
――ガシャン、ゴゴゴゴゴゴ
台座が少し浮かび上がり、それと並行して正面の壁が音を立てて左右に開いていく。
唯一動かせる首を持ち上げ、開いた壁の先を見てみると、一本のレールが見える。
レールはジェットコースターのように急カーブを描きながら下に向かって伸びており、先は真っ暗で見えない。
台座に固定されたテンネブリスからは見えてはいないが、台座がそのレーンに乗っていることは見るまでもなく予想が付いた。
もう嫌な予感しかしない。
――ピーンポーンパーンポーン
部屋中にいつものアナウンス音が鳴り響く。
「そうですわよねぇぇ!!」
『これより、地獄特急陵辱号の運行を開始いたします。目的地は本ダンジョン最上層の大広間になります。なお、途中振り落とされないようにご注意ください。万が一振り落とされた場合は、命の保証はできかねます。それでは、行ってらっしゃいませ』
「なっ…ちょっ、きゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー」
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