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第3章
テンネブリス ―クリ・チクビ荷物引き(1)―
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「んっ…んん………ふぅーーっふぅーーっ!んひっ…んぐうぅ……!」
(まったく、なんなんですの…このダンジョンは!)
テンネブリスの身体の表側にある3つの突起、性感帯に結ばれた淡く白光を発する魔力の糸。膨らみかけの両胸の頂き、勃起した両乳首に2本。さらに股間の包皮に隠された陰核を剥かれ、そこにも1本硬く結ばれている。
少女の前には石の壁。
3箇所の急所に結ばれた糸はその壁から伸びている。
「んんん……ッ!くぅ…っぐうぅ…………後、少し……はうぅ…んっ、くぅぅ……!」
ゴゴゴゴゴと音を立てて動く石壁。かれこれもう何個目か、テンネブリスは魔力の糸を引いて石の壁を動かしていた。
乳首とクリが引きちぎれそうなほどの力を込めてやっと動く障害物。
未熟な性感帯は、清純な乙女に似合わずひどく勃起したかのように腫れ上がっている。
「んひっ、んぐぅぅ…ひっ…ぐ…んっ、はぁ…はぁ…くうぅぅ……!!ふぅっ、ふぅっ…動い、たぁ……あと、10回……!」
石壁が、床に引かれた線に沿ってピタリと止まる。
すると、少女に結ばれていた3つの糸も消失し、性感帯が開放される。
テンネブリスはかれこれ数回、こうして乳首とクリトリスで石壁を引き動かしていた。
……………………………………
時は戻り、2匹のオークを倒したテンネブリスが次の部屋へたどり着いた。
部屋の前でテンネブリスが立ち止まるとアナウンスが響く。
――ピーンポーンパーンポーン
『迷路ルームへようこそ、侵入者様。この部屋を通過するには、室内のブロックを引っ張り動かし、出口までの道を作ってください』
ボッ、と小さな破裂音がして、入り口横の壁に室内の地図らしき図が浮かんできた。
壁壁壁壁壁壁壁壁壁
G ■ ■ ■ 壁
壁■■ ■■ ■壁
壁 ■ ■ 壁
壁 ■ ■ 壁
壁■■■ ■■ 壁
壁 ■ ■ 壁
壁 ■ 壁
壁 ■ ■ 壁
壁壁壁壁S壁壁壁壁
入り口から見える景色からして、Sがスタート、ならばGがゴールだろう。
地図を見てから部屋を見ると、ご丁寧に床にマス目を表す赤い線が描かれていた。
『室内は7×8マスに区切られており、石製のブロックは1マス単位で動かすことが可能です。ブロックは何度でも動かせますが、押すことはできず、引くことだけが許されます。ブロックを動かす場合、手を触れて念じてください。なお「リセット」と言うとブロックの位置が初期位置へ戻ります。それではご健闘を』
それっきり、ダンジョンが静寂に包まれる。
「本当に、ゲームの迷路みたいですわね。何手動かさなければなりませんの…ここが、こうで………」
テンネブリスは、壁のマップを見ながら頭の中でブロックを動かしパズルを解く。
「1、2、3……16回、ですわね」
こういった知育パズルの類が得意な彼女は、すぐに正解にたどり着いた。
後は答えのルートを頭に叩き込み、後はその手順通りにブロックを動かせば良い。
「それにしても、さっきのポーションに毎回響く声……こちらのことは全て筒抜けで遊ばれているようですの……」
徘徊する魔獣に高度な魔術を使った仕掛け、この時点でテンネブリス一人の手に負えるものではないと本人も気づいていた。
それでもギブアップなどできようはずもなく、脱出できない以上先へ進むしか無いのだが……。
(もしかして、ギブアップしたら出してもらえますのかしら……)
一瞬弱気な考えが頭をよぎる。
さきほどオークになぶり殺しにされかけた恐怖は確実にテンネブリスの心に傷を残していた。
だが、頭を振ってすぐにその考えを捨てる。
(いいえだめですわ、ここまできたら後戻りなんてできませんの。なんとかここの主の裏をかいて、お姉さまをお助けいたしませんと!)
こうなってしまえば当初の偵察プランは捨てるしか無い。
今は相手のペースにとらわれているが、必ず逆転の目はある。
私達が負けたら大切な人をも守れない、だから絶対に最後まで諦めてはいけない。
出会った頃の、キラキラ輝くようなプリズマシャインに言われたセリフを思い出し、震える脚をピシャリと黙らせ迷路の部屋へ入っていく。
はじめに動かすブロックの前へ立ち、手を触れる。
ひんやりとして冷たい、ツルツルとした大理石のような手触りだ。
とても硬く、テンネブリスの力では壊すことはできそうにない。
上を見上げると天井いっぱいまで隙間なく、まさに壁のように行く手を塞いでいる。
床面を見てみると、ブロックは部屋を区切っているマス目の線にピッタリと沿って配置されていた。
重量感も相当なもので、RPGでよくあるパズル部屋のように簡単に動かせそうな感じは無い。
試しに身体強化魔法もかけて全力で押し込んでみるがびくともしない。
こんなもの、とても動かせるとは思えないのだが、と困惑しながらアナウンスにあった通り手を触れて念じてみる。
(動きなさい……!)
――シーン
(あれ……?)
ブロックはピクリともしない。
困惑していると、床と天井からブロックに魔力が通り光り輝く。
次の瞬間、3本の魔力糸がテンネブリスに向かって伸びてきた。
勢いがよく、避けることもできずに魔力糸に捕まる。
接触したのはテンネブリスの両乳首とクリトリス。
ほぼ水平になる位置から伸びた糸。
(ちょっと…なんなんですのこれっ!?)
接触面は魔法少女衣装越しに、硬く結びついていた。
結合部分に痛みはない。
取り外そうと接触面を触ってみて見も、ほとんど身体と融合しているような状態だ。
指で糸を引っ張っれば、乳首とクリトリスがそのまま引っ張られ痛みを生じる。それで糸が取れるということはない。
「これ…まさか……」
魔力糸が結ばれた理由を思い至ったテンネブリス。
ゆっくりと、慎重に、体を傷つけないように後ろへ体重をずらしその身でブロックを引く。
――ズズズ
テンネブリスが全力で押してもびくともしなかったブロックが、わずかに動いた。
次に身体を少しブロックに近づけ、糸に余裕を持たせてから手でつかみ、腕の力だけで引いてみる。今度はどれだけ力を込めてもびくともしない。
「やっぱり、そういうことですの……!!」
つまり、両乳首とクリトリスに結ばれた魔力糸を体ごと引いて、このブロックを動かせということだ。少女の突起3箇所を使った、ブロックの荷引き。
一度引いた感覚では、ブロックはそれなりの力で引かなければ動かないが、見た目ほど大きな力は必要なさそうだ。
それでもこのブロックを16回動かさなければならない。
部屋を区切るマスの線は、1マス1.5m程はありそうだ。
果たしてゴールにたどり着いときにテンネブリスの身体は無事なのか。
じわりと少女の頬に汗がにじむ。
(い、一度落ち着きませんと。一旦この糸をはずしましょう…)
ブロックに手を当て、はずれろと念じてみる。
――シーン
しかし、何も起こらなかった。
もう一度繰り返すが、やはりなにも起こらない。
「ちょっ!?まさか、この糸一度ついたらブロックを動かし終わるまで外れませんの!?」
驚愕の事実。引くことしかできないということは、間違えて選ぶと押し戻す事もできない。間違った動かし方をして、戻せなかったら最初からリセットだ。
とにかく、今は覚悟を決めて引くしか無い。
「し、仕方ありませんわ……くうぅ………う……ぁぁ…………、はぁ、はぁ、んん………くぅッ」
痛くないように、力を調整しながらゆっくり引く。
石と床が擦れるような音がわずかにして、ほんの少しブロックが動く。
本当にほんの少し、数ミリにも満たないような距離を時間をかけてジリジリと動かしていく。
(だめですわ…これくらいの力では……)
メートル単位で動かさなければならないのに、こんなペースでは日が暮れてしまう。
もっと強く引くしか無い。
痛みを堪えて、力を込めて、脚を大きく一歩後ろへ。
ピーンと魔力糸が張り、ぐいっと乳首とクリトリスが引っ張られる。
「くううぅ………これでも……まだ、だめです……の………!?」
さっきよりは動いた。それでもまだ、1cmも動いていない。
「はぁ…はぁ…これ以上は、乳首がちぎれてしまいますわ」
息を吐きテンネブリスが呟くが、実際はまだ乳首の方の痛みはましだ。
問題はクリトリス。少女の身体で最も敏感な突起が、これ以上の力で引けばどうなるか。
「それでも、やるしかありませんわ」
無意識のうちに、少女は力を込める場所を乳首に限定するように、上半身を仰け反らせてブロックを引いていく。
――ゴゴゴゴゴ
「くいいぃぃ………あぁぁっ…………あぐっ…………んぐううううぅぅうぅ!!」
今度は大きくブロックが動く。一息つくまでに数cmは動いただろうか。
このペースで後2,30回も引けば1マス動かしきれそうだ。
「はぁ……はぁ………んぐっ………くううぅぅう……………んっぐううぅうぅ………ほおおお…………!!」
上半身をのけぞらし、ブロックを動かす。
「んっ……くぅ…………はぁ………はふっ………ん………ぐひぃ……ぃ………ぃぃ…………んぐううぅぅぅぅ!!」
数cm動かし休憩。
「はぁ………ふぅ………ふひっ………くううぅ…………ぅ………んぎゅっ、ぐぐぐぐぐ……………………んっ………んっ………んぐううううぅぅ!!」
ブロックを動かすたび、乳首につねられたような痛みが走る。
「ふひぃ……はひぃ…………んっ………くうぅぅう………あと…………半……分………」
こまめに休憩をはさみ、乳首が壊れないように労りながらブロックを引き続ける。
「ひぃ……ひぃ……はひぃ………くううぅぅう………うぐうううぅぅ!!」
だんだんと痛みにも慣れてきて、テンネブリスは後ろに倒れ込むように体重を使って引き始める。
「くひぃ………んっ……く…………かぁ…………う……ぅぅ………あ……と……少……し…ッ、んーーーーゥ!ンーーーーーーーーーーゥゥ!!」
――ガガガ、カシャ
1マスピッタリ動かしきり、なにかにハマったような音が響く。と同時に3本の魔力糸が消失した。
「……きゃっ!?」
後ろへ倒れるように重心を傾けていたテンネブリスは、突如魔力糸から開放され、たたらを踏んで数歩下がり、そのままお尻から倒れ込む。
「いったぁぃ……も、もう少し親切な外れ方をしてくださってもよろしくなくて!?」
文句を言い、お尻をさすりながら立ち上がる。
なにはともあれ、ブロックを1マス動かすことに成功した。
これを後15回。
ブロックを引っ張り続けた少女の両乳首は、赤く腫れ上がり、僅かに伸び始めていた。
(まったく、なんなんですの…このダンジョンは!)
テンネブリスの身体の表側にある3つの突起、性感帯に結ばれた淡く白光を発する魔力の糸。膨らみかけの両胸の頂き、勃起した両乳首に2本。さらに股間の包皮に隠された陰核を剥かれ、そこにも1本硬く結ばれている。
少女の前には石の壁。
3箇所の急所に結ばれた糸はその壁から伸びている。
「んんん……ッ!くぅ…っぐうぅ…………後、少し……はうぅ…んっ、くぅぅ……!」
ゴゴゴゴゴと音を立てて動く石壁。かれこれもう何個目か、テンネブリスは魔力の糸を引いて石の壁を動かしていた。
乳首とクリが引きちぎれそうなほどの力を込めてやっと動く障害物。
未熟な性感帯は、清純な乙女に似合わずひどく勃起したかのように腫れ上がっている。
「んひっ、んぐぅぅ…ひっ…ぐ…んっ、はぁ…はぁ…くうぅぅ……!!ふぅっ、ふぅっ…動い、たぁ……あと、10回……!」
石壁が、床に引かれた線に沿ってピタリと止まる。
すると、少女に結ばれていた3つの糸も消失し、性感帯が開放される。
テンネブリスはかれこれ数回、こうして乳首とクリトリスで石壁を引き動かしていた。
……………………………………
時は戻り、2匹のオークを倒したテンネブリスが次の部屋へたどり着いた。
部屋の前でテンネブリスが立ち止まるとアナウンスが響く。
――ピーンポーンパーンポーン
『迷路ルームへようこそ、侵入者様。この部屋を通過するには、室内のブロックを引っ張り動かし、出口までの道を作ってください』
ボッ、と小さな破裂音がして、入り口横の壁に室内の地図らしき図が浮かんできた。
壁壁壁壁壁壁壁壁壁
G ■ ■ ■ 壁
壁■■ ■■ ■壁
壁 ■ ■ 壁
壁 ■ ■ 壁
壁■■■ ■■ 壁
壁 ■ ■ 壁
壁 ■ 壁
壁 ■ ■ 壁
壁壁壁壁S壁壁壁壁
入り口から見える景色からして、Sがスタート、ならばGがゴールだろう。
地図を見てから部屋を見ると、ご丁寧に床にマス目を表す赤い線が描かれていた。
『室内は7×8マスに区切られており、石製のブロックは1マス単位で動かすことが可能です。ブロックは何度でも動かせますが、押すことはできず、引くことだけが許されます。ブロックを動かす場合、手を触れて念じてください。なお「リセット」と言うとブロックの位置が初期位置へ戻ります。それではご健闘を』
それっきり、ダンジョンが静寂に包まれる。
「本当に、ゲームの迷路みたいですわね。何手動かさなければなりませんの…ここが、こうで………」
テンネブリスは、壁のマップを見ながら頭の中でブロックを動かしパズルを解く。
「1、2、3……16回、ですわね」
こういった知育パズルの類が得意な彼女は、すぐに正解にたどり着いた。
後は答えのルートを頭に叩き込み、後はその手順通りにブロックを動かせば良い。
「それにしても、さっきのポーションに毎回響く声……こちらのことは全て筒抜けで遊ばれているようですの……」
徘徊する魔獣に高度な魔術を使った仕掛け、この時点でテンネブリス一人の手に負えるものではないと本人も気づいていた。
それでもギブアップなどできようはずもなく、脱出できない以上先へ進むしか無いのだが……。
(もしかして、ギブアップしたら出してもらえますのかしら……)
一瞬弱気な考えが頭をよぎる。
さきほどオークになぶり殺しにされかけた恐怖は確実にテンネブリスの心に傷を残していた。
だが、頭を振ってすぐにその考えを捨てる。
(いいえだめですわ、ここまできたら後戻りなんてできませんの。なんとかここの主の裏をかいて、お姉さまをお助けいたしませんと!)
こうなってしまえば当初の偵察プランは捨てるしか無い。
今は相手のペースにとらわれているが、必ず逆転の目はある。
私達が負けたら大切な人をも守れない、だから絶対に最後まで諦めてはいけない。
出会った頃の、キラキラ輝くようなプリズマシャインに言われたセリフを思い出し、震える脚をピシャリと黙らせ迷路の部屋へ入っていく。
はじめに動かすブロックの前へ立ち、手を触れる。
ひんやりとして冷たい、ツルツルとした大理石のような手触りだ。
とても硬く、テンネブリスの力では壊すことはできそうにない。
上を見上げると天井いっぱいまで隙間なく、まさに壁のように行く手を塞いでいる。
床面を見てみると、ブロックは部屋を区切っているマス目の線にピッタリと沿って配置されていた。
重量感も相当なもので、RPGでよくあるパズル部屋のように簡単に動かせそうな感じは無い。
試しに身体強化魔法もかけて全力で押し込んでみるがびくともしない。
こんなもの、とても動かせるとは思えないのだが、と困惑しながらアナウンスにあった通り手を触れて念じてみる。
(動きなさい……!)
――シーン
(あれ……?)
ブロックはピクリともしない。
困惑していると、床と天井からブロックに魔力が通り光り輝く。
次の瞬間、3本の魔力糸がテンネブリスに向かって伸びてきた。
勢いがよく、避けることもできずに魔力糸に捕まる。
接触したのはテンネブリスの両乳首とクリトリス。
ほぼ水平になる位置から伸びた糸。
(ちょっと…なんなんですのこれっ!?)
接触面は魔法少女衣装越しに、硬く結びついていた。
結合部分に痛みはない。
取り外そうと接触面を触ってみて見も、ほとんど身体と融合しているような状態だ。
指で糸を引っ張っれば、乳首とクリトリスがそのまま引っ張られ痛みを生じる。それで糸が取れるということはない。
「これ…まさか……」
魔力糸が結ばれた理由を思い至ったテンネブリス。
ゆっくりと、慎重に、体を傷つけないように後ろへ体重をずらしその身でブロックを引く。
――ズズズ
テンネブリスが全力で押してもびくともしなかったブロックが、わずかに動いた。
次に身体を少しブロックに近づけ、糸に余裕を持たせてから手でつかみ、腕の力だけで引いてみる。今度はどれだけ力を込めてもびくともしない。
「やっぱり、そういうことですの……!!」
つまり、両乳首とクリトリスに結ばれた魔力糸を体ごと引いて、このブロックを動かせということだ。少女の突起3箇所を使った、ブロックの荷引き。
一度引いた感覚では、ブロックはそれなりの力で引かなければ動かないが、見た目ほど大きな力は必要なさそうだ。
それでもこのブロックを16回動かさなければならない。
部屋を区切るマスの線は、1マス1.5m程はありそうだ。
果たしてゴールにたどり着いときにテンネブリスの身体は無事なのか。
じわりと少女の頬に汗がにじむ。
(い、一度落ち着きませんと。一旦この糸をはずしましょう…)
ブロックに手を当て、はずれろと念じてみる。
――シーン
しかし、何も起こらなかった。
もう一度繰り返すが、やはりなにも起こらない。
「ちょっ!?まさか、この糸一度ついたらブロックを動かし終わるまで外れませんの!?」
驚愕の事実。引くことしかできないということは、間違えて選ぶと押し戻す事もできない。間違った動かし方をして、戻せなかったら最初からリセットだ。
とにかく、今は覚悟を決めて引くしか無い。
「し、仕方ありませんわ……くうぅ………う……ぁぁ…………、はぁ、はぁ、んん………くぅッ」
痛くないように、力を調整しながらゆっくり引く。
石と床が擦れるような音がわずかにして、ほんの少しブロックが動く。
本当にほんの少し、数ミリにも満たないような距離を時間をかけてジリジリと動かしていく。
(だめですわ…これくらいの力では……)
メートル単位で動かさなければならないのに、こんなペースでは日が暮れてしまう。
もっと強く引くしか無い。
痛みを堪えて、力を込めて、脚を大きく一歩後ろへ。
ピーンと魔力糸が張り、ぐいっと乳首とクリトリスが引っ張られる。
「くううぅ………これでも……まだ、だめです……の………!?」
さっきよりは動いた。それでもまだ、1cmも動いていない。
「はぁ…はぁ…これ以上は、乳首がちぎれてしまいますわ」
息を吐きテンネブリスが呟くが、実際はまだ乳首の方の痛みはましだ。
問題はクリトリス。少女の身体で最も敏感な突起が、これ以上の力で引けばどうなるか。
「それでも、やるしかありませんわ」
無意識のうちに、少女は力を込める場所を乳首に限定するように、上半身を仰け反らせてブロックを引いていく。
――ゴゴゴゴゴ
「くいいぃぃ………あぁぁっ…………あぐっ…………んぐううううぅぅうぅ!!」
今度は大きくブロックが動く。一息つくまでに数cmは動いただろうか。
このペースで後2,30回も引けば1マス動かしきれそうだ。
「はぁ……はぁ………んぐっ………くううぅぅう……………んっぐううぅうぅ………ほおおお…………!!」
上半身をのけぞらし、ブロックを動かす。
「んっ……くぅ…………はぁ………はふっ………ん………ぐひぃ……ぃ………ぃぃ…………んぐううぅぅぅぅ!!」
数cm動かし休憩。
「はぁ………ふぅ………ふひっ………くううぅ…………ぅ………んぎゅっ、ぐぐぐぐぐ……………………んっ………んっ………んぐううううぅぅ!!」
ブロックを動かすたび、乳首につねられたような痛みが走る。
「ふひぃ……はひぃ…………んっ………くうぅぅう………あと…………半……分………」
こまめに休憩をはさみ、乳首が壊れないように労りながらブロックを引き続ける。
「ひぃ……ひぃ……はひぃ………くううぅぅう………うぐうううぅぅ!!」
だんだんと痛みにも慣れてきて、テンネブリスは後ろに倒れ込むように体重を使って引き始める。
「くひぃ………んっ……く…………かぁ…………う……ぅぅ………あ……と……少……し…ッ、んーーーーゥ!ンーーーーーーーーーーゥゥ!!」
――ガガガ、カシャ
1マスピッタリ動かしきり、なにかにハマったような音が響く。と同時に3本の魔力糸が消失した。
「……きゃっ!?」
後ろへ倒れるように重心を傾けていたテンネブリスは、突如魔力糸から開放され、たたらを踏んで数歩下がり、そのままお尻から倒れ込む。
「いったぁぃ……も、もう少し親切な外れ方をしてくださってもよろしくなくて!?」
文句を言い、お尻をさすりながら立ち上がる。
なにはともあれ、ブロックを1マス動かすことに成功した。
これを後15回。
ブロックを引っ張り続けた少女の両乳首は、赤く腫れ上がり、僅かに伸び始めていた。
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