錬金魔導師、魔法少女を奴隷調教する

濡れ雑巾と絞りカス

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第3章

テンネブリス ―バイブオナニー(1)―

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「また部屋ですの…?」

 通路を進んだ先、次の部屋の入り口からテンネブリスは恐る恐る内部の様子を探っている。
 部屋の形はほぼ正方形、四辺の隅に入り口がありそこから見える正面は壁だ。中に生物の気配は感じない。前の部屋の様な不意打ちに対応できるよう、魔力を練りながら慎重に室内へ侵入する。

 テンネブリスが数歩足を踏み入れたが、特に何も起こる気配はない。
 入り口とは対角線側に鉄格子、その先に上へ登る階段が見える。近寄り、鉄格子を押し引きするが微動だにしない。

「開きませんわね」

 ダガーで斬りつけてみるが、カンと音を立てて弾かれ傷一つつかなかった。隙間から抜けようにも、腕一本程度ならば通るが細身の少女でも間を抜けるのは不可能だ。
 なにか仕掛けがあるかと辺りを探ると少し離れたところの壁に、あからさまに怪しい凸を見つけた。

「……怪しすぎますわ」

 部屋を一周調べてみるが、そこ以外に目新しいものは見つからない。どうしたものかと悩んだところで、ここを調べる以外に先へ進む手がかりは無い。

(またいきなり魔獣に襲われるのはゴメンですわよ)

 仕方なくテンネブリスが壁の凸に触れると、簡単に奥に押し込むことができた。

 ――ゴゴゴゴゴゴッ

「なんですのっ!?」

 ビクッっと驚き音のした背後へ振り返ると、部屋の中央に高さ10センチ程度の台とその上に金属製の丸みを帯びた突起が地面からせり上がってきていた。

 ――ピーンポーンパーンポーン

『ようこそ、侵入者様』

 ショッピングセンターのお知らせ時に流れるような音の後、パソコンの自動読み上げのような声が部屋中に響き渡った。

『次の部屋へ進むためのミッションについて説明いたします』

 ――ゴゴゴゴゴゴッ

 再び地面がせり上がり、台から少し離れたところ石版が現れた。

『当部屋の中央にある台座の、金属バイブを根本まで侵入者様の身体で包み込んでください。5分間包み込み続けると、次の階への扉が30秒間開かれます。30秒後、再び通路を開きたい場合は、一度金属バイブから身体を離し、再度包み込んで5分間お待ち下さい。なお、包み込む範囲が一定以下になると始めからやり直しとなります』

 石版にはご丁寧にアナウンスと同様の文章が、デフォルメされた解説絵とともに書かれていた。絵の中では、テンネブリスに似た少女が、膣穴か尻穴で台座のバイブを飲み込んでいる姿が描かれている。

「これは……」

(身体で包めだなんて…そういうことですの?おっ…おまんこに、私の膣内(なか)に入れろということですの!?)

 まじまじとワイン瓶程度の太さと高さがある金属バイブを見つめるテンネブリス。
 太く大きく逞しい。見ようによってはただの金属棒だ。しかしそういう目で見ているとドキドキと興奮が隠せない。

(って、落ち着きなさい私っ!こんな太いもの入るわけありませんわっ!!そもそもわたくし、処女でしてよ!!)

『台座の横のボタンを押すと、ローションが提供されます。挿入が困難な場合にご使用ください』

 言われたとおりに台座横のボタンを押すと、台座が開きそこから透明な瓶に入ったローションが現れた。
 少女が無言でもう一度ボタンを押すと、既に出ていたローション瓶を押しのけ、もう一つ瓶が現れる。無表情のままぽちぽちぽちっとボタンを何度も押す。

 ぽんぽんぽんと二桁に届くほど押し続けると、出てきたローション瓶に一枚の紙がはられていた。

【大量のローションを使ったあなたに『泡姫』の称号を授けます。初称号おめでとうございます!】

 テンネブリスはピタリと動きを止め。

「ふざけないでくださいましっ!!」

 転がったローション瓶を蹴り飛ばし、階段を塞ぐ鉄格子へと猛ダッシュ。勢いそのままに魔力を込められるだけ込めた渾身の一撃を振り下ろす。

 ――ガキーーーン!

 しかし、鉄格子にヒビ一つ入れることができず、テンネブリスの身体が弾き返される。

「こんのおぉぉ!!」

 少女は使える攻撃魔法を威力の高いものから次々と鉄格子へと放つ。
 風と闇属性の魔法を得意とするテンネブリスだが、器用な彼女はそれ以外の属性も多少は使いこなすことができる。炎、土、水、様々な魔法をぶつけ、鉄格子の突破を図る。中でも金属を溶かす強酸を生成する水属性魔法には自信があったのだが、征司が作り出したダンジョンに普通の魔法少女が使える程度の魔法が通用するはずもなく鉄格子は無傷。
 効果の有りそうな魔法を一通り吐き出し、はぁはぁと息を乱す。

「もうっ、なんなんですの!!」

 癇癪を起こしたように鉄格子を蹴りつける。当然びくともしない鉄格子に苛立ちながらも、これ以上魔力を無駄に使うわけにはいかない。冷静になろうと頭を冷やす。

「ミッションを、クリアするしかないというわけですの……」

 再び台座の前へ戻り、ミッション内容が書かれた石版を見つめる。
 一瞬このまま何もせずに助けを待つという考えが頭をよぎったが、すぐにその考えは捨てる。現状では助けが来るとも限らず、食料は殆ど持っていない。水は魔法で作り出せるものの、長期間待っていられるような状況ではない。ならば、先に進んでなんとか脱出の糸口を探るしかない。

「とはいえ、こんな大きいものを前の穴に入れるだなんて……」

 プリズマシャインやアクアブロンテよりは幼いとはいえ、テンネブリスも男女の営み、セックスについての知識は持っていた。自分の膣穴が何に使われるのかは理解しているし、目の前の金属が何を模しているのかも理解している。オナニーだってしたことはある。それでも、生まれてこの方彼氏は愚か親しいと言えるほどの男友達もいないような少女だ。いきなりこんなものを入れろと言われてハイそうですか、と実行できるわけがない。

(そもそもどうやったら入れられますの…お父様のモノの数倍はありますわよ)

 つんつん、と触ってみるが、その硬さと太さは圧倒的だ。
 もう一度石版を見つめ、少女はこれまで思いつきつつも頭の隅に追いやっていた考えに手を伸ばす。

(お尻の…穴しかありませんの)

 膣穴へ挿入する絵の横に描かれた、尻穴を広げる少女のデフォルメ絵。描かれている絵は2つ、前か後ろか。前がだめなら後ろしかない。
 そそり立つ一物を見つめ、自分ひとりだけの空間で年頃の少女としての欲望がむくむくと湧き上がる。
 どうせこのままでは先へ進めないのだ。
 一度くらい、試してみてもよいのでは。
 尻穴ならば、膣のように処女膜を失うということもない。
 それが少女の決意を推す決定打となる。

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