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第2章
魔法少女アクアブロンテ
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週も半ばが過ぎた日の放課後、茉莉香と征司は連れたって帰宅する途中、散歩と称し学園近くの公園に来ていた。
当然の様に今日も茉莉香は制服の下に魔法少女変身時のレオタードを模した服を着せられ、両穴には太いバイブが突き刺さり、乳首は昆虫のような多足のローターが食らいついている。さらに首輪を付けられ、そこから伸びるリードは征司に握られていた。その顔は紅く高揚、発情し今にも蕩けそうだ。
朝から身体を責め続ける魔道具により、茉莉香は今日だけで既に100回近くイっている。
快楽に砕けそうな腰を必死に持ち上げ、犬のように這いつくばる。首輪に付けられたリードを引かれ、尻を叩かれ股間から淫らな液体を漏らしながら、ゆっくりと公園を四つ足で歩かされる。途中、子供が遊ぶ遊具に向かって片足を上げた犬の小便ポーズで放尿させられたりしながら3周ほど公園を回り、出ようとしたところで征司が異変に気づく。
(…人払いの結界か)
夕方近くの公園は普段であれば、放課後に暇を持て余した学生や子供を遊ばせている近所の主婦などが少なからずいるものだ。実際に、征司らが公園へ来た時には普段と変わらない人出であった。その中で認識阻害の魔法を発動させながら露出プレイをしていたのだが、今の彼らの周りには誰もいない。都会の真ん中に急にできたエアポケットのように、人の気配が一切なくなっていた。
(一昨日からずっと俺を監視しているやつか。別口…は無いだろうな)
犯人の心当たりを探っていると、先に相手が動いた。
突如、征司たちの前、空中に人を2、3人くらい包み込めそうな大きさの水球が発生する。
――パシャーン
またたく間に大きくなったそれは地面に向かって炸裂し、中から小柄な少女が現れた。
征司は降り注ぐ水を障壁で防ぎながら、眼前に着地した少女に注意を向ける。
(水使いの魔法少女か。…小学生くらい、か?)
短めで生地の薄い、白色のソックスと手袋、羽の生えた靴、右手にはレイピアを持ち、紺色の競泳水着のような衣装に身を包んだ、緩くウェーブの掛かった青いミディアムヘアーの背の低い少女だ。
切れ長の双眸が征司と茉莉香を見つめる。一見すると落ち着いた、クールな雰囲気の美少女だ。
(しかしまた、すげぇのが来たなぁ……)
少女の水着はかなりのハイレグ、市販のレッグの高い競泳水着よりもさらにレッグが高く、生地も薄く身体のラインが際立ち、食い込んでいる。少し離れたところからでも、股間の割れ目がくっきりと見え、慎ましやかな胸の頂点にある乳首の形もわかりそうだった。
小学生の様なその体型から、年端も行かぬ幼子に卑猥な衣装を着せたような得も言わぬ背徳感を感じさせる。
征司が突然現れた魔法少女を観察していると、背後で這いつくばっていた茉莉香が立ち上がり、魔法少女へと変身すると、召喚した魔法剣でリードを断ち切り距離を取った。
「――――クッ!―――――あぁッ!」
競泳水着の魔法少女と征司を真ん中に挟み込むような位置を取り、二穴からバイブを躊躇なく抜き投げ捨て、胸のローターも引きちぎるように掴み捨てる。久しぶりに完全武装で変身したプリズマシャインは、召喚したショートソードを構え臨戦態勢を取る。
「感謝するわ、アクアブロンテ!出来る限り援護するけど、私のことは気にせず一気にそいつを叩いて!!」
プリズマシャインが征司に敵意を向ける。
その瞬間呪印の強制により身体の自由が奪われかけるが、今しかないと渾身の魔力を込めて抗う。
(なるほど、他の魔法少女に助けを求めたか。受ける奴がいるとは思わなかったが…。しかし茉莉香も、20%くらいまで呪印が侵食しているはずなのに、かなり頑張る)
征司は必死に身体強化の支援系魔法を行使しようとするプリズマシャインの様子を一瞥して、アクアブロンテと呼ばれた少女の方へ注意を向ける。
「茉莉香、お前小学生に助けを求めたのか」
征司が呟いた次の瞬間、青髪の少女が動く。
迎え撃とうと構える征司。
しかし少女は征司を無視して横をすり抜け、プリズマシャインへとレイピアによる刺突を放つ。
予想外の攻撃に、プリズマシャインは慌ててショートソードでレイピアの先端をずらすように受け直撃を避けるが、威力を殺しきれずショートソードを弾かれてしまう。
体制を崩したところに、青髪少女の回し蹴りが入る。
勢いよく吹き飛び、地面に仰向けに倒れたプリズマシャインへ、少女がゆっくりと近づいていく。
「プリズマシャイン、私は、あなたが、許せない」
小さな声で少女が続ける。
「無様に負けて、死ぬことも、なく…奴隷になって」
ノリノリで撃退する気だったところをスカされ、征司は少ししょんぼりしながら振り返る。プリズマシャインを糾弾するような少女の言に、あぁーそういう感じ?と何かを察し様子見に移行する。
(あれかなぁ…自分にも相手にも厳しいような、理想の高い感じのやつなのかなぁ…くっそめんどくさそうだなぁ)
征司は戦闘態勢を解き、少女たちのやり取りを半ば他人事のように眺めていた。
「苛烈な、拷問を、受けながらも、こうして、生き延びて……」
後ろから眺める競泳水着の魔法少女は、かなり際どい格好をしていた。クロスバックの背後は、前面同様に布面積が少なく背中の大半が晒されている。ヒップを包む部分は緩いV型になっており尻の分かれ目が見えるほど切れ込みが鋭い。
(魔法少女ってなんでこうもエロい格好しているのかねぇ…)
「挙句、公園で、雌犬プレイ…!」
「………それはっ!」
上半身を起こしたプリズマシャインは、小さな少女に気圧されながらも反論しようとする。
「毎日毎日、ご主人様に、死にそうなほどの、拷問を、してもらって!」
少女の口から漏れる単語に違和感を覚え始めるプリズマシャインと征司。
(ん?ご主人様?)
征司は?と頭に疑問符を浮かべる。
少女の握りしめられた拳は強く握りしめられ、怒りにぷるぷると震えるようにも見えた。
「なんてっ…!なんて、羨ましい!!」
《はい?》
二人の声が重なった。
「えっと…なに…を?」
一瞬完全に思考が停止したプリズマシャインが問いかける。
「私はあなたが、羨ましい!許せない!毎日、毎日、ご主人様に、虐めてもらえる、あなたが!」
目を丸くして固まるプリズマシャイン。
成り行きを見守ろうとしていた征司だが、急に自分を巻き込んで訳のわからない方向に話が進み、たまらず青髪少女に声をかけた。
「あぁーちょっといいか?お前、えっとアクアブロンテだっけ?」
「はい、ブタと、お呼びください、ご主人様。イヌでも可、です」
征司を見つめ、小さな声、辿々しい口調で答える少女。
潤んだ瞳に荒い息、よく見ると股間も薄っすらと湿っているように見える。
クール系美少女?否、完全に発情した雌の顔だ。
「いや呼ばねぇよ、ってかご主人様ってなんだよおい!?いつから俺がそんなもんになった!!」
ヤバそうな雰囲気をピリピリと感じて後ずさる征司。そこに少女はためらうこと無くずずぃっと距離を詰める。
「ご主人…様?」
なんで?と言わんかのように首を傾げる。
「不思議そうに顔を傾げるな!お前何しに来たんだ!?プリズマシャインを助けに来たんじゃないのか!!?」
あぁーこいつ本格的にやべぇやつだ、と普段の強気な征司とは思えないほど明確な警戒心を露わにする。
「梨姫は、ご主人様の、奴隷に、してもらいに来ました」
梨姫と名乗った少女は、征司の前で足を折り膝を付き、三指をついて上目遣いに言い放った。
「プリズマシャイン、と、同じ、ご主人様の、奴隷、魔法少女に、してください」
「はい、ちょっとターイム!」
少女を押し止めるように片手を突き出し押しとどめてから、征司はプリズマシャインの耳元へコソコソと話しかける
「あれ、お前が呼んだんだろ?何、何がどうなってんの?」
「知らないわよっ!こっちが聞きたいわ!」
「いやでも呼んだのはお前だろ?誰なんだよ、あれ」
「えっと、うーん、それはそう…なんだけど……」
いたずらがバレた子供のように歯切れ悪く茉莉香が答える。
「水沢梨姫、隣のクラスの魔法少女よ。私がこっちに来る前からこのあたりで魔法少女をやっている子!どんな強敵にも怯まずに向かっていって、ボロボロになっても絶対に生きて帰ってくるって噂で、不屈の魔法少女とか呼ばれているのだけれど……」
「…それがなんでいきなりあぁなるんだ?のっけからめっちゃ屈してるんだが」
「だから私が聞きたいわよ!?」
征司とプリズマシャイン、二人顔を突き合わせ、しばらく沈黙する。
「………ご主人、様?」
そんな二人に、器用に膝をついたままクルリと回転して視線を向けながら、不思議そうな顔を向ける梨姫。
「あぁーえっと、水沢さん?ごめんなんか小学生か何かかと思ってたんだけど同級生だったんだな」
「雌ブタで、良い。雌イヌでも、良い…よ?」
小さな、あまり感情がこもっていなさそうな声で濃厚な内容を淡々と言う。
「いやいや、とりあえずはせめて名前で呼ばせてくれ!」
流石に征司も、いきなり現れた小学生のような少女をブタやイヌと呼ぶ精神力は持ち合わせていなかった。自分から押すには強いが、相手から押されると案外弱い、征司の性分である。
「わかった。じゃぁ、梨姫、で」
「おーけー梨姫、それでいこう、それがいい」
感情があまり表に出ていない梨姫とは対象的に、米国映画の登場人物のように、オーバーリアクション気味に征司が言う。
「梨姫、それで君は一体……何をしにきたんだ?」
恐る恐る征司が問う。
名前を呼ばれて少しだけ嬉しそうに、梨姫の薄い表情がピクリと動く。
「ご主人様の、奴隷に、なりに、きました。プリズマ、シャインみたいに、いっぱい、虐めてください…!」
………………しばらくの沈黙。
「本気(まじ)?」
「うん」
あちゃー、と片手で額を抑える征司。
「あぁーえぇと……分かった。とりあえず、プリズマシャインを助けに来たわけじゃぁないのな…」
どうしたものかと考えながら、次のように返答した。
「色々と誤解もあるみたいだから、ちょっと今日はこれくらいにして、時間をおいてまた今度ゆっくり話を……」
目をそらさずじっと見つめ続ける少女から、全力で事態の収拾、否、逃亡を図ろうとする。完全にガン逃げ、先送りの姿勢である。
征司は、魔法少女の奴隷はいいがこんな怪しいのは勘弁してくれ、と割と本気で嫌がっている。
「だめ、奴隷にしてもらうまで、帰さない」
いやいやいやいや意味がわからない、と本気で逃げ出したくなった征司。
さしもの彼も、突如現れ奴隷にしろというロリっ子貧乳ハイレグ競泳水着同級生魔法少女(推定AカップよりのギリギリBカップ)などという強すぎる個性の塊を簡単には受け入れられなかった。
「してくれないと、これから、ずっと、ご主人様の、邪魔をする」
小さな声、これまでと変わらぬ口調で少女が宣戦布告する。
「プリズマシャインが、したようなことを、いっぱい。他の、魔法少女も、焚き付けて、いっぱい、いっぱい、する」
青い瞳が征司を捉えて離さない。
「えぇっと…本気?」
少女は小さく、しかし力強く頷く。
その様子に、諦めたようにため息を付く征司。
「すまん、マジで何考えてるかわからないから、ちょっと魔法で頭の中探らせてもらうぞ」
仕方がない、と呟きながら征司は右手を梨姫の頭に添え、膨大な魔力を集めて複雑な魔法陣を展開していく。
少女からの抵抗はない。
行使するのは、記憶を読み取る魔法。
少女の脳から、彼女の考え、真意を読み取っていく。
魔法少女のような魔法抵抗の高い存在からは、征司ほどの魔導士であっても何の準備も無しには表層的な記憶しか読み取れないが、しばらくして一通り今必要な情報を得た征司はため息を付いた。
(あかん…こいつはあかん…まじもんや…)
あまりのショックにエセ関西人のような口調で思考してしまう征司。
「分かって、もらえた?」
少女の問いかけに、征司は「あぁ」と短く答える。
「あの…どういうこと?」
話に付いていけなくなっていたプリズマシャインが二人に問いかける。
「茉莉香、こいつは本気で俺の奴隷になりたいと思っている。しかも、お前にしたような拷問を、いやもっとキツイことをやって欲しいと思っている」
「……は?」
「良いか、落ち着いてよく聞け。こいつは真性の!超が付くほどの!ドMの変態だ!!」
征司からのドM宣言に、梨姫は顔を赤らめて照れたような、それでいて『分かってくれた!』と嬉しそうな表情を浮かべる
「こいつは、小学生の頃に魔獣に嬲られたのと、魔人族に捕まって拷問をされたので目覚めた真性のドMだ……!」
「えっ、えっ、何を言って…?」
少女と征司を交互に何度も見やりながら、混乱した茉莉香が問いかける。
「こいつ、魔界の奴らと戦った時、何度もボロボロになって帰ってきてるよな」
「えぇ、そんな話は聞いたことがあるけれど…」
「それ、全部わざとだわ。こいつ多分お前より強いぞ」
確信を持った声で征司が宣言する。
「えぇっ!?嘘!!」
「嘘じゃねぇよ、ギリギリまで嬲られても死なずに生きて帰れるようにめっちゃ鍛えてるぞ、こいつ」
絶句するプリズマシャイン。理解してもらえて嬉しそうなアクアブロンテ。
「あと、こいつ水泳部だよな、エースって言われるほど練習して頑張っているが、なんでだと思う?」
「………?この流れだと、泳ぐのが好きだから、とかじゃあないの…よね?」
あぁ、と頷きながら疲れた声で征司が答える。
「息ができないような苦しい状態で、キツイ練習で扱かれるのが気持ちいいからだとよ」
「………………………」
ドン引きして絶句しているプリズマシャイン。
その横で、征司はどうしたもんかなぁ、と頭をかきながら考え込む。
彼女の頭の中を探り、真性のドMであり、茉莉香を通じて自分の正体も茉莉香にしている調教内容も完全にバレて、奴隷にしなかった場合本当に厄介なことを仕掛けてくる覚悟と用意があることを理解し、征司は軽い頭痛を覚え額に手をあてる。
しばらくして、覚悟を決めた。
「よし、お前の要求通り、今日から飼ってやろう。後悔するなよ?」
少々見た目に犯罪感はあるが、征司好みの顔立ちの美少女でもある。呪印で縛り、自由に使える魔法少女が手に入るというだけでも十分プラスになると考え、少女の要求を飲むことにした。
魔法少女に手を出した?ちげぇよあっちから勝手にやってきたんだよ、と誰に何か言われても全力で責任転嫁していく所存である。
「ありがとう、ございます、ご主人様」
征司の答えに、心做しか嬉しそうな表情で頭を下げる。
ついてこい、と征司が促すと、魔法少女姿から元に戻った梨姫がてくてくと小走りに征司の後に続いた。その姿は、髪色が黒に戻り制服になっただけで他は何も変わらず、無理やり高等部の制服を着せられた小学生のようだった。
錬金魔道士・松崎征司は、この日ロリっ子貧乳ハイレグ競泳水着真性超ドM同級生魔法少女を奴隷にした。
「あぁ、ところで茉莉香、俺を倒そうとか考えて外部に連絡とった上にこんなもん連れてきやがった罪は重いぞ?今週末、寝れると思うなよ?」
きっちりと茉莉香に釘を刺す征司。
抵抗を諦めて制服姿に戻っていた茉莉香は、絶望と恐怖が張り付いた表情をし、それを羨ましそうな潤んだ表情で梨姫が見つめていた。
当然の様に今日も茉莉香は制服の下に魔法少女変身時のレオタードを模した服を着せられ、両穴には太いバイブが突き刺さり、乳首は昆虫のような多足のローターが食らいついている。さらに首輪を付けられ、そこから伸びるリードは征司に握られていた。その顔は紅く高揚、発情し今にも蕩けそうだ。
朝から身体を責め続ける魔道具により、茉莉香は今日だけで既に100回近くイっている。
快楽に砕けそうな腰を必死に持ち上げ、犬のように這いつくばる。首輪に付けられたリードを引かれ、尻を叩かれ股間から淫らな液体を漏らしながら、ゆっくりと公園を四つ足で歩かされる。途中、子供が遊ぶ遊具に向かって片足を上げた犬の小便ポーズで放尿させられたりしながら3周ほど公園を回り、出ようとしたところで征司が異変に気づく。
(…人払いの結界か)
夕方近くの公園は普段であれば、放課後に暇を持て余した学生や子供を遊ばせている近所の主婦などが少なからずいるものだ。実際に、征司らが公園へ来た時には普段と変わらない人出であった。その中で認識阻害の魔法を発動させながら露出プレイをしていたのだが、今の彼らの周りには誰もいない。都会の真ん中に急にできたエアポケットのように、人の気配が一切なくなっていた。
(一昨日からずっと俺を監視しているやつか。別口…は無いだろうな)
犯人の心当たりを探っていると、先に相手が動いた。
突如、征司たちの前、空中に人を2、3人くらい包み込めそうな大きさの水球が発生する。
――パシャーン
またたく間に大きくなったそれは地面に向かって炸裂し、中から小柄な少女が現れた。
征司は降り注ぐ水を障壁で防ぎながら、眼前に着地した少女に注意を向ける。
(水使いの魔法少女か。…小学生くらい、か?)
短めで生地の薄い、白色のソックスと手袋、羽の生えた靴、右手にはレイピアを持ち、紺色の競泳水着のような衣装に身を包んだ、緩くウェーブの掛かった青いミディアムヘアーの背の低い少女だ。
切れ長の双眸が征司と茉莉香を見つめる。一見すると落ち着いた、クールな雰囲気の美少女だ。
(しかしまた、すげぇのが来たなぁ……)
少女の水着はかなりのハイレグ、市販のレッグの高い競泳水着よりもさらにレッグが高く、生地も薄く身体のラインが際立ち、食い込んでいる。少し離れたところからでも、股間の割れ目がくっきりと見え、慎ましやかな胸の頂点にある乳首の形もわかりそうだった。
小学生の様なその体型から、年端も行かぬ幼子に卑猥な衣装を着せたような得も言わぬ背徳感を感じさせる。
征司が突然現れた魔法少女を観察していると、背後で這いつくばっていた茉莉香が立ち上がり、魔法少女へと変身すると、召喚した魔法剣でリードを断ち切り距離を取った。
「――――クッ!―――――あぁッ!」
競泳水着の魔法少女と征司を真ん中に挟み込むような位置を取り、二穴からバイブを躊躇なく抜き投げ捨て、胸のローターも引きちぎるように掴み捨てる。久しぶりに完全武装で変身したプリズマシャインは、召喚したショートソードを構え臨戦態勢を取る。
「感謝するわ、アクアブロンテ!出来る限り援護するけど、私のことは気にせず一気にそいつを叩いて!!」
プリズマシャインが征司に敵意を向ける。
その瞬間呪印の強制により身体の自由が奪われかけるが、今しかないと渾身の魔力を込めて抗う。
(なるほど、他の魔法少女に助けを求めたか。受ける奴がいるとは思わなかったが…。しかし茉莉香も、20%くらいまで呪印が侵食しているはずなのに、かなり頑張る)
征司は必死に身体強化の支援系魔法を行使しようとするプリズマシャインの様子を一瞥して、アクアブロンテと呼ばれた少女の方へ注意を向ける。
「茉莉香、お前小学生に助けを求めたのか」
征司が呟いた次の瞬間、青髪の少女が動く。
迎え撃とうと構える征司。
しかし少女は征司を無視して横をすり抜け、プリズマシャインへとレイピアによる刺突を放つ。
予想外の攻撃に、プリズマシャインは慌ててショートソードでレイピアの先端をずらすように受け直撃を避けるが、威力を殺しきれずショートソードを弾かれてしまう。
体制を崩したところに、青髪少女の回し蹴りが入る。
勢いよく吹き飛び、地面に仰向けに倒れたプリズマシャインへ、少女がゆっくりと近づいていく。
「プリズマシャイン、私は、あなたが、許せない」
小さな声で少女が続ける。
「無様に負けて、死ぬことも、なく…奴隷になって」
ノリノリで撃退する気だったところをスカされ、征司は少ししょんぼりしながら振り返る。プリズマシャインを糾弾するような少女の言に、あぁーそういう感じ?と何かを察し様子見に移行する。
(あれかなぁ…自分にも相手にも厳しいような、理想の高い感じのやつなのかなぁ…くっそめんどくさそうだなぁ)
征司は戦闘態勢を解き、少女たちのやり取りを半ば他人事のように眺めていた。
「苛烈な、拷問を、受けながらも、こうして、生き延びて……」
後ろから眺める競泳水着の魔法少女は、かなり際どい格好をしていた。クロスバックの背後は、前面同様に布面積が少なく背中の大半が晒されている。ヒップを包む部分は緩いV型になっており尻の分かれ目が見えるほど切れ込みが鋭い。
(魔法少女ってなんでこうもエロい格好しているのかねぇ…)
「挙句、公園で、雌犬プレイ…!」
「………それはっ!」
上半身を起こしたプリズマシャインは、小さな少女に気圧されながらも反論しようとする。
「毎日毎日、ご主人様に、死にそうなほどの、拷問を、してもらって!」
少女の口から漏れる単語に違和感を覚え始めるプリズマシャインと征司。
(ん?ご主人様?)
征司は?と頭に疑問符を浮かべる。
少女の握りしめられた拳は強く握りしめられ、怒りにぷるぷると震えるようにも見えた。
「なんてっ…!なんて、羨ましい!!」
《はい?》
二人の声が重なった。
「えっと…なに…を?」
一瞬完全に思考が停止したプリズマシャインが問いかける。
「私はあなたが、羨ましい!許せない!毎日、毎日、ご主人様に、虐めてもらえる、あなたが!」
目を丸くして固まるプリズマシャイン。
成り行きを見守ろうとしていた征司だが、急に自分を巻き込んで訳のわからない方向に話が進み、たまらず青髪少女に声をかけた。
「あぁーちょっといいか?お前、えっとアクアブロンテだっけ?」
「はい、ブタと、お呼びください、ご主人様。イヌでも可、です」
征司を見つめ、小さな声、辿々しい口調で答える少女。
潤んだ瞳に荒い息、よく見ると股間も薄っすらと湿っているように見える。
クール系美少女?否、完全に発情した雌の顔だ。
「いや呼ばねぇよ、ってかご主人様ってなんだよおい!?いつから俺がそんなもんになった!!」
ヤバそうな雰囲気をピリピリと感じて後ずさる征司。そこに少女はためらうこと無くずずぃっと距離を詰める。
「ご主人…様?」
なんで?と言わんかのように首を傾げる。
「不思議そうに顔を傾げるな!お前何しに来たんだ!?プリズマシャインを助けに来たんじゃないのか!!?」
あぁーこいつ本格的にやべぇやつだ、と普段の強気な征司とは思えないほど明確な警戒心を露わにする。
「梨姫は、ご主人様の、奴隷に、してもらいに来ました」
梨姫と名乗った少女は、征司の前で足を折り膝を付き、三指をついて上目遣いに言い放った。
「プリズマシャイン、と、同じ、ご主人様の、奴隷、魔法少女に、してください」
「はい、ちょっとターイム!」
少女を押し止めるように片手を突き出し押しとどめてから、征司はプリズマシャインの耳元へコソコソと話しかける
「あれ、お前が呼んだんだろ?何、何がどうなってんの?」
「知らないわよっ!こっちが聞きたいわ!」
「いやでも呼んだのはお前だろ?誰なんだよ、あれ」
「えっと、うーん、それはそう…なんだけど……」
いたずらがバレた子供のように歯切れ悪く茉莉香が答える。
「水沢梨姫、隣のクラスの魔法少女よ。私がこっちに来る前からこのあたりで魔法少女をやっている子!どんな強敵にも怯まずに向かっていって、ボロボロになっても絶対に生きて帰ってくるって噂で、不屈の魔法少女とか呼ばれているのだけれど……」
「…それがなんでいきなりあぁなるんだ?のっけからめっちゃ屈してるんだが」
「だから私が聞きたいわよ!?」
征司とプリズマシャイン、二人顔を突き合わせ、しばらく沈黙する。
「………ご主人、様?」
そんな二人に、器用に膝をついたままクルリと回転して視線を向けながら、不思議そうな顔を向ける梨姫。
「あぁーえっと、水沢さん?ごめんなんか小学生か何かかと思ってたんだけど同級生だったんだな」
「雌ブタで、良い。雌イヌでも、良い…よ?」
小さな、あまり感情がこもっていなさそうな声で濃厚な内容を淡々と言う。
「いやいや、とりあえずはせめて名前で呼ばせてくれ!」
流石に征司も、いきなり現れた小学生のような少女をブタやイヌと呼ぶ精神力は持ち合わせていなかった。自分から押すには強いが、相手から押されると案外弱い、征司の性分である。
「わかった。じゃぁ、梨姫、で」
「おーけー梨姫、それでいこう、それがいい」
感情があまり表に出ていない梨姫とは対象的に、米国映画の登場人物のように、オーバーリアクション気味に征司が言う。
「梨姫、それで君は一体……何をしにきたんだ?」
恐る恐る征司が問う。
名前を呼ばれて少しだけ嬉しそうに、梨姫の薄い表情がピクリと動く。
「ご主人様の、奴隷に、なりに、きました。プリズマ、シャインみたいに、いっぱい、虐めてください…!」
………………しばらくの沈黙。
「本気(まじ)?」
「うん」
あちゃー、と片手で額を抑える征司。
「あぁーえぇと……分かった。とりあえず、プリズマシャインを助けに来たわけじゃぁないのな…」
どうしたものかと考えながら、次のように返答した。
「色々と誤解もあるみたいだから、ちょっと今日はこれくらいにして、時間をおいてまた今度ゆっくり話を……」
目をそらさずじっと見つめ続ける少女から、全力で事態の収拾、否、逃亡を図ろうとする。完全にガン逃げ、先送りの姿勢である。
征司は、魔法少女の奴隷はいいがこんな怪しいのは勘弁してくれ、と割と本気で嫌がっている。
「だめ、奴隷にしてもらうまで、帰さない」
いやいやいやいや意味がわからない、と本気で逃げ出したくなった征司。
さしもの彼も、突如現れ奴隷にしろというロリっ子貧乳ハイレグ競泳水着同級生魔法少女(推定AカップよりのギリギリBカップ)などという強すぎる個性の塊を簡単には受け入れられなかった。
「してくれないと、これから、ずっと、ご主人様の、邪魔をする」
小さな声、これまでと変わらぬ口調で少女が宣戦布告する。
「プリズマシャインが、したようなことを、いっぱい。他の、魔法少女も、焚き付けて、いっぱい、いっぱい、する」
青い瞳が征司を捉えて離さない。
「えぇっと…本気?」
少女は小さく、しかし力強く頷く。
その様子に、諦めたようにため息を付く征司。
「すまん、マジで何考えてるかわからないから、ちょっと魔法で頭の中探らせてもらうぞ」
仕方がない、と呟きながら征司は右手を梨姫の頭に添え、膨大な魔力を集めて複雑な魔法陣を展開していく。
少女からの抵抗はない。
行使するのは、記憶を読み取る魔法。
少女の脳から、彼女の考え、真意を読み取っていく。
魔法少女のような魔法抵抗の高い存在からは、征司ほどの魔導士であっても何の準備も無しには表層的な記憶しか読み取れないが、しばらくして一通り今必要な情報を得た征司はため息を付いた。
(あかん…こいつはあかん…まじもんや…)
あまりのショックにエセ関西人のような口調で思考してしまう征司。
「分かって、もらえた?」
少女の問いかけに、征司は「あぁ」と短く答える。
「あの…どういうこと?」
話に付いていけなくなっていたプリズマシャインが二人に問いかける。
「茉莉香、こいつは本気で俺の奴隷になりたいと思っている。しかも、お前にしたような拷問を、いやもっとキツイことをやって欲しいと思っている」
「……は?」
「良いか、落ち着いてよく聞け。こいつは真性の!超が付くほどの!ドMの変態だ!!」
征司からのドM宣言に、梨姫は顔を赤らめて照れたような、それでいて『分かってくれた!』と嬉しそうな表情を浮かべる
「こいつは、小学生の頃に魔獣に嬲られたのと、魔人族に捕まって拷問をされたので目覚めた真性のドMだ……!」
「えっ、えっ、何を言って…?」
少女と征司を交互に何度も見やりながら、混乱した茉莉香が問いかける。
「こいつ、魔界の奴らと戦った時、何度もボロボロになって帰ってきてるよな」
「えぇ、そんな話は聞いたことがあるけれど…」
「それ、全部わざとだわ。こいつ多分お前より強いぞ」
確信を持った声で征司が宣言する。
「えぇっ!?嘘!!」
「嘘じゃねぇよ、ギリギリまで嬲られても死なずに生きて帰れるようにめっちゃ鍛えてるぞ、こいつ」
絶句するプリズマシャイン。理解してもらえて嬉しそうなアクアブロンテ。
「あと、こいつ水泳部だよな、エースって言われるほど練習して頑張っているが、なんでだと思う?」
「………?この流れだと、泳ぐのが好きだから、とかじゃあないの…よね?」
あぁ、と頷きながら疲れた声で征司が答える。
「息ができないような苦しい状態で、キツイ練習で扱かれるのが気持ちいいからだとよ」
「………………………」
ドン引きして絶句しているプリズマシャイン。
その横で、征司はどうしたもんかなぁ、と頭をかきながら考え込む。
彼女の頭の中を探り、真性のドMであり、茉莉香を通じて自分の正体も茉莉香にしている調教内容も完全にバレて、奴隷にしなかった場合本当に厄介なことを仕掛けてくる覚悟と用意があることを理解し、征司は軽い頭痛を覚え額に手をあてる。
しばらくして、覚悟を決めた。
「よし、お前の要求通り、今日から飼ってやろう。後悔するなよ?」
少々見た目に犯罪感はあるが、征司好みの顔立ちの美少女でもある。呪印で縛り、自由に使える魔法少女が手に入るというだけでも十分プラスになると考え、少女の要求を飲むことにした。
魔法少女に手を出した?ちげぇよあっちから勝手にやってきたんだよ、と誰に何か言われても全力で責任転嫁していく所存である。
「ありがとう、ございます、ご主人様」
征司の答えに、心做しか嬉しそうな表情で頭を下げる。
ついてこい、と征司が促すと、魔法少女姿から元に戻った梨姫がてくてくと小走りに征司の後に続いた。その姿は、髪色が黒に戻り制服になっただけで他は何も変わらず、無理やり高等部の制服を着せられた小学生のようだった。
錬金魔道士・松崎征司は、この日ロリっ子貧乳ハイレグ競泳水着真性超ドM同級生魔法少女を奴隷にした。
「あぁ、ところで茉莉香、俺を倒そうとか考えて外部に連絡とった上にこんなもん連れてきやがった罪は重いぞ?今週末、寝れると思うなよ?」
きっちりと茉莉香に釘を刺す征司。
抵抗を諦めて制服姿に戻っていた茉莉香は、絶望と恐怖が張り付いた表情をし、それを羨ましそうな潤んだ表情で梨姫が見つめていた。
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