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プロローグ
魔法少女プリズマシャイン
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この世界では、多くの人々が知らぬ裏側で2つの勢力が何千年にも及び長きに渡り戦い続けている。
1つは世界の裏側、別位相に存在する魔界に居を構える魔人族。褐色の肌と赤い瞳が特徴の、力ある種族である。
もう一つは神々に選ばれ精霊の力を操る神の使徒。人間界において普通の人間の中に極稀に生じ、驚異的な肉体を持ち神秘の魔法を使う。そのほとんどがうら若い少女である。所謂ところの魔法少女であった。
【錬金術師】松崎征司は魔人族の組織「ブラックドレアム」との取引、自身の作った錬金アイテムと魔界の素材との物々交換を邪魔され、青筋を立てながら金色の少女を睨んだ。
ショートソードを構えながら空中に浮かぶ少女は、体のラインをくっきりと示す魔法少女衣装に身を包み、不敵な笑みを浮かべていた。
この世界の魔法少女は、誰も彼もやたらと露出の高いピッチリとした衣装を身につけている。少なくとも征司がこれまでに出会った魔法少女は皆そうだ。
眼前の少女も例に漏れず、紺色に赤白ラインの入った首元まで覆うハイレグレオタード型のボディスーツだ。
魔法による防御があり、動きやすさを重視しているのだろうが、大人にはなりきれていない幼さの残る端正な顔立ちと、Eカップはあろうかという巨乳がスーツ越しに圧倒的な存在感を放っている。手足を覆うグローブとブーツに、魔法少女らしく魔力を帯びて輝く魔石が散りばめられていなければもはやただの痴女だろうと征司は思った。
「おいこらそこの痴女魔法少女、てめぇ【中立】の俺に手を出すことがどういうことかわかっているんだろうな?」
「ちっ、痴女とは何よ痴女とは!!【中立】だかなんだか知らないけれど、人類に仇なす魔人族と取引を行う悪に容赦はしないわ。今代最強の魔法少女、プリズマシャインがまとめて吹き飛ばしてあげるわよっ!」
普段ならば戦闘領域からとっとと逃げ出し巨大な胸を揺らしスーツを体に食い込ませ、時には破られながら必死に魔人族と戦う魔法少女の姿を遠くから眺めているだけの【中立】である征司であったが、今回ばかりはそうもいかない。
自身の作品と引き換えに手に入れた貴重な素材が木っ端微塵に吹き飛ばされ、ついでに続けて容赦なくプリズマシャインから放たれた光弾で魔人族の護衛が更に3人消失した。
魔人族もただ一方的にやられているわけではない。最初に現れた褐色の男がスーツケースを確保すると、残りの護衛が障壁を展開し、火炎弾や氷塊を高速で射出し、時には雷霆を轟かせ応戦を始めた、しかし。
「この程度、私に効くと思っているのかしら」
プリズマシャインは見下すようにため息をつき、周りに展開した光の障壁で攻撃のことごとくを防ぐ。
「チィッ、流石は最強を自称する魔法少女、この程度の火力では傷一つ付かんか。」
「無駄よ」
キーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!
耳鳴りのような音とともに閃光が迸り、また一人魔人族の護衛が消失する。
「貴様ら、足止めだけで良い。3分稼いでから撤退せよ!」
褐色の男は焦った声で護衛に命じる。その声に反応するように少女が動く。
「逃がすと思って?」
宙に浮き逃げようとする男の眼前に、光の如き速さで移動した少女はショートソードで男のスーツケースを持つ腕を切り落とさんと刃を振るう。
「おいこらちょっとまて」
少女の耳元にドスの利いた声が届く。
それとほぼ同時に、少女よりもなお早く一瞬でその真横に移動した錬金術師が、彼女の柔らかそうな腹を蹴り飛ばした。
1つは世界の裏側、別位相に存在する魔界に居を構える魔人族。褐色の肌と赤い瞳が特徴の、力ある種族である。
もう一つは神々に選ばれ精霊の力を操る神の使徒。人間界において普通の人間の中に極稀に生じ、驚異的な肉体を持ち神秘の魔法を使う。そのほとんどがうら若い少女である。所謂ところの魔法少女であった。
【錬金術師】松崎征司は魔人族の組織「ブラックドレアム」との取引、自身の作った錬金アイテムと魔界の素材との物々交換を邪魔され、青筋を立てながら金色の少女を睨んだ。
ショートソードを構えながら空中に浮かぶ少女は、体のラインをくっきりと示す魔法少女衣装に身を包み、不敵な笑みを浮かべていた。
この世界の魔法少女は、誰も彼もやたらと露出の高いピッチリとした衣装を身につけている。少なくとも征司がこれまでに出会った魔法少女は皆そうだ。
眼前の少女も例に漏れず、紺色に赤白ラインの入った首元まで覆うハイレグレオタード型のボディスーツだ。
魔法による防御があり、動きやすさを重視しているのだろうが、大人にはなりきれていない幼さの残る端正な顔立ちと、Eカップはあろうかという巨乳がスーツ越しに圧倒的な存在感を放っている。手足を覆うグローブとブーツに、魔法少女らしく魔力を帯びて輝く魔石が散りばめられていなければもはやただの痴女だろうと征司は思った。
「おいこらそこの痴女魔法少女、てめぇ【中立】の俺に手を出すことがどういうことかわかっているんだろうな?」
「ちっ、痴女とは何よ痴女とは!!【中立】だかなんだか知らないけれど、人類に仇なす魔人族と取引を行う悪に容赦はしないわ。今代最強の魔法少女、プリズマシャインがまとめて吹き飛ばしてあげるわよっ!」
普段ならば戦闘領域からとっとと逃げ出し巨大な胸を揺らしスーツを体に食い込ませ、時には破られながら必死に魔人族と戦う魔法少女の姿を遠くから眺めているだけの【中立】である征司であったが、今回ばかりはそうもいかない。
自身の作品と引き換えに手に入れた貴重な素材が木っ端微塵に吹き飛ばされ、ついでに続けて容赦なくプリズマシャインから放たれた光弾で魔人族の護衛が更に3人消失した。
魔人族もただ一方的にやられているわけではない。最初に現れた褐色の男がスーツケースを確保すると、残りの護衛が障壁を展開し、火炎弾や氷塊を高速で射出し、時には雷霆を轟かせ応戦を始めた、しかし。
「この程度、私に効くと思っているのかしら」
プリズマシャインは見下すようにため息をつき、周りに展開した光の障壁で攻撃のことごとくを防ぐ。
「チィッ、流石は最強を自称する魔法少女、この程度の火力では傷一つ付かんか。」
「無駄よ」
キーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!
耳鳴りのような音とともに閃光が迸り、また一人魔人族の護衛が消失する。
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褐色の男は焦った声で護衛に命じる。その声に反応するように少女が動く。
「逃がすと思って?」
宙に浮き逃げようとする男の眼前に、光の如き速さで移動した少女はショートソードで男のスーツケースを持つ腕を切り落とさんと刃を振るう。
「おいこらちょっとまて」
少女の耳元にドスの利いた声が届く。
それとほぼ同時に、少女よりもなお早く一瞬でその真横に移動した錬金術師が、彼女の柔らかそうな腹を蹴り飛ばした。
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