上 下
9 / 41
第1章-出撃編-

陵辱、最悪の処女喪失

しおりを挟む
「なんだよその格好は、誘ってんのかァ?」

 声の方へ視線を向けようとするが、叶海は力が入らず顔を横にして呻くだけだ。
 地面についた片耳から、イービルガイの足音が地面を伝ってよく聞こえてくる。

「うっ…このぉ……!くる、なぁ……!!」

 腕を振って、怪人を追い払おうとするが全く意味をなさない。
 ニヤつく怪人に、今度は尻を思い切り蹴られた。

「おごおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 一発ではなく、続けて何発も、何発も。衝撃を受け止める叶海の身体が、ずるずると地面を削り、埋まっていく、それほどの衝撃。

「ひぎいいぃぃぃっ!あぐううぅぅぅぅっ!!おごおぉぉぉぉぉっ!ふぎっ、ぐいいいいいいぃぃ!!に゛ゃああぁぁぁぁぁぁ!!あぎっ…んほおおおぉぉぉぉ!!」

 スーツの防御が無くなり、衝撃の全ては叶海の身体が受け止めている。
 それによって生じる激痛は、スーツの機能により全てが快楽へと変換されていた。

《警告!!装着者の肉体にダメージが蓄積しています。回復機能を優先、スーツの損傷回復、及び攻撃能力が著しく低下します》

 痛みが快感に変わっているだけで、感覚の大きさは変わらない。

 痛みとは、生命の危機を知らせる信号だ。それが大きければ大きいほど、命の危険は大きくなる。それらが苦痛緩和の名のもとに、大きさをそのままに快感へと変換されていく。
 苦痛ならば、生物としての生存本能によって立ち上がれたかもしれない。あまりの激痛に泣き叫ぶことにはなろうが、それでも身体は生きようとしたはずだ。
 だが今、叶海を襲うのはこれまでの人生で体感したことのない強さの快感。身体がダメージを受ければ受けるほど、迸る快楽に身体が蕩けていく。

 良かれと思って付けられたスーツの機能が、叶海を逃れられない敗北の沼へと引きずり込む。

「う゛にゃあぁぁぁぁぁ!おほおおおぉぉぉ!!ひにゅうぅぅぅぅぅ!!くひゅうぅぅぅぅぅっ!!!あひぃぃっ、あひいぃぃぃぃっ!!あ゛ひいいいぃぃぃぃぃ!!」

 蹴りつけられる度、股間から透明な液体が飛び散り、イービルガイの足先を濡らす。

「なんだお前、ケツ蹴られて感じてやがるのか?とんだ変態じゃねぇか」

「これっ、わぁぁぁ…ちがっ…ううひい゛い゛いいぃぃ!!んにいいいぃぃぃぃぃぃぃ!!んおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!あぎいいいぃぃぃぃぃ!!あひいいいいぃぃぃぃぃぃぃッ!!!」

「何が違うってんだよ!!ガンギマリじゃねぇか!!オラオラどうだドMの変態がっ!だらだらマン汁垂らしやがって、イキ晒せぇ!!」

 イービルガイは連打を止めて足を大きく振りかぶると、蹴り続けられ赤く腫れ上がった叶海の尻に渾身の一撃を放つ。

「ひぎいいいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!!」

 ――プシャァァァァァァ!!

 股間から、愛液混じりの小便が吹き出る。ホカホカと湯気を立てた水分が、大地にじんわりと吸われ広がっていく。その湿った大地の上で、ヒクヒクと腰から太ももにかけてを痙攣させて叶海は悶える。

「くひいぃぃっ、おおぉぉ……んおおぉぉ…おぉっ、おおぉぉ……」
「ケッ、無様にイキ散らしやがって。まぁ人間の女にしちゃぁよく耐えたもんだ」

 腰の痙攣が収まると、叶海はゆっくりと動き出した。

「うううぅ……んんぅぅ……あっ…く…いぃ……ぅぅ……ぐっ、うぅ……!」

 這いずり、牛歩のような鈍い動きだが、イービルガイから離れるように、逃走の意思を持って身体に力を込めている。蹴り続けられ、絶頂に至った下半身は力が入らないのだろう、ほとんど腕の力だけで、上半身を持ち上げるのが精一杯。まともに動けてはいない。
 それでも少女の意思は砕けていない、そのことに怪人イービルガイは驚きを隠せない。

「マジか、ほんとにおもしれぇなぁ。身体の傷も治り始めてやがる…なんてぇ再生力だ。こいつは絶対に怪人王サマもお喜びになるぞ」

 イービルガイはニヤリと笑い、少女が落とした二本のバトンを拾い上げる。

「よっしゃ、てめぇの獲物でトドメさしてやら!大人しくしやがれ!!」

 二本のバトンを振りかぶると、掲げられた叶海の股間目掛けて投擲。
 寸分違わず少女の穴、膣穴と尻穴へメイスのようなバトンの打撃部が突き刺さる。

 ――ズボッ!!ズボボボッ!!

「ぎやあああああああああああああああああああああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁ………………!!!」

 街中に響き渡るかのような大絶叫。
 穴を掘る、というよりは柔らかな肉壁を槍で突き刺すような行為だ。
 人体の急所を突き破られ、悶絶死寸前の激痛が威力そのまま快感に変換されて叶海の全身を駆け巡る。
 
 膣穴から溢れる鮮血には、破瓜の印も混じっていた。
 尻と膣2穴同時に、自分の装備で敵に突き破られる処女喪失。
 それで感じたのは人生最大級の快感。膜を破られる痛みも感じず絶頂できたことが唯一の救いだろうか?

「んぁ…………ぁぁ…………ぁ……………ぅ……………ぁぁぁ……………」

 快感が脳みその許容範囲をあっさりと超えアヘ顔を晒し、涎と鼻水と小便を垂らしながら叶海は意識を手放した。
 常人ならば、とてもではないが生きてはいられない残虐な所業。激痛にショック死するか、辛うじて耐えても股間からの大量出血で程なく死に至るだろう。

 だがそれでも、耐久性能抜群の新型スーツが少女の命をつなぎとめる。
 出血はすぐに止まり、その圧倒的な回復力で少女の身体を急速に癒やす。



 ここまで、戦闘開始から10数分。
 叶海の援軍は、もうすぐそこまで来ていた。

「チッ、新手か…。まだちょっと遊びたりねぇが、こいつを持ち帰って怪人王サマに献上するのが優先だな。仕方ねぇ、ここは一旦引いてやるか」

 トドメを刺されなければ…後少し、せめて叶海の意識があり抵抗できればこの後の展開も違ったのだろう。
 もしくは、反撃などせずイービルガイの攻撃をひたすら受け、防御に徹していれば時間が稼げたかもしれない。
 どちらにしろ、全ては後の祭り。

 意識を失った叶海を米俵のように抱え、イービルガイの姿が消える。
 この日、新型スーツ、アースガーディアンをまとった広瀬叶海は地球上から姿を消した。


 誰もが絶望し、彼女の生還を諦めた。
 ただ一人、ドクターKを除いて。

 彼女の変身スーツには、隠された機能がまだまだある。
 叶海は簡単に力尽きることはなく、数多の暴虐にも耐え生き延びる。例え、それを叶海が望まずとも、変身スーツは彼女を生かし続ける。

 それが、持久力と耐久性に優れ敵基地に囚われても生還できる防御特化型変身スーツ、アースガーディアン装着者の運命である。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

OLサラリーマン

廣瀬純一
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

明智さんちの旦那さんたちR

明智 颯茄
恋愛
 あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。  奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。  ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。  *BL描写あり  毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。

処理中です...