61 / 66
2章レルス王国編
魔物の祭り
しおりを挟む
「ん~、おはよう…。タイチぃ…。」
「おー、おはよう。よく眠れたようで何よりだ。」
外は朝か知らないけどな。まだエマは目を擦っている。完璧には醒めていない様子だ。
「とりあえず水で顔を洗ったらどうだ?スッキリすると思うぜ。」
「ん~、そうする……。」
さてと…、エマを待っている間に朝ごはんの用意でもするか…。昨日は肉が中心だったから今日は野菜を多くするか…。
ゆっくりと朝の献立でも考えていたら、テントで顔を洗っていたエマがフラフラとした歩きで戻ってきた。顔を見ると目は覚めているようだ。しかしなんというか…少し表情が怖いというか…威圧感を感じてしまう。
「どうした?ちょうど朝ごはんができたぞ。」
「………わ…れ…な……い」
「なんて言ったんだ?」
ガシッと肩を捕まれるがエマがなんと言ったか聞き取れない。
「……昨日のこと…忘れなさい…!!」
顔を真っ赤にして俺に昨日のことを忘れるようお願いしてきた。
昨日…。昨日の夜のことか…。
「無理だ。バッチリと覚えるからな。何だっけ?ルアが羨ましい……、だったよな?なぁ?」
「うわぁぁ~!!やめて!聞きたくない~!!」
顔をさらに真っ赤にして自分の顔を隠すように手で覆い、そのままテントに戻って行った。どうやら効果抜群のようだ。
「うっ、うっ…。どうして私はあんなこと言っちゃったの…?」
「あぁ、それなんだがな…、実は原因が分かったんだ。ほれ。」
俺はエマのテントの前に昨日の夜、エマがご飯と一緒に飲んでいた水だと思っていたものが入っていた缶を置く。
くんくんと、エマはそれを手に取って匂う。
「うっ…!なにこれ…。臭いわね…。水じゃない…。」
「あぁ、その通りだ。それは水じゃなくてお酒なんだよ。つまりアルコールが入ってるんだ。」
「なんてものを飲ませてるのよ!!だいたいなんでそんなものが私のアイテムボックスの中にあるのよ!!!」
エマは缶を地面に投げ捨てて怒り心頭という感じで俺に迫ってくる。
「待て。これには訳があるんだ。」
「どんな訳か知らないけど許されないわよ!私は王族よ!本来なら犯罪なんだからね!!」
とうとうエマは銃まで持ち出してきた。
……商売をする上で俺の世界の商品を作るのがいいと考えた俺は簡単に作れそうなものから作ってみる事にした。そのひとつがお酒である。お酒は発酵することが出来たら作ることが出来る。しかし発酵にはかなりの時間がかかる。だが俺には時間を操ることが出来る。
そこで俺は手始めにぶどうに時間魔法をかけて発酵してみることにした。結果は成功…。1日で完璧なぶどう酒ができた。この調子でどんどん色々なものを発酵して作っていたら沢山できてしまった。その結果間違えてエマのところに俺が発酵させたお酒が入っていたというわけだ。
そしてエマはそれを飲んでしまい、酔ってつい本音や弱音が出たのではないかと思われる。
これを説明したいんだが、今のエマは聞く耳を持ってくれそうにない。
ちなみにどうして気づけたのかと言うとエマが寝た後に俺もゆっくり過ごしていたら俺のアイテムボックスにも同じくお酒が入っていたのだ。昨日の夜にエマと一緒に飲んだやつも多分酒だったんだろうな。だから俺も変なことを言ってしまったのだ。意外と酒って飲んだだけで分からないんだな。多分舌が壊れているんだろう。
「本当は私を酔わすつもりだったんでしょ!!この変態!」
「そんなことして俺にメリットがあるかよ。」
むしろデメリットしか無いだろ。エマが酔いつぶれたら俺が困る。
まぁ、エマが元気になってよかったということにしよう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ふんっ!」
「俺が悪かった。だから機嫌をなおしたらどうだ?」
今は次の階層に降りる階段の途中である。
あの後も少しからかったのが悪かったのか、朝食を食べてなお機嫌が悪かった。ルアならご飯で一発で解決するところなんだけどなぁ。
「エマの反応が可愛かったからついからかったんだよ。悪かったって。」
「ふ、ふん!そんなこと言ったって許さないんだからね!!」
う~ん。ダメかぁ。次はどうしよう……っ!?!
「エマ、ストップだ…。」
「えっ?」
俺とエマは次の層に降りる直前で動きを止める。
「……これはちょっとピンチか…?」
「ねぇ、タイチ…?何がピンチなのよ?」
「魔力感知を使ってみろ。すぐにわかるぞ。」
「……っ!!?これって……。」
次の層は一見するといつもと同じように迷路みたいに見える。しかし魔力感知で分かったが降りた先の広場みたいなところの周りの壁には大量の魔物がいる。つまりはトラップだ。
ラギルダンジョンでも似たようなことがあったが今回は規模が違う。前は100匹程度だったと思うが今回は1000匹ぐらい入ると思う。それに今はルアがいない。なので大規模な魔法はないのだ。
強い相手との1VS1なら経験したことはあるが多対一はまだ経験したことが無い。雑魚が集まったところで負けるなんて思わないけど万が一があるからなぁ。
「魔物の祭りじゃない…。」
魔物の祭り…。簡単に説明すると魔物が沢山溢れる状態のことだ。何十年に1回ぐらいの確率で起こるらしい。しかも起こる原因は毎回違う。
「今回は私一人じゃ無理よ……?」
「それぐらい分かってる。俺も殺る。」
ボス戦を前にあんまり魔力を使うような戦闘はしたくなかったんだが…。こうなっては仕方ない。それにしてもラギルダンジョンの時も思ったが、ダンジョンを作った人は結構いやらしいな…。人が嫌がることを平然とやってきやがる。
「準備しろよ。多分下に降りた瞬間飛び出して来るだろうからな。」
「分かったわ……。」
……それにしてもルアは本当にどこにいるんだ?下に降りても誰かが戦った形跡が無かった。つまりルアはここまで来ていないということだ。ということはルアの現在地は俺より上の層にいると予想してたんだが。それにしては合流までが少し遅い気がする。戦闘に関してはともかくトラップには気づかずにハマってそうな気がするな…。
「準備できたわ!」
エマは両手に銃を構えている。腰にはアイテムボックスの袋がかけられている。そこに銃弾や他の銃が入っていたりするのだ。
「そうか。予め言っておくが魔法弾も遠慮なく使えよ。もったいないからと言って使わずに負けたら元も子もないからな。」
「もちろんよ!それぐらいは分かってるわ!危なくなったらタイチが助けてちょうだいね!」
「……場合による…。まぁ可能な限り自分でなんとかしてくれ。」
「何よそれ!ルアなら助けるでしょ!」
「ルアなら自分で何とかすると思うぞ?」
「私はか弱い女の子なのよ!」
「……か弱い……ねぇ。どこの世界にエマを見てか弱いというやつがいるのか…」
今のエマのステータスは人間離れ級になっている。そこら辺の人間はもちろん最上位の冒険者でもステータスではエマが勝るだろう。経験の差はまだまだ低いかもしれないが。
「私はか弱いわよ!」
「まぁ、安心しろ。本当にヤバいと思ったらすぐに呼べ。絶対に助けてやる。俺がヤバいと判断したら呼ばなくても助けてやるから。」
「……何よそれ……。反則だわ……。」
?声が小さすぎて何を言っているのかよく分からなかった。
「ほら、行くぞ。」
「分かったわ…。その…危なくなったら助けてね…?」
…これがデレなのか…?…不覚にも可愛いと思ってしまった。
「任せろ。それで昨日のことはチャラだ。」
そして魔物の祭りが始まる…。
「おー、おはよう。よく眠れたようで何よりだ。」
外は朝か知らないけどな。まだエマは目を擦っている。完璧には醒めていない様子だ。
「とりあえず水で顔を洗ったらどうだ?スッキリすると思うぜ。」
「ん~、そうする……。」
さてと…、エマを待っている間に朝ごはんの用意でもするか…。昨日は肉が中心だったから今日は野菜を多くするか…。
ゆっくりと朝の献立でも考えていたら、テントで顔を洗っていたエマがフラフラとした歩きで戻ってきた。顔を見ると目は覚めているようだ。しかしなんというか…少し表情が怖いというか…威圧感を感じてしまう。
「どうした?ちょうど朝ごはんができたぞ。」
「………わ…れ…な……い」
「なんて言ったんだ?」
ガシッと肩を捕まれるがエマがなんと言ったか聞き取れない。
「……昨日のこと…忘れなさい…!!」
顔を真っ赤にして俺に昨日のことを忘れるようお願いしてきた。
昨日…。昨日の夜のことか…。
「無理だ。バッチリと覚えるからな。何だっけ?ルアが羨ましい……、だったよな?なぁ?」
「うわぁぁ~!!やめて!聞きたくない~!!」
顔をさらに真っ赤にして自分の顔を隠すように手で覆い、そのままテントに戻って行った。どうやら効果抜群のようだ。
「うっ、うっ…。どうして私はあんなこと言っちゃったの…?」
「あぁ、それなんだがな…、実は原因が分かったんだ。ほれ。」
俺はエマのテントの前に昨日の夜、エマがご飯と一緒に飲んでいた水だと思っていたものが入っていた缶を置く。
くんくんと、エマはそれを手に取って匂う。
「うっ…!なにこれ…。臭いわね…。水じゃない…。」
「あぁ、その通りだ。それは水じゃなくてお酒なんだよ。つまりアルコールが入ってるんだ。」
「なんてものを飲ませてるのよ!!だいたいなんでそんなものが私のアイテムボックスの中にあるのよ!!!」
エマは缶を地面に投げ捨てて怒り心頭という感じで俺に迫ってくる。
「待て。これには訳があるんだ。」
「どんな訳か知らないけど許されないわよ!私は王族よ!本来なら犯罪なんだからね!!」
とうとうエマは銃まで持ち出してきた。
……商売をする上で俺の世界の商品を作るのがいいと考えた俺は簡単に作れそうなものから作ってみる事にした。そのひとつがお酒である。お酒は発酵することが出来たら作ることが出来る。しかし発酵にはかなりの時間がかかる。だが俺には時間を操ることが出来る。
そこで俺は手始めにぶどうに時間魔法をかけて発酵してみることにした。結果は成功…。1日で完璧なぶどう酒ができた。この調子でどんどん色々なものを発酵して作っていたら沢山できてしまった。その結果間違えてエマのところに俺が発酵させたお酒が入っていたというわけだ。
そしてエマはそれを飲んでしまい、酔ってつい本音や弱音が出たのではないかと思われる。
これを説明したいんだが、今のエマは聞く耳を持ってくれそうにない。
ちなみにどうして気づけたのかと言うとエマが寝た後に俺もゆっくり過ごしていたら俺のアイテムボックスにも同じくお酒が入っていたのだ。昨日の夜にエマと一緒に飲んだやつも多分酒だったんだろうな。だから俺も変なことを言ってしまったのだ。意外と酒って飲んだだけで分からないんだな。多分舌が壊れているんだろう。
「本当は私を酔わすつもりだったんでしょ!!この変態!」
「そんなことして俺にメリットがあるかよ。」
むしろデメリットしか無いだろ。エマが酔いつぶれたら俺が困る。
まぁ、エマが元気になってよかったということにしよう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ふんっ!」
「俺が悪かった。だから機嫌をなおしたらどうだ?」
今は次の階層に降りる階段の途中である。
あの後も少しからかったのが悪かったのか、朝食を食べてなお機嫌が悪かった。ルアならご飯で一発で解決するところなんだけどなぁ。
「エマの反応が可愛かったからついからかったんだよ。悪かったって。」
「ふ、ふん!そんなこと言ったって許さないんだからね!!」
う~ん。ダメかぁ。次はどうしよう……っ!?!
「エマ、ストップだ…。」
「えっ?」
俺とエマは次の層に降りる直前で動きを止める。
「……これはちょっとピンチか…?」
「ねぇ、タイチ…?何がピンチなのよ?」
「魔力感知を使ってみろ。すぐにわかるぞ。」
「……っ!!?これって……。」
次の層は一見するといつもと同じように迷路みたいに見える。しかし魔力感知で分かったが降りた先の広場みたいなところの周りの壁には大量の魔物がいる。つまりはトラップだ。
ラギルダンジョンでも似たようなことがあったが今回は規模が違う。前は100匹程度だったと思うが今回は1000匹ぐらい入ると思う。それに今はルアがいない。なので大規模な魔法はないのだ。
強い相手との1VS1なら経験したことはあるが多対一はまだ経験したことが無い。雑魚が集まったところで負けるなんて思わないけど万が一があるからなぁ。
「魔物の祭りじゃない…。」
魔物の祭り…。簡単に説明すると魔物が沢山溢れる状態のことだ。何十年に1回ぐらいの確率で起こるらしい。しかも起こる原因は毎回違う。
「今回は私一人じゃ無理よ……?」
「それぐらい分かってる。俺も殺る。」
ボス戦を前にあんまり魔力を使うような戦闘はしたくなかったんだが…。こうなっては仕方ない。それにしてもラギルダンジョンの時も思ったが、ダンジョンを作った人は結構いやらしいな…。人が嫌がることを平然とやってきやがる。
「準備しろよ。多分下に降りた瞬間飛び出して来るだろうからな。」
「分かったわ……。」
……それにしてもルアは本当にどこにいるんだ?下に降りても誰かが戦った形跡が無かった。つまりルアはここまで来ていないということだ。ということはルアの現在地は俺より上の層にいると予想してたんだが。それにしては合流までが少し遅い気がする。戦闘に関してはともかくトラップには気づかずにハマってそうな気がするな…。
「準備できたわ!」
エマは両手に銃を構えている。腰にはアイテムボックスの袋がかけられている。そこに銃弾や他の銃が入っていたりするのだ。
「そうか。予め言っておくが魔法弾も遠慮なく使えよ。もったいないからと言って使わずに負けたら元も子もないからな。」
「もちろんよ!それぐらいは分かってるわ!危なくなったらタイチが助けてちょうだいね!」
「……場合による…。まぁ可能な限り自分でなんとかしてくれ。」
「何よそれ!ルアなら助けるでしょ!」
「ルアなら自分で何とかすると思うぞ?」
「私はか弱い女の子なのよ!」
「……か弱い……ねぇ。どこの世界にエマを見てか弱いというやつがいるのか…」
今のエマのステータスは人間離れ級になっている。そこら辺の人間はもちろん最上位の冒険者でもステータスではエマが勝るだろう。経験の差はまだまだ低いかもしれないが。
「私はか弱いわよ!」
「まぁ、安心しろ。本当にヤバいと思ったらすぐに呼べ。絶対に助けてやる。俺がヤバいと判断したら呼ばなくても助けてやるから。」
「……何よそれ……。反則だわ……。」
?声が小さすぎて何を言っているのかよく分からなかった。
「ほら、行くぞ。」
「分かったわ…。その…危なくなったら助けてね…?」
…これがデレなのか…?…不覚にも可愛いと思ってしまった。
「任せろ。それで昨日のことはチャラだ。」
そして魔物の祭りが始まる…。
14
お気に入りに追加
1,917
あなたにおすすめの小説

無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
【祝・追放100回記念】自分を追放した奴らのスキルを全部使えるようになりました! ~いざなわれし魔の手~
高見南純平
ファンタジー
最弱ヒーラーの主人公は、ついに冒険者パーティーを100回も追放されてしまう。しかし、そこで条件を満たしたことによって新スキルが覚醒!そのスキル内容は【今まで追放してきた冒険者のスキルを使えるようになる】というとんでもスキルだった!
主人公は、他人のスキルを組み合わせて超万能最強冒険者へと成り上がっていく!
~いざなわれし魔の手~ かつての仲間を探しに旅をしているララク。そこで天使の村を訪れたのだが、そこには村の面影はなくさら地があるだけだった。消滅したあるはずの村。その謎を追っていくララクの前に、恐るべき魔の手が迫るのだった。
無限の成長 ~虐げられし少年、貴族を蹴散らし頂点へ~
りおまる
ファンタジー
主人公アレクシスは、異世界の中でも最も冷酷な貴族社会で生まれた平民の少年。幼少の頃から、力なき者は搾取される世界で虐げられ、貴族たちにとっては単なる「道具」として扱われていた。ある日、彼は突如として『無限成長』という異世界最強のスキルに目覚める。このスキルは、どんなことにも限界なく成長できる能力であり、戦闘、魔法、知識、そして社会的な地位ですらも無限に高めることが可能だった。
貴族に抑圧され、常に見下されていたアレクシスは、この力を使って社会の底辺から抜け出し、支配層である貴族たちを打ち破ることを決意する。そして、無限の成長力で貴族たちを次々と出し抜き、復讐と成り上がりの道を歩む。やがて彼は、貴族社会の頂点に立つ。

闇属性転移者の冒険録
三日月新
ファンタジー
異世界に召喚された影山武(タケル)は、素敵な冒険が始まる予感がしていた。ところが、闇属性だからと草原へ強制転移されてしまう。
頼れる者がいない異世界で、タケルは元冒険者に助けられる。生き方と戦い方を教わると、ついに彼の冒険がスタートした。
強力な魔物や敵国と死闘を繰り広げながら、タケルはSランク冒険者を目指していく。
※週に三話ほど投稿していきます。
(再確認や編集作業で一旦投稿を中断することもあります)
※一話3,000字〜4,000字となっています。

救助者ギルドから追放された俺は、ハズレだと思われていたスキル【思念収集】でやり返す
名無し
ファンタジー
アセンドラの都で暮らす少年テッドは救助者ギルドに在籍しており、【思念収集】というスキルによって、ダンジョンで亡くなった冒険者の最期の思いを遺族に伝える仕事をしていた。
だが、ある日思わぬ冤罪をかけられ、幼馴染で親友だったはずのギルド長ライルによって除名を言い渡された挙句、最凶最悪と言われる異次元の監獄へと送り込まれてしまう。
それでも、幼馴染の少女シェリアとの面会をきっかけに、ハズレ認定されていた【思念収集】のスキルが本領を発揮する。喧嘩で最も強い者がここから出られることを知ったテッドは、最強の囚人王を目指すとともに、自分を陥れた者たちへの復讐を誓うのであった……。

おっさんでも異世界転生したい。チートを作るスキルで成り上がる
架空の世界を旅する物語
ファンタジー
人生43年生きて彼女いない歴年齢の非モテのおっさんは、何もない日常に飽きてしまい異世界転生したいと願ったら異世界転生してしまった。
イケメンに転生したおっさんは転生特典のチート制作スキルを駆使して成り上がり、モテモテハーレムを築くことを夢見るのだった。

底辺冒険者だけど魔法を極めてみることにした ~無能スキルから神スキルに進化した【魔法創造】と【アイテム作成】で無双する~
蒼乃白兎
ファンタジー
冒険者のロアはみんなから『無能』と有名な底辺冒険者である。
所持スキルは【アイテム作成】のみ。
能力はレベルと引き換えにアイテムを作成する、というものだった。
ロアはこのスキルのせいで、他の人に比べてレベルが上がった時の恩恵が雀の涙ほどしかない。
それこそロアが『無能』とバカにされている大きな理由だった。
しかし、ロアは少しでも自分の実力を上げようと【アイテム作成】の能力を使うことなくレベルを上げ続けた。
スライムやゴブリンなどの低級モンスターを狩り続けて1年。
50レベルに到達したロアにとんでもない変化が訪れた。
『【アイテム作成】が【魔法創造】に進化しました』
手に入れた【魔法創造】はレベルと引き換えに魔法を創造できるというもの。
つまりレベルを消費すればするほど、レベル上げの効率はドンドン上がる。
更に【アイテム作成】の能力も利用することで、強力な装備でステータスを補ったり、価値の高いアイテムを作成できたり、超便利!
【アイテム作成】と【魔法創造】──二つのスキルが相乗効果を生み、ロアは驚異的な成長を遂げていく。
※2/27日間総合1位 3/3週間総合1位

4/4ー俺の親が自重しなかった結果チートな身体を得た。
ギン
ファンタジー
病気がちで子供時代の殆どを病院で過ごした黒鉄 倭人《クロガネ ワヒト》は人生の最後をそのまま病院にて終わらせる。
何故か先に異世界転生していた、自重しない親のおかげ?でチートな身体を得た主人公。
今度は多分、丈夫な身体でこの世界を楽しむ予定だ、異世界を異世界らしく生きて行きたい所だが、何せ親が先に来ているから。大体のことはもうお膳立てされている。そんな異世界を、自分のやりたい様に行動して行く。親父もハーレム作ったから。自分も作ろうかなとか思ってるとか、思ってないとか。
学園編、冒険者編、各種族編までは構想があるのでサクサク進める事を目標にしています。
そんなお話です。
2章のエピローグまでは1日1話程度の更新で進もうと思っています。
1日分で3000文字↑の量になります。
小説家になろうでも同じ小説で執筆中です。見やすい方でどうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる