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1章ラギルダンジョン編
弱点
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ラギルダンジョン???層
「ひぃぎゃーーーー!!!」
「うおぉぉぉぉーーー!!!」
俺たちは現在ある魔物からの全力逃亡を計っていた。
「どうしてだーーーー!!!!」
こんなことになった経緯を俺は思い出す。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
俺とルアは下の階層に繋がる階段を見つけて2人で降りていた。最近はほとんどの魔物相手に余裕で勝つことができるほどに成長していた。俺の空間操作で不意打ちを食らっても対処できることもあり、油断していた。
2人で戦えば弱点なんかないとさえ思っていた。
下の階層に降りても特に魔物と出くわすこともなかった。
魔物の気配も全くしなかった。休憩ゾーンかな?とも思ったよ。
油断しきって角を曲がった。そこに居たのは…
魔物を喰らってる大きな蜘蛛型の魔物だった。
俺は昔から虫だけは無理だった。Gなんか見ただけで気絶する自信がある。それは変化した今の俺にも言える弱点だった。
俺はこいつを倒すことは出来ない。そう思ってルアに頼もうとした。
「ルア、たのめ…」
そこで横を見ると、ルアは気絶していた。これだけでわかった。ルアも虫が苦手だと。まぁ、目の前の光景は虫嫌いにはキツすぎる。
大きな蜘蛛の捕食シーンだぜ?気絶もんだろ?
なら仕方ないと思って逃げようとした。前までの俺なら逃げるという選択肢はなかっただろう。だが、今はそんなこと言ってられない。俺はルアに変えられた。という言い訳をして、ルアを抱えて逃げようとした。
しかし、ここで予想外だったのは、蜘蛛の魔物が俺たちに気づいてしまったことだ。
「キシャァァァ!」
と大きな声を上げて俺たちに迫ってくる。
なんでわかったんだ!?と思って鑑定してスキルを見ると
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
熱源探知・・・自分の周囲の熱を感知することができる。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
なんて言うスキルがあった。これのせいで俺たちに気づいたのだ。
やばい!!ルアを抱えて俺は身体能力強化を使い、走った。それでも魔物の方が少し早い。
「ルア!!起きろ!!」
「う…ーん。どうしたの、タイチ?」
「ルア!!後ろを見るな!前だけ見て本気で走れ!!」
今気絶されたら確実に死が来る!
「キシャァァァ!」
その声を聞いてルアは…
「ひぃぎゃーーーー!!!」
本気で走った。速!!俺より速くね!?俺も捕まりたくないので本気で走った。
ここで冒頭に戻る。
「ルア!魔法頼めないか!?」
「無理!?絶対に無理!!タイチが空間操作でやっつけてよ!!」
すっごい涙目だった。この状態で頼めばミスをする可能性の方が高いだろう。
「無理だ!俺の空間操作でも触りたくない。それにトドメをおれがあいつに刺すことは出来ないぞ!!怖すぎて!」
俺の空間操作だってちょっと触ってる感があるんだ!ベクトル使っても触りたくない!
「前は弱肉強食とか言ってたのに~!」
「俺は変わった!ルアに変えられたんだ!」
「今は戻って!」
頭が混乱する。万事休すか。と思ったが1つ逃げる方法があった。
「ゲート!!!」
移動にしか使えないとおもっていたから今まで使ったことは無かったが、この場合は最適だ!!
「飛び込め!!」
俺はルアにそう言ってゲートに飛び込んだ。範囲が決まっているので、ゲートで行ける最大限まで魔物と離れた。初めて使ったが、酔うような感覚はないな。
これで一安心と言いたいが、あいつとはまたぶつからなければならない。逃げた方向とは逆に下に繋がる階段があるからだ。
それにあいつには熱源探知がある。俺たちの居場所もすぐわかるだろうな。
さて、どうするか…。
「ルア、トラップに使える魔法はないか?」
それで足止めしたら逃げようと思った。
「トラップ?魔法陣を使えば似たようなことができるよ?」
「魔法陣?なんだそれは?」
ラノベとかで見る魔法陣って魔法を発動させる時にでてる何かの言語で書かれた有名なあれか?
「うん。あらかじめどこかに魔法陣を書くの。そこに触れるとか条件を満たしたら発動する。罠とかにも使うよ。」
「それだ!それで最も威力が強いのってどれぐらいなんだ?」
「えーっと、魔法陣って簡単に言うと、魔法をそこに閉じ込めてるの。だからやろうと思えば、どんな魔法でも魔法陣にして、設置することが出来るよ。」
めちゃくちゃ有能じゃないか。それが現代にはないってことは1000年前の技術なのか。すごいな。過去の人に感謝だ。
これであいつを倒す作戦を思いついたぜ。
「よし、ルア。地獄の業火インフェルノを魔法陣に出来るか?」
「できるよ!でも、あれ結構範囲広いよ?」
それはそうだろう。密集してたとはいえ100体いた魔物の9割を同時に殺れるほど、広範囲の技なんだから。でも、そこは大丈夫。これならあいつもくたばるだろう。
「問題ない。そこは俺が何とかする。悪いんだが、魔法陣を作ってくれ。触ったら発動するように。」
「わかった。1分あれば書ける!」
よし!反撃開始だ!!
後書き
「君を好きになるなんて絶対にありえない!」もよろしくお願いします。
「ひぃぎゃーーーー!!!」
「うおぉぉぉぉーーー!!!」
俺たちは現在ある魔物からの全力逃亡を計っていた。
「どうしてだーーーー!!!!」
こんなことになった経緯を俺は思い出す。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
俺とルアは下の階層に繋がる階段を見つけて2人で降りていた。最近はほとんどの魔物相手に余裕で勝つことができるほどに成長していた。俺の空間操作で不意打ちを食らっても対処できることもあり、油断していた。
2人で戦えば弱点なんかないとさえ思っていた。
下の階層に降りても特に魔物と出くわすこともなかった。
魔物の気配も全くしなかった。休憩ゾーンかな?とも思ったよ。
油断しきって角を曲がった。そこに居たのは…
魔物を喰らってる大きな蜘蛛型の魔物だった。
俺は昔から虫だけは無理だった。Gなんか見ただけで気絶する自信がある。それは変化した今の俺にも言える弱点だった。
俺はこいつを倒すことは出来ない。そう思ってルアに頼もうとした。
「ルア、たのめ…」
そこで横を見ると、ルアは気絶していた。これだけでわかった。ルアも虫が苦手だと。まぁ、目の前の光景は虫嫌いにはキツすぎる。
大きな蜘蛛の捕食シーンだぜ?気絶もんだろ?
なら仕方ないと思って逃げようとした。前までの俺なら逃げるという選択肢はなかっただろう。だが、今はそんなこと言ってられない。俺はルアに変えられた。という言い訳をして、ルアを抱えて逃げようとした。
しかし、ここで予想外だったのは、蜘蛛の魔物が俺たちに気づいてしまったことだ。
「キシャァァァ!」
と大きな声を上げて俺たちに迫ってくる。
なんでわかったんだ!?と思って鑑定してスキルを見ると
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熱源探知・・・自分の周囲の熱を感知することができる。
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なんて言うスキルがあった。これのせいで俺たちに気づいたのだ。
やばい!!ルアを抱えて俺は身体能力強化を使い、走った。それでも魔物の方が少し早い。
「ルア!!起きろ!!」
「う…ーん。どうしたの、タイチ?」
「ルア!!後ろを見るな!前だけ見て本気で走れ!!」
今気絶されたら確実に死が来る!
「キシャァァァ!」
その声を聞いてルアは…
「ひぃぎゃーーーー!!!」
本気で走った。速!!俺より速くね!?俺も捕まりたくないので本気で走った。
ここで冒頭に戻る。
「ルア!魔法頼めないか!?」
「無理!?絶対に無理!!タイチが空間操作でやっつけてよ!!」
すっごい涙目だった。この状態で頼めばミスをする可能性の方が高いだろう。
「無理だ!俺の空間操作でも触りたくない。それにトドメをおれがあいつに刺すことは出来ないぞ!!怖すぎて!」
俺の空間操作だってちょっと触ってる感があるんだ!ベクトル使っても触りたくない!
「前は弱肉強食とか言ってたのに~!」
「俺は変わった!ルアに変えられたんだ!」
「今は戻って!」
頭が混乱する。万事休すか。と思ったが1つ逃げる方法があった。
「ゲート!!!」
移動にしか使えないとおもっていたから今まで使ったことは無かったが、この場合は最適だ!!
「飛び込め!!」
俺はルアにそう言ってゲートに飛び込んだ。範囲が決まっているので、ゲートで行ける最大限まで魔物と離れた。初めて使ったが、酔うような感覚はないな。
これで一安心と言いたいが、あいつとはまたぶつからなければならない。逃げた方向とは逆に下に繋がる階段があるからだ。
それにあいつには熱源探知がある。俺たちの居場所もすぐわかるだろうな。
さて、どうするか…。
「ルア、トラップに使える魔法はないか?」
それで足止めしたら逃げようと思った。
「トラップ?魔法陣を使えば似たようなことができるよ?」
「魔法陣?なんだそれは?」
ラノベとかで見る魔法陣って魔法を発動させる時にでてる何かの言語で書かれた有名なあれか?
「うん。あらかじめどこかに魔法陣を書くの。そこに触れるとか条件を満たしたら発動する。罠とかにも使うよ。」
「それだ!それで最も威力が強いのってどれぐらいなんだ?」
「えーっと、魔法陣って簡単に言うと、魔法をそこに閉じ込めてるの。だからやろうと思えば、どんな魔法でも魔法陣にして、設置することが出来るよ。」
めちゃくちゃ有能じゃないか。それが現代にはないってことは1000年前の技術なのか。すごいな。過去の人に感謝だ。
これであいつを倒す作戦を思いついたぜ。
「よし、ルア。地獄の業火インフェルノを魔法陣に出来るか?」
「できるよ!でも、あれ結構範囲広いよ?」
それはそうだろう。密集してたとはいえ100体いた魔物の9割を同時に殺れるほど、広範囲の技なんだから。でも、そこは大丈夫。これならあいつもくたばるだろう。
「問題ない。そこは俺が何とかする。悪いんだが、魔法陣を作ってくれ。触ったら発動するように。」
「わかった。1分あれば書ける!」
よし!反撃開始だ!!
後書き
「君を好きになるなんて絶対にありえない!」もよろしくお願いします。
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