34 / 47
「骨と皮のサンタさん」ほか幾つかの掌篇
身体測定の攻防~ある小学生の挑戦
しおりを挟む
初めて「やせたい」と思ったのは小4の4月。
身体測定のあと、小柄な友達と数字を比べたら、私のほうが15キロ以上重かった。
そのときの身長体重は、144センチで43キロ。
でも、やり方がよくわからないし、親や先生の目も気になって、なかなかやせられなかった。
それで、本格的にダイエットを始めたのが、小5の4月。
新しく担任になった男の先生に、身体測定のとき「おまえ、発育いいな」と言われ、ちょっと触られた。
そのとき、思ったんだ。
発育が悪ければ、こんなことされないはずだって。
ちなみに、そのときは149センチで48キロ。
そこから頑張って、9月の身体測定では42キロまで落とした。
身長は2センチ伸びて、151センチ。
保健の先生に呼び出され、
「身長が伸びてるのに体重が減ったのはあなただけよ。ダイエットしてるなら、やめなさい」
って言われたけど、逆に誇らしかった。
なぜって、太ってる子も数人呼び出され、やせるように指導されたことを知ってたから。
そのままダイエットを続けたら、翌年1月の身体測定で、152センチ36キロに。
保健の先生にはますます怒られたけど、全然平気だった。
毎日走ってたおかげで、マラソン大会の順位も前の年より上がってたし。
ついでにいうと、勉強の成績もダイエットを始めてから上り調子だった。
そして、小6の4月。身長は153センチ、体重は31キロになった。
1年前に数字を比べた友達との体重差も逆転。
その子は身長もかなり伸びてたし、
「成長期だから、体重は増えて当たり前だよ」
って慰めてあげた。
心のなかでは、成長期なのにダイエットできてる私ってすごい、って優越感にひたってたんだけどね。
ただ、そろそろ、やめどきかな、とも思い始めてた。
頑張ってるわりにあんまりよく言われないし、親や友達との関係もギクシャクするようになってて。
何より、自分の体や心が思い通りにならなくなってきたことが、すごいストレスだったんだ。
だから、20キロ台まで行けたら、キープに切り替えようと決めたんだよね。
でも、20キロ台になれても、ダイエットはやめられず、そんな6月のある日、保健の先生に呼び出された。
そしたらまさかの抜き打ち身体測定。153センチで28キロだった。
先生にはいろいろ脅され、でもそれ以上に怖かったのは、身長が変わってなかったこと。
縦に伸びなくなると横に大きくなるって聞いてたから、そうならないよう気をつけなきゃって思った。
そして「気をつけなきゃ」がもうひとつ。
こういう事態に備えて、学校の机の引き出しにおもりを置いておくことにした。
おかげで7月の終業式の日、また抜き打ち身体測定があったのだけど、先生の目に映った数字は28キロのまま。
減ってなかったことで、大目に見てもらえた。
2キロ分のおもりに感謝!
だけど、そこまでが限界だった。
夏休み中にもやせた私は、9月の身体測定では、4キロ分のおもりを使い、28キロキープに見せかけたのだけど。
不審を覚えた先生に追及され、おもりのことがバレてしまった。
そこからはもう地獄。
結局、病院に連れていかれ、入院させられたりして、ダイエットは水の泡に。
翌年1月の身体測定では、30キロ台まで逆戻り。
具体的には31キロだったけど、9月より7キロも太っちゃった。
ただ、小学校のあいだにまたやせるのはあきらめないとね。
そのかわり、春休みになんとかできないかなって思ってる。
中学最初の身体測定では、せめて29キロになっていたい。
それが今の私の夢、いや、目標だから。
身体測定のあと、小柄な友達と数字を比べたら、私のほうが15キロ以上重かった。
そのときの身長体重は、144センチで43キロ。
でも、やり方がよくわからないし、親や先生の目も気になって、なかなかやせられなかった。
それで、本格的にダイエットを始めたのが、小5の4月。
新しく担任になった男の先生に、身体測定のとき「おまえ、発育いいな」と言われ、ちょっと触られた。
そのとき、思ったんだ。
発育が悪ければ、こんなことされないはずだって。
ちなみに、そのときは149センチで48キロ。
そこから頑張って、9月の身体測定では42キロまで落とした。
身長は2センチ伸びて、151センチ。
保健の先生に呼び出され、
「身長が伸びてるのに体重が減ったのはあなただけよ。ダイエットしてるなら、やめなさい」
って言われたけど、逆に誇らしかった。
なぜって、太ってる子も数人呼び出され、やせるように指導されたことを知ってたから。
そのままダイエットを続けたら、翌年1月の身体測定で、152センチ36キロに。
保健の先生にはますます怒られたけど、全然平気だった。
毎日走ってたおかげで、マラソン大会の順位も前の年より上がってたし。
ついでにいうと、勉強の成績もダイエットを始めてから上り調子だった。
そして、小6の4月。身長は153センチ、体重は31キロになった。
1年前に数字を比べた友達との体重差も逆転。
その子は身長もかなり伸びてたし、
「成長期だから、体重は増えて当たり前だよ」
って慰めてあげた。
心のなかでは、成長期なのにダイエットできてる私ってすごい、って優越感にひたってたんだけどね。
ただ、そろそろ、やめどきかな、とも思い始めてた。
頑張ってるわりにあんまりよく言われないし、親や友達との関係もギクシャクするようになってて。
何より、自分の体や心が思い通りにならなくなってきたことが、すごいストレスだったんだ。
だから、20キロ台まで行けたら、キープに切り替えようと決めたんだよね。
でも、20キロ台になれても、ダイエットはやめられず、そんな6月のある日、保健の先生に呼び出された。
そしたらまさかの抜き打ち身体測定。153センチで28キロだった。
先生にはいろいろ脅され、でもそれ以上に怖かったのは、身長が変わってなかったこと。
縦に伸びなくなると横に大きくなるって聞いてたから、そうならないよう気をつけなきゃって思った。
そして「気をつけなきゃ」がもうひとつ。
こういう事態に備えて、学校の机の引き出しにおもりを置いておくことにした。
おかげで7月の終業式の日、また抜き打ち身体測定があったのだけど、先生の目に映った数字は28キロのまま。
減ってなかったことで、大目に見てもらえた。
2キロ分のおもりに感謝!
だけど、そこまでが限界だった。
夏休み中にもやせた私は、9月の身体測定では、4キロ分のおもりを使い、28キロキープに見せかけたのだけど。
不審を覚えた先生に追及され、おもりのことがバレてしまった。
そこからはもう地獄。
結局、病院に連れていかれ、入院させられたりして、ダイエットは水の泡に。
翌年1月の身体測定では、30キロ台まで逆戻り。
具体的には31キロだったけど、9月より7キロも太っちゃった。
ただ、小学校のあいだにまたやせるのはあきらめないとね。
そのかわり、春休みになんとかできないかなって思ってる。
中学最初の身体測定では、せめて29キロになっていたい。
それが今の私の夢、いや、目標だから。
11
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
2084 痩せこそすべての未来都市で少女たちは命懸けの戦いをしている
エフ=宝泉薫
SF
2084年。
人類の痩せ願望はとどまるところを知らず、日本はその先頭をひた走っている。
首都・東京には「スキニータウン」と呼ばれる特殊な一角が生まれ、その魔力に吸い寄せられるように集まる少女たちの姿が。
刹那の美をめぐり、そこで繰り広げられる果てなき戦いを描く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる