愛を教えてくれた神は今日も隣で愛をささやく

藤波璃久

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どういうこと?

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ちなみにここは日本の神たちが住んでいるエリアだ。

「懐かしいな」

「木蓮様。あちらに天使が来ています」

紫苑は、大きなお屋敷を指差した。

「え? あそこって天照様のお屋敷じゃ」

「天使が天照様にお願いをしに来たらしいですよ」

「あの天使たちって西洋の方から来たんだよな?」

「ええ」

天使たちは西洋の方のエリアの神の使いだ。

「なんでわざわざ。さっきも霊界で急いでたし」

「守護霊たちが集まっている場所で話を聞いてきたらしいですよ?」

「なんの話?」

「さあ…。そこまでは…」

「あのさ、俺、ある魂を探してるんだ。霊界には来てないらしい」

「…という事は、まだ成仏できていないという事でしょうか」

「たぶん」

紫苑はうーんと唸ってから、
「その方、お名前は?」
と聞いた。

「逢沢美奈子」

「ああ…木蓮様が好きな人ですね。彼女は自殺して、悪魔に契約を迫られ、魂を渡す契約をして、逆行転生したようです」

「はあ⁉︎」
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