31 / 72
意識する
しおりを挟む
蓮の家は、湊人の住むマンションから少し離れた一軒家だった。
蓮はカギをあけて玄関のドアを開けると、湊人の手を引いて、中に入った。
「ちょっとここで待ってて、タオル持ってくる」
蓮が靴と靴下も脱いで、奥にある洗面所へ行ってバスタオルを持って戻ってきた。
「体、少し拭いてから上がって」
湊人は、ずぶ濡れの体をある程度拭いて、グチョグチョになってしまった靴下を脱いで、家に上がる。
蓮は、自分が歩いて濡れた廊下を拭いていた。
「蓮、家の人は?」
「ああ。今母さんパート行ってるんだ。平日は、学校帰ってきたら1人だよ。兄弟もいないしな。母さんは6時くらいには帰ってくるよ」
「そう…」
「湊人、おいで」
蓮は湊人を洗面所に連れて行き、となりのお風呂のドアを開けた。
「お湯張るから…」
蓮はお風呂のスイッチを押した。自動でお湯が溜まっていく。
「湊人、服脱いで。洗濯しとくよ。乾燥までしてくれるヤツだから、帰る頃には乾いてると思う」
「…うん」
蓮は、濡れた服を脱ぎ、洗濯機に入れていく。湊人は恥ずかしそうにバスタオルを腰に巻いて、服を脱ぎ、洗濯機に入れた。
蓮の裸を直視出来ずにいると、蓮は苦笑いをして、タオルで下を隠した。
「もう少ししたらお湯溜まるから、湊人、先に入って」
「え?」
「俺はあとからでもいいから」
「…蓮も一緒に入ろうよ」
「へ?」
「待ってる間に体冷えちゃうよ」
蓮は困ったように、頬をかいた。
「いいのか? 一緒に入って…。俺、湊人が今、上半身裸でいるだけでも、けっこう…その…」
「蓮?」
「一緒に入ったりしたら…ガマンできなくなると思う」
「ガマンできないって…なにが?」
湊人がポカンとしていると、蓮は「あ~っ」と頭をガシガシかいた。
「だから、勃つっていうか…」
「たつ?」
湊人はハッとして、口を押さえた。
「湊人に…触りたくなる…」
湊人は、やっと意味を理解したのか、顔を真っ赤にしていた。
「…いいよ」
「え?」
「蓮になら…触られても、いいよ」
「湊人…」
蓮は自分と湊人のタオルを取ると、手を引いて、お風呂に入った。
蓮はカギをあけて玄関のドアを開けると、湊人の手を引いて、中に入った。
「ちょっとここで待ってて、タオル持ってくる」
蓮が靴と靴下も脱いで、奥にある洗面所へ行ってバスタオルを持って戻ってきた。
「体、少し拭いてから上がって」
湊人は、ずぶ濡れの体をある程度拭いて、グチョグチョになってしまった靴下を脱いで、家に上がる。
蓮は、自分が歩いて濡れた廊下を拭いていた。
「蓮、家の人は?」
「ああ。今母さんパート行ってるんだ。平日は、学校帰ってきたら1人だよ。兄弟もいないしな。母さんは6時くらいには帰ってくるよ」
「そう…」
「湊人、おいで」
蓮は湊人を洗面所に連れて行き、となりのお風呂のドアを開けた。
「お湯張るから…」
蓮はお風呂のスイッチを押した。自動でお湯が溜まっていく。
「湊人、服脱いで。洗濯しとくよ。乾燥までしてくれるヤツだから、帰る頃には乾いてると思う」
「…うん」
蓮は、濡れた服を脱ぎ、洗濯機に入れていく。湊人は恥ずかしそうにバスタオルを腰に巻いて、服を脱ぎ、洗濯機に入れた。
蓮の裸を直視出来ずにいると、蓮は苦笑いをして、タオルで下を隠した。
「もう少ししたらお湯溜まるから、湊人、先に入って」
「え?」
「俺はあとからでもいいから」
「…蓮も一緒に入ろうよ」
「へ?」
「待ってる間に体冷えちゃうよ」
蓮は困ったように、頬をかいた。
「いいのか? 一緒に入って…。俺、湊人が今、上半身裸でいるだけでも、けっこう…その…」
「蓮?」
「一緒に入ったりしたら…ガマンできなくなると思う」
「ガマンできないって…なにが?」
湊人がポカンとしていると、蓮は「あ~っ」と頭をガシガシかいた。
「だから、勃つっていうか…」
「たつ?」
湊人はハッとして、口を押さえた。
「湊人に…触りたくなる…」
湊人は、やっと意味を理解したのか、顔を真っ赤にしていた。
「…いいよ」
「え?」
「蓮になら…触られても、いいよ」
「湊人…」
蓮は自分と湊人のタオルを取ると、手を引いて、お風呂に入った。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
皇帝の立役者
白鳩 唯斗
BL
実の弟に毒を盛られた。
「全てあなた達が悪いんですよ」
ローウェル皇室第一子、ミハエル・ローウェルが死に際に聞いた言葉だった。
その意味を考える間もなく、意識を手放したミハエルだったが・・・。
目を開けると、数年前に回帰していた。
美しき父親の誘惑に、今宵も息子は抗えない
すいかちゃん
BL
大学生の数馬には、人には言えない秘密があった。それは、実の父親から身体の関係を強いられている事だ。次第に心まで父親に取り込まれそうになった数馬は、彼女を作り父親との関係にピリオドを打とうとする。だが、父の誘惑は止まる事はなかった。
実の親子による禁断の関係です。
炎よ永遠に
朝顔
BL
叔父の頼みを受けて、俺は世界有数の金持ちや、高貴な家柄の子息が集うウェストオーディン国の寄宿学校に途中入学することになる。
一族の名誉のために託された使命は、天国と呼ばれる特別に区切られた場所に入ること。そして、神と呼ばれる選ばれた人間から寵愛を受けることだった。
愛を知らず過去の傷に苦しめられながら生きる俺は、同じく愛を知らない男と出会う。
体を繋げることで、お互いの孤独を埋め合うように求め合うが、二人の行き着く先とは……。
西洋の現代に近いですが、架空設定。
日本以外の設定はゆるいです。
過去はシリアスですが、進行形は主人公が愛に目覚めて再生していくお話を目指しています。
重複投稿。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる