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霊感
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「湊人おはよう」
蓮が湊人を追いかけてきた。
「おはよう、蓮」
「湊人? お前、顔色悪いぞ」
「風邪気味なんだ」
「そっか、無理するなよ?」
蓮にも悪魔の事を言わなかった。信じてくれる人の方が少ないだろう。
(そういえばツァラオヘルが言ってたよな。小学一年生の頃に蓮が、自分の存在に感づいたとかって…)
「ねえ、蓮はさ…悪魔とか妖怪とか信じる方?」
「え? う~ん。いると思うよ? 俺さ、実は霊感あるんだよ。小さい頃は、妖怪みたいなのと、友達になって遊んだ事もあるんだ。10歳をすぎたあたりからかな、視る力も少しずつ減っていってるみたい。でも、霊感が全くない人よりは視えるよ」
「そうなんだ。じゃあさ、見てほしいものがあるんだけど…」
学校について、湊人は蓮をトイレに連れて行った。トイレには誰もいなかった。
「湊人? 見せたい物って?」
湊人は、制服のシャツのボタンを上から外していく。
無言で外していくので、蓮は慌てた。
「み、湊人? 何やって…」
3~4個ボタンを外して胸を見せる。
「蓮、オレの胸に何かない?」
「え? 何もないけど…」
「そっか」
湊人は少し落胆したように、ボタンをはめていった。
(霊感のある蓮なら、契約の証を見えるかもしれないと思ったのに。小さい頃ほど視えなくなったからなのかな?)
もし、証が見えたなら、中に入った悪魔を出す方法を知っているかもしれないと思ったのだ。証が見えないと言うことは、たとえ他の人より霊感が強くても、蓮に悪魔の事は視えないだろう。
「湊人? いったい何があるっていうんだ?」
「なんでもないんだ。ごめん」
湊人は蓮に心配かけないようにごまかした。
「…湊人。何か悩みがあるなら、ちゃんと言えよ?」
「うん。でも大丈夫だから」
悪魔の話は、現在、その悪魔を視る力がない蓮に言っても、困らせるだけだと思い、湊人は口を閉ざした。
蓮が湊人を追いかけてきた。
「おはよう、蓮」
「湊人? お前、顔色悪いぞ」
「風邪気味なんだ」
「そっか、無理するなよ?」
蓮にも悪魔の事を言わなかった。信じてくれる人の方が少ないだろう。
(そういえばツァラオヘルが言ってたよな。小学一年生の頃に蓮が、自分の存在に感づいたとかって…)
「ねえ、蓮はさ…悪魔とか妖怪とか信じる方?」
「え? う~ん。いると思うよ? 俺さ、実は霊感あるんだよ。小さい頃は、妖怪みたいなのと、友達になって遊んだ事もあるんだ。10歳をすぎたあたりからかな、視る力も少しずつ減っていってるみたい。でも、霊感が全くない人よりは視えるよ」
「そうなんだ。じゃあさ、見てほしいものがあるんだけど…」
学校について、湊人は蓮をトイレに連れて行った。トイレには誰もいなかった。
「湊人? 見せたい物って?」
湊人は、制服のシャツのボタンを上から外していく。
無言で外していくので、蓮は慌てた。
「み、湊人? 何やって…」
3~4個ボタンを外して胸を見せる。
「蓮、オレの胸に何かない?」
「え? 何もないけど…」
「そっか」
湊人は少し落胆したように、ボタンをはめていった。
(霊感のある蓮なら、契約の証を見えるかもしれないと思ったのに。小さい頃ほど視えなくなったからなのかな?)
もし、証が見えたなら、中に入った悪魔を出す方法を知っているかもしれないと思ったのだ。証が見えないと言うことは、たとえ他の人より霊感が強くても、蓮に悪魔の事は視えないだろう。
「湊人? いったい何があるっていうんだ?」
「なんでもないんだ。ごめん」
湊人は蓮に心配かけないようにごまかした。
「…湊人。何か悩みがあるなら、ちゃんと言えよ?」
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