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桃華の告白
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湊人は小6になった。
蓮とは相変わらず仲良しだ。お互いの家に行って遊んだりもした。
蓮の事が好きだけど、今は男だから、告白しても振られる可能性の方が高い。そう思うと、なかなか勇気が出なかった。
桃華は湊人はもちろん、誰かをいじめたりはしていないようだ。
前世で小5の時にいじめられ始めたから、もしかしたら誰かをいじめているかもと注意深く見ていた。
前世でされた仕返しをしたいなんて、考えていた湊人は、前世の記憶のない桃華に仕返しするなんて、自分がいじめっ子になってしまうところだった。と、反省していた。
蓮も湊人もますます女子からモテるようになった。
低学年の頃からモテていたが、最近では、告白してくる女子が多い。湊人は好きな人がいるからと断っていた。
蓮も断っているようだった。蓮が誰かの事を想い続けているんだと知って、湊人は胸が苦しくなった。
ある日、学校につくと、またまた湊人の机の中に手紙が入っていた。
「また湊人にラブレター? ホントモテるよな? 羨ましい」
「いつも断ってるみたいだけど、理想が高いのか? 誰かと付き合ってみたらいいのに」
クラスの男子の声を無視し、手紙を開く。
『お話があります。お昼休みに中庭に来てください。中田桃華』
まさかの桃華からの手紙だった。
昼休み。中庭に行くと、桃華が待っていた。恥ずかしそうに手をモジモジしている。
湊人は、桃華の態度にイラッとしてしまう。
前世で男子にクラスの仕事を変わって欲しい時などに使っていた、媚びの売り方だった。
「桃華ね。湊人くんの事が好きなの…」
上目使いで、可愛らしく言う姿を見て、普通の男子なら落ちるんだな…と思う湊人だった。
自分をいじめていた女に告白された元女が、ドキッとすらするわけがない。
「あ~、悪いんだけど…オレ…」
好きな人いるから。と言おうとして、閃いた。前世での仕返しに、桃華に何かしら嫌がらせをしたいと考えていたが、あまりに露骨な嫌がらせをすると、こちらが悪者になってしまう。
ここで桃華と付き合うことにして、彼女の友達に言えない悪行を見つけ、それを理由に酷く振ってやろう。
湊人は自分が悪者にならないような嫌がらせを思いつけたことに、にやりと笑った。
「オレもお前の事気になってたんだ。付き合ってもいいよ」
「ホント? 桃華嬉しい!」
桃華は湊人に抱きついた。湊人は悪寒が走りブルッと震えた。
(ガマンガマン…計画のためだ)
湊人は、笑顔を取り繕う。
蓮とは相変わらず仲良しだ。お互いの家に行って遊んだりもした。
蓮の事が好きだけど、今は男だから、告白しても振られる可能性の方が高い。そう思うと、なかなか勇気が出なかった。
桃華は湊人はもちろん、誰かをいじめたりはしていないようだ。
前世で小5の時にいじめられ始めたから、もしかしたら誰かをいじめているかもと注意深く見ていた。
前世でされた仕返しをしたいなんて、考えていた湊人は、前世の記憶のない桃華に仕返しするなんて、自分がいじめっ子になってしまうところだった。と、反省していた。
蓮も湊人もますます女子からモテるようになった。
低学年の頃からモテていたが、最近では、告白してくる女子が多い。湊人は好きな人がいるからと断っていた。
蓮も断っているようだった。蓮が誰かの事を想い続けているんだと知って、湊人は胸が苦しくなった。
ある日、学校につくと、またまた湊人の机の中に手紙が入っていた。
「また湊人にラブレター? ホントモテるよな? 羨ましい」
「いつも断ってるみたいだけど、理想が高いのか? 誰かと付き合ってみたらいいのに」
クラスの男子の声を無視し、手紙を開く。
『お話があります。お昼休みに中庭に来てください。中田桃華』
まさかの桃華からの手紙だった。
昼休み。中庭に行くと、桃華が待っていた。恥ずかしそうに手をモジモジしている。
湊人は、桃華の態度にイラッとしてしまう。
前世で男子にクラスの仕事を変わって欲しい時などに使っていた、媚びの売り方だった。
「桃華ね。湊人くんの事が好きなの…」
上目使いで、可愛らしく言う姿を見て、普通の男子なら落ちるんだな…と思う湊人だった。
自分をいじめていた女に告白された元女が、ドキッとすらするわけがない。
「あ~、悪いんだけど…オレ…」
好きな人いるから。と言おうとして、閃いた。前世での仕返しに、桃華に何かしら嫌がらせをしたいと考えていたが、あまりに露骨な嫌がらせをすると、こちらが悪者になってしまう。
ここで桃華と付き合うことにして、彼女の友達に言えない悪行を見つけ、それを理由に酷く振ってやろう。
湊人は自分が悪者にならないような嫌がらせを思いつけたことに、にやりと笑った。
「オレもお前の事気になってたんだ。付き合ってもいいよ」
「ホント? 桃華嬉しい!」
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湊人は、笑顔を取り繕う。
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