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第七章 勇者するより旅行だろ・・・?

第百二十三話 VS神&天使

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  ここ、マリアス――魔族の大陸――に住む戦争の引き金を引いた男、元勇者であり、現在第二位の魔王。他種族と戦争を行う権限を持った最も強い魔王でもある。

  魔王『コウセン』

  この世界で生まれ育った者ならば知らぬ者はいない有名な魔王。人間への恨みと魔族への罪滅ぼしをするために反旗を翻した。

  その男の勢力、現魔族勢力と言えるメンバーが一つの円卓を囲み、険しい表情を見せていた。
  ココ最近、集まりつつある戦士達についてである。


「悪魔が増え、我が軍は非常に強いものとなっているでしょう」

「・・・そうか・・・・・・」

「先日協力関係を得た魔法師『キアラ・サクリファス』殿もその力を戦場にて発揮しております」


  魔族の勢力は現在この世界で最大と言える。
  他種族とは違い、異世界からの侵略者を言葉巧みに騙し、仲間に引き込んでいるからだ。概念を元に力を得る悪魔はどの類をとっても強力無比な力を持つ。その幾つかを引き込んでいるのだから、強いのは当たり前。

  そして、極めつけは『キアラ・サクリファス』の存在である。

  颯馬パーティー、魔法使い最強。剣はルシウス、魔法はキアラ。そう言われるほど、キアラという人間は強すぎる力を持っている。その魔法は魔導を極めたマーリンと同等、とまで言われる。

  悪魔とキアラ・サクリファスを加え、魔族は圧倒的な力を手に入れた。


「攻めいるならいまです!コウセン様!」
「今ならば、亜人も人間も簡単に討てます!」


  魔族も分かっている。ここが、攻め時。亜人も人間も滅ぼし、魔族こそがこの世界を統べることが出来るのだと。
  今こそ、立ち上がるべきなのだとっ!

  魔王コウセンはその場で立ち上がる。
  

「やるぞ。この弔い合戦に終止符を打つ」


  十年続いたこの戦争に、ラストピリオドを叩きつけてやる。
  魔王コウセンが立ち上がりそう言うと、魔族の重鎮たちも立ち上がり、咆哮を上げた。魔族による進行が再び始まろうとしていた。


◇◆◇◆


  一人の女性がその場でため息をついた。

  焚かれている炎に照らされているその顔は美しく、見るものを虜にするものだった。可憐な少女は先程から何度もため息をついている。憂鬱そうにため息をつく様もまた美しい。
  アルディウスが好くにはいささか年齢オーバーだが、それ以外の人間が見ればいかような者でも二度見してしまいそうである。

  そんな麗しき女性『キアラ・サクリファス』は揺らめく炎、一瞬一瞬で形を変えていく炎をこの場所に来てからずっと見続けている。


「はぁぁぁ・・・気が乗らないんですけどぉ・・・」


  本来、ここに来るのは自分では無かった。魔族の大陸マリアスに来るのは違うメンバーであったはずなのに・・・。急遽こちらに来れなくなった颯馬パーティーの勇者『スィータ』と呼ばれる青年の代打として駆り出されたのだ。

  イラつきのままに魔法をぶっぱしたことにより、引くに引けない、逃げるに逃げれなくなってしまったキアラさん。やりすぎたことにより、目立ちすぎたし、颯馬からは小言を言われるし、と良くないことが続いているのだ。


「・・・・・・キアラ、諦める」


  そう言ったのは同じく颯馬パーティーである『ドーラン』である。
  巨人族と人間とのハーフのため、身長が大きいのだが、あまり言葉を発しない寡黙キャラなのだ。しかしっ!小さい物、ぬいぐるみとかが大好きという似合わなすぎる好みがあったりするっ!
  最近のお気に入りは颯馬パーティー屈指のバカである『白金時也』が作った自立思考型犬型ロボット『コタロー』である。

  そんなドーランとキアラのチームなのだが・・・・・・


「・・・・・・」
「・・・・・・」


  とにかく会話が無いっ!
  頭の中で反省と帰りたいを永遠ループしているキアラさんと元々喋る気のないドーランでは会話が弾まないのである。

  大陸侵攻を始める気である魔族。その仲間になったキアラとドーランは魔族にとって大きな戦力であり、手放すことは出来ない。
  魔族の重鎮の皆様からの無言の圧力と時折見せる捨て犬の如き潤んだ瞳の前に、逃亡を強行できないでいるキアラとドーラン。もう諦めるべきなのだ。


「こんな戦争・・・世界ごと消してやりますか・・・・・・」


  危険思想がダダ漏れである。
  颯馬パーティー唯一の良心と呼ばれたこのキアラが恐ろしいことを言った。事も無げにできる分だけ、タチが悪い。


「颯馬さんも颯馬さんですよ。なんで私を選ぶんですか・・・ランルカちゃんでもいいじゃないですか・・・・・・」


  ご存知ない方に説明しよう。
  ランルカとは『ラン』がオス犬の獣人、『ルカ』がメス猫の獣人である。ちな、二人とも幼児である。そして!暴れん坊将軍でもある!

  そんな問題児ランルカに任せてしまいたくなるほど、キアラさんは追い込まれているっ!

  ストレスがガン積みされてるキアラとあくまでマイペースなドーラン二人組のもとに魔族兵士の声が届いた。


「天使ですっ!天使が出ましたァ!」


  夜の野営地に響く魔族兵の声。
  魔族の天敵、天使のご登場である。魔族では浄化の光に殺されかねないので、ここは人間の協力者たちの出番である。

  のっそりと重い腰をあげる二人の人間。

  この場にいる人間はキアラとドーランのみなので、この二人が矯正的に駆り出されることになる。南無三。


「・・・・・・キアラ、どうする?」 

「どうする、とは?」


  イラッとしているキアラさん。


「・・・俺、やる?」


  ドーランさんまじ天使!
  だがしかしっ!敵さんも甘くはなかった!


「何体かいますから、分担していきましょう」


  そう!敵は一体ではないのだ。
  天使と神――魔族兵では感知できなかった――がこの野営地をはさむように構えている。
  ここにいる二人を初めから知っていたような配置であるっ!


「私が正面を。ドーランさんは後ろを」

「・・・・・・了解」


  虚ろな目をしているキアラさんはその場から転移魔法で正面で堂々と構える神と天使のもとへ。
  自分も送って欲しかった・・・と、声には出さずも思ってしまったドーランはそのままでは体が重すぎて遅いので、愛用の盾に乗って移動する。自由自在に盾を操作するドーランには全力疾走よりもそちらの方が圧倒的に速かったりする。

  神、天使虐殺事件の幕開けである。


◇◆◇◆


  神絶対殺すウーマンになっているキアラはこの戦い、そう簡単に終わらす気はなかった。自分をここに連れてきたことを後悔させてやる、とかなり意気込んでらっしゃる。頭の中では『また颯馬さんに怒られる?』と一瞬考えたが、即『今更か~』と考えを改めた。
  実際、今更なので、颯馬もやり過ぎなければ怒らない。・・・やり過ぎなければ。


「ふははは!小娘よ!その場を退くがいい!余の邪魔になっている!」


  おそらく神であろう一人の男がそう言う。
  そして、この神は勘違いしている。小娘?何を馬鹿な。そこらの神よりも遥かに長い時を生きているのが颯馬パーティーであり、初期からいるキアラさんはかなりの・・・いや、それなりに歳を重ねている。

  自分が単なる雑魚だと知らない悲しき神は多数の天使を引き連れて偉そうにしているが、それもまたキアラさんの怒りを逆撫でするだけである。

  うっかり崩壊魔法でも放ってしまいそうなキアラさんは少し残っている理性によってそのバーサーク一歩手前の精神を抑え、軽くジャブを放つ。


「雷吼」


  世界を塗りつぶすような光が野営地近くから発生し、轟音と共に世界を震わせる。地形を破壊するようなその一撃は神の右翼に控えていた天使達を丸ごと焼き付くし、絶命させる。

  これが、ジャブ。

  詠唱無しで行える雷鳴魔法の中でも下位に位置する弱い魔法だ。
  それがこの威力。
  キアラの体内で渦巻く無尽蔵な魔力は本来持つその魔法の威力を底上げする。颯馬パーティー最強の魔法使いは伊達ではない。


「ふ、ふはははは・・・・・・そ、そんな大技を使いよって!貴様の魔力もこれで・・・」


  尽きるわけがない。


「重力」


  左翼死亡。


(あっれー?話違わねぇ!?こんな化物いるなんて聞いてないんだけど!?浄化の魔法が使える神ならば余裕なんじゃなかったのかよ!!)


  神様、胸中お察し致します。
  甘い言葉に乗せられたとある世界の上位神様は成果を上げたい、ストレスを発散したい、という理由で参戦したのにも関わらず、いつの間にか死ぬ寸前。
  目の前には連れてきた精鋭の天使達を一瞬で殺し尽くした化物。
  もし、もしもだ。このキアラという化物が詠唱しなければならないような魔法が存在していたら・・・?神といえど無事では済まない。というか、馴染みの神殿で復活することもないかもしれない・・・・・・神様、詰んでおります。

  このままでは死んでしまう。
  生き残るために、自身の使える最大級の神力を使って逃亡するための隙を作ろうと画策するものの・・・・・・



「神如きが・・・私の前に立たないでくださいっ!」


  混沌魔法『討滅ノ歪ミ』



  神のいる空間がグニャグニャと捻じ曲がる。その地点の光景が次第にブレ始め、薄く、薄く引き伸ばされていく。元の形を失った空間。魔法が続く限り永遠に伸縮を続け、その世界を曖昧なものにしていく。
  そして、魔法へと魔力が送られなくなった時、魔法が終わったその時


――グォンッッッ!


  引き伸ばされた空間が元の形に戻ろうとする。一瞬で、強制的に引き戻された空間たちは中心で衝突し、地形を、星を壊すような衝撃が放たれる。高速でぶつかりあった空間に取り残されていた哀れな神は衝突に巻き込まれてお亡くなりになった。
  痛みを感じることもなく、いつ死んだかも分からぬまま神はその場から消えた。


  キアラWin


  地形を見事に書き換えて、キアラ・サクリファスの対神戦は終わった。一方的な虐殺が終わったのだった。


◇◆◇◆


  ドーラン、颯馬パーティーの壁役。
  HP、防御力、どちらも優秀で、修練時にはいつもサンドバッグにされる化物である。その体は斬撃、打撃、魔法の威力を三分の一にまで落とし、敵を攻撃すれば与えたダメージ量の二倍ほど回復する、というチート性能を持ち合わせており、神殺しの際には『最強の要塞』と化物たちに賞賛された。

  そんな彼は、今現在、リンチされている。


「はははは!どーよっ!いつまで立っていられるかなぁ!」
「・・・・・・姉さん、手加減しないとすぐ終わっちゃう・・・」
「そうですよぉ、可哀想ですぅ」


  神三姉妹によって。

  長女からは容赦なく斬られる。それも聖剣で。
  次女からは攻撃魔法をひたすら撃たれる。分身して十人の次女となって。
  三女からは永遠と呪いとデバフをかけられている。笑顔と藁人形を絶やさずに。

  ひどいっ!ひどい仕打ちであるっ!
  ドーランさんが何をしたっていうのよっ!

  どこへ行っても変わりやしない。颯馬パーティーにいても、この世界に来たとしても・・・・・・どっちみちサンドバッグにしかなれないんです。足が遅いドーランさんは一度狙いをつけられたらなかなか逃げられないのだ! 

  可哀想に・・・そう思う方は心ある優しい人だ。
  だがしかしっ!この世には、こんな人もいる。


「・・・・・・眠・・・」


  興味なしっ!
  身に受けているいじめなんてどうでも良しなのだ。ドMという訳では無い!逃げられないことを悲観することもないっ!なにせこの人は、気にしていないからっ!

  キアラに分かれて討伐を断られていたら、頑張っただろうが、片方で良いとわかった途端、急ぐ必要は無いと察した。
  一人だし、敵もこの一組だし、急いでやる必要も無くね?
  ということである。

  そしてなにより、今のドーランさんは痛みも何も感じていないっ!
  特殊な肉体に守られたドーランさんは生半可な攻撃では「ん?なにか当たったかな?」程度の感覚で、それも意識しなければ微風にしか感じられない!
  神様三人娘の攻撃はドーランさんからすればダンプカーにおもちゃのミニカーが衝突したようなもの!痛くも痒くもない!


「な、なかなか体力がるじゃない・・・!」
「・・・・・・ま、まだ・・・まだまだ・・・」
「ちょっと耐性か高いからってぇ、調子に乗らないことねぇ~・・・」


  逆に神様三人娘の方が疲弊している。
  ダイヤモンドの要塞にデコピンをしても自分が痛いだけだ。

  長女の聖剣も斬る度に刃がボロボロになっていくし、次女の分身も時間が経つにつれ数が減っている。三女の藁人形も使いすぎてストック切れを引き起こしている。
  そして残念なことに、神様三人娘の与えたドーランさんへのダメージ分は一秒かそこらでMAXにまで自動回復する。つまり、今の今まで無駄な時間。神様三人娘が疲れただけ。

  これは訓練でもお遊びでもありません。

  そろそろ三人娘も現実が分かってきたかな・・・?というあたりで、ドーランさんも自分の持つ百を超える盾を現界に顕現させる。極大な物から極小のものまで、その全てが神器かそれ以上の性能を誇る。

  既に疲れ切ってしまった天使や今にも膝をつきそうな神様三人娘の顔に驚きの表情が貼り付けられる。

  浮遊する盾。
  一つならばこの魔法が存在する異世界では珍しくはない。だが、百。どれだけの力を持ってすれば機械的にならず自然に、精密に動かせるのか。神様三人娘はようやく自分たちが相手にしていた敵が格上だと知った。

  しかしそれも、遅すぎる。

  もっと早く気付いて、逃げ出していれば、天使の一匹くらいならば生き残れたかもしれない。
  だがそれももうあとの祭り。

  盾に乗って宙に浮くドーランは、彼を囲むように配置された天使と神様三人娘を殺すために四方八方へと盾を向かわせる。戦う力の残っていない天使、神様三人娘をより疲弊している者達から殺していく。
  殺し方は単純。盾と盾でサンドイッチにするだけ。
  しかし、その盾には消滅の力が備わっているため・・・・・・


――ベチャッ


  気味の悪い音が響く。
  一体、また一体と血花火が出来上がっていく。天使の中で緊張が走る。次は誰が?次は誰が殺されるんだ?と。

  体力が戻り次第、その場から翼をはためかせて飛び上がるのだが、それも、いつの間にか出来上がっていた結界に阻まれる。破壊しようにも、魔法も神器も使えるだけの魔力は残っていない。

  逃げ場はどこにもなかった。

  天使達は神様三人娘へと縋るような視線を送るが、その三人でさえも恐怖して動けなくなっている。敵を侮ったが故の失態。
  幾体かは既に発狂し、かろうじて正気を保っている天使も目からハイライトが消え、どうしようもない現状を受け止めていた。次か?と順番待ちをするだけの天使。光を持たぬ天使に価値などない。

  天使は全滅した。

  残りは神様三人娘のみ。



「ざっけんじゃねぇよ!私は神だぞっ!ココから出せっ!」



  長女が無けなしの体力を使ってドーランを斬りつける。
  しかし、外傷なし、ダメージ無し。どれだけ斬りつけても変わりはない。

  無駄だとわかってもなお、挑み続ける長女に触発されたのか、次女三女もフラフラになりながらも、魔法を放つ。
  ヨロヨロと弱い魔法がドーランに当たる。

  もちろん、ダメージは無い。

  強者に挑むその様を見たドーランは操作していた盾を止める。



「・・・・・・そんなに死ぬのが嫌か」



  低いトーン。地獄の奥底から響いてきたような声。

  生きるものにとって、回答が決まっているような質問。それにイラついたのか、長女は声を荒らげ、叫ぶようにして答えた。


「嫌に決まってるでしょっ!私がっ!こんなところで終わるなんてありえないっ!」


  生きとし生けるものとは、ひどく傲慢である。

  ならば、永遠を生きる化物が貴様に助言をしてやる。



「貴様は運命を理解していない」



  ドーランから闇の力が溢れ出る。
  縦を操っていた時よりも遥かに多い魔力量と殺気。



「なにも知り得ぬ者が我らに楯突こうなど、愚者の考えよ」



  つい先程まで口数が少なく、喋った言葉もすぐに溶けてしまうような小さな声だった。しかし、今は流暢に喋るようになり、その言葉一つ一つが重く、強く響いている。質量があり、のしかかってくるような錯覚を覚える。いや、実際に、ドーランが言葉を発する度に大地が震えている。

  いつもの無表情が一転し、悪魔のような表情に変わる。

  体が大きく、闇を纏うその姿はまるで『魔王』のようだった。



「その愚かさを魂に刻み、全てゼロからやり直すがいい」



  神様三人娘はその言葉の重さに押し潰され、絶命した。


「ふっ、こんなものか・・・」


  纏いし闇を霧散させ、悪魔の顔をいつもの無表情に変換し、血溜まりを残してテントを張った野営地へと戻って行った。

「ふぁぁ・・・・・・眠・・・」





―――――

はたつばです。

ドーランさんTUEEEE回です。
はたつばの中では『寡黙キャラ=キレたら強い』というイメージがあります。この発想は厨二病だからなんですかね。

ちなみにですが、今回は『生への執着』がドーランさんの地雷でした。颯馬パーティーは地雷が多すぎてたいてい誰かがブチギレてやらかします。
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