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第七章 勇者するより旅行だろ・・・?
第百十一話 触らぬメイドに祟りなし
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短いね!
―――
◇とある神の視点
なんというか、これはまた・・・予想のできない展開になったものだよ。
この世界に異変が起きつつあることは理解していたが・・・ここまでとは思わなかった。創造神様はなにをされているのだろうか。化物共の侵略に気付いていないはずがない。なにをしているんだ?
化物共はかなり多い。
この世界を守ってくれている彼女らは私よりも数段強いから、死ぬことはないだろうけど・・・。全ての侵入者を妨害することは不可能だろう。証拠に、既に何匹かこの世界に降り立った者もいる。ずる賢い奴らが多く地上に降りてるはずだ。
まさかとは思うが・・・この世界の神々も支配されたわけではないだろうね。私を幽閉した奴らがボコられたとなると、あの子たちも危険だ。
いち早く、生き返る。
すぐにでもここを抜けて、あの子を助けに行かないと。
私の話を聞いて、賛同してくれたあの子を。助けに行かないと。
焦りを感じつつ、私がジタバタあばれていると、過去一度だけ出会った白い少年が現れた。
「助けてあげようか?」
そう言うと、私の手足についていた枷が破壊され、体の半分を取り込んでいた闇も、苦労する様子を見せることもなく消してしまった。
こいつは
「世界・・・」
神出鬼没。
楽しさを求めている快楽者だ。私が神を追われることになる前に出会った世界最高権力者。
「それは若干違うかな」
このように、平気で心をのぞき込んでくるやつだ。味方としてならば心強いが、敵になれば勝ち目はない。どんな小細工を使い、どんな手段を用いたとしても、倒せはしない。
「あいつがいる間は僕の出番なんてないしね。こういう所でいるってことをアピールしとかないといけないんだよ」
ヤレヤレと頭をふる世界。
こんな大物が私を助けに来るとは思いもしなかったが・・・
「ま、半分はこっちの責任だからね。腐れ神共がこの世界から僕の世界を侵略する準備をしているのがとてつもなく気に食わないけど、それもまた、いずれ現実を教えてあげてればいい」
この世界という生物はなかなかにおしゃべりだな。化物たちにありがちな傾向だ。上位者ほどのんびりで、適当な生活を送ってる。野心があるのは下位の化物たちだけだ。そして、この世界に侵入してきてる化物たちはそんな下級のもの。多少上位者もいるが、単なる遊びだろう。
なにせ、この世界には・・・
「強欲王がいる。虚無王も、覇王も。死神が混ざればそれこそ彼らの侵略は時間の無駄だ」
力の差を忘れていなければ、挑むことはないがね。
「どうだろうね~。意外と挑みに行ってたりね~。魔導王と惰王に正面から挑めない時点で、勝てるはずもないのにね」
強欲王、虚無王、覇王。
化物の中では頂点に位置する者。
あの三人がこの世界を守ってくれればとても楽なんだけど。そうもいかないだろうね。彼らは気分屋だから。
「そゆこと。今回僕がここに来たのは、君の封印された権能の一部を解放するため。君の支配下にある子達もそろそろテコ入れが必要でしょう?」
確かにね。
ここ十年で私の力は飛躍的に向上していると思うけど、全盛期に比べたら1%も戻っていない。
あの子が必死になって力を掻き集めているのは理解してるが、やはり足りない。
「んじゃ、さっそく」
世界が両手に白い光を浮かべ、私に向かって一歩二歩と近付いてくる。改めてみると、やはり強くみえる。見た目が幼い少年なので、なめられがちだが、この少年は正真正銘世界を統べる絶対的強者だ。
私の外見上変化は見られないが、中身には変化があった。
「さっき言ったとおり、君の権能の一部を復活させた。これで君の加護を持つ彼も少しは強化されると思うよ」
なんとも簡単に言うんだね。
「そりゃもちろん。君ら神とは格が違うからね」
一瞬ムッとしてしまったけど、納得はできる。創造神様ですら、この少年には頭が上がらない。それどころか、話しかけることさえできない高位な存在。私たち神ですら正装をして膝をつく雑多の一つに成り下がる。
しかし、これであの子は死なずに済む。
今回だけは感謝しておこうかな。
「僕はまだ仕事があるから、これで失礼するよ。完全無敵な女神様」
余計な言葉を残していきやがった。
昔の話はあまりされたくないんだけどな~。黒歴史ってやつ。
って、そんなことはどうでもいいんだったね。
すぐにでもあの子の加護を強化して、他の陣営に負けないようにしてあげないとね。
◇◆◇◆◇
化物のメイド。
化物界では有名なフレーズで、顔は知られずとも、名前やその噂は下位の化物の耳にも入っている。隠そうとも隠せない新参者。
そのメイドが化物として戦う姿は誰にも見られていない。
それだけに、彼女が実力あるものなのか試そうとする者も多い。
しかし、それがうまくいった試しはない。なにせ彼女を狙っていた化物たちは計画を立てたその日に姿を消すからだ。昨日まで飲みあかしていた暴力の塊たちが次の日にはまるで存在していなかったようにいなくなる。
いまや一種の都市伝説的なものに発展していたりする。
そして、化物たちの間で権力を持つ一部の統率者達は自分の配下に向けてある報せを出した。それは単純ではあるが、一化物を警戒するには過剰だと思われるような内容だった。
一つ、その主人を貶すことを赦さぬ
一つ、その者に挑むことは赦さぬ
一つ、時を悪用することを赦さぬ
一つ、決してその姿を見てはならぬ
※コレを破りし者は地獄の最下層行きとなる
理不尽の王や自由組の各王達とほぼ同列の扱い。
姿を見てはならぬ、これに至っては自由組すらも凌駕する規則。
権力者たちはそれほどまでにこのメイドを恐れているのだ。
現れてたった数年しか経っていない化物相手になぜそこまで怯えるのか。疑問を持つものは多いが、権力者たちはその理由について一切語ろうとしない。派閥、コミュニティを持たない古参の化物達も誰ひとりとして口を割らないのだ。
唯一口をすべらせたのは楽園の王『ヤマ』。
地獄と楽園、二つを支配下に置く化物界でもかなりの権力者である彼は言っていた。
「あの娘は我ですら手に余る。・・・誰に似たんだかな」
その時のヤマは頭を抱えるような仕草をとったという。
最上位の『世界』ですら、不干渉の契約を結ばざるおえなかった化物。その化物の手に余る存在。
理解できるものは戦慄し、恐れることとなった。だが、馬鹿の大馬鹿を加速させてしまった。
その結果、世界から化物が消えていった。
様々な事件を経て、化物殺しのメイドの噂は世界中に広まっている。有りもしない憶測が飛び交うこともしばしば。
神々はノータッチ。化物の上位者たちも見て見ぬ振り。
そんな恐ろしいメイド様は今、とある世界で主の帰りを待っている。・・・・・・恋敵とともに。
「マリーさん、どこに行ってたの?」
「少しばかり、狩りに行っていました」
ちょっぴり危険な二人は物騒な毎日を過ごしている。
「あ、ケーキ作ってみたんだけど、あとで食べてみてくれる?」
「分かりました。ふふ、楽しみです」
「・・・私も少しはうまくなったんだから・・・!」
二人の花嫁修業に終わりは来るのだろうか・・・・・・。
―――――
はたつばです。
ごめんなさい。主人公は次回です!
今回はバランス調整と少しばかりの説明を。
メイドの戦う姿が見たいです。
最近投稿する時間に間に合ってませんな・・・
ごめんなさい・・・!次こそは間に合わせる(白目)
―――
◇とある神の視点
なんというか、これはまた・・・予想のできない展開になったものだよ。
この世界に異変が起きつつあることは理解していたが・・・ここまでとは思わなかった。創造神様はなにをされているのだろうか。化物共の侵略に気付いていないはずがない。なにをしているんだ?
化物共はかなり多い。
この世界を守ってくれている彼女らは私よりも数段強いから、死ぬことはないだろうけど・・・。全ての侵入者を妨害することは不可能だろう。証拠に、既に何匹かこの世界に降り立った者もいる。ずる賢い奴らが多く地上に降りてるはずだ。
まさかとは思うが・・・この世界の神々も支配されたわけではないだろうね。私を幽閉した奴らがボコられたとなると、あの子たちも危険だ。
いち早く、生き返る。
すぐにでもここを抜けて、あの子を助けに行かないと。
私の話を聞いて、賛同してくれたあの子を。助けに行かないと。
焦りを感じつつ、私がジタバタあばれていると、過去一度だけ出会った白い少年が現れた。
「助けてあげようか?」
そう言うと、私の手足についていた枷が破壊され、体の半分を取り込んでいた闇も、苦労する様子を見せることもなく消してしまった。
こいつは
「世界・・・」
神出鬼没。
楽しさを求めている快楽者だ。私が神を追われることになる前に出会った世界最高権力者。
「それは若干違うかな」
このように、平気で心をのぞき込んでくるやつだ。味方としてならば心強いが、敵になれば勝ち目はない。どんな小細工を使い、どんな手段を用いたとしても、倒せはしない。
「あいつがいる間は僕の出番なんてないしね。こういう所でいるってことをアピールしとかないといけないんだよ」
ヤレヤレと頭をふる世界。
こんな大物が私を助けに来るとは思いもしなかったが・・・
「ま、半分はこっちの責任だからね。腐れ神共がこの世界から僕の世界を侵略する準備をしているのがとてつもなく気に食わないけど、それもまた、いずれ現実を教えてあげてればいい」
この世界という生物はなかなかにおしゃべりだな。化物たちにありがちな傾向だ。上位者ほどのんびりで、適当な生活を送ってる。野心があるのは下位の化物たちだけだ。そして、この世界に侵入してきてる化物たちはそんな下級のもの。多少上位者もいるが、単なる遊びだろう。
なにせ、この世界には・・・
「強欲王がいる。虚無王も、覇王も。死神が混ざればそれこそ彼らの侵略は時間の無駄だ」
力の差を忘れていなければ、挑むことはないがね。
「どうだろうね~。意外と挑みに行ってたりね~。魔導王と惰王に正面から挑めない時点で、勝てるはずもないのにね」
強欲王、虚無王、覇王。
化物の中では頂点に位置する者。
あの三人がこの世界を守ってくれればとても楽なんだけど。そうもいかないだろうね。彼らは気分屋だから。
「そゆこと。今回僕がここに来たのは、君の封印された権能の一部を解放するため。君の支配下にある子達もそろそろテコ入れが必要でしょう?」
確かにね。
ここ十年で私の力は飛躍的に向上していると思うけど、全盛期に比べたら1%も戻っていない。
あの子が必死になって力を掻き集めているのは理解してるが、やはり足りない。
「んじゃ、さっそく」
世界が両手に白い光を浮かべ、私に向かって一歩二歩と近付いてくる。改めてみると、やはり強くみえる。見た目が幼い少年なので、なめられがちだが、この少年は正真正銘世界を統べる絶対的強者だ。
私の外見上変化は見られないが、中身には変化があった。
「さっき言ったとおり、君の権能の一部を復活させた。これで君の加護を持つ彼も少しは強化されると思うよ」
なんとも簡単に言うんだね。
「そりゃもちろん。君ら神とは格が違うからね」
一瞬ムッとしてしまったけど、納得はできる。創造神様ですら、この少年には頭が上がらない。それどころか、話しかけることさえできない高位な存在。私たち神ですら正装をして膝をつく雑多の一つに成り下がる。
しかし、これであの子は死なずに済む。
今回だけは感謝しておこうかな。
「僕はまだ仕事があるから、これで失礼するよ。完全無敵な女神様」
余計な言葉を残していきやがった。
昔の話はあまりされたくないんだけどな~。黒歴史ってやつ。
って、そんなことはどうでもいいんだったね。
すぐにでもあの子の加護を強化して、他の陣営に負けないようにしてあげないとね。
◇◆◇◆◇
化物のメイド。
化物界では有名なフレーズで、顔は知られずとも、名前やその噂は下位の化物の耳にも入っている。隠そうとも隠せない新参者。
そのメイドが化物として戦う姿は誰にも見られていない。
それだけに、彼女が実力あるものなのか試そうとする者も多い。
しかし、それがうまくいった試しはない。なにせ彼女を狙っていた化物たちは計画を立てたその日に姿を消すからだ。昨日まで飲みあかしていた暴力の塊たちが次の日にはまるで存在していなかったようにいなくなる。
いまや一種の都市伝説的なものに発展していたりする。
そして、化物たちの間で権力を持つ一部の統率者達は自分の配下に向けてある報せを出した。それは単純ではあるが、一化物を警戒するには過剰だと思われるような内容だった。
一つ、その主人を貶すことを赦さぬ
一つ、その者に挑むことは赦さぬ
一つ、時を悪用することを赦さぬ
一つ、決してその姿を見てはならぬ
※コレを破りし者は地獄の最下層行きとなる
理不尽の王や自由組の各王達とほぼ同列の扱い。
姿を見てはならぬ、これに至っては自由組すらも凌駕する規則。
権力者たちはそれほどまでにこのメイドを恐れているのだ。
現れてたった数年しか経っていない化物相手になぜそこまで怯えるのか。疑問を持つものは多いが、権力者たちはその理由について一切語ろうとしない。派閥、コミュニティを持たない古参の化物達も誰ひとりとして口を割らないのだ。
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その時のヤマは頭を抱えるような仕草をとったという。
最上位の『世界』ですら、不干渉の契約を結ばざるおえなかった化物。その化物の手に余る存在。
理解できるものは戦慄し、恐れることとなった。だが、馬鹿の大馬鹿を加速させてしまった。
その結果、世界から化物が消えていった。
様々な事件を経て、化物殺しのメイドの噂は世界中に広まっている。有りもしない憶測が飛び交うこともしばしば。
神々はノータッチ。化物の上位者たちも見て見ぬ振り。
そんな恐ろしいメイド様は今、とある世界で主の帰りを待っている。・・・・・・恋敵とともに。
「マリーさん、どこに行ってたの?」
「少しばかり、狩りに行っていました」
ちょっぴり危険な二人は物騒な毎日を過ごしている。
「あ、ケーキ作ってみたんだけど、あとで食べてみてくれる?」
「分かりました。ふふ、楽しみです」
「・・・私も少しはうまくなったんだから・・・!」
二人の花嫁修業に終わりは来るのだろうか・・・・・・。
―――――
はたつばです。
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