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第五章 学園祭。この日を待っていたぜ

第七十一話 その者らの背には死神がいる

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◇第三者視点

  メイドVS勇者の戦いが終わり、学内の部第4戦が始まる。
  ロボットとちびっ子の対決である。

「えー、皆さん。賭けで負けたのはご愁傷さまですが、次の試合が始まりますよ!ここからは気持ちを入れ替えて見ていってください。お金のことは忘れましょう!ねっ!」

  金の問題はそう簡単に解決出来るものではない。明日の朝ごはんの心配をする者さえいるのだ。彼が俯きながら、妻子の名前を呼ぶたびに、周りの人間がスススと避けていく。彼のこれからは過酷を極めるだろう。なにせ、明日の朝ごはんすら用意するあてがないのだから。

  その現象に陥っている者は彼だけでないのもまた問題である。

  一国を支える労働者の項垂れる姿に、国王は苦笑いしか出来ない。

  さて、次の試合は身長差の違いすぎる二人・・・一人と一つだ。

「勇者様の生み出した巨大ロボットVS二人目の最年少出場者リシアス選手です!」

  ロボットは身長4m程もあり、リシアスの約三倍の身長であった。
  手に持った本を空中に投げ捨てて、その場から消す。空間魔法。小さく狭いが、自分の空間を作り出してものを仕舞えたりする優れもの。そこに本を入れて、目の前のロボットを見る。

「体格差は果てしないな。しかし、負けてやる気もありません。」

「小さい子を虐めるのは本意ではないのですが・・・私たちの目的のために負けるわけにはいきません!」

ーーゴーン!

  無機質なその音が会場中に響く。
  はじめに動いたのは巨大ロボット。夕咲の方だった。その巨体ゆえか、一度踏み込むだけで攻撃範囲に届き、思い拳をリシアスに振り下ろした。

  地面が光り、青色の壁が浮き上がってその拳を止める。

  凄まじい風。
  リシアスの体を吹き飛ばしてしまいそうな強風だが、彼は微動だにしない。服を揺らすことすらなかった。

  リシアスは仕返しと言わんばかりに空にデコピンをする。
  そこからは夕咲ロボットの生み出した衝撃波、風よりも更に強力なものが夕咲ロボットを吹き飛ばした。

  5m程後ろに下がった所で夕咲ロボットは止まり、立ち上がる。

  だが、そこに巨大な蒼剣が振り下ろされた。
  すかさずビームサーベルを使って受け止めるが、受け止めた所で再び先ほどの衝撃波が夕咲ロボットを襲う。
  たまらず空中に逃げるが、追い打ちをかけるように爆発と光線が飛んでくる。
  どれだけ逃げても、リシアスは追いかけてくる。

(この子絶対に学生じゃないですよぉ!どこに魔法が来るかも分からないんですよ!?)

  マイクをオフにした状態で、ロボット内で絶叫する夕咲。
  小さな少年だったので、場外にふわっと投げて終わらそうと思っていた夕咲ロボット。しかし、それは叶わず、逆に追い詰められている。

  ビームサーベルで光剣を防いだものの、あと少し遅ければロボットは真っ二つだっただろう。
  幼いながらに怖い少年である。

「このままでは僕の魔力が先に切れますね・・・。締めにしましょう」

  リシアスは戦いの終わりを宣言した。

  上空にいる夕咲ロボットの上から衝撃波が襲い、それから逃げるように夕咲ロボットは下降。

  それをみたリシアスは手をパンと叩く。
  それに反応してか、地面は光り、青い壁が夕咲ロボットの四方を囲んだ。

「んなっ!」

「爆ぜろ」

  青い壁の中で何度も巨大な爆発が起きる。
  長い爆発タイムが続き、煙が晴れた頃には、夕咲ロボットは停止していた。

「う、動かない~!私たちの技術の結晶がぁ!」

  夕咲ロボットから悲鳴が聞こえるので、中身は無事なのだろう。しかし、動かなくなったので、

「勝者、リシアス選手ー!」

  ということになった。
  ちびっ子魔法使いは勇者戦に勝利し、脚光を浴びることになったとさ・・・。

  技術組勇者もイかすロボットを作ったことにより、少年やおっちゃんからの人気を博し、玩具などが売り出されて一躍人気者となった。


  一般の部第4戦

「皆様、次の試合はかなり熱い戦いになるのではないでしょうか!なぜか参加している見た目は完全に只のおじさんの学園長VS謎のアロハシャツという服を着たイケメンのたたかい!私、学園長が戦っている姿は初めて見ます!どのくらい強いのか・・・気になりますねぇ!」

  予選くらいは見てて欲しかったと薄らと涙を浮かべる学園長さん。
  アロハシャツの人は笑うしかない。

「絶、ここは負けてはくれませんか」

「それは無理じゃな。子供たちの前で負ける訳にはいかない」

「そこをなんとか・・・」

「無理なものは無理じゃ。子供たちの前でカッコいいところ見せねばなるまい。わしの事をただのおじいちゃんと思っている子も多いのじゃ」

「親友の頼みを聞いてはくれませんか」

「くどいぞ。お主がそこまで言うのは珍しいな。なにがあった」

「昨日言われたんですよ嫁に。・・・負けたらいつもの三倍ね♡・・・ってね」

「夫婦円満で何よりではないか。なにが不満だ?」

「あの子の言ういつもは常人のそれとは異なるということだよ・・・。それを3倍だって・・・?僕に代わりはいないんだよ?」

「儂に言われても困る。」

「親友じゃないか・・・!」

「譲れんものもあるのじゃ」

「くっ!成長したのは君だけじゃないのを見せてやる!」

ーーゴーン!

  ナイスタイミング、ゴング。
  ここから、再び超異次元的戦闘が始まる。

  ディスの姿がぐにゃりと歪んだかと思うと、絶望竜の後ろに現れ雷を纏った拳で絶望竜に殴り掛かる。
  前方向に一歩進み、半身になってディスの拳へと己の素の拳をぶつける。
  雷と純粋な力とが交差する。
  属性を付与された力に只の殴りで応戦する辺りが化物有力候補と言った所だろう。

「くっ!相変わらず出鱈目な!」

「鍛え方が違うんじゃよ」

  鍛え方=マリア親衛隊にボコられる

  彼の強靭は並ではない。何度体に穴が空いたことか。
  ゴリ蔵さんに殴られ、虎吉に噛み砕かれ、熊太郎に八つ裂きにされ、アルシャルカに塵にされてきたのだ。
  いくら英雄の師であろうとも、彼の肉体には勝てない。

  しかし、竜になれないので、本気になれないのも事実。

「妻も弟子も見てる中でボロ負けはいけない。それだけはアカン」

  ディスも絶望竜が強いのは知っている。
  進化により神竜に至ったこともきいている。だからと言って簡単に負ける気は無い。自分の弟子達は国の英雄になり、その次の世代となる教え子たちが見ている中で意地を見せつける必要がある。

  そしてなにより、嫁が怖い。

  背後から熱い視線を感じつつも、ディスは魔法を多数展開していく。
  ある地点からは光線が絶望竜を狙い、ある地面からは幾つもの棘が絶望竜をおそう。地震が起こり、足元が崩れた所に、超高水圧の水魔法が直撃したりも。

  しかし、そのいずれも絶望竜の闇の前では無意味であった。
  光線は絶望竜が手を翳すだけで闇に食われ、地面の棘はその超人的な身体能力で全て回避し、あとを残さぬように的確に潰していく。水魔法は確かに直撃したが、その体には薄らと擦り傷が出来ただけで、大きなダメージにはならない。

「ディス。貴様も足掻いて見せろ!それこそ強者への道標!」

  日々の地獄をここで晴らしているだけだ。子供と会えない日=アレらと会う日なのだ。

  半分涙目の絶望竜は虚空から二本の大剣を取り出した。
  黒く巨大な大剣は一本でその身長を超える。

「そちらが武器をとるなら僕もとらせていただきますよ」

  ディスも空間から二本のレイピアを取り出す。
  そのレイピアは血で染まっている。幾つの戦場を抜けたのだろうか。そのレイピアを見るだけで、世界が残酷であると思い知らされる。
  雷が付与されており、バチバチと音を鳴らす。

  お互いある程度距離をとり、そこから一気に加速。
  肉薄。絶望竜は両手にもった大剣を一つに重ね上段から振り下ろす。ディスは左手に持ったレイピアを大剣に向かわせ、もう一本を絶望竜の首めがけて突き刺す。

  絶望竜の大剣はディスのレイピアに当たる瞬間に起動を歪められ、地面を叩く。
  ディスのレイピアはギリギリで首を回避した絶望竜の右肩に当たり、雷を送り込む。

「はぁ!」

「ぐっ!」

  その瞬間

ーーグワッ!

  絶望竜を悪寒が襲った。
  背筋が凍る。一歩後ろに下がればそこに死地がある。雷の痺れに負けて、下がれば瞬間的に死神からの首チョンパ。化物共の深淵。

(ここで退けば、いや、それが知れれば・・・!間違いなく殺される・・・!)

  耐える

  感電した体を無理やり地面に埋め込んで、後ろに倒れることを阻止する。
  ディスからの追撃がくるが、なおも耐える。
  ディスに斬られていても、十発は耐えられる。だが、下がれば即死。

「ば、化物ですか・・・!絶、あなたは凄いですね・・・!」

「真の化物は別にいるということだ・・・」

  かっこよく下を向いて言っているが、怯えているだけである。
  そう、とにかく奴らが怖いのだ。

  この試合を見に来ている。
  別空間で見ているのか、ここに来ているのかは分からないが、負けたら再び地獄を見ることになることは明白。
  絶望竜に負けられない理由が増えてしまったようだ。

ーー絶望竜 ハ 遠い目 ヲ シテイル 

  ハッと目を覚まし、絶望竜は頬を叩く。

「ディスよ・・・この戦い、絶対に負けられぬ。すまぬが手加減はできんぞ・・・。来たれ、我が霊装よ」

  絶望竜を黒い瘴気が包み、全身を覆う真っ黒の鎧を纏った。
  二つの大剣にもかの化物の眷属特有の赤黒い線が浮かんでいる。鎧、大剣からは挑む者を絶望に陥れる瘴気が発せられ、異常なプレッシャーが放たれている。
  崖っぷちに立たされた哀れな竜の名誉挽回戦が今始まる。

「・・・急にどうしたんだ・・・」

「いくぞディス!時間が無い!」

  早くしないと絶望竜が逝ってしまう。

  地面が爆ぜ、絶望竜の姿は消える。

  一瞬の残像さえ残さぬ速さで動き回り、ディスの次元バリアを超えて大剣で斬り掛かる。

「ぐぅぅ! 」

  ディスの目でもギリギリ見えるかどうかというレベルで動き回る絶望竜。
  その攻撃を次元バリアで低減しつつ、受け流そうとするが、圧倒的パワーの前にその防御は破られる。

  肩から腹にかけてかなり出血しているが、ディスはなんとか立っている。

「頼むディスよ。親友をこれ以上傷つけたくはあるまい・・・!」

「ははは・・・君が背後に死を感じるように、僕もまた、負けられない理由があるんだ」

  熱い戦い。
  男と男の魂の削り合い。見る限りはそうだ。

  だがしかし・・・

(ここで負けたらあの方々に間違いなく殺される・・・!)

(ここで負けたら『レイ』に怒られるよね・・・というか、僕は今日干からびるよね)

  レイとは爆炎の魔女のことである。
  余談だが、本名『レイシス・テラシウス』です。

  二人は自分が死にたくないという理由で足掻くしかないのである。

  恐怖から笑が出る。
  観客は熱い戦いに笑っているのだと思っている。

  会場の熱は上がっていくが、二人の心は酷く冷たい。お互いを陥れる為に再び己の武器を握る。

  出血により頭が回らなくなっているディスだが、血を見たからか、より気合が入り、展開される魔法はより多彩になっている。
  絶望竜は闇を操り、その魔法を尽く飲み込んでいく。

  魔法どうしのぶつかり合いと、大剣とレイピアの衝突。

  ディスの弟子である超越者となった英雄達は上には上がいると理解させられた。
  化物たちは端っこ世界の住人もなかなかに面白いと感心する。

  そしてその戦いも終わりを迎えた。
  大量出血により、ディスが遂に倒れたのだ。
  気合が入ってからもお互いに防御を捨て、攻撃を繰り返す。消耗戦の末、深手を負っていたディスが倒れたのだった。

  これから地獄を見るのはディスに決まった。
  しかし、絶望竜の死への道はこれで終わりではない……。

「勝者!絶選手~!学園長と謎のお兄さん対決だったわけですが、これもまた壮絶でしたね・・・。魂と魂のぶつかり合い!男の勝負でしたねぇ!というか、学園長があんなに凄い人だと思ってませんでした!すみませんでした学園長!医療班学園長の手当はお願いしまーす!・・・さて、国王様いかがでしたか?」

「うむ。よいよい。ディスも久しぶりに本気で戦えたろう。・・・むしろ、なぜ会場が無事だったのか、不思議で仕方が無い」

  無論、彼の隣で座る女帝様の力である。

「そうですねー。運が良かったのかなんなのか・・・。まだこの後に準決勝が控えていますので、この奇跡が続いてくれることを期待しております!」



  上空にて・・・

「絶望竜はたるみすぎだな。しかし、ディスは相当修行したようだ。前あった時よりも魔力が上がってる。未だ成長を続けているとは・・・恐れ入ったな」

「はい。魔法威力も多少上がっています。レベルでも上げたのでしょうか・・・」

「あー、この世界にはレベルシステムがあったか」

  なぜマリーが上から目線なのかは察してほしい。
  そういうことなのだ。

「これから準決勝か~。マリー頑張ってくれよ。絶望竜の余裕をぶっ壊してやれ」

「はい。私も久々に本気でぶつかってみます。絶さん程の相手でないと試せないこともありますので」

「お、おう。・・・程々にな・・・」

  絶望竜、哀れなり。
  マリーさんの本気は化物の皆さんがおののくほどやばいのだ。そう、やばいのだ。



  来賓席にて

  以下魔導による念話

「マリア、彼はどうするつもりだ?」

「・・・私が決めることじゃない。あの子の教育はアルシャルカに任せてる」

「アルシャルカねぇ・・・。時間ないし私とかカールとかマリアが出るべきじゃないのか?」

「それはダメ。これ以上本物を増やすと世界にというか、楓に怒られる」

「ふーん。楓がそういうなら従うけどさ~」

「・・・間に合わないならここに置いてく。ここでも何かが起きる。守らせるのも一手」

「じゃぁ、マリーちゃんは?」

「・・・連れてく。私のお菓子作り担当」

「可哀想じゃないか?」

「冗談。マリーちゃんは私では測れない。今、楓と颯馬以外で一番黒田に近いのがマリーちゃん。いずれ追いつかれるかもしれない」

「柚香ちゃんが来たら色々聞いてみよう」

「それがいい。楓と世界の意図を汲めるのはあの子しかいない」


  念話終了


「マリーさんや・・・」

「・・・どうされました?」

  そんな掠れた爺みたいな声出して
  とは、言わない。彼の中で少しでも人を楽しませようとする心がこの、従者からしたらかなり厳しい謎のボケらしきもの、を生み出してしまったのだ。
  マリーさんでさえも反応に困ってしまう程だが、許してあげてほしい。彼なりに頑張ってはいるのだ。

  そんな彼だが、真面目な顔をして言った。

「本格的に戦争の影が見え始めてきた。・・・マリーは俺についてきてくれるか?」

  寂しげな、悲しそうな顔をして楓はそう言う。なぜ、真面目の話の前にボケたのかは突っ込まないでほしい。

  彼の心にある二人の親友の影。
  化物が集まり始めてから唐突に不安になることがよくあった。

「……プロポーズですか?」

「真面目な話だ」

「私はいたって真面目なのですが・・・そうですね、私のご主人様は貴方様だけです。初めて会ったあの日から、私は貴方について行こうと決めています。例えそこが化物の巣窟だとしても」

「・・・そうか。ありがとう」

  己の未熟さを思い知った時には全てが終わっていた。
  自分の力を使うことを迷った末に起きた悲劇。父と二人の親友は消滅し、自分は一人取り残された。気付けばその場にいた全ての存在を消し去っていた。
  もう二度と自重、遠慮はしない。
  彼は心に決めているのだが、時よりその決意が揺らぐ。

  もしも、マリーが、氷河雪が敵として自分の前に現れたら?
  もしも、この二人が敵対して、どちらかを殺さねばならなかったら?

  彼は本当にその最強を振りかざせるのだろうか。
  彼に捨てる選択肢などとれはしないのに。

「大丈夫です、ご主人様。私は何があろうとあなたの味方です。」

  マリーには選ぶ道は一つかしかない。
  定められた道だ。主人の後ろを歩き続ける。それが彼女の在り方であり、あの日からの決意でもある。

「・・・急に済まなかったな」

「ふふふ、私には何でも仰ってください。未来のお嫁さんなので!……お、お飲み物ご用意します」

  お嫁さん宣言をしてからすぐに赤くなって、誤魔化すように次のコーヒーを入れる。焦りからか、手元が震えているようだ。「あはははは・・・!あ、あれ~おかしいなぁ」なんて言っている。

  ついでもらったコーヒーを楓は飲むが、いつもの完璧な味覚を程よく刺激する美味感はない。肥えた舌を持った楓からすれば、美味しいとは思えないだろう。

  しかし、楓は

「ありがとうマリー、凄く・・・美味しいよ」

  素直にそう言う。
  これが愛情のスパイスというやつなのだろうか。彼は心底幸せそうな顔をした。





ーーーーーーーーーーーーー

はたつばです。

短いですね。

次回はちょっと、闘技場話から離れて、同日にあった他の方のお話になります。

そして、告知を。
現在、新しい物語を書いています。この旅行(偽)にも出てきたお方の話ですね。そのへんはまたちょくちょく告知を入れていきます。旅行記の方でメインのバトルパートに入るまでに公開を始めたいと思います。……コメディだよね。うん。確実にそうだね。
でも、このままのペースだとメインに入るまでに間に合うかわからんのよ・・・。・・・どせよか。

次回更新は24日土曜日です。
よろしくお願いします!
……なんか最近、楓さん戦ってなくね?
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