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第三章 御一行様は冒険者になるようです

第四十話 化物による蹂躙

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  城を出て、大きな路を四人で進む。
  街の賑やかな声を聞きつつ、歩いていると、絶望竜の視線が下を向いている。
  いや、正確には斜め前方からそのまま自分の背後に行くまで見つめ続けている。

「……なにしてんの?」

「黙れ楓。今貴様に構ってやれる時間はない」

  ……ロリコンかショタコンか。もしくは両方か。
  この爺の視線は街をゆく子供たちに釘づけだ。子供が転びそうになる度に、黒の瘴気を使って優しくキャッチしている。
  能力の無駄遣いだわ……。変態色が強まってねぇかこの爺。

「変態行為をやめろ。これからむさい場所に行くんだ。そんな調子じゃぁ発狂するぞ」

  ギルドに入った瞬間に帰るとかやめろよ?
  あと強制的に成人男性を若返らせるのも辞めろ。誰が治すと思ってんだ。

「馬鹿か貴様。むさ苦しい場所に行くからこそ今英気を養っておるのじゃ」

  逆効果な気がしないでもないが……。黒の塊が子供をガン見している様は非常に不審者を思わせる。
  隣で歩くお母さんとか凄い怪訝そうな顔してんぞ。

  そしてその行為を前にして動じないマリーと翡翠ももうダメな気がしてきた。
  この光景に慣れすぎだ。

「……楓様ここが冒険者ギルドになります」

  翡翠にそう言われて気が付く。
  目の前には王城に引けを取らないくらい大きな建物。全体をベージュ色に塗られたその建物の上部には大きく『冒険者ギルド』と書かれた板が取り付けられている。
  ここが冒険者ギルドで間違いなさそうだな。

  冒険者ギルドの入口に扉はなく、出入りは誰でも可能で、自由であることが伺える。

「んじゃ、依頼探しと行きますか」
  
  扉のない入口から中に入ると、そこには……男、男、男、受付嬢、男、男、男、女。そんな比率で人間達がワイワイしていた。
  男ばっかりかよ!しかもムッキムキですねぇ皆さん!この世界って魔法主体の世界じゃねぇの!?強化魔法使いばっかりかここは!!

  俺がアタフタし、絶望竜はその名に違わず絶望。マリーは俺のお世話。翡翠は瞑想中。
  カオスパーティーである。

  そんな俺達に話しかけてくる勇者達がいた。
  四人の男が近付いてくる。バカっぽい。

「おうおう。兄ちゃん達立派な装備付けてんじゃねぇか。ちっとばかし俺達に寄付してくれねぇかな?」
「初心者は自分に見合った装備をつけようぜ?」

  プークスクスと笑う男四人。
  毎度思うが、この世界の奴らは本当に単純だな。絡み方が一定すぎる。

「なんだお前ら。喧嘩売ってんのか。その喧嘩買おう買おう。闘える場所へと行こうぜ達磨」
「……俺もついていきます 」
「儂も行こう。八つ当たりだ」
「お供いたします」

  悪いな冒険者よ。俺達は無茶苦茶好戦的なんだ。それでいて一人一人が化物。最悪でしょう?

「ぷっ。アッハッハッハッハッ!!聞いたかお前ら!このFランクがこのBランクの俺様たちに勝負を挑んできやがったぜ!!」
「いいぜいいぜ。あんたらは何を賭ける?どうせやり合うなら賭け事をしようぜ」

  ふむ賭けか。金ならいらないんだが、これも娯楽の為か。

「俺達の全てを提供しよう。金を、装備を、肉体を。全てをくれてやる」
 
  これくらいリスキーでなければやってられんよな。

「いいだろう!俺達も同じくだ!!格下だからって手加減しねぇからな!」

「当たり前だ。てめぇらの顔に泥を叩きつけてやるよ」

「はっ!着いてこいガキ共。裏の闘技場に行くぞ!今は誰も使ってねぇはずだからな!」

  くっくっく。嚙ませ犬にでもなってくれや。これぞテンプレだよな。

  あちこちから
「BのバルザックがFのガキ共とだ戦うらしいぜ!」
とか
「新人潰しのバルザックかよ。あの新人も可哀想に 」
とか。

  面白そうな話が聞こえてくる。バルザックか。それに新人潰しとは……なかなかにクズっぽいな。
  俺はクズに恵まれているらしい。不足しないよクズ共が。

  俺達は素直にバルザック達について行く。
  ギルドの受付を通り過ぎ、細い道を通ると、広い空間に出た。
  なるほど、ギルドが大きかった理由はコレか。

  広い闘技場。
  それを囲むように設置された壁。その上には椅子が置かれており、観戦もできるようになっているようだ。

  俺達が闘技場に入るのと同タイミングから続々と観客席に人が入ってくる。
  そりゃそうか。見世物みたいなもんだろうな。新人潰しっつうくらいだ。何度も行ってきた恒例行事なんだろうさ。

「おい、今更無しとかは出来ねぇからな!はっはっは。これで勝てば規律違反無しでその女を頂けるわけだ。これだから賭け試合は辞めれねぇ」

  ……ムカぁ。
  マリーには俺ですらまだ手を出してないんだぞ。そんなことは許さん。

「判定は死亡または気絶。それでいいか?」

「あぁ構わねぇさ。最初から男は殺す気できたからな。戦闘形式は一対一のデスマッチ。片方の勝利が決まっても最後の戦いまで行うこと。コレでいいな?」

「構わねぇよ。んじゃ初めは……『翡翠』。お前が行け」

「かしこまりました。殺しても?」

「あぁ。……殺れ」

  翡翠は軽く頷くと、闘技場の中心へと歩いていく。
  その様を見た男四人の中からニヤニヤした男が前に出てきた。

  弱そう……。初戦は翡翠に譲ってあげた。どうせ最後まで殺るんだ。しっかりと絶望させてやろうぜ。

  二人が定位置に付いたことを確認したギルド職員であろう男が、二人の顔を確認する。
  そして、

「始めっ!!」

  と力強い宣言をする。

  それと同時にきんにくんが翡翠に拳を向けた。
  強化魔法を使用してるな。その変はやはりBランク。油断、手加減なんぞする気は無いのだろう。
  まぁ何しようと翡翠には勝てないけどね。
  普通の人間の身で勝とうとすること自体が誤ってるのだから。

  翡翠の体に拳が触れた瞬間に、きんにくんの拳は喰われた。
  翡翠の体に腕を吸収されたきんにくん。

「なんっ!?あ、ぃ!ウワァァァ!!」

  発狂きんにくん。
  叫びを上げるきんにくんだが、翡翠はただ見ている。

  腕を取られたくらいで泣くなよ。
  戦場での発狂は死以外に何も産まないぜ?バーサーカースキルでもない限りな。

「……つまらないな」

  翡翠の死刑宣告。
  そらお前、極雷龍よりはつまらんだろうさ。

「『太陽の槍』」

  ……ここで極大の魔法を使うか阿呆。
『守護』
  闘技場の客席と敵方の男共を守る守護を張る。

  翡翠の背後に、それこそ太陽と同レベルの、超高温の炎でできた槍が控えている。
  高温で済ませていいレベルではないな。あの温度を魔力で作り出すってのは想像以上に難しいはず。それをすまし顔でやってみせるとは……翡翠恐ろしい子。
  敵の男は肌が焼け、ボロボロと人間の表面部が剥がれ落ちていく。
  絶叫していた男だが、今は喉が焼けてもがくことしか出来ない。
  一瞬で蒸発しないのは翡翠なりの配慮だろうか。
  もしそうなら、余計なお世話すぎる。敵の男は今すぐに死にたいくらい来るしいだろうに。……なかなかにエグいわぁ。

「マリー様に手を出そうとしたことを地獄にて、悔いて恥じよ」

  手を前に伸ばすと、太陽の槍達が一斉に男の元へと飛んでいく。

  爆炎と爆音が結界内に響く。

  それが収まる頃には、何も残っていなかった。
  あるとすれば、杖を持つ翡翠と、目に見えない程までに深く深くできた穴。

  スゲーわー。これで守護がなかったら観客纏めて吹っ飛んでたぞ。太陽と同温って時点で頭おかしいけどな。どれだけ魔力を突き詰めればあんだけのもんが出来るのやら。

  客も敵さん方も唖然としてる。

  翡翠が戻ってくるのと同時に守護結界を一部解除。
  ブオッと熱風が入り込んでくる。凄まじい熱だぜ。マリーに強い守護を貼っておいて良かった。肌が日焼けしてしまうからな!スベスベの肌を傷つけるわけにはいかん。

「おかえり翡翠。良い働きをした。褒めて遣わす」

「お褒めに預かり光栄です。楓様、マリー様の為ならばこの身、削りきってみせます」

「マリーの為ってのは嬉しい話だが、お前が死ぬのも俺は許さんからな」

  俺の仲間は誰もやらん。
  もしこの戦いで誰かが負けて、奴らに奪われでもしたら、約束なんぞ適当に投げて、冒険者ギルドごと奴らを潰す。誰彼構わず地の底に落としてみせる。

「かしこまりました」

「じゃぁ次はマリーかな?いけるか?」

「勿論です。強くなった私を見ていてください!クロちゃんと一緒に特訓しましたので」

  なんと……!マリーさん特訓してたのかい!?もう偉いな~。そんな事しぬくてもお兄さんが全力でフォローしてあげるのに~!!頼って!頼って~!
  えっへんと胸を張るマリーが可愛い。

「頑張れよマリー。信じてる」

「はい。ご主人様」

  表には決して出さない。楓さんの中の人は誰にも悟られてはならないのだ。俺のキャラ的にな。

  マリーはメイド服をヒラリと翻すと、堂々とした様子で闘技場に入っていく。
  先程出来た穴は翡翠が責任もって塞ぎました。落とし穴とかは無いです。多分。
  なんか歴戦の名将みたいになってる。勇ましいぜ。
  使う武器は包丁なんだろうけど、どうやって戦う気だ?

「へへへ、俺の相手は嬢ちゃんか。さっきのバカを殺った奴はなかなか強かったようだが、あのバカは俺達の中でも最弱だ。あまり舐めてっと痛い目みるぜぇ」

  で、出たァァァァァ!!!
  「奴は四天王の中でも最弱」
  的なセリフ来たァァァ!!

  異世界でこのセリフを聞くことになろうとは……。やはり自分で言うのとは違うな。

「……どうやって料理してくれましょうか」

「なんだ?なんか言ったか嬢ちゃん?」

  恐ろしい……。
  今この子料理って言ったぞ。料理って……!包丁ってまさかっ!!

  ギルド職員の「初めっ!」という合図とともにクッキングタイムが始まった。
  マリーは地面を蹴りあげて、胡椒(土)をキン肉○ン適量かける。

「ぺっ!こんなんきかねぇぞ嬢ちゃん!!」

  学習したのか、キン肉○ンは取り敢えず魔法詠唱を始める。
  詠唱文的に水系魔法だな。魔法文を弄ってるみたいで、詠唱が短い。そんなことも出来るんだね……。魔法って便利。

「『水龍の集い』!!」

  虚空から水で形作られた龍が二体出てくる。
  集いなのに二体なのね。百体くらい出てくるかと思った。

「甘いです」

  マリーは魔法を斬る。
  自前の包丁で、斬れないはずの水の龍を切り刻む。

  ……訳が分からん。包丁に魔法破壊なんて付与してないぞ。もうマリーには常識が通じない気がする。
  もしかして俺よりハイスペック?

「燃やせ『火焔砲』」

  男の足元に魔法陣が現れ、そこから火柱が上がる。
  火が消えると、こんがり焼かれた男が出てきた。

  まじで料理っぽいんだけど。
  
「これで終わりです!……『解体』」

  映画とかでよく見る、気付いた時には既に敵の背後にいた、みたいなやつをしたマリー。
  そのすぐあと。こんがりと焼けたキン肉○ンは骨、皮、肉、臓器、水分に分けられ、地面に並べられていた。
  世にも奇妙な恐怖体験なんですけど……。
  説明すると、まずマリーが走って男に近付いた。その後、ナイフを男に突き立て、線を入れていくと、最後には見事に男が解体されていた。

  料理ってこういうことか……。マリーの家事スキルがこんな所で戦闘スキルに変わるとは思わなかった。

  ギルド職員による判定は勿論マリーの勝利となった。
  客席ではこの光景に吐き気を催し、口を手で抑える人が続出。中には普通に吐いてる奴らもいた。

  この所業にはバルザック達も顔を青ざめさせ、マリーを恐怖の目で見ている。仲間の死を嘆くことさえ出来ないのだろう。

  マリーが包丁を懐にしまい、俺達の座るベンチの方に戻ってきた。

「やりましたご主人様。人間相手に使うのは初めてだったので緊張してのですが、上手くいって良かったです」

  やりきった感のマリーさん。
  絶望竜はバルザック達の絶望感に喜び、マリーに褒め言葉を贈っている。
  翡翠も同じくで、その発想は無かった、と一人で関心していた。

  やべぇ。俺のパーティーにまともなのが一人もいねぇ。
  これじゃまるで、サイコパス集団……。

「お、お疲れマリー」

「これからは私も戦闘に加えてくださいね」

  フフンと鼻を鳴らすマリーは非常に可愛らしいのだが、先ほどとのギャップがありすぎる。これはギャップ萌の適用外だと思う。

「して次は儂の番じゃな。久々の遊びじゃ。楽しんでくるわい」

「了解。頑張ルンバ~」

  絶望竜に関しては全く心配してない。
  こいつが負けるとは思えないし。負けた時は地獄の強化訓練だよな。

「弛んでる冒険者共に喝をいれてやる」

  なぜか気合が入っている絶望竜。
  どうした。ここには子供たちはいないぞ。

  絶望竜は黒いオーラを携えて、闘技場を歩いていく。  
 
  それを見て、敵方の方からも怯えた風の男がやってくる。
  そろそろ実力差を理解したかな?というか理解してくれないと困る。この世界の人間の評価が馬鹿となる。

「な、なぁ!そろそろ辞めにしないか!?もう二人も死者がでてるんだぞ!!」

  そう叫んでいるのは闘技場に向かってきた敵の男。ちょっとだけ立派な鎧を着ているが、怯えきっている様子が明確にわかる。
  しかし、辞めようぜ、と来たか。あっまいなぁ……。仕掛てきたのは向こう。賭けを提案したのも向こう。辞めるわけがない。

「黙って構えろ。儂達は喧嘩を売られた側。そちらの言うことを聞く気は無い」

「ひぃっ!」

  涙目の男。
  ……やりすぎたか?少し抑えさせるか。観客やら職員やらが引いてるし。
  俺は闘技場全体に聞こえる声で、絶望竜に言葉をかける。

「マイペット!!殺すな!」

  さすがに絶望竜って叫ぶのはまずいだろうと思って、咄嗟に考えて言葉に出たのが、マイペット。

「なぜだ!」

「さすがにみんな引いてる!」

「……わかった!」

  これだけ聴くと俺達も馬鹿だよな。
  
「だそうだ、命拾いしたのう。小僧」

  絶望竜と俺の会話により、闘技場脇に控える男と、絶望竜の前に立つ男が見るからに安心している。充血していた眼から赤い線がひいていき、湧き出す汗も収まっているように見える。
  どれだけビビってんだよ。

「それでは大丈夫ですか?」

  少しばかり落ち着いた様子の職員さんが二人の顔を見やる。男の方がかなり動揺していたので、発狂しないかどうかとかが心配だったんだろう。

「……始めっ!!」

  職員さんが始まりを告げる。
  しかしまだ、落ち着かない様子の観客たちも多い。余程マリーの戦闘が衝撃的だったらしい。
  だけど、落ち着くのもまだ早い。俺は『殺すな』。そう命令しただけ。どんな姿になってしまうかは分からないよ?相手は絶望竜だぜ?

「グハハハ。早速だが、終らせよう。『絶望への歪み』」

  絶望竜の前に、黒いオーラが集まり、不定形の霧として掌に収まる。
  黒い霧は、ユラユラと揺れており、絶望竜はソレを弄っているようだが、傍から見たら霧に手を突っ込んでいる変な人だ。黒い鎧なので、敵役なのは一目瞭然なのだが。

「あ、あぁ?あがっッ!!ぐががががっっ。ウゴががァ」

  甲により、顔が見えない絶望竜だが、おそらくニヤニヤしているだろう。なぜ俺が分かるかと言うと、俺はこの固有魔法は見た事があるからだ。これを初めて見た時、俺はこいつを心底馬鹿だと思った。

  男は荒らげていた声を、次第に絶叫へと変えていく。同時に、男からギシギシと、骨が軋む音が聞こえる。

  まだ二人は其の場から動いていない。なのにも関わらず、男が尋常ならざる声を上げているので、観客達は戻り始めた落ち着きを再度散らしていく。

「これで終わりだ……ハァッ!」

  絶望竜が、黒霧を挟んだ状態で、手を叩く。黒霧は霧散し、手を合わせた状態の絶望竜だけが残された。
  すると消えた霧が、男を包み、また消える。

  黒い霧に襲われた男は、体の軋みが治まり、自分の肉体を確認する。ペタペタと自分の体を触ると、目を見開き、状況に耐えられず気絶した。

  観客達も何度目かの驚愕をする。 

  そりゃそうだ。男の体が、華奢な子供の姿へと変わっていたのだから。

『絶望への歪み』
  歪みを作る。歪みを直す。歪みを植え付ける。
  コレが本来の使い方なのだが、こいつはコレを使って子供の肉体を量産しているのだ。
  こいつは、男の成長に歪みを加えた。本来、人の生では成長する路は真っ直ぐの一本線だ。しかし『絶望への歪み』で絶望竜がしたのは、路筋を捻じ曲げて子供の頃へと繋げたのだ。実質不老状態。子供から年を重ねて、今の年齢に戻った時、彼はまた激痛に襲われて子供の姿に戻る。 

  『絶望への』というのが良く似合う。

  職員さんの勝利宣言を聞いた絶望竜が戻ってくる。ガッシャガッシャと思い鎧を揺らしてくる。胸を張っているので尚更。

「何してんのお前」

「つい出来心で……」

  出来心で人の成長を歪める生き物にはなりたくない。
  
「ま、まぁ良いではないか。儂のことは。なっ?なっ?」

  お前雰囲気重視じゃねぇのかよ。
  黒の鎧がアタフタすんなや。俺達が和やかムード出しても他の人たちの青ざめた表情は良くならないぞ!

  ……この馬鹿どもの尻拭いをするのはやはり俺か。
  まぁここは俺の主人としての威厳を見せるべきところか……。

「全くお前らは……。仕方ない。俺に任せろ」

(信用出来ないぞ。この主人は……)

  絶望竜の甲越しのジト目が気になるが、無視する。
  見逃せる大人になりたいよね。

「ま、お前らとの格の違いを見せてやるよ」

  そう言って、俺は闘技場の中央へと向かっていった。ここから俺の伝説が始まるんだ!




ーーーーーーーー
はたつばです。
伝説は始まりません。終わりません。
次回は楓戦と化物たちの初めてのお使いですね。

次回更新は26日日曜日です!よろしくお願いします!!
楓パーティーがサイコパスにしか思えない……。悪くない子達ばっかなんだけどね……。
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