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第一章 召喚されたからって勇者はしない
第二十五話 魔王と化物の新たなる出会い
しおりを挟む輝きが美しい太陽の眩しい光が、人々を照らす。
活気ある街の活気ある人々の賑やかな声が響く。屋台、八百屋、武器屋、薬屋、宿屋、飯屋。多くの者達が朝早くから準備を始めている。
……なぁんてね。僕が目指しているのはそんな国の筈なんだけどなぁ。
目の前には三つ首の大きな犬。それはケルベロスのように見える。足枷や禍々しい首輪をつけた獰猛な犬だ。
ーー貴様何者だ。ここはマリアスへの入口。魔族以外の者の入国は禁止されている。入りたければ魔王様の許可を得てからにしろ
僕一応魔王なんですけど……。超常の魔王っていいます。はい。
「僕魔王なんですけど」
ーーふっ。戯言を。貴様のような弱気者が魔王なわけがあるまい。
「いや、本当なんですよ。『超常の魔王』って言いまして」
ーー貴様しつこいな。それならば貴様の力を見せてみろ!!!
……好戦的だなぁ。あのダンジョンの人達ほどではないけど、結構強そうだし、周りに被害が出ても良くないから早めに倒そ。
僕の持つ恩恵が新しくなって、物凄く強くなったものだから、すぐおわるとおもうけど。力を見せる意味でも早めにかな。
「いくよ?」
僕が聞く前にワンコは走ってきてるが、あそこの魔物よりも格段に遅い。音速もでてないんじゃないかな?
自然現象から不可思議な力まで、様々な力を操る僕の力からしたら、なにか僕よりも劣っているものがある時点でその敵に勝ち目はない。
闇を纏って走ってくる犬。
しかし僕が手をかざすだけで、その巨体は動きを止める。空気の固定化。イメージ的にはコンクリート詰めにされる感じ。動くことも、息を吸うこともできない。見えないものに体を止められる。それは恐怖を生む。恐怖は戦意を喪失させ、動きを鈍らせる効果を持つ。
犬の魔力の循環が止まる。魔力の循環は魔物にとって血液と同じだそうだ。つまり、この犬は魔力と血液。肉体を支える二つの循環物。そのうちの一つが止まったのだ。 体は異変を察知し、高速で原因究明に走る。その瞬間、脳を体に奪われた感覚を得る。理性や意識は途絶え、体が制御できなくなり力が抜けてしまう。
「あなたがどれだけ強かろうが今の僕の前では意味がない。僕は魔王ですよ?舐めてもらっては困ります」
意識が無いようで返事はない。もう通ってしまおうか……。
「……先進ませて貰いますね」
通行料とかだったらいくらでも出せたんだけどね~。まさか武力とは。驚いたよ。ダンジョンマスターさんから貰った幸運の腕輪って効果働いてるのかな?ネックレスみたいにネタ装備なのかな?まぁお守りだと思ってつけとくけどね。
ダンジョンマスターさんの加護があるうちはあまり死ぬ気がしないんだよなぁ。危ないと思った時も気付いたら敵死んでるし。
そんなことを考えながら門を抜けて、海に架かる橋を渡っていく。この橋はかなり長い。先が見えない程に長いのだ。それに魔族の方々、許しを得た人間や亜人族の商人達が同じく橋を渡っている。迂闊に走れないのだ。超能力で飛んでいってもいいのだが、ここは初めて来る場所というのもあって何が起こるか分からなくて怖い。時空魔法も同じくだ。ここはゆっくり歩いていこう。
商人が多いのでそれに伴って馬車が大量に橋を渡っている。
その光景は圧巻だ。圧巻なのだが・・・。皆顔が疲れて見える。腹の出てる商人は馬車の上で退屈そうにしているが、その他の、奴隷だろうか・・・馬車の横を歩く人達は死にそうな顔をしている。大丈夫かな。
ちょっと腹出の商人たちには悪戯していこうか。
遠くから軽く手をかざし、力を込める。すると馬車が宙に浮き、反転する。中に入っていた商品や商人たちは無様に橋を転がる。そして次の力を発動させ、暴風を起こす。商品や商人は橋を猛スピードで転がっていった。
転がるねぇ。
今のうちに奴隷の人たちの首輪を全て斬る。驚いている奴隷達のポケットや袋の中にダンジョンで得たお金を大量に入れていく。
よし。これで彼らは自由の身だね。商人達はどこまでも転がっていくだろうから、見つかる心配もないだろう。
あ、でもまだ雇いの冒険者とかがいるのかな?……うん。橋から落とそう。面倒臭いし。時空魔法を使って、彼らを海の上へと送る。次々にボチャン!と音が聞こえ、時折悲鳴が聞こえてくる。
それにしても長いなぁ。ようやく終わりが見えてきたよ。あと数キロかな~。空を飛んでみる?空に敵がいないとも限らないからあんまり使いたくないんだよね。
あとちょっとだしやっぱり歩いていこう。
……なにも起こらなかった。テンプレ的にここで僕が歩きを選択したことにより、なにか事件的なものが起こると思ってたんだけど……。思い違いかっ!僕はやはり主人公じゃ無いらしい。伊野くんとかが主人公タイプって言うのかな?それなら僕じゃ絶対無理だよね。
なにごともなく橋を渡り終え、遂にマリアスに到着する。
ここからマリアスだ!!国やら街やらは見えないっ!!
そして両手を広げて喜んでいると、周りからの視線が刺さる!痛いよぉ!なんか恥ずかしくなってくる。
やめろぉ!!
「はぁ。まずは歩こうか」
魔族や元奴隷達の視線が痛い。視線を背中で感じながら、マリアスを行く。あまり目立つのも良くない。……既に遅いだろうか。
魔族の国やら村やらには近付かない方がいいだろうね。犬の反応を見るに、人の色を、形をしているだけで、敵扱いだ。この世界の人族と魔族との溝は深そうだなぁ。王国の人達を見ると、そうはおもえないんだけどな~。
にしてもなにもないな。平地と時々山。そんな感じ。
僕は今あてもなく旅をしているわけだが、目印にしているものはあるっちゃある。僕が目印にしているもの、それは魔力だ。今進んでる先に大きな魔力が三つある。それぞれが大きな魔力を放っているので、国や街という訳では無いはずだ。多分魔王か怪物の類がでてくるんじゃないかな?
少し前の僕ならそんな馬鹿げた所には寄らないのだが、僕ももう魔王の一人だ。ビビっているわけにもいかないだろう。
それに僕があのダンジョンで感じ取っていた魔力に比べたら遥かにマシだ。あのダンジョンの最上階。そのボス部屋の前で僕はその先にある魔力を感じ取った。その魔力なのだが……皆無だった。魔力が本当に無いわけではない。ボス部屋前では威圧感として伝わってきていた。それも僕よりも数十倍濃密な魔力が。僕はその恐怖に勝てずボス部屋に入るまでもなく降参して、時空魔法により逃げた。あれからも多少は強くなったのだが、勝てる気がしない。
この先の三つの魔力は僕よりも薄い。怖がる必要も無い。
魔王がこの程度だったら拍子抜けだなぁ。古参の魔王とかは化物級なんだろうけど、僕以外の新参になら負けるとは思えない。
おっ、他の人の視線が消えた。そろそろ飛んでいこうかな。
超能力により浮遊して、地面スレスレを全速力で突き進む。僕の通った後の地面は抉れている。この速度で移動していても僕が死なないのはレベル上昇で体の強さが上がったからだろう。
ん?なんか魔力が……?大きかった三つの魔力の内のひとつが弱くなってきている。なんでだろう?この魔力が魔物と同じようなものならば、これは死ぬ直前。かなり危険な状態だ。戦っていたのか?そうなると二体一で戦っていたのだろうか……。可哀想だなぁ。
んー。助けに行こっか?行かないよりは行って後悔した方がましか。ちょっと飛ばしますか……!!
「フハハハハハ!!死ねぇ!この小娘がァァァ!!」
わーお、悪役ぅ~。すっごいレベルの悪役ぅ~。
見るからに悪そうだし、セリフも悪そうだし、初手としてはこの勢いのまま飛び蹴りかな。
ズドンッッッッ!!!
ぐぎょり
あ、いけない音が……。悪役ノッポのスネ〇君ヘアーを縦にした髪型の男は僕の蹴りにより地面に叩きつけられる。というか埋まった。ピクピクしてるが、無視しよっか。
「君大丈夫?かなり危なそうだけど……」
振り返り、彼のいう小娘を見る。
「あ、あんたは一体……」
金髪美女なり。真っ赤なドレスに、長い金髪を揺らす美人さんだった。所々体に黒い模様が刻まれているから魔に関する子だと思う。……小娘?お姉さんの間違いでは?
「僕は……まぁ一応魔王ですかね。新参ですけど」
「ま、魔王?それも新参……?なんでそんな子がこんな所に……?」
「旅の途中でしてね、まぁ見かけたんで助けに入りました」
いやいやと言った感じで納得した金髪美女。なんか僕下に見られてるかな?よくわかんないけど。
「て、てめぇ……。新参如きがよくもやってくれたな……」
ピクピク悪役さんが戻ってきた。凄い土ついてる。
スネ〇君ヘアーも曲がってるし。かわいそうに。
「ありがとうございます。見た感じ先輩ですかね?僕は超常の魔王です。よろしくお願いします」
自己紹介は大切です。良き日本人へと第一歩とも言える。
「はっ。俺は絶望の魔王『ルキエース』様だ。よく覚えておきな。ま、てめぇにもそこの娘にもすぐに死んでもらうがなっ!」
……この人も好戦的な人かぁ。それもおっそいし。
しかもこの程度で絶望の魔王?笑わせてくれる。そんなんで絶望を謳うとは……舐め腐ってるよ。生温い絶望だね。
「僕の前で絶望を語るのならダンジョンマスターさんレベルにはなってくれないと困るな」
犬よりも少し速いくらいで飛んでくる悪役にもう一度蹴りを食らわせる。そしてまたも吹き飛ぶ悪役。
「っ!……少しはやるようじゃねぇか。だが、俺の専門分野は魔法だ。これで死ねっ!闇の極大魔法!『闇死の舞踏』!」
辺りに黒い靄がかかり、その靄が周辺の魔力を喰らっていく。僕の魔力も失われていっているが、微々たるもので、0.001%にも満たない。……これで専門分野か……。僕も一応魔法専門なんだけどなぁ。
いくらなんとも無いとはいえ、このままにするのはマズイ。後ろの子がドンドンと魔力を吸われているからだ。
そして、それに応じて悪役の魔力も上昇している。吸収ってやつかな。
「そろそろいいかな?……『魔力操作』」
黒い靄から悪役へと魔力を送る線を断ち切り、後ろの女の子に繋げる。そして悪役が使った魔法の制御を奪う。僕の固有魔法の『魔力操作』は空中に漂う魔力を操れる力だ。それはつまり魔力で動く魔法を自在に操れることを意味する。自分が使ったものも、敵が使ったものも関係なしに。
「なっ!?なんだ!?貴様何をしたっ!俺の魔法に何をしたァ!!」
うるさいよぉ!声がでかい!悪役は決まって声がでかい!
睨みつつ、悪役の周りに黒い靄を集め、靄の量と吸い取る力を増幅させる。それにより悪役はどんどんと枯れていく。魔力を失い、命を枯らしているのだ。痩せ細り、やがて膝から崩れ落ちる。
「……あんた一体何を……?ルキエースをものの数秒で仕留めちゃうなんて……あんたは……」
金髪美女が呆然としている。分からなくはないけどね。僕の魔法はやはり理不尽だ。
金髪美女も、僕と悪役から吸収した魔力により体力を回復したようだ。ふぅ。良かった良かった。
「言ったでしょ?僕は超常の魔王。新参さ」
爽やかに言う。僕的には爽やかな言い方なのだ。
「……新参って……。いや確かに初めて聞くけども……。ルキエースと言えばランクで言えば五番目。弱くはない筈なんだけど……」
あれで五番目か……。拍子抜けだなぁ。これ以下の魔王には正直興味無いかな。
「……っ!!来る!まだあいつはここにいるっ!!」
金髪美女がそう言うと僕の後ろの土が盛り上がり、新しい悪役がやってくる。知ってたけどね?土の中で魔力を隠しきれてないなんて……。不意打ちする気ないでしょ?
「大丈夫大丈夫。きっとあの人がね……」
僕の頭に悪役の爪が刺さる。その直前。
無数の槍が悪役の体に突き刺さる。馬鹿げた力から放たれた第三宇宙速度を超える投擲は悪役を消し去り、槍もそれと同時に霧散する。
「ありがとう。助かったよ。ゴブマル君」
「はぁ。分かってたなら自分で仕留めて欲しかったんすけどね~」
黒い肌に真っ赤な角を持った自称ゴブリンの青年。僕をダンジョンで助けてくれた恩人だ。ダンジョンマスターさんの眷属で、ダンジョンマスターさんの命により僕の守護を担当してくれているらしい。僕がダンジョンでのレベル上げで死にかけた時も助けてくれた。今では物凄く頼れる相棒だ。
「俺がダンジョンに帰っている間に何してるんすか相棒さん。もうちょいで突き刺さってたっすよ!」
「そうなったら自分で対処してたよ」
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「……旅はどうする気っすか?」
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「……分かったよ。俺の任務は守護だからな、瞬の決定には従うよ」
よし、第一関門は突破だね。あとは金髪美女に任せよう!
「で、では案内させていただきます!!」
大喜びの金髪美女。キャッキャとはしゃぐ金髪美女にゴブマル君は溜息を漏らす。
金髪美女の家かぁ。豪勢な家だったりするのかな?
「アイリスさんの家ってどんな感じなんですか?」
「んー。そうね、簡単に言えばお城かしら。パパのお城だから凄く大きいよ?」
あれー。俺にはタメ口なんですか?いいけどさ……。露骨すぎない?ちょっとショックが……。
てかお城だってさ。家じゃないじゃん。なに王族の娘なの?とんでもない子を救っちゃったの?ゴブマル君はとんでもない子に惚れられたの?
「お父さんは一体何をされているんですか?」
「魔王よ?」
魔王ですか。そうですか。あなたは魔王の娘だったんですね。だから他の魔王に狙われていたんですね。
「魔王か……。楓様に報告しないといけないっすね」
ゴブマル君がボソッと何事かを呟いている。聞こえなかったけどね。余計な事考えてたから。僕への言葉でないことを願う。
「ゴブマル様も魔王は気になるんですか?」
金髪美女よ、やはり露骨すぎはしないかね?対応が明らかに違うぞ?
ゴブマル君も魔王について呟いていたのか。ここで内容を知れたのはよかった。安心できる。ありがとう金髪美女。
「そうっすね。強者を知っていくことは得になるからね。情報は命と同価値って主が言ってたっす」
「パパがゴブマル様の御眼鏡に叶うといいのですが……」
……パパを信用してあげて。パパはきっと強いよ。
「アイリス、ここからお前の家までどれ位かかるんすか?」
それは僕も気になってた。長かったらめんどいのだけど。
「歩いて二日ですかね?」
……二日?長いよ?……どうしよう。行くのが面倒になってきた。
「瞬は飛べ。俺も走ってくから。よっと」
ゴブマル君はそういうと金髪美女をお姫様抱っこする。流れるような動作だ。素晴らしいね。金髪美女が「キャッ」って言って顔を赤くしてるよ。君は凄いよゴブマル君。
僕が人知れずゴブマル君を賞賛していると、ゴブマル君が声をかけてきた。
「アイリスに防風やらなんやらを掛けてやって欲しいっす。結構飛ばすんで」
「うん、了解」
超能力を使って金髪美女を包む膜を張る。衝撃や風を受け流してくれる膜だ。これなら死なないんじゃないかな?
「よし行くか」
ゴブマル君のその言葉で風を操り僕は空を蹴る。ゴブマル君も地面を蹴り飛ばして、吹き飛んでいく。あれは走っていると言うのだろうか。星を砕くゴブマル君の力を本気で使ったらこの星が壊れるので本気じゃないんだろうけどさ、速すぎない?あの……追いつけないんですけど。
ゴブマル君が言ってたけど死ぬほどの戦いをするとレベルじゃなく、肉体が成長するって言ってたけど……。ダンジョンマスターさんとの戦いで何があったんだろ?
この前よりも大分速くなっちゃって……。
……いやまじで速いんだけど!?全然追いつけない!!ワープと高速飛翔を併用してもギリギリ目で追えるくらい。ヤバイヤバイ。あの人凄い、やばいよ。
あー。やっと追いついたァ!てか城についた!
「瞬遅いっすよ~」
ゴブマル君が膝に手をついてる僕を見て笑っている。
君が速すぎるんだよ!!
お城への感想はあまり無い。相棒の成長に対する衝撃の方が大きかった。
お城は大きく黒い。上の方が鋭くなっており、山のようなお城だ。
「あ、ありがとうございます……。ゴブマル様……」
頬を真っ赤にして金髪美女がゴブマル君を見つめている。走る様が相当格好よかったのかな?もう完全に恋する乙女だよね。
「あぁ。結構揺れてたと思うが大丈夫だったっすか?」
「はい!とても……心地よかった……です」
なんだこれ。なんだこのラブコメ。舐めてるんですか!
僕を置いてかないでー!僕空気なんですけど。
ん?なんか城の方からでかい人が走ってきた。
「ルーーカァァァァ!!無事だったのかァァァ!!……その男は誰だ!!!」
金髪美女の名を叫びながら拳を向けてきた。なぜか僕に。
「なんで!?」
僕じゃない僕じゃない!金髪美女といい中になってたのはそこの黒い馬鹿です!!
内心で必死に否定しつつ、超能力を使おうとすると、黒い影が前に出る。
「はっ!!」
ガズンッッッ!!!
「グハッっ!」
でかい人は見事に跳ね返された。僕の相棒ゴブマル君に。
超強いわゴブマル君。すごい勢いで振るわれた拳を自分の拳で跳ね返したのだから。
「パ、パパ!?」
パピー!!!!ゴブマル君が魔王であるパピーをぶん殴ってしまった!やっべぇ!この子らの恋路途絶えたわ!
流石に金髪美女も自分のパパを殴ったやつを好きにはならないだろう。
「パパの馬鹿っ!ゴブマル様に向かってなにをしてるの!?」
あ、そっち!?パパ可愛そうだよ!?
「すまない、ルカよ。パパもあの黒いのは気に入ったから隣の魔王を殺そうと思ったのだが……まさか従者だったとは……」
「従者じゃないっ!この人は僕の従者じゃないよ!?」
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「次間違えたら殺す。いいっすね?」
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なんか謝ってるけど、ゴブマル君が怒っているのは変わらないからね。あとゴブマル君をチラチラと確認するのはやめよう。ご機嫌取りみたいになってるよ?
「俺の名前は『ルルエル・アイリス』。序列三位の古参魔王。幻影の魔王と呼ばれている。改めてよろしくな」
パピーは上から三番目。強いと噂の古参の魔王でした。
ーーーーーーーー
はたつばです。
神谷瞬回でした。瞬の能力がでてきましたね。なかなかにエグい能力だと思います。そして化物軍団の三番目であるゴブマル君が登場です。
時間的にはvs楓のあとになりますね。ルルエルが出てきましたが、ここでまた楓sideに戻ります。
瞬たちのこの後やルカの恋路などはどこかで知ることがあるかな?
次回は14日の十二時に更新です。←確約はできない。
ゴブマル君の口調を変更しました。(04/22)
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