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4 見たいのであって見せたいのではないらしい
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「ここは――」
「お、起きたのか。理由あって俺の部屋だけど、勘違いするな! 本当に他意はないから!」
「そう――」
酔いから覚めていないのだろう。パメラは落ち着いているというよりも鈍い反応を見せる。ガイル的にはありがたいけれど、明日の朝のことは考えないようにした。
黙ったままの二人が見つめ合う中、パメラはガイルの手にしたものに気づき指差した。
「それって――」
彼女の示す物に思い至った彼は慌てて隠そうとするも後の祭りだった。
ベッドから転げ落ちそうになりながら、パメラは彼のところへ駆け寄った。
「み、見せて!」
「い、今はダメだ」
「さっきは良いって言った!」
「ダメだって!」
先程起きた現象が何かわからないガイルは、頑なに拒否をする。パメラは猫のように、必死になってガイルの腕の先にある剣を取ろうとする。
組んずほぐれつをしばらく繰り返していると、隣の部屋から壁を叩く大きな音がした。うるさいとの合図である。
もちろん隣だけでなく一階にも物音は響いている。
階下の客や宿の主人があらぬ妄想をたくましくしていることを、ふと考えたガイルの動きが一瞬鈍って床の荷物へ躓いた。パメラは想定外の場所に倒れ込んだガイルへ、勢いが殺せないまま飛び掛かってしまった。
「・・・・・・これは?」
「バ、バカぁ! 見るなーっ!!」
「いや、何も見えないから。パメラ、悪いけど状況を説明してくれないか?」
急に暗くなった視界と押しつぶされそうな圧迫感。
ベッドにあったシーツをパメラに被せられたのかとも考えたけれど違う気がする。怒った隣人や階下の客が、あらぬ考えで魔法による攻撃をしかけたとも考え過ぎだろう。
このような時は落ち着きを失くしたほうが負けである。
師の教えに従って大きく深呼吸をすると、パメラの小さな悲鳴が聞こえた。
五感を総動員させて分析をするガイルの頬にやわらかく生暖かい感触が伝わる。女性特有の甘い香りが鼻腔をくすぐる。取られないように両手で剣を守っていた彼の背中には硬い床の感触がある。どうやら仰向けに寝転がっているらしい。
身動きをまったくしようとしないガイルにパメラも戸惑いしかなかった。彼の頭は今、彼女のワンピースの中に突っ込まれていた。
「ま、まず目を瞑りなさい!」
「それはできないだろう」
「ぐぐぐ」
危機意識が緩んでしまっていることを先程反省したばかりである。視界を自ら塞ぐなどありえないガイルは、即座に否定した。パメラも経験のない前代未聞の恥ずかしい状況に動きが固まってしまう。
ガイルが目を閉じてくれないと、立ち上がっても真下からスカートの中を覗かれてしまう。まだ宿屋もとっていないし、お風呂にも入っていない。
できるだけ清潔は心掛けているけれど野営の間は限界がある。年若いエルフの乙女心は複雑だった。
ガイルはずっと動いていないのに、パメラはまったく剣へ手を掛けようとしない。近い位置にあるとは思えるが妙に聞こえにくい彼女の声と、時折動いて頬へ当たるやわらかい感触と少し湿り気を帯び始めた甘い香り。おぼろげながら状況を理解し始める。そして彼は益々動けなくなってしまった。
不思議な緊張感が部屋を支配する。
恥ずかしさで顔を真っ赤にするパメラ。言いようの罪悪感から、なるべく息を止めているために彼女よりも顔を真っ赤にしたガイル。
先に音を上げたのは、当然のことながらガイルだった。
「め、目をつぶろう。そ、それでいいか?」
「絶対だからね!」
「あ、ああ」
「ウソついたらその剣もらうから!!」
「わ、わかった。だから、は、早く」
パメラは意を決して立ち上がり、翻るワンピースの裾をすぐに手で押さえ込む。
閉じたまぶた越しに視界が明るくなると同時にガイルは大きく息を吸い込み、遠慮がちに黒い目を開けた。
年季を経た木の床の香りが妙に爽やかに思われた。
「み、見てないでしょうね!?」
「暗くて何も見えなかったよ」
「ほ、本当に!?」
「あ、ああ」
ゆっくりと体を起こすガイル。パメラは少し涙交じりに訊ねる。ベッドの横の椅子の後ろへ回り込み、ガイルとの間の障害物に見立てながら。
ガイルもまだまだ元気な働き盛りの男だから、状況を理解してから一切反応しなかったかと言えばウソになる。
見ていないというのも正しくはない。目を閉じていたのはほんの数秒前だけ。まだ鼻先や記憶にはパメラの香りが残っている感もある。
だけど彼女の必死の様子に邪な気持ちは一気に消え失せてしまった。
ガイルは、パメラと自分を落ち着かせるために飲み物を用意した。一階の酒場へ行くのは嫌だったので、荷物から飲み水を取り出して携帯用の燃料で火を起こす。
出来上がったコーヒーを手渡しながら酒場であったことと、彼の部屋にいる経緯を説明する。パメラは再び顔を赤くして黙り込んでしまった。
この空気が続くのはどうにも耐えられそうにないガイルは、コーヒーを飲み終えると細身の剣が入った袋を横に置いて床へ寝転がった。パメラも何も言わずベッドへ横たわると直ぐに寝息を立て始めた。
翌朝、頬にやわらかい感触を感じたガイルはふと目を覚ました。
「ん、パメラ?」
「お、起きた?」
部屋の中はまだ薄暗い。なのにさっきは視界が妙に明るかった気がする。
ガイルは頭がハッキリし始めると慌てて剣の入った布袋を探した。場所は動いていないし中身も入っている。小さく安堵の溜め息をついた彼にパメラは頬を振らませた。
「失礼ね! 寝込みを狙うような真似はしないわよ!」
「す、すまない」
バツの悪い笑みを浮かべて答えるしかガイルにはできなかった。
彼の周りだけはまだ雑然としているのに、ベッドや机の上は綺麗に片付けられている。パメラがやってくれたのだろう。
ガイルは、彼女が部屋の中で動いていたことに気づきもせず寝入っていたことに驚きを感じたものの、昨日の深酒のせいだと思い込むことにした。
まだ出立には早い時間ではあったけれど、他の客とは顔を合せたくはない。
さっさと身支度をした彼は、予定を繰り上げて宿を引き払うことにした。
「いつまでついて来る気だ?」
「あなたが剣を売ってくれるまでよ。私の知らない間にどこかで売られたら嫌じゃない」
「アルザスへ戻るまで売らないって何度も言ってるだろう」
「信じられないわよ!」
宿を出た彼の後ろをパメラがしっかりと追い掛ける。
剣を売るのはホームタウンへ戻って冒険者を引退をしてからだと言い聞かせても信じてくれない。本気で走れば今日中には逃げ切れるとは思う、背後から弓で射掛けられなければ。
帰り道は気ままな一人旅の予定を立てている。途中で寄りたいところもあるし、この調子で付きまとわれては厄介以外何物でもない。
二度と顔を合せないのなら何とでもなるけれど、間違いなくアルザスまで追って来るだろう。再び顔を合わせた時のことを考えるならば、穏便に別れるほうが得策ではある。
ガイルは仕方なくある申し出をして、パメラはどうにか理解を示した。二人はアルザスで後日会うことを約束して別れることになった。
「お、起きたのか。理由あって俺の部屋だけど、勘違いするな! 本当に他意はないから!」
「そう――」
酔いから覚めていないのだろう。パメラは落ち着いているというよりも鈍い反応を見せる。ガイル的にはありがたいけれど、明日の朝のことは考えないようにした。
黙ったままの二人が見つめ合う中、パメラはガイルの手にしたものに気づき指差した。
「それって――」
彼女の示す物に思い至った彼は慌てて隠そうとするも後の祭りだった。
ベッドから転げ落ちそうになりながら、パメラは彼のところへ駆け寄った。
「み、見せて!」
「い、今はダメだ」
「さっきは良いって言った!」
「ダメだって!」
先程起きた現象が何かわからないガイルは、頑なに拒否をする。パメラは猫のように、必死になってガイルの腕の先にある剣を取ろうとする。
組んずほぐれつをしばらく繰り返していると、隣の部屋から壁を叩く大きな音がした。うるさいとの合図である。
もちろん隣だけでなく一階にも物音は響いている。
階下の客や宿の主人があらぬ妄想をたくましくしていることを、ふと考えたガイルの動きが一瞬鈍って床の荷物へ躓いた。パメラは想定外の場所に倒れ込んだガイルへ、勢いが殺せないまま飛び掛かってしまった。
「・・・・・・これは?」
「バ、バカぁ! 見るなーっ!!」
「いや、何も見えないから。パメラ、悪いけど状況を説明してくれないか?」
急に暗くなった視界と押しつぶされそうな圧迫感。
ベッドにあったシーツをパメラに被せられたのかとも考えたけれど違う気がする。怒った隣人や階下の客が、あらぬ考えで魔法による攻撃をしかけたとも考え過ぎだろう。
このような時は落ち着きを失くしたほうが負けである。
師の教えに従って大きく深呼吸をすると、パメラの小さな悲鳴が聞こえた。
五感を総動員させて分析をするガイルの頬にやわらかく生暖かい感触が伝わる。女性特有の甘い香りが鼻腔をくすぐる。取られないように両手で剣を守っていた彼の背中には硬い床の感触がある。どうやら仰向けに寝転がっているらしい。
身動きをまったくしようとしないガイルにパメラも戸惑いしかなかった。彼の頭は今、彼女のワンピースの中に突っ込まれていた。
「ま、まず目を瞑りなさい!」
「それはできないだろう」
「ぐぐぐ」
危機意識が緩んでしまっていることを先程反省したばかりである。視界を自ら塞ぐなどありえないガイルは、即座に否定した。パメラも経験のない前代未聞の恥ずかしい状況に動きが固まってしまう。
ガイルが目を閉じてくれないと、立ち上がっても真下からスカートの中を覗かれてしまう。まだ宿屋もとっていないし、お風呂にも入っていない。
できるだけ清潔は心掛けているけれど野営の間は限界がある。年若いエルフの乙女心は複雑だった。
ガイルはずっと動いていないのに、パメラはまったく剣へ手を掛けようとしない。近い位置にあるとは思えるが妙に聞こえにくい彼女の声と、時折動いて頬へ当たるやわらかい感触と少し湿り気を帯び始めた甘い香り。おぼろげながら状況を理解し始める。そして彼は益々動けなくなってしまった。
不思議な緊張感が部屋を支配する。
恥ずかしさで顔を真っ赤にするパメラ。言いようの罪悪感から、なるべく息を止めているために彼女よりも顔を真っ赤にしたガイル。
先に音を上げたのは、当然のことながらガイルだった。
「め、目をつぶろう。そ、それでいいか?」
「絶対だからね!」
「あ、ああ」
「ウソついたらその剣もらうから!!」
「わ、わかった。だから、は、早く」
パメラは意を決して立ち上がり、翻るワンピースの裾をすぐに手で押さえ込む。
閉じたまぶた越しに視界が明るくなると同時にガイルは大きく息を吸い込み、遠慮がちに黒い目を開けた。
年季を経た木の床の香りが妙に爽やかに思われた。
「み、見てないでしょうね!?」
「暗くて何も見えなかったよ」
「ほ、本当に!?」
「あ、ああ」
ゆっくりと体を起こすガイル。パメラは少し涙交じりに訊ねる。ベッドの横の椅子の後ろへ回り込み、ガイルとの間の障害物に見立てながら。
ガイルもまだまだ元気な働き盛りの男だから、状況を理解してから一切反応しなかったかと言えばウソになる。
見ていないというのも正しくはない。目を閉じていたのはほんの数秒前だけ。まだ鼻先や記憶にはパメラの香りが残っている感もある。
だけど彼女の必死の様子に邪な気持ちは一気に消え失せてしまった。
ガイルは、パメラと自分を落ち着かせるために飲み物を用意した。一階の酒場へ行くのは嫌だったので、荷物から飲み水を取り出して携帯用の燃料で火を起こす。
出来上がったコーヒーを手渡しながら酒場であったことと、彼の部屋にいる経緯を説明する。パメラは再び顔を赤くして黙り込んでしまった。
この空気が続くのはどうにも耐えられそうにないガイルは、コーヒーを飲み終えると細身の剣が入った袋を横に置いて床へ寝転がった。パメラも何も言わずベッドへ横たわると直ぐに寝息を立て始めた。
翌朝、頬にやわらかい感触を感じたガイルはふと目を覚ました。
「ん、パメラ?」
「お、起きた?」
部屋の中はまだ薄暗い。なのにさっきは視界が妙に明るかった気がする。
ガイルは頭がハッキリし始めると慌てて剣の入った布袋を探した。場所は動いていないし中身も入っている。小さく安堵の溜め息をついた彼にパメラは頬を振らませた。
「失礼ね! 寝込みを狙うような真似はしないわよ!」
「す、すまない」
バツの悪い笑みを浮かべて答えるしかガイルにはできなかった。
彼の周りだけはまだ雑然としているのに、ベッドや机の上は綺麗に片付けられている。パメラがやってくれたのだろう。
ガイルは、彼女が部屋の中で動いていたことに気づきもせず寝入っていたことに驚きを感じたものの、昨日の深酒のせいだと思い込むことにした。
まだ出立には早い時間ではあったけれど、他の客とは顔を合せたくはない。
さっさと身支度をした彼は、予定を繰り上げて宿を引き払うことにした。
「いつまでついて来る気だ?」
「あなたが剣を売ってくれるまでよ。私の知らない間にどこかで売られたら嫌じゃない」
「アルザスへ戻るまで売らないって何度も言ってるだろう」
「信じられないわよ!」
宿を出た彼の後ろをパメラがしっかりと追い掛ける。
剣を売るのはホームタウンへ戻って冒険者を引退をしてからだと言い聞かせても信じてくれない。本気で走れば今日中には逃げ切れるとは思う、背後から弓で射掛けられなければ。
帰り道は気ままな一人旅の予定を立てている。途中で寄りたいところもあるし、この調子で付きまとわれては厄介以外何物でもない。
二度と顔を合せないのなら何とでもなるけれど、間違いなくアルザスまで追って来るだろう。再び顔を合わせた時のことを考えるならば、穏便に別れるほうが得策ではある。
ガイルは仕方なくある申し出をして、パメラはどうにか理解を示した。二人はアルザスで後日会うことを約束して別れることになった。
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